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三年生
事実と虚偽
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私は昔、虐められていた。
そんな時に、助けてくれた人が居たの…。
部活が終わって、帰る時間になった。
転校してきた2人。前々から関わってたけど、どうだろう。
帰りそうな1人に声をかけた。
「すいぞうくん。」
「あぁ、なえか。どうした?なんでも言ってくれ。」
「部長のこと、どう思ってるの?」
「俺はあの人に救われた。だから、部長や、その仲間のためならなんでもするって決めてる。」
「もちろん、それはなえも例外じゃない。」
「ありがとう。」
少し頑張りすぎなところはあるけど、すいぞうは部長に何かする人じゃないって分かってる。
次は…。
もう1人の女の子の方を見る。
あの子も大丈夫って分かってるけど、行ってみるかな。
「えりちゃん…」
そう呼んだ時、部長と彼女が話してた。
「1年前は悪かったな。」
「いえ、部長のためなら…。」
「そうか。」
「はい。」
「ところで、何か言ってたか?」
「はい。部長は部長の道を進んで欲しいって言ってました。」
「そうか…。あの人が。」
それから、部長との話が終わったので私はえりちゃんのところへ行った。
「えりちゃん。」
「こんにちは、なえちゃん」
「元気そうにしてるみたいね。」
「うん…少しは元気にしてるよ。」
「大丈夫だったの?他の学校では1人きりだったんでしょ。」
「大丈夫だったよ。今は部長が居るし…。1人にはなれてるから…。」
「でもね。」
「どうしたの?」
「他の学校の思想学部はダメだった。やっぱり、部長の部じゃないと。」
2人とも、少し、部長のことを慕いすぎてるところはあるけど…。
わざと裏切ることはしない。あらためて思った。
2人なら大丈夫って。
「なえさん。」
うっとりするような声…。
私は振り返った。
「部長!何でしょう?」
「それぞれ、決めた思想があっていいな。」
「はい!前とは比べ物にならないくらいいい部活になってる気がします!」
心の中で思った。ひていはもういない。
「あぁ。」
私は部長の姿に見蕩れた。
「そういえば、あの後、キセキさんとはどうなってるんですか?」
「あってない。今は会えないんだ。」
「そうなんですか。」
「あぁ。」
「試合の後、2人きりで話してましたね。」
「それか…。いずれ、俺は旅に出ようと思うんだ。」
「旅…?」
「あぁ。良ければ、キセキも一緒に行かないかって言ったんだよ。」
その答えは…?
私は心の中で聞いたが、口には出なかった。
高校を卒業したら、離れてしまう…。
私はそれが悲しかった。
いつかはわかれてしまう…。
それ以上は部長と話さなかった。
そして、帰る途中のこと。
私を呼び止める声があった。
とても嫌な声。
「なえ。」
「ひてい…?」
「あぁ。久しぶりだな」
「なんの用?」
「謝りたいことがあるんだよ。」
「今更何を?あなた部活にも来てないし…」
「もう部活には行かない方がいいかもしれない。」
「それはそうでしょ。あなたは試合で…」
「いいや、俺の事じゃない。なえのことだ。」
「どうして?」
「謝りたいことってのは、昔、なえを虐めたことだよ」
ひていの言葉の瞬間、トラウマがフラッシュバックした。
ただ、集中して、勉強してるだけなのにその行為を勉強以外できないからって言われた。
みんなの前で…。
ただ、あの時、悲しかった…。
「今更、許すと思ってるの…。」
「許さなくていい。ただ、真実を知って欲しいんだ。」
「あなたが私を虐めたことでしょ。」
「確かにそうだが、本当のところは違う。」
「何が違うっていうの。」
「俺が、あいつに命令されて、なえを虐めたってことだよ。」
「…?」
私は少し驚いた。
「どうしてあなたは、そんな嘘つけるの。」
「嘘じゃない。」
「私を虐めから救ってくれたのは部長だよ。そんなことする訳ない。」
「いいや、こうなることを計算して、虐めるように言ったんだよ。」
「つまり、マッチポンプってことだ。」
「嘘ばっかり。私はそんなこと信じないから。」
「不利になるのは、なえだけだぞ。」
「あなたの言うことを聞いてたらね。」
そのままなえは行ってしまう。
残ったひていはニヤリと笑った。
私が、部長を疑うことなんて有り得ない。
なえは、部長が助けてくれた時のあの日のことを思い出した。
王子様のように、私の前にあらわれたあの人…。
私はどんなことがあってもあの人のために…。
────────
そんな時に、助けてくれた人が居たの…。
部活が終わって、帰る時間になった。
転校してきた2人。前々から関わってたけど、どうだろう。
帰りそうな1人に声をかけた。
「すいぞうくん。」
「あぁ、なえか。どうした?なんでも言ってくれ。」
「部長のこと、どう思ってるの?」
「俺はあの人に救われた。だから、部長や、その仲間のためならなんでもするって決めてる。」
「もちろん、それはなえも例外じゃない。」
「ありがとう。」
少し頑張りすぎなところはあるけど、すいぞうは部長に何かする人じゃないって分かってる。
次は…。
もう1人の女の子の方を見る。
あの子も大丈夫って分かってるけど、行ってみるかな。
「えりちゃん…」
そう呼んだ時、部長と彼女が話してた。
「1年前は悪かったな。」
「いえ、部長のためなら…。」
「そうか。」
「はい。」
「ところで、何か言ってたか?」
「はい。部長は部長の道を進んで欲しいって言ってました。」
「そうか…。あの人が。」
それから、部長との話が終わったので私はえりちゃんのところへ行った。
「えりちゃん。」
「こんにちは、なえちゃん」
「元気そうにしてるみたいね。」
「うん…少しは元気にしてるよ。」
「大丈夫だったの?他の学校では1人きりだったんでしょ。」
「大丈夫だったよ。今は部長が居るし…。1人にはなれてるから…。」
「でもね。」
「どうしたの?」
「他の学校の思想学部はダメだった。やっぱり、部長の部じゃないと。」
2人とも、少し、部長のことを慕いすぎてるところはあるけど…。
わざと裏切ることはしない。あらためて思った。
2人なら大丈夫って。
「なえさん。」
うっとりするような声…。
私は振り返った。
「部長!何でしょう?」
「それぞれ、決めた思想があっていいな。」
「はい!前とは比べ物にならないくらいいい部活になってる気がします!」
心の中で思った。ひていはもういない。
「あぁ。」
私は部長の姿に見蕩れた。
「そういえば、あの後、キセキさんとはどうなってるんですか?」
「あってない。今は会えないんだ。」
「そうなんですか。」
「あぁ。」
「試合の後、2人きりで話してましたね。」
「それか…。いずれ、俺は旅に出ようと思うんだ。」
「旅…?」
「あぁ。良ければ、キセキも一緒に行かないかって言ったんだよ。」
その答えは…?
私は心の中で聞いたが、口には出なかった。
高校を卒業したら、離れてしまう…。
私はそれが悲しかった。
いつかはわかれてしまう…。
それ以上は部長と話さなかった。
そして、帰る途中のこと。
私を呼び止める声があった。
とても嫌な声。
「なえ。」
「ひてい…?」
「あぁ。久しぶりだな」
「なんの用?」
「謝りたいことがあるんだよ。」
「今更何を?あなた部活にも来てないし…」
「もう部活には行かない方がいいかもしれない。」
「それはそうでしょ。あなたは試合で…」
「いいや、俺の事じゃない。なえのことだ。」
「どうして?」
「謝りたいことってのは、昔、なえを虐めたことだよ」
ひていの言葉の瞬間、トラウマがフラッシュバックした。
ただ、集中して、勉強してるだけなのにその行為を勉強以外できないからって言われた。
みんなの前で…。
ただ、あの時、悲しかった…。
「今更、許すと思ってるの…。」
「許さなくていい。ただ、真実を知って欲しいんだ。」
「あなたが私を虐めたことでしょ。」
「確かにそうだが、本当のところは違う。」
「何が違うっていうの。」
「俺が、あいつに命令されて、なえを虐めたってことだよ。」
「…?」
私は少し驚いた。
「どうしてあなたは、そんな嘘つけるの。」
「嘘じゃない。」
「私を虐めから救ってくれたのは部長だよ。そんなことする訳ない。」
「いいや、こうなることを計算して、虐めるように言ったんだよ。」
「つまり、マッチポンプってことだ。」
「嘘ばっかり。私はそんなこと信じないから。」
「不利になるのは、なえだけだぞ。」
「あなたの言うことを聞いてたらね。」
そのままなえは行ってしまう。
残ったひていはニヤリと笑った。
私が、部長を疑うことなんて有り得ない。
なえは、部長が助けてくれた時のあの日のことを思い出した。
王子様のように、私の前にあらわれたあの人…。
私はどんなことがあってもあの人のために…。
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