60 / 190
一年生
ある日の再会
しおりを挟む
日曜日になった。
僕はあてもなく、近くを散歩していると、向こうからマスクを被った女の子がやってきた。
「あいださん、奇遇ですね」
彼女は文化祭の時に知り合ったペルソナさん。
「次に会った時、渡そうと思ってたものがあって!」
そして、持っていたカバンから何かを取り出した。
手に握られていたのは、普通と書かれたシャツ。
僕はそれを見た瞬間、何故か、気に入ってしまった。
しかも、サイズもピッタリのようだ。
「ありがとうございます!僕の好みです」
「そうだったんですね!また偶然です!」
そう言って微笑む。
そこから、少し2人で散歩することになった。
「良ければ、お話しませんか?」
「いいですよ!何を話しますか?」
「私はあなたのことが知りたいな…。」
じっとマスクの奥から僕を見つめる視線。
それにやられてしまった。
「いいですよ。」
「ありがとうございます!あいださんも気になる事があったら聞いてください!」
彼女は「えーっと…」と人差し指で顎のあたりを触る。
「思想学部ってどんなことをするんですか?」
首を傾げて、微笑んだ。
「思想学部は色々なテーマについて考えて、深めていくみたいなことかな!」
「そうなんですね!」
「はい!来年から、大会が開かれるらしくて、それについての練習もしてます。」
「頑張ってるんですね!」
「はい!」
僕はハッとした。
「すみません、少し話しすぎてしまって!」
「とても興味があったので、大丈夫ですよ!話してくださってありがとうございます」
彼女は微笑んだ。
「次は僕が!」
「はい!なんでもどうぞ!」
「部活は何に入ってますか?」
すると、彼女は「秘密です!他の質問をお願いします」と言った。
「じゃあ…!どうしてマスクをいつもしてるんですか?」
会った時から気になっていたこと。
すると、彼女はかたまった。
僕は「答えたくなければ大丈夫ですよ!」と言うと、彼女ははなしはじめる。
「マスクをしていれば、私はいくつも姿を変えられる。」
僕は首を傾げた。
「整形をすれば、顔は変えられるかもしれない。」
「だけど、男性、他の生き物にはなれない。限界があるの」
彼女はそっと、マスクのゴムを上へとあげて今しているマスクをとった。
すると、中から、猫のマスクが出てくる。まるで、マトリョーシカ的な何かだ。
「にゃ!マスクをすれば、私はいくらだって、姿を変えることができるの!」
彼女はそう言って「ふふふっ」と笑った。
僕は「いい考えだと思いますよ!」と言う。
それに彼女は驚いた様子だった。
そして、沈黙の後「ありがとうございます!」と。
色々な考えがあってたのしい。
すすむくん、彼との出会いが、今までよりも濃いものにしてくれてる気がした。
「ところで…!」
彼女はそう切り出す。
「なんでしょう?」
「思想学部ってことはそういう考えを持っているのですか?」
僕はこくりと頷いた。
「ありますよ!」
「私には分からないかもですが、聞いても大丈夫ですか?」
「いいですよ!」
「やった!ありがとうございます!」
彼女がそう言って嬉しそうにしているのを見ながら、話しはじめる。
「普通であること。それを目指すのが理想なんじゃないかと思ってて。」
「そうなんですね!」
「はい!
何かがとてもできたり、何かがとてもできなかったりではなく、その中間こそ目指すところなのではと!」
「部活でもその話をしてらっしゃるんですか?」
「はい!」
「そうなんですね。とても興味があります!」
「最近、話しはじめてるだけで、特に進捗がある訳じゃないですけど」
彼女はそれにただ微笑んだ。
「僕の質問いいですか?」
彼女はそれに頷く。
「ペルソナさんは何組なんですか?
前に調べた時、僕の学年には留学生とか居なかったので!」
すると、「内緒です!」と言って、笑顔を作った。
「ところで…!」
「何でしょう?」
僕は首を傾げる。
「来年、大会があるんですよね。」
「はい!」
「良ければ、一緒に、他の学校へ偵察に行きませんか?」
「いいですよ!」
「わぁ!やったあ!」
無邪気に喜んだ。
「でも、どうして?」
「わたしも色々な方に会いたいので!この機会にどうかなって!」
僕はその言葉にとりあえず納得した。
「また偶然会うことがあったら…その時に!」
彼女はそれを言い残し、帰っていった。
疑問ばかりが残る。彼女は一体何者なんだろう…?
僕はあてもなく、近くを散歩していると、向こうからマスクを被った女の子がやってきた。
「あいださん、奇遇ですね」
彼女は文化祭の時に知り合ったペルソナさん。
「次に会った時、渡そうと思ってたものがあって!」
そして、持っていたカバンから何かを取り出した。
手に握られていたのは、普通と書かれたシャツ。
僕はそれを見た瞬間、何故か、気に入ってしまった。
しかも、サイズもピッタリのようだ。
「ありがとうございます!僕の好みです」
「そうだったんですね!また偶然です!」
そう言って微笑む。
そこから、少し2人で散歩することになった。
「良ければ、お話しませんか?」
「いいですよ!何を話しますか?」
「私はあなたのことが知りたいな…。」
じっとマスクの奥から僕を見つめる視線。
それにやられてしまった。
「いいですよ。」
「ありがとうございます!あいださんも気になる事があったら聞いてください!」
彼女は「えーっと…」と人差し指で顎のあたりを触る。
「思想学部ってどんなことをするんですか?」
首を傾げて、微笑んだ。
「思想学部は色々なテーマについて考えて、深めていくみたいなことかな!」
「そうなんですね!」
「はい!来年から、大会が開かれるらしくて、それについての練習もしてます。」
「頑張ってるんですね!」
「はい!」
僕はハッとした。
「すみません、少し話しすぎてしまって!」
「とても興味があったので、大丈夫ですよ!話してくださってありがとうございます」
彼女は微笑んだ。
「次は僕が!」
「はい!なんでもどうぞ!」
「部活は何に入ってますか?」
すると、彼女は「秘密です!他の質問をお願いします」と言った。
「じゃあ…!どうしてマスクをいつもしてるんですか?」
会った時から気になっていたこと。
すると、彼女はかたまった。
僕は「答えたくなければ大丈夫ですよ!」と言うと、彼女ははなしはじめる。
「マスクをしていれば、私はいくつも姿を変えられる。」
僕は首を傾げた。
「整形をすれば、顔は変えられるかもしれない。」
「だけど、男性、他の生き物にはなれない。限界があるの」
彼女はそっと、マスクのゴムを上へとあげて今しているマスクをとった。
すると、中から、猫のマスクが出てくる。まるで、マトリョーシカ的な何かだ。
「にゃ!マスクをすれば、私はいくらだって、姿を変えることができるの!」
彼女はそう言って「ふふふっ」と笑った。
僕は「いい考えだと思いますよ!」と言う。
それに彼女は驚いた様子だった。
そして、沈黙の後「ありがとうございます!」と。
色々な考えがあってたのしい。
すすむくん、彼との出会いが、今までよりも濃いものにしてくれてる気がした。
「ところで…!」
彼女はそう切り出す。
「なんでしょう?」
「思想学部ってことはそういう考えを持っているのですか?」
僕はこくりと頷いた。
「ありますよ!」
「私には分からないかもですが、聞いても大丈夫ですか?」
「いいですよ!」
「やった!ありがとうございます!」
彼女がそう言って嬉しそうにしているのを見ながら、話しはじめる。
「普通であること。それを目指すのが理想なんじゃないかと思ってて。」
「そうなんですね!」
「はい!
何かがとてもできたり、何かがとてもできなかったりではなく、その中間こそ目指すところなのではと!」
「部活でもその話をしてらっしゃるんですか?」
「はい!」
「そうなんですね。とても興味があります!」
「最近、話しはじめてるだけで、特に進捗がある訳じゃないですけど」
彼女はそれにただ微笑んだ。
「僕の質問いいですか?」
彼女はそれに頷く。
「ペルソナさんは何組なんですか?
前に調べた時、僕の学年には留学生とか居なかったので!」
すると、「内緒です!」と言って、笑顔を作った。
「ところで…!」
「何でしょう?」
僕は首を傾げる。
「来年、大会があるんですよね。」
「はい!」
「良ければ、一緒に、他の学校へ偵察に行きませんか?」
「いいですよ!」
「わぁ!やったあ!」
無邪気に喜んだ。
「でも、どうして?」
「わたしも色々な方に会いたいので!この機会にどうかなって!」
僕はその言葉にとりあえず納得した。
「また偶然会うことがあったら…その時に!」
彼女はそれを言い残し、帰っていった。
疑問ばかりが残る。彼女は一体何者なんだろう…?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる