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第1章 俺と君
Ⅱ 部活
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四月十二日。
木で出来た重たいドアを開き中に入った。
それからすぐに部員が来たそれにいつもあまり来ない顧問の先生も来たのだ。
俺は顧問に呼び出され、入部希望の子がいると聞いた。
あまり目立たないこの部活に入部希望なんて俺みたいに星が好きな子か他の部活からの転部か。
まぁ明日から入部するらしい。
今日はなんの勉強をしようか迷う。星座に関してもいいし、惑星の内容でもいい。
とにかく本を借りるために図書室に向かった。
そこには転校生の黒崎さんがいた。
「もしかしてなんだけど、天文部の入部希望?
「…うん。」
やっぱりそうなんだ。
星という言葉が名前にあるから、星が好きなのだろうか。
「なんで天文部に?」
「小さい頃に丘で見た夜空の星に元気をいつももらっていたたときから好きで、天文部に。」
「そ、そうなんだ。」
(ん!?俺も小さい頃…。しかも丘で…。いや、違うか)
「俺、天文部の部長なんだ。よろしくね。」
「うん。クラスでも席隣だよね。」
「よろしく。」
なんとなく、嬉しかった。
男子に人気があるはずなのに、自分だけが独占出来たような気がしたからか。
それに俺は、女子に全く興味がないのに…。
(どうしたか、分からないが。頭を打ってないのは確かだ。)
今日は部活で星を観る会がある。
黒崎さんは明日からだけど、見ること少ないし誘おうかな。
「あの…。部活は明日からだけど今日、この後予定が無かったら部活で星を観察するんだ。」
「よかったら来ない?」
黒崎さんは一瞬、黙った。けど…
「じゃあ、行ってみようかな。」と言った。
なぜ、急に黙ったのだろうか。俺が急に誘ったからか。
なんか、言えない事情でもあったのか。黒崎さんは言った。
「その観る会は何時まで?」
「九時半までだよ。星を見れるのは遅くなってからだから。」
「そっか。」
黒崎さんは間がありながらも
「やっぱ行けないや。」
なんだろう。今、ものすごく胸が痛いや。ただ、断られただけではないか。
(でも、どうして。)
結局、理由は聞けずに黒崎さんは帰って行った。
『星を観る会』は始まり望遠鏡を覗いた。今は春だから、しし座、かに座、おとめ座、おおぐま座、こぐま座、りょうけん座、かみのけ座、うしかい座などがおなじみ。
今回はどれが観られるか分からない。そして、今日の空はなぜか快晴ではない。
天気予報では快晴と言っていたのに……
(なんだなんだ、さっきの断られたのから二連続で不幸だ。)
天気のせいで、星が見られず部活は強制的に終わりになったー。
木で出来た重たいドアを開き中に入った。
それからすぐに部員が来たそれにいつもあまり来ない顧問の先生も来たのだ。
俺は顧問に呼び出され、入部希望の子がいると聞いた。
あまり目立たないこの部活に入部希望なんて俺みたいに星が好きな子か他の部活からの転部か。
まぁ明日から入部するらしい。
今日はなんの勉強をしようか迷う。星座に関してもいいし、惑星の内容でもいい。
とにかく本を借りるために図書室に向かった。
そこには転校生の黒崎さんがいた。
「もしかしてなんだけど、天文部の入部希望?
「…うん。」
やっぱりそうなんだ。
星という言葉が名前にあるから、星が好きなのだろうか。
「なんで天文部に?」
「小さい頃に丘で見た夜空の星に元気をいつももらっていたたときから好きで、天文部に。」
「そ、そうなんだ。」
(ん!?俺も小さい頃…。しかも丘で…。いや、違うか)
「俺、天文部の部長なんだ。よろしくね。」
「うん。クラスでも席隣だよね。」
「よろしく。」
なんとなく、嬉しかった。
男子に人気があるはずなのに、自分だけが独占出来たような気がしたからか。
それに俺は、女子に全く興味がないのに…。
(どうしたか、分からないが。頭を打ってないのは確かだ。)
今日は部活で星を観る会がある。
黒崎さんは明日からだけど、見ること少ないし誘おうかな。
「あの…。部活は明日からだけど今日、この後予定が無かったら部活で星を観察するんだ。」
「よかったら来ない?」
黒崎さんは一瞬、黙った。けど…
「じゃあ、行ってみようかな。」と言った。
なぜ、急に黙ったのだろうか。俺が急に誘ったからか。
なんか、言えない事情でもあったのか。黒崎さんは言った。
「その観る会は何時まで?」
「九時半までだよ。星を見れるのは遅くなってからだから。」
「そっか。」
黒崎さんは間がありながらも
「やっぱ行けないや。」
なんだろう。今、ものすごく胸が痛いや。ただ、断られただけではないか。
(でも、どうして。)
結局、理由は聞けずに黒崎さんは帰って行った。
『星を観る会』は始まり望遠鏡を覗いた。今は春だから、しし座、かに座、おとめ座、おおぐま座、こぐま座、りょうけん座、かみのけ座、うしかい座などがおなじみ。
今回はどれが観られるか分からない。そして、今日の空はなぜか快晴ではない。
天気予報では快晴と言っていたのに……
(なんだなんだ、さっきの断られたのから二連続で不幸だ。)
天気のせいで、星が見られず部活は強制的に終わりになったー。
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