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第9話 再びギルドへ
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弓月さんに忠告されていたはずなのに拓海は今、冒険者ギルド社畜に居た。
(あれ?俺なんでこんなところに。あれは、確か…)
10分前。
「君、名前が緑色だね。始めたばかり?」
「は、はい」
「そっか~。お姉さん達とお話しない?」
「え…?」
ボンキュッボンのお姉さんが話しかけてきた。
「ねぇ坊や、お姉さん達とお茶しない?」
そして、今に至る。
「ようこそ!冒険者ギルド社畜へ!!」
「いや、あの俺入るつもりは…」
「歓迎するよ!!辛いことあるならはいてはいて。何でも聞くよ!」
拓海の声はかき消される。
今拓海と話しているのは社畜のリーダー、“ガンバルンバ”という名の者だ。
見た目は筋肉モリモリで、白髪のおじいちゃんの姿をしている。かなり煩いレベルの声量である。
「あ、私のことは、リーダーとでも呼んでくれ」
このリーダーも名前をやらかした組である。納得出来ず周りにはリーダーと呼ばせている。
「は、はい」
「それで、君が抱えているものはなんだい?私達に話してはくれんか」
「い、いや、別に」
「そうかそうか。話したくないというのはしょうがない。でも、辛くなったら言うんだよ。私達ギルド社畜はいつでも君の味方だからね」
「…は、はい」
「どうしたんだい!?私達はもう家族だ。遠慮なんて要らないからね」
「え、あの俺ギルドに入るつもりは…」
ダンッ。
椅子に座っていたリーダーが勢いよく立ち上がり、机に手を起き、身を乗り出してきた。拓海との顔の距離10cmといったところか。
「なんだって!?入らない??少し言ってる意味が分からないな」
「いや、あの俺は1人で狩りをしたくて」
「ギルドに入ってたって狩りは出来る!」
「で、でも」
リーダーは一瞬席を外し、紙を持ってきた。
「はい、これ。名前書いて」
「え?」
「これに名前書いたらもう私達の仲間だから」
「困ります!」
リーダーの圧が凄く、なかなか断れずにいると聞いた事ある声が聞こえてきた。
「そういうの辞めたらどうだ?」
この声の主は弓月さんだった。
「弓月さん!」
「お前のせいか。お前が新人達にいらないことを言って所属を辞めさせてたんだな!」
弓月さんとリーダーは喧嘩腰になっていた。
「行くぞ。ゴリラエンジン」
「は、はい」
すると、拓海は手首を掴まれた。
「えっ!?」
「行かせぬよ。新人。ギルドは君を必要としてるんだ!それに、君だってこのゲームが楽しくてやっているんだろ。愚痴をはける場所くらいは確保しておくことを勧めるよ」
「俺は、大丈夫です。友達が居るので」
「じゃあ、友達と一緒に」
「いえ、友達は弓月さんとエルフと獣人なので、無理です」
「やはり、お前のせいか。弓月!!」
「はぁ」
弓月さんは溜息をし、拓海とリーダーを引き離し、外に出た。
「ゴリラエンジン。近づくなと忠告したはずだ」
「はい。そうなんですけど、綺麗なお姉さんにお茶を誘われて」
「はぁ。そういう年頃か」
弓月さんはボソッと言った。続けて、
「…イベント期間中町へ入るな」
「はい。あの、イベントっていつまでなんですか?」
「明日から1週間だ」
「そうなんですか」
「本格始動は明日から。今日まではギルド内で計画立てたりとかだな」
「へぇ。何をするんですか?」
「1日目
1000m走。×5
人間が圧倒的不利だ。
2日目
魔法使いによる、魔法飛ばし。
飛ばせた距離によって勝敗が決まる。
3日目
Lv50以下でのギルド別対抗戦。
ゴリラエンジンが誘われた理由だ。
4日目
ギルド対抗リレー。
ギルド内から10名選出。
5日目
クイズ。
どれだけBWOのことが詳しいのか確かめだけの物。
6日目
ダンジョン探索。
イベント用に作られたダンジョンがあり、いち早くゴールの第10層にたどり着いたチームが勝ち。
7日目
Lv上限なし。ギルド対抗戦。
1番盛り上がる。
ちなみに、クイズが1番盛り上がらないだろう。BWOは4か月前に始まり1ヶ月経った頃にこのイベントが始まった。3ヶ月前にもやったクイズだ。大して面白くないだろ」
「へぇ」
「それから時間は全て22時からになる」
「遅いですね」
「プレイヤーは20歳以上が多いからな。仕事後とかそういうのを運営は考えてるんだろう」
「なるほど」
「次は気をつけるんだぞ」
「はい!ありがとうございました!!」
弓月さんに助けてもらい、何とか脱出出来たゴリラエンジンなのであった。
(あれ?俺なんでこんなところに。あれは、確か…)
10分前。
「君、名前が緑色だね。始めたばかり?」
「は、はい」
「そっか~。お姉さん達とお話しない?」
「え…?」
ボンキュッボンのお姉さんが話しかけてきた。
「ねぇ坊や、お姉さん達とお茶しない?」
そして、今に至る。
「ようこそ!冒険者ギルド社畜へ!!」
「いや、あの俺入るつもりは…」
「歓迎するよ!!辛いことあるならはいてはいて。何でも聞くよ!」
拓海の声はかき消される。
今拓海と話しているのは社畜のリーダー、“ガンバルンバ”という名の者だ。
見た目は筋肉モリモリで、白髪のおじいちゃんの姿をしている。かなり煩いレベルの声量である。
「あ、私のことは、リーダーとでも呼んでくれ」
このリーダーも名前をやらかした組である。納得出来ず周りにはリーダーと呼ばせている。
「は、はい」
「それで、君が抱えているものはなんだい?私達に話してはくれんか」
「い、いや、別に」
「そうかそうか。話したくないというのはしょうがない。でも、辛くなったら言うんだよ。私達ギルド社畜はいつでも君の味方だからね」
「…は、はい」
「どうしたんだい!?私達はもう家族だ。遠慮なんて要らないからね」
「え、あの俺ギルドに入るつもりは…」
ダンッ。
椅子に座っていたリーダーが勢いよく立ち上がり、机に手を起き、身を乗り出してきた。拓海との顔の距離10cmといったところか。
「なんだって!?入らない??少し言ってる意味が分からないな」
「いや、あの俺は1人で狩りをしたくて」
「ギルドに入ってたって狩りは出来る!」
「で、でも」
リーダーは一瞬席を外し、紙を持ってきた。
「はい、これ。名前書いて」
「え?」
「これに名前書いたらもう私達の仲間だから」
「困ります!」
リーダーの圧が凄く、なかなか断れずにいると聞いた事ある声が聞こえてきた。
「そういうの辞めたらどうだ?」
この声の主は弓月さんだった。
「弓月さん!」
「お前のせいか。お前が新人達にいらないことを言って所属を辞めさせてたんだな!」
弓月さんとリーダーは喧嘩腰になっていた。
「行くぞ。ゴリラエンジン」
「は、はい」
すると、拓海は手首を掴まれた。
「えっ!?」
「行かせぬよ。新人。ギルドは君を必要としてるんだ!それに、君だってこのゲームが楽しくてやっているんだろ。愚痴をはける場所くらいは確保しておくことを勧めるよ」
「俺は、大丈夫です。友達が居るので」
「じゃあ、友達と一緒に」
「いえ、友達は弓月さんとエルフと獣人なので、無理です」
「やはり、お前のせいか。弓月!!」
「はぁ」
弓月さんは溜息をし、拓海とリーダーを引き離し、外に出た。
「ゴリラエンジン。近づくなと忠告したはずだ」
「はい。そうなんですけど、綺麗なお姉さんにお茶を誘われて」
「はぁ。そういう年頃か」
弓月さんはボソッと言った。続けて、
「…イベント期間中町へ入るな」
「はい。あの、イベントっていつまでなんですか?」
「明日から1週間だ」
「そうなんですか」
「本格始動は明日から。今日まではギルド内で計画立てたりとかだな」
「へぇ。何をするんですか?」
「1日目
1000m走。×5
人間が圧倒的不利だ。
2日目
魔法使いによる、魔法飛ばし。
飛ばせた距離によって勝敗が決まる。
3日目
Lv50以下でのギルド別対抗戦。
ゴリラエンジンが誘われた理由だ。
4日目
ギルド対抗リレー。
ギルド内から10名選出。
5日目
クイズ。
どれだけBWOのことが詳しいのか確かめだけの物。
6日目
ダンジョン探索。
イベント用に作られたダンジョンがあり、いち早くゴールの第10層にたどり着いたチームが勝ち。
7日目
Lv上限なし。ギルド対抗戦。
1番盛り上がる。
ちなみに、クイズが1番盛り上がらないだろう。BWOは4か月前に始まり1ヶ月経った頃にこのイベントが始まった。3ヶ月前にもやったクイズだ。大して面白くないだろ」
「へぇ」
「それから時間は全て22時からになる」
「遅いですね」
「プレイヤーは20歳以上が多いからな。仕事後とかそういうのを運営は考えてるんだろう」
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「次は気をつけるんだぞ」
「はい!ありがとうございました!!」
弓月さんに助けてもらい、何とか脱出出来たゴリラエンジンなのであった。
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