62 / 62
第2章
桐生朱音
しおりを挟む
私はIQ200の天才少女!
みんなって今まで生きてきたなかで1番最初の記憶って何かな?
ほとんどの人は3歳、4歳、5歳とか?
私の最初の記憶は2歳の頃。
見たこと、聞いたこと、何でも記憶して絶対に忘れないんだ。
えへへ、凄いでしょ!!
でも、秘密。だって、これを言ったらお母さんもお父さんも「神童だー何だー」って言うでしょ?
私の家族はその、問題児が多いというか、まず1番上の翠お兄ちゃんは中学まで荒れてたし、警察のお世話になってて毎日お母さんもお父さんも忙しそうだった。次に蒼お兄ちゃん。翠お兄ちゃんが落ち着いたと思ったら蒼お兄ちゃんがお友達?を殴ったみたいで停学処分。それでお母さんもお父さんも学校行って、お友達のご両親に謝ってて、これ以上心配かけられないかなって。
心配っていうと少し違うかもだけど。
私は持ち上げられるより、今みんなといるこの時間が好き。
それはそうと、みんな、「前世」って信じる?
実は本題はここ。
蒼お兄ちゃんには、前世があるらしい。
私が2歳の頃、お兄ちゃんが3歳の頃のこと。
お兄ちゃんがお母さんとお父さんにこんなこと聞いた。
「何で生きてるの?」
お母さんもお父さんもビックリしてて、「な、何を言ってるの?」の質問に対して、
「だって、父さんも母さんも妹も反逆罪で国に殺されたじゃん」
って言ってた。その後、お母さん達は、きっとそういう絵本を読んで気持ちが感情移入しちゃったんだねって言って、騎士とか魔法使いの絵本をいっぱい蒼お兄ちゃんにあげてた。
でも、なんか気になっちゃって蒼お兄ちゃんに聞いた。そしたら、声を荒らげてほんとうにあった話なんだって、みんなが死んだあと、1人戦場で戦い続けて、最後は敵の魔法で死んだんだって。
その話を聞いて思い出した。
私、前世の記憶がある。その前世では、6歳の頃国の反逆罪で殺された。そう。蒼お兄ちゃん、いや、イレールにぃにの妹だった。
これを伝えたら、お兄ちゃんどう思うのかな?喜んでくれるかな?泣いちゃうかな?それとも、あの時の記憶を気持ちを思い出して怒るかな…。
多分私は、このことを永遠にお兄ちゃんには伝えられないと思う。
1人で頑張り続けたお兄ちゃんに掛ける言葉が見つからないんだ。
あ、ちなみに翠お兄ちゃんは前世の記憶持ってなさそう。お母さんもお父さんも。
これは、私とお兄ちゃんの2人だけの秘密。
私はまたお兄ちゃんの元へ生まれてことて最っ高に幸せなんだ!!
みんなって今まで生きてきたなかで1番最初の記憶って何かな?
ほとんどの人は3歳、4歳、5歳とか?
私の最初の記憶は2歳の頃。
見たこと、聞いたこと、何でも記憶して絶対に忘れないんだ。
えへへ、凄いでしょ!!
でも、秘密。だって、これを言ったらお母さんもお父さんも「神童だー何だー」って言うでしょ?
私の家族はその、問題児が多いというか、まず1番上の翠お兄ちゃんは中学まで荒れてたし、警察のお世話になってて毎日お母さんもお父さんも忙しそうだった。次に蒼お兄ちゃん。翠お兄ちゃんが落ち着いたと思ったら蒼お兄ちゃんがお友達?を殴ったみたいで停学処分。それでお母さんもお父さんも学校行って、お友達のご両親に謝ってて、これ以上心配かけられないかなって。
心配っていうと少し違うかもだけど。
私は持ち上げられるより、今みんなといるこの時間が好き。
それはそうと、みんな、「前世」って信じる?
実は本題はここ。
蒼お兄ちゃんには、前世があるらしい。
私が2歳の頃、お兄ちゃんが3歳の頃のこと。
お兄ちゃんがお母さんとお父さんにこんなこと聞いた。
「何で生きてるの?」
お母さんもお父さんもビックリしてて、「な、何を言ってるの?」の質問に対して、
「だって、父さんも母さんも妹も反逆罪で国に殺されたじゃん」
って言ってた。その後、お母さん達は、きっとそういう絵本を読んで気持ちが感情移入しちゃったんだねって言って、騎士とか魔法使いの絵本をいっぱい蒼お兄ちゃんにあげてた。
でも、なんか気になっちゃって蒼お兄ちゃんに聞いた。そしたら、声を荒らげてほんとうにあった話なんだって、みんなが死んだあと、1人戦場で戦い続けて、最後は敵の魔法で死んだんだって。
その話を聞いて思い出した。
私、前世の記憶がある。その前世では、6歳の頃国の反逆罪で殺された。そう。蒼お兄ちゃん、いや、イレールにぃにの妹だった。
これを伝えたら、お兄ちゃんどう思うのかな?喜んでくれるかな?泣いちゃうかな?それとも、あの時の記憶を気持ちを思い出して怒るかな…。
多分私は、このことを永遠にお兄ちゃんには伝えられないと思う。
1人で頑張り続けたお兄ちゃんに掛ける言葉が見つからないんだ。
あ、ちなみに翠お兄ちゃんは前世の記憶持ってなさそう。お母さんもお父さんも。
これは、私とお兄ちゃんの2人だけの秘密。
私はまたお兄ちゃんの元へ生まれてことて最っ高に幸せなんだ!!
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか
風
BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。
……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、
気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。
「僕は、あなたを守ると決めたのです」
いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。
けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――?
身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。
“王子”である俺は、彼に恋をした。
だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。
これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、
彼だけを見つめ続けた騎士の、
世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。
ジャスミン茶は、君のかおり
霧瀬 渓
BL
アルファとオメガにランクのあるオメガバース世界。
大学2年の高位アルファ高遠裕二は、新入生の三ツ橋鷹也を助けた。
裕二の部活後輩となった鷹也は、新歓の数日後、放火でアパートを焼け出されてしまう。
困った鷹也に、裕二が条件付きで同居を申し出てくれた。
その条件は、恋人のフリをして虫除けになることだった。
【完結】毎日きみに恋してる
藤吉めぐみ
BL
青春BLカップ1次選考通過しておりました!
応援ありがとうございました!
*******************
その日、澤下壱月は王子様に恋をした――
高校の頃、王子と異名をとっていた楽(がく)に恋した壱月(いづき)。
見ているだけでいいと思っていたのに、ちょっとしたきっかけから友人になり、大学進学と同時にルームメイトになる。
けれど、恋愛模様が派手な楽の傍で暮らすのは、あまりにも辛い。
けれど離れられない。傍にいたい。特別でありたい。たくさんの行きずりの一人にはなりたくない。けれど――
このまま親友でいるか、勇気を持つかで揺れる壱月の切ない同居ライフ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる