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第1章
第19話 裏切り
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蒼は立ち上がり、蒼と椿は対面していた。
「怖い怖い。そんな睨むなって」
「何でお前が」
「知るかよ、そんなこと。お前らが転生したように俺も転生した。それだけのことだろ」
「くそっ」
「そうだそうだ。お前に伝えたかったことがあるんだ」
「伝えたかったこと?」
「お前、帝国の剣士と魔法士に憧れを持っていただろ。羨ましいだっけ?」
「…」
「あの日の翌日、俺は首都に戻り王に報告した」
「…は?」
「あぁ、あれは見ものだったな!お前の人質のじじいがイレールは怪我をしてないかと俺に聞いてきた。俺が無事を報告すると嬉しそうな顔で逝ったよ」
その瞬間、蒼は椿をぶん殴った。
扉も倒れる威力。廊下にはデカい音が鳴り響いた。
部室近くで社会の再試を行っていた旭もすぐに気がついた。
「な、何の音だ?」
「あそこは妖精部の部室か?」
たまたま近くにいた生徒が言う。
旭と暁はすぐに部室へと向かった。
ハッとしたように金城先生と翠もすぐに向かう。
「蒼!」
旭がすぐに蒼と椿の間に入る。
蒼は全ての血管がちぎれそうなほど怒りに満ちていた。
「旭、どけっ」
蒼は旭の肩に手をかけ、旭を横に退かす。
「どうしたんだよ、蒼」
退かされた旭だが、またすぐに蒼の前に立つ。
「殺す、お前だけは絶対に殺す」
「な、何言って…」
そして、金城先生と翠、反対側から担任の高槻先生がやってきた。
また椿を殴ろうとする蒼を旭と翠が止めに入る。
「何やってんだ桐生!大丈夫か?」
先生達はすぐに椿の元に駆け寄る。
「桐生翠、お前は再試の監督官に戻れ、桐生蒼は俺が戻ってくるまでここにいろ。九条は桐生蒼の近くにいてやれ」
「はい」
「蒼、また後で」
“殺す”そう殺気に満ちた目をする蒼に金城先生は妖精部の部室で待機を命じ、椿を保健室に連れて行き、翠は再試が行われてる教室に戻って行った。
「そ、蒼」
「旭も兄ちゃんと一緒に行って1人にして」
「…わ、分かった」
旭も教室を出る。そして、
「暁、暁は蒼の近くにいてくれ」
「わかった」
蒼は倒れるように椅子に座り下を向いた。そんな蒼の近くを飛ぶ暁。
「……なぁ、暁」
「どうした?」
「前世の話聞いてくれないか?」
「前世の?」
「ああ」
「…良いぞ。聞いてやる」
「はは、ありがとな。俺の国、俺の故郷は知ってるよな。お前らの戦争相手だったわけだし」
「うん。アイリス王国だろ」
そして、前世の出来事を少しずつ蒼は暁に話し始めた。
「アイリス王国の国王は俺が10歳の頃代替わりしたんだ。10歳になるまでは家族皆幸せで貧乏だったけど幸せだったんだ。でも、ある日突然前王は死に、前王の弟が新しく新王となった。王国と帝国が戦争始めた理由って知ってるか?」
「いや」
「暁、いや、魔法士ロス。新王がお前のことを気に入ったからなんだ」
「……」
「理由は知らない。けどロスのことが気に入り、帝国の王にロスを欲しいと頼んだが断られたらしい。そしたら王が逆上して友好を結んでいたはずの帝国を裏切り戦争を仕掛け始めた。そんな王に対してもちろん反乱も起きた。だが、反乱軍は王国軍によって殺された。ここで僕の父さんは死に、連帯責任と言って母さんも妹も殺された」
「お前は…」
「僕はその時10歳だったし、戦争に駆り出された。あの戦場に居たのはほとんど同じくらいの年齢の子供達で反乱の連帯責任で免れた家族の居ない子達だった。けれど、自暴自棄になり自ら命を絶とうとする子が多く、国は人質を作ることにした。戦場で戦う子の祖父や親戚、仲の良かった近所の人。彼らを殺されたくなければ国のために戦えと命じられた。だが、1つの失敗につき1人殺される状態に僕らの精神は限界だった」
「…お前の人質は誰だったんだ?」
「僕は祖父母だったよ。大好きな大好きな人達だった。家族が殺されて1人になった僕を抱きしめてくれて、どんなに夜が遅くても僕が帰ってくるまで必ず起きてて、温かいご飯と温かいお風呂を用意してくれて」
蒼の目から涙が流れる。
「絶対に殺されたくなくて、絶対に守りたくて。どんなに辛くてもじいちゃんとばあちゃんだけは守るんだって」
言葉を詰まらせる蒼に暁は聞く。
「なぁ、なんであいつを殴ったんだ?」
「…あいつは、椿は、前世の僕の上官リシャールだった」
「え…」
「いつもツーマンセルで動いてて僕の相棒的な人だ。あの人は人を殺すことに快感を持っていて、人を痛めつける行為が大好きな人だった。あの最後の日の半年前から僕達は国には帰れず森の中で過ごしていた。僕とリシャール、他にも何人かいたけどある日帝国に偵察に向かった。そこで目にしたんだ。ロスとギルベルトが楽しそうにしている姿。戦場だというのに仲良さそうに笑ってて羨ましかった。思わず口にしてしまった。するとリシャールは笑った。本国に連絡を入れるつもりだとすぐに分かった。何度謝っても聞いてはもらえなかった。だが、急に足を止め、交換条件を出してきた。僕が鞭打ちに耐えられたら本国への連絡は無しにしてやると。僕はすぐに受け入れた。じいちゃんとばあちゃんを守れるならそれでいいって。でも、あいつは、リシャールは本国に連絡し、じいちゃんを……。信じた僕がバカだった」
「それで殴ったのか」
「ああ。約束を破ったあいつが許せなかった。…心、狭いよな」
「は?」
「暁は、前世でのこと許してくれたのに、僕はあいつのことを許せなくて。……話聞いてくれて、ありがとな暁」
部室の外で全ての話を聞いていた旭。
蒼が話終わるや否や、椿の居る保健室へと向かった。
「九条。桐生は平気か?…九条?」
旭は思いっきり、椿をぶん殴った。
「何やってんの!?お前!!!」
「お前最低だな」
「いやいやいやいや、お前がな」
「先生は黙ってて」
「は??」
「リシャール?」
「へぇ、知ってるんだ。イレールから聞いたの?」
「せ、仙道?」
明らかに雰囲気が変わった椿に驚きを隠せない高槻先生。
「高槻先生、僕は大丈夫なので少し席を外してもらえますか?」
「あ、ああ」
高槻先生は保健室から出る。
「さてと、どこまで話してた?祖父母を殺した話?鞭打ちの話?それとも俺が戦争を始めるきっかけを作った話?」
「は?」
「あれ、聞いてないの?」
「戦争は新王がロスを気に入ったって」
「あはは、あいつその話を信じてるんだ。馬鹿だねぇ。あれは俺が仕掛けた。人を殺せないあの平和という時間がつまらなくてね、王国の兵士の服装で帝国のメスガキを殺した。頭と体を引き離し、帝国の橋の上に飾り付けてやった。すると、戦争の開幕だ」
「お前、ふっざけるなよ!」
「その日から俺の人生は動き始めた。戦争中だから誰を殺そうと何を殺そうと誰も文句は言わなかった。それに王国の王は無能だったしな。ちょっと褒めれば簡単に操れる。前王を殺すのには苦労したが、それでも無能な王のおかげで最高な時間だったよ。だが、イレールが言った新王が魔法士を気に入った話、あれも完全な嘘ではない。当時の最新魔道具、まあ分かりやすく言うのならカメラだな。その魔道具を使い、帝国の麗しき男を撮り、新王に見せた。新王は男が好きだと有名だったしな。新王は帝国に強請った。だが、帝国は断った。魔法士を王国に捧げれば戦争は終わったのにな!」
旭は再び、椿を殴ろうとした。だが、
「うわぁ」
「何をしている!」
椿が情けない声を出す。
旭は金城先生に取り押さえられた。
「私はこれから仙道の親御さんと話をしてきます。高槻先生は九条と話を。桐生蒼には兄の桐生翠をつけてきた。よろしくお願いします」
「はい」
普段、おちゃらけている旭の態度。9ヶ月間担任として先生だが友達のように接してきた高槻先生にとってどう話すのが正解なのか分からずにいた。
「怖い怖い。そんな睨むなって」
「何でお前が」
「知るかよ、そんなこと。お前らが転生したように俺も転生した。それだけのことだろ」
「くそっ」
「そうだそうだ。お前に伝えたかったことがあるんだ」
「伝えたかったこと?」
「お前、帝国の剣士と魔法士に憧れを持っていただろ。羨ましいだっけ?」
「…」
「あの日の翌日、俺は首都に戻り王に報告した」
「…は?」
「あぁ、あれは見ものだったな!お前の人質のじじいがイレールは怪我をしてないかと俺に聞いてきた。俺が無事を報告すると嬉しそうな顔で逝ったよ」
その瞬間、蒼は椿をぶん殴った。
扉も倒れる威力。廊下にはデカい音が鳴り響いた。
部室近くで社会の再試を行っていた旭もすぐに気がついた。
「な、何の音だ?」
「あそこは妖精部の部室か?」
たまたま近くにいた生徒が言う。
旭と暁はすぐに部室へと向かった。
ハッとしたように金城先生と翠もすぐに向かう。
「蒼!」
旭がすぐに蒼と椿の間に入る。
蒼は全ての血管がちぎれそうなほど怒りに満ちていた。
「旭、どけっ」
蒼は旭の肩に手をかけ、旭を横に退かす。
「どうしたんだよ、蒼」
退かされた旭だが、またすぐに蒼の前に立つ。
「殺す、お前だけは絶対に殺す」
「な、何言って…」
そして、金城先生と翠、反対側から担任の高槻先生がやってきた。
また椿を殴ろうとする蒼を旭と翠が止めに入る。
「何やってんだ桐生!大丈夫か?」
先生達はすぐに椿の元に駆け寄る。
「桐生翠、お前は再試の監督官に戻れ、桐生蒼は俺が戻ってくるまでここにいろ。九条は桐生蒼の近くにいてやれ」
「はい」
「蒼、また後で」
“殺す”そう殺気に満ちた目をする蒼に金城先生は妖精部の部室で待機を命じ、椿を保健室に連れて行き、翠は再試が行われてる教室に戻って行った。
「そ、蒼」
「旭も兄ちゃんと一緒に行って1人にして」
「…わ、分かった」
旭も教室を出る。そして、
「暁、暁は蒼の近くにいてくれ」
「わかった」
蒼は倒れるように椅子に座り下を向いた。そんな蒼の近くを飛ぶ暁。
「……なぁ、暁」
「どうした?」
「前世の話聞いてくれないか?」
「前世の?」
「ああ」
「…良いぞ。聞いてやる」
「はは、ありがとな。俺の国、俺の故郷は知ってるよな。お前らの戦争相手だったわけだし」
「うん。アイリス王国だろ」
そして、前世の出来事を少しずつ蒼は暁に話し始めた。
「アイリス王国の国王は俺が10歳の頃代替わりしたんだ。10歳になるまでは家族皆幸せで貧乏だったけど幸せだったんだ。でも、ある日突然前王は死に、前王の弟が新しく新王となった。王国と帝国が戦争始めた理由って知ってるか?」
「いや」
「暁、いや、魔法士ロス。新王がお前のことを気に入ったからなんだ」
「……」
「理由は知らない。けどロスのことが気に入り、帝国の王にロスを欲しいと頼んだが断られたらしい。そしたら王が逆上して友好を結んでいたはずの帝国を裏切り戦争を仕掛け始めた。そんな王に対してもちろん反乱も起きた。だが、反乱軍は王国軍によって殺された。ここで僕の父さんは死に、連帯責任と言って母さんも妹も殺された」
「お前は…」
「僕はその時10歳だったし、戦争に駆り出された。あの戦場に居たのはほとんど同じくらいの年齢の子供達で反乱の連帯責任で免れた家族の居ない子達だった。けれど、自暴自棄になり自ら命を絶とうとする子が多く、国は人質を作ることにした。戦場で戦う子の祖父や親戚、仲の良かった近所の人。彼らを殺されたくなければ国のために戦えと命じられた。だが、1つの失敗につき1人殺される状態に僕らの精神は限界だった」
「…お前の人質は誰だったんだ?」
「僕は祖父母だったよ。大好きな大好きな人達だった。家族が殺されて1人になった僕を抱きしめてくれて、どんなに夜が遅くても僕が帰ってくるまで必ず起きてて、温かいご飯と温かいお風呂を用意してくれて」
蒼の目から涙が流れる。
「絶対に殺されたくなくて、絶対に守りたくて。どんなに辛くてもじいちゃんとばあちゃんだけは守るんだって」
言葉を詰まらせる蒼に暁は聞く。
「なぁ、なんであいつを殴ったんだ?」
「…あいつは、椿は、前世の僕の上官リシャールだった」
「え…」
「いつもツーマンセルで動いてて僕の相棒的な人だ。あの人は人を殺すことに快感を持っていて、人を痛めつける行為が大好きな人だった。あの最後の日の半年前から僕達は国には帰れず森の中で過ごしていた。僕とリシャール、他にも何人かいたけどある日帝国に偵察に向かった。そこで目にしたんだ。ロスとギルベルトが楽しそうにしている姿。戦場だというのに仲良さそうに笑ってて羨ましかった。思わず口にしてしまった。するとリシャールは笑った。本国に連絡を入れるつもりだとすぐに分かった。何度謝っても聞いてはもらえなかった。だが、急に足を止め、交換条件を出してきた。僕が鞭打ちに耐えられたら本国への連絡は無しにしてやると。僕はすぐに受け入れた。じいちゃんとばあちゃんを守れるならそれでいいって。でも、あいつは、リシャールは本国に連絡し、じいちゃんを……。信じた僕がバカだった」
「それで殴ったのか」
「ああ。約束を破ったあいつが許せなかった。…心、狭いよな」
「は?」
「暁は、前世でのこと許してくれたのに、僕はあいつのことを許せなくて。……話聞いてくれて、ありがとな暁」
部室の外で全ての話を聞いていた旭。
蒼が話終わるや否や、椿の居る保健室へと向かった。
「九条。桐生は平気か?…九条?」
旭は思いっきり、椿をぶん殴った。
「何やってんの!?お前!!!」
「お前最低だな」
「いやいやいやいや、お前がな」
「先生は黙ってて」
「は??」
「リシャール?」
「へぇ、知ってるんだ。イレールから聞いたの?」
「せ、仙道?」
明らかに雰囲気が変わった椿に驚きを隠せない高槻先生。
「高槻先生、僕は大丈夫なので少し席を外してもらえますか?」
「あ、ああ」
高槻先生は保健室から出る。
「さてと、どこまで話してた?祖父母を殺した話?鞭打ちの話?それとも俺が戦争を始めるきっかけを作った話?」
「は?」
「あれ、聞いてないの?」
「戦争は新王がロスを気に入ったって」
「あはは、あいつその話を信じてるんだ。馬鹿だねぇ。あれは俺が仕掛けた。人を殺せないあの平和という時間がつまらなくてね、王国の兵士の服装で帝国のメスガキを殺した。頭と体を引き離し、帝国の橋の上に飾り付けてやった。すると、戦争の開幕だ」
「お前、ふっざけるなよ!」
「その日から俺の人生は動き始めた。戦争中だから誰を殺そうと何を殺そうと誰も文句は言わなかった。それに王国の王は無能だったしな。ちょっと褒めれば簡単に操れる。前王を殺すのには苦労したが、それでも無能な王のおかげで最高な時間だったよ。だが、イレールが言った新王が魔法士を気に入った話、あれも完全な嘘ではない。当時の最新魔道具、まあ分かりやすく言うのならカメラだな。その魔道具を使い、帝国の麗しき男を撮り、新王に見せた。新王は男が好きだと有名だったしな。新王は帝国に強請った。だが、帝国は断った。魔法士を王国に捧げれば戦争は終わったのにな!」
旭は再び、椿を殴ろうとした。だが、
「うわぁ」
「何をしている!」
椿が情けない声を出す。
旭は金城先生に取り押さえられた。
「私はこれから仙道の親御さんと話をしてきます。高槻先生は九条と話を。桐生蒼には兄の桐生翠をつけてきた。よろしくお願いします」
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