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第2章
第53話 文化祭・部活対抗リレー
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「今年の部活対抗リレー、40ある部にお菓子研究会が加わり41部となりました。その結果、昨年優勝した妖精部はシード権とし、ひとまず、40部で競走していただきます。女子生徒を獲得した部活は必ず1人は女子生徒がリレーに参加することとし、昨年同様、1位、2位が決勝進出となります。本当は公平を保つため男子生徒だけの部活と混合の部活とで分けようとの意見も出ましたが、時間の問題と分けるのが面倒くさいという意見の元なくなりました。選手の皆さん頑張ってください」
「あ、あと。昨年同様、勝ち上がった1位の部活には半年間学食食べ放題券、2位には1ヶ月、3位は1週間の食べ放題券となっています!皆さん、頑張ってください」
放送部による説明も終わり、予選が開始されていく。
始まった第1レースでは、園芸部、茶道部、書道部、アニメ研究会、キノコ研究会、吹奏楽部、バスケ部、バドミントン部、柔道部、相撲部が走り、1位吹奏楽部、2位バスケ部。
第2レースでは、漫画研究会、パンツ研究会、和太鼓部、宇宙人交信部、写真部、美術部、ゲーム部、アニマル研究会、映画研究会、ダンス部が走り、1位パンツ研究会、2位宇宙人交信部。
第3レースでは、野球部、水泳部、サッカー部、卓球部、アーチェリー部、剣道部、バレーボール部、子供部、料理研究会、アイドル部が走り、1位野球部、2位アーチェリー部。
第4レースでは、軽音楽部、オーケストラ部、陸上部、テニス部、弓道部、自転車部、演劇部、本部、ヒーロー部、お菓子研究会が走り、1位陸上部、2位テニス部。
という結果となった。
昨年決勝に進んだサッカー部は女子マネージャーを獲得していた。第3レースは運動部が多くなってしまったためそこで順位を落とし、決勝へは進めなかった。剣道部、子供部も同じ第3レースで敗北した。
「各部の選手の皆さん、お疲れ様でした。10分後、決勝戦を行います。シード権の妖精部、第1レースの吹奏楽部、バスケ部。第2レースのパンツ研究会、宇宙人交信部。第3レースの野球部、アーチェリー部。第4レースの陸上部、テニス部の選手の皆さん、入場ゲートに集まってください!」
順に並んでいく生徒。そしてスタートの合図が鳴った。
「始まりましたー、正直これが1番盛り上がる最高のイベント!まず飛び出したのは陸上部。決勝進出運動部で唯一、女子生徒を獲得出来なかったですからね、その怨念もあるのか他の部をどんどん離していきます、後を追うのは妖精部。妖精部はまさかの1走者目が女子生徒、桐生朱音。桐生翠前生徒会長の妹。第2走者へあと少し、第2走者で兄・桐生蒼に渡ります」
盛り上げる放送部。盛り上がる観客。
「各部、第2走者へバトンが渡りました!バスケ部、野球部、テニス部、ここでマネージャーにバトンが変わり、おっと周りと少し差が出てきたか!?」
「頑張ってんだから煽るんじゃねぇよ放送部!」
野次が飛ぶ。
「この隙にパンツ研究会、宇宙人交信部が前に出る。宇宙人交信部は宇宙人との交信は体力が大事だということで毎日部活で10km走るという変人集団。私もこの放送部の盛り上げ担当ということで各部の挨拶周りに行った際走らされました。しんどかったです」
「わはは」
笑いも飛ぶ。
「バトンは第3走者へ。パンツ研究会は共学へ変わったことによるせいなのか変態達が減ってきたからなのか、部員数の現象が気になります!昨年は53人、今年は34人。ここで頑張り来年の新入生獲得を目指します」
パンツ研究会は作られてから20年という歴史を持つ。最初こそただの変態達の集まりだったが、今ではオリジナルパンツを作ったり、オリジナルパンツを配ったりしているらしい。履き心地は最悪。
「そして遂に第4走者へ。陸上部、バスケ部、野球部、テニス部、アーチェリー部、妖精部、パンツ研究会が並んだー!!!アーチェリー部は今年3年が抜けると残り3人になるため廃部回避のためアーチェリー部もまた新入生獲得を目指しています!そして妖精部の部長・九条旭はまさかのまさかのスカートだ!昨年妖精のコスプレを回避したことにより九条旭の姿がとんでもないことに!」
旭は顔を赤くしながら走った。
それはそう。コーナーを曲がり一直線になった瞬間に気がついた。目の前で江田と小鳥遊が爆笑していることに。
「つつつ、遂に決着!1位陸上部、2位野球部、3位パンツ研究会ということになりました。皆さん、お疲れ様でした!」
「お疲れー」
陸上部の第4走者として旭と共に走った矢島がニヤニヤした表情で旭の元に来る。
「そんな格好してっから俺に負けんだよ」
「うっせ。つかお前は陸上部の短距離だし得意分野じゃねぇか」
「そう!凄かったろ俺の走り、俺はこれで彼女が出来るはずだ!!」
「おー頑張れ頑張れ」
両手を広げ天に願う矢島を放置し旭は皆の元へ戻った。
「お疲れ~」
「すみません、俺が順位落としたから」
「気にすんな近衛。なんかお前の走ったとこ足が早ぇの集まってたから」
近衛は悔しそうにしていた。
「お~い」
遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
声の方角を見ると、海の家でお世話になったじじいと松代さんがいた。
「じいちゃん、ばあちゃん!?」
「応援に来たよ、あんたやっぱ変わったね」
「え?」
「ばあちゃん初めてみたよ。あんたのあんな悔しそうな顔、あの顔が見れて、嬉しいよ」
「なにそれ…」
近衛はそっぽを向いた。
「じゃあそろそろ帰るから」
「校門まで送る」
「気にしないでいいからこの時間を楽しみなさい」
「うん、うん!ありがとう」
近衛は楽しそうな表情で皆の元へ戻った。
「あんたら来年は1位取るんだよ!」
「当たり前じゃん!」
じじいと松代さんは嬉しそうに帰っていった。
帰っていったところに爆笑した江田と小鳥遊が来た。
「ギャハハ、最っ高だなお前!」
「げっ、江田ぱいせん」
「妖精って…ふっ…結構イカついんだな」
笑いながらバカにする。
「なんか魔法でも使えよー」
「くっそ」
「初級魔法・泥沼」
暁がボソッと唱える。すると突然地面がぬかるみ、江田はその場で膝から崩れ落ちる。
「な、なんだ?」
「俺が魔法使ったんすよ」
とニヤニヤしながら江田の上から心配するフリをしながら手を差し伸べる。
「このやろ」
旭が魔法を使ったなどとは1ミリも思ってはいないが不思議な、怪奇現象のような状況についていけない江田であった。
そうして文化祭1日目は終了した。
2日目。
2日目は、外部の客を入れずに生徒達だけの文化祭になるため、2年A組は勢いを失った。
BL風の喫茶に客が来るはずもなく盛り上がっていたのは3年生の屋台だけだった。
やる気を失った2年生達は自由行動を取り始める。念の為に5人くらいを教室に残し各々遊びに行くのであった。
旭、蒼、暁は文化部の部活発表会の場に移動した。体育館前の廊下にて各部紙が張り出される。
園芸部なら1年を通した花や野菜の観察の写真。写真部、美術部、書道部、は自分の作品を発表。
妖精部はふざけてるようにしか思えない妖精(暁)の実態。
「これある意味来年文化祭じゃなくて良かったね」
「あぁ、1回きりの切り札だもんな」
「近衛達大変だろうね」
「だな」
この部活動発表は文化祭の時にのみ行われる。2年に1度のイベントだ。そのため、今の1年生達は3年生になった時何かしらをやらなければならないのだ。
「次どこ行く?」
「翠兄ちゃんのとこの焼きそば」
「良いね」
「…どうした?暁」
旭の後をついてこず、紙に夢中になる暁。
「旭、蒼。こ、これ、まさかな」
「うん?これって」
「いやいやさすがに」
「違うよな?」
それは宇宙人交信部の発表だった。
『きの1に…生きる…王国…民…滅す、それまでせい…』
「あ、あと。昨年同様、勝ち上がった1位の部活には半年間学食食べ放題券、2位には1ヶ月、3位は1週間の食べ放題券となっています!皆さん、頑張ってください」
放送部による説明も終わり、予選が開始されていく。
始まった第1レースでは、園芸部、茶道部、書道部、アニメ研究会、キノコ研究会、吹奏楽部、バスケ部、バドミントン部、柔道部、相撲部が走り、1位吹奏楽部、2位バスケ部。
第2レースでは、漫画研究会、パンツ研究会、和太鼓部、宇宙人交信部、写真部、美術部、ゲーム部、アニマル研究会、映画研究会、ダンス部が走り、1位パンツ研究会、2位宇宙人交信部。
第3レースでは、野球部、水泳部、サッカー部、卓球部、アーチェリー部、剣道部、バレーボール部、子供部、料理研究会、アイドル部が走り、1位野球部、2位アーチェリー部。
第4レースでは、軽音楽部、オーケストラ部、陸上部、テニス部、弓道部、自転車部、演劇部、本部、ヒーロー部、お菓子研究会が走り、1位陸上部、2位テニス部。
という結果となった。
昨年決勝に進んだサッカー部は女子マネージャーを獲得していた。第3レースは運動部が多くなってしまったためそこで順位を落とし、決勝へは進めなかった。剣道部、子供部も同じ第3レースで敗北した。
「各部の選手の皆さん、お疲れ様でした。10分後、決勝戦を行います。シード権の妖精部、第1レースの吹奏楽部、バスケ部。第2レースのパンツ研究会、宇宙人交信部。第3レースの野球部、アーチェリー部。第4レースの陸上部、テニス部の選手の皆さん、入場ゲートに集まってください!」
順に並んでいく生徒。そしてスタートの合図が鳴った。
「始まりましたー、正直これが1番盛り上がる最高のイベント!まず飛び出したのは陸上部。決勝進出運動部で唯一、女子生徒を獲得出来なかったですからね、その怨念もあるのか他の部をどんどん離していきます、後を追うのは妖精部。妖精部はまさかの1走者目が女子生徒、桐生朱音。桐生翠前生徒会長の妹。第2走者へあと少し、第2走者で兄・桐生蒼に渡ります」
盛り上げる放送部。盛り上がる観客。
「各部、第2走者へバトンが渡りました!バスケ部、野球部、テニス部、ここでマネージャーにバトンが変わり、おっと周りと少し差が出てきたか!?」
「頑張ってんだから煽るんじゃねぇよ放送部!」
野次が飛ぶ。
「この隙にパンツ研究会、宇宙人交信部が前に出る。宇宙人交信部は宇宙人との交信は体力が大事だということで毎日部活で10km走るという変人集団。私もこの放送部の盛り上げ担当ということで各部の挨拶周りに行った際走らされました。しんどかったです」
「わはは」
笑いも飛ぶ。
「バトンは第3走者へ。パンツ研究会は共学へ変わったことによるせいなのか変態達が減ってきたからなのか、部員数の現象が気になります!昨年は53人、今年は34人。ここで頑張り来年の新入生獲得を目指します」
パンツ研究会は作られてから20年という歴史を持つ。最初こそただの変態達の集まりだったが、今ではオリジナルパンツを作ったり、オリジナルパンツを配ったりしているらしい。履き心地は最悪。
「そして遂に第4走者へ。陸上部、バスケ部、野球部、テニス部、アーチェリー部、妖精部、パンツ研究会が並んだー!!!アーチェリー部は今年3年が抜けると残り3人になるため廃部回避のためアーチェリー部もまた新入生獲得を目指しています!そして妖精部の部長・九条旭はまさかのまさかのスカートだ!昨年妖精のコスプレを回避したことにより九条旭の姿がとんでもないことに!」
旭は顔を赤くしながら走った。
それはそう。コーナーを曲がり一直線になった瞬間に気がついた。目の前で江田と小鳥遊が爆笑していることに。
「つつつ、遂に決着!1位陸上部、2位野球部、3位パンツ研究会ということになりました。皆さん、お疲れ様でした!」
「お疲れー」
陸上部の第4走者として旭と共に走った矢島がニヤニヤした表情で旭の元に来る。
「そんな格好してっから俺に負けんだよ」
「うっせ。つかお前は陸上部の短距離だし得意分野じゃねぇか」
「そう!凄かったろ俺の走り、俺はこれで彼女が出来るはずだ!!」
「おー頑張れ頑張れ」
両手を広げ天に願う矢島を放置し旭は皆の元へ戻った。
「お疲れ~」
「すみません、俺が順位落としたから」
「気にすんな近衛。なんかお前の走ったとこ足が早ぇの集まってたから」
近衛は悔しそうにしていた。
「お~い」
遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
声の方角を見ると、海の家でお世話になったじじいと松代さんがいた。
「じいちゃん、ばあちゃん!?」
「応援に来たよ、あんたやっぱ変わったね」
「え?」
「ばあちゃん初めてみたよ。あんたのあんな悔しそうな顔、あの顔が見れて、嬉しいよ」
「なにそれ…」
近衛はそっぽを向いた。
「じゃあそろそろ帰るから」
「校門まで送る」
「気にしないでいいからこの時間を楽しみなさい」
「うん、うん!ありがとう」
近衛は楽しそうな表情で皆の元へ戻った。
「あんたら来年は1位取るんだよ!」
「当たり前じゃん!」
じじいと松代さんは嬉しそうに帰っていった。
帰っていったところに爆笑した江田と小鳥遊が来た。
「ギャハハ、最っ高だなお前!」
「げっ、江田ぱいせん」
「妖精って…ふっ…結構イカついんだな」
笑いながらバカにする。
「なんか魔法でも使えよー」
「くっそ」
「初級魔法・泥沼」
暁がボソッと唱える。すると突然地面がぬかるみ、江田はその場で膝から崩れ落ちる。
「な、なんだ?」
「俺が魔法使ったんすよ」
とニヤニヤしながら江田の上から心配するフリをしながら手を差し伸べる。
「このやろ」
旭が魔法を使ったなどとは1ミリも思ってはいないが不思議な、怪奇現象のような状況についていけない江田であった。
そうして文化祭1日目は終了した。
2日目。
2日目は、外部の客を入れずに生徒達だけの文化祭になるため、2年A組は勢いを失った。
BL風の喫茶に客が来るはずもなく盛り上がっていたのは3年生の屋台だけだった。
やる気を失った2年生達は自由行動を取り始める。念の為に5人くらいを教室に残し各々遊びに行くのであった。
旭、蒼、暁は文化部の部活発表会の場に移動した。体育館前の廊下にて各部紙が張り出される。
園芸部なら1年を通した花や野菜の観察の写真。写真部、美術部、書道部、は自分の作品を発表。
妖精部はふざけてるようにしか思えない妖精(暁)の実態。
「これある意味来年文化祭じゃなくて良かったね」
「あぁ、1回きりの切り札だもんな」
「近衛達大変だろうね」
「だな」
この部活動発表は文化祭の時にのみ行われる。2年に1度のイベントだ。そのため、今の1年生達は3年生になった時何かしらをやらなければならないのだ。
「次どこ行く?」
「翠兄ちゃんのとこの焼きそば」
「良いね」
「…どうした?暁」
旭の後をついてこず、紙に夢中になる暁。
「旭、蒼。こ、これ、まさかな」
「うん?これって」
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