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しおりを挟む私は慧一様の腕に抱かれ、耳を疑ってしました。
「香織、聞いているか?美弥子が妊娠した。私の種ではない子供だ。子供が産まれたら、美弥子とは離婚する。すぐにでも再婚しよう。」
頭がついていきません。
「ま、待って下さい。慧一様のお子ではないのですか?美弥子さんが妊娠なんて・・・。」
慧一様は、私を強く抱き締めます。
「当たり前だろう。いつ、美弥子を抱く時間があった?毎日お前に私の種全てを注ぎ込んでいたのに。疑うな。」
では、本当に・・・?
私には多分子供はできません。
慧一様は、この様に子供を作る為に美弥子さんと結婚したのでしょうか?
「慧一様、美弥子さんのお子の父親は誰なのですか?子供が産まれたら、連れて行ってしまうのでは・・・?」
「その心配は無い。あの女も誰の子供か分からないんじゃないか?それに、もう話しは着いている。」
慧一様は、話しはここまでとばかりにキスしてきます。
「慧一様、慧一様。」
私は慧一様に抱きつき、身を委ねます。
~慧一視点~。
「まあ!妊娠したの!良かったわね。これで跡取りができたのね。」
お婆様は素直に喜んでいるが、家元とお義母さんは思案顔をしている。
「家元、喜んで貰えませんか?」
「・・・いや、喜ばしい出来事だが・・・。」
家元もお義母さんも、子供の父親は私ではないのではと疑っている様だ。
それもそのはず、美弥子が家にいる時間は少なかった。
「多分、ハネムーンベイビーではないですか?」
「そうか。」
「当たり前です。ふしだらな真似をするはずがありません。これで一安心ね。」
お婆様の喜びが大きい分、真実を知れば落胆も大きいはず。
美弥子を許さないだろう。
だが、そんな事どうでも良い。
子供さえ手に入れば、それで良い。
~美弥子視点~。
妊娠して七ヶ月。
太るし身体が重いし、何より監視されていて何もできないのでストレスが溜まる。
「全く、こんな身体誰にも見せられないわ。早く産まれないかしら。」
それにしても、今に限って監視のおばさんがいない。
慧一さんの部屋にでも行ってみようかしら。
話しもあるし・・・。
重たい身体を動かし、離れの慧一さんの部屋に行くと、扉が少し開いている。
それに微かに声も聞こえる。
何かしら?
覗いて見ると、信じられないものを見た。
ソファーに座っている慧一さんに、香織が乗り掛かっているのだ!
ただ乗っているのではない。
全裸で腰を振っている、つまりセックスしている所だった!
信じられない!
慧一さんは、不能だと思っていたが違う。
私じゃなく、香織を抱いていたのだ!
めらめらと嫉妬心が沸き上がる!
その時、慧一さんと目が合った。
慧一さんは私が見ていると分かると、ニヤリと笑い香織を抱き締め、結合部位が分かる様に香織をひっくり返して背中から抱き、足を開かせてずんずんとペニスを出し入れする。
「・・・あう。ン、ン、あん。」
「良いぞ、香織。イクぞ、・・・クッ。」
慧一さんは射精した様で、香織が身体をびくりと硬直させる。
「・・・あん。」
そして、弛緩した香織の耳朶を慧一さんがねぶっている。
私は堪らず部屋に入る。
「あなた達何してるのよ!」
「きゃあ・・・!」
慧一さんは、私が部屋に入った時に香織に着物を羽織らせ、裸を見せない様に配慮している。
それがまた憎らしく、香織を睨み付ける。
「何をしているのかって言ってるのよ!」
慧一さんは平然としている。
「見れば分かるだろう?香織とセックスしていた。」
香織は泣きそうな顔をして俯いている。
「香織、シャワーを浴びて来なさい。私は、この女に話しがある。」
慧一さんは、香織に羽織らせた着物の紐を結び、香織を追い立て様とするが、私は香織に話しがあるのだ!
「待ちなさいよ!この泥棒猫が・・・!」
香織に詰め寄ろうとすると、慧一さんは手で制し厳しい顔をして私を黙らせる。
「香織、行きなさい。」
香織は、微かに頷き部屋の奥に行ってしまう。
「どういうつもりよ!あなた不能じゃなかったの!しかもあんな女とセックスしてるなんて、聞いて無いわよ!」
「私が不能だといつ言った?私がする事にいちいち口を出すな。」
「口を出すなですって!私はあなたの妻よ!それが口を出すなってどういう事なのよ!話しが違うじゃない!」
「何が違うと言うんだ。お前には、子供さえ産めば何も言わないと言っただけだ。それに私からすれば、お前は妻ではない。子供を産むただの女に過ぎない。」
頭に血が登り、身体が震える。
「私はただの、子供を産む機械と一緒だと言うの!」
「それ以外に何だと言うんだ。」
平然と言ってくる慧一さんに、憎しみが沸く。
いくらお金と引き換えに、子供を産むと言ったからって酷い!
「ご両親に言うわよ!こんな事、お義父様だって知らないでしょう!」
「ふん。言いたければ言えば良い。都合が良い。それに、お義母さんは知っている。家元も、うすうす気が付いているのではないかな。」
「信じられない!義理の妹と寝てるって知っていて、何もしなかったの!」
「お前には関係無い。」
そう言うと、スマホで何処かに連絡すると監視のおばさんが来て、私は部屋に戻される。
冗談じゃない!
私にした仕打ちは絶対にあの女に返してやる!
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