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第12話 イベントへ③ 魔法飛ばし
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次の日、ソードと合流した拓海。
「昨日はごめんな」
「良いって、きっとリアルで何か問題が起きたんだろ」
「そうなんだよ。マジでさ、昨日行きたかったんだよ」
「お疲れ」
「それでさリアルも大変だったんだけどゴリラエンジン、お前も心配で。何事もなく普通に行けたか?」
その瞬間、一気にテンションが下がった。
「何かあったのか…」
ちゃんと察してくれるソードに涙目になる拓海。
「また、社畜ギルドリーダーに絡まれた」
「お、おぅ。どんまい」
「今日は獣人の町から行くだろ?」
「当たり前だ」
「じゃあ、そろそろ行くか」
2人はのんびりと獣人の町へと向かった。
獣人の町も人間の町とほとんど変わらない。ただ、行き交う人々は獣人が多いということ以外は。
歩いていると笑われていることに拓海は気がついた。拓海自身も初めて人間の町に行った時にコソコソ言われたが、今日はそれだけじゃない。普段、ソード呼びをしてるため忘れていたが、ソードのゲーム名が“オ○二ーソード”だということを今思い出した。
そして拓海はソードより2、3歩後に歩き始めた。
ソードは足を止め、拓海に質問した。
「なぁ、なんで俺の後ろ歩いてんの?さっきまでは横に居たじゃん」
「お前、自分の名前忘れてねぇか?」
ハッとしたように顔が赤くなった。
「い、いいだろ!横歩けよ」
「嫌だよ。俺はお前の後を着いてくから先に行けって」
言い争っているともっと注目され、2人はそそくさと裏門へ移動した。
「はぁ。恥ずかしい目にあった」
「お前のせいだろ」
「お前も変わらないだろ」
そしてまた今日も階段を登り始めた。
そして10分経過した時、拓海は思い出していた。
「なぁゴラリエンジン。長くね?こんなもんなのか??」
「…ソード。言いずらいんだけどさ、昨日教えてもらったんだ。登り初めて3段目の階段を全力で足踏みをするとバグで競技場前まで行けるらしい」
「え?」
「本当に言いずらいんだけどさ」
「先に言えよ」
「忘れてたんだからしょうがねぇじゃん」
2人は階段を全力で登った。そして、辿り着くとまた始まっていた。
ワァァァァ。
盛り上がる場内。
『魚群ギルドのロッカさん。お疲れ様でしたー。続いては社畜ギルドの信長さんお願いします』
「燃え上がれ火槍」
『飛距離は、おぉこれはデカい115mだ。お疲れ様でしたー。さくさく行きますよ。次は狩りギルドシルバームーンさんお願いします」
「火球」
『これはこれはプッ。5m、お疲れ様でした』
「笑ってんじゃねぇぞ実況!!俺達狩りギルドには魔法使いなんて居ねぇんだからしょうがねぇだろ」
『はいはい。ふふっ。お疲れ様でした』
「テメッ」
今にも戦いが起きそうになる獣人と実況。
『続きまして、BWOにおいて最強の魔法使い!!自由ギルド所属、ナナー!!!!』
ウォォォォォ!!!!
今日一の盛り上がりを見せる。
「あ、ナナ!!」
「知り合い!?」
「おう。友達であり師匠だ」
「マジ!?」
「あぁ。何か問題あるか?」
「問題っていうか、ナナさんは、誰も弟子を取らないって有名なんだ。話しかけても無視されたりでナナさんとフレンドになってるやつとか初めて見た。ゴリラエンジン、ナナさんとフレンドとか言わねぇ方がいいぞ」
「は?なんで?」
少しキレ気味にソードに聞いた。
友達のことを秘密にするように言われたことにイラついていた。
「ナナさんとフレンドだって知ったらまた社畜ギルドに目つけられるぞ」
ハッとする拓海。
「先に教えてくれてありがとな。ソード」
『それでは、やって頂きましょう。ナナさん、お願いします!!』
「雷球」
この雷球は拓海の使う火魔法、火球と似ている。圧縮した雷を遠くへ飛ばすことが出来る。ナナの場合、これに火のイメージを少し入れることで爆発力のある球を作りだすのだ。
拓海が出す火球はテニスボールぐらいの大きさだが、ナナが使う雷球はバスケットボールぐらいの大きさである。
その光景を見た拓海は思わず口に出る。
「すっげ…」
そして、結果は。
『飛距離不明。競技場、破壊!!さすがはこの女。強い、強すぎる!!優勝はエルフ!!!!』
ウォォォォォ。
『今回の魔法使いによる魔法飛ばしは1位自由。2位社畜。3位魚群。4位狩り、となりましたー。皆さん、お疲れ様でした。明日の競技はLv50以下によるギルド対抗戦だ!!』
「お前の師匠、やっぱやばいな」
「だろ」
ドヤ顔する拓海。
そうして、イベント2日目は幕を閉じた。
「昨日はごめんな」
「良いって、きっとリアルで何か問題が起きたんだろ」
「そうなんだよ。マジでさ、昨日行きたかったんだよ」
「お疲れ」
「それでさリアルも大変だったんだけどゴリラエンジン、お前も心配で。何事もなく普通に行けたか?」
その瞬間、一気にテンションが下がった。
「何かあったのか…」
ちゃんと察してくれるソードに涙目になる拓海。
「また、社畜ギルドリーダーに絡まれた」
「お、おぅ。どんまい」
「今日は獣人の町から行くだろ?」
「当たり前だ」
「じゃあ、そろそろ行くか」
2人はのんびりと獣人の町へと向かった。
獣人の町も人間の町とほとんど変わらない。ただ、行き交う人々は獣人が多いということ以外は。
歩いていると笑われていることに拓海は気がついた。拓海自身も初めて人間の町に行った時にコソコソ言われたが、今日はそれだけじゃない。普段、ソード呼びをしてるため忘れていたが、ソードのゲーム名が“オ○二ーソード”だということを今思い出した。
そして拓海はソードより2、3歩後に歩き始めた。
ソードは足を止め、拓海に質問した。
「なぁ、なんで俺の後ろ歩いてんの?さっきまでは横に居たじゃん」
「お前、自分の名前忘れてねぇか?」
ハッとしたように顔が赤くなった。
「い、いいだろ!横歩けよ」
「嫌だよ。俺はお前の後を着いてくから先に行けって」
言い争っているともっと注目され、2人はそそくさと裏門へ移動した。
「はぁ。恥ずかしい目にあった」
「お前のせいだろ」
「お前も変わらないだろ」
そしてまた今日も階段を登り始めた。
そして10分経過した時、拓海は思い出していた。
「なぁゴラリエンジン。長くね?こんなもんなのか??」
「…ソード。言いずらいんだけどさ、昨日教えてもらったんだ。登り初めて3段目の階段を全力で足踏みをするとバグで競技場前まで行けるらしい」
「え?」
「本当に言いずらいんだけどさ」
「先に言えよ」
「忘れてたんだからしょうがねぇじゃん」
2人は階段を全力で登った。そして、辿り着くとまた始まっていた。
ワァァァァ。
盛り上がる場内。
『魚群ギルドのロッカさん。お疲れ様でしたー。続いては社畜ギルドの信長さんお願いします』
「燃え上がれ火槍」
『飛距離は、おぉこれはデカい115mだ。お疲れ様でしたー。さくさく行きますよ。次は狩りギルドシルバームーンさんお願いします」
「火球」
『これはこれはプッ。5m、お疲れ様でした』
「笑ってんじゃねぇぞ実況!!俺達狩りギルドには魔法使いなんて居ねぇんだからしょうがねぇだろ」
『はいはい。ふふっ。お疲れ様でした』
「テメッ」
今にも戦いが起きそうになる獣人と実況。
『続きまして、BWOにおいて最強の魔法使い!!自由ギルド所属、ナナー!!!!』
ウォォォォォ!!!!
今日一の盛り上がりを見せる。
「あ、ナナ!!」
「知り合い!?」
「おう。友達であり師匠だ」
「マジ!?」
「あぁ。何か問題あるか?」
「問題っていうか、ナナさんは、誰も弟子を取らないって有名なんだ。話しかけても無視されたりでナナさんとフレンドになってるやつとか初めて見た。ゴリラエンジン、ナナさんとフレンドとか言わねぇ方がいいぞ」
「は?なんで?」
少しキレ気味にソードに聞いた。
友達のことを秘密にするように言われたことにイラついていた。
「ナナさんとフレンドだって知ったらまた社畜ギルドに目つけられるぞ」
ハッとする拓海。
「先に教えてくれてありがとな。ソード」
『それでは、やって頂きましょう。ナナさん、お願いします!!』
「雷球」
この雷球は拓海の使う火魔法、火球と似ている。圧縮した雷を遠くへ飛ばすことが出来る。ナナの場合、これに火のイメージを少し入れることで爆発力のある球を作りだすのだ。
拓海が出す火球はテニスボールぐらいの大きさだが、ナナが使う雷球はバスケットボールぐらいの大きさである。
その光景を見た拓海は思わず口に出る。
「すっげ…」
そして、結果は。
『飛距離不明。競技場、破壊!!さすがはこの女。強い、強すぎる!!優勝はエルフ!!!!』
ウォォォォォ。
『今回の魔法使いによる魔法飛ばしは1位自由。2位社畜。3位魚群。4位狩り、となりましたー。皆さん、お疲れ様でした。明日の競技はLv50以下によるギルド対抗戦だ!!』
「お前の師匠、やっぱやばいな」
「だろ」
ドヤ顔する拓海。
そうして、イベント2日目は幕を閉じた。
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