思想学部

ケーキ

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三年生

あの孤独な日のこと

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どうして…どうして…?

私はずっとそう思ってた。

童話を読んでた時のこと、大好きなキャラクターが居て、次のページを開くのが嬉しかった。

だけど…ページをめくり終えると、そのキャラクターは綺麗に居なくなってしまう。

ただ、寂しさが残った。

人形を買っても、いつの日にかボロボロになって私の前から居なくなる。

動物もそう。いつも私の元を離れてどこかへ離れていってしまう。

寂しい…寂しい…。わたしは一人ぼっちなんだ…。

ただ、苦しくてしかたなかった。

学校へ行くと、友達ができる。

うれしいな…そう思っていた。

だけど…転校したり、クラスが変わったり友達はどんどん私の前から離れていった。

私はただ、寂しくて仕方ない。

いつも、どこかへいってしまう。

わりきろうとしたけどできない。できたときでも、その少しした後に、私の前から何かが居なくなってしまう。

どうして…どうして…?

最後におとずれたのは、おばあちゃんの死だった。

心の中で、何も感情がわいてこなかった…。

悲しくて…驚いて…。私の周りに居た人達は居なくなってしまう。

私は一人ぼっち。

これから、誰かと出会っても、いつか今みたいに一人ぼっちに戻ってしまう。

いや…いや…。

どうして私の前から居なくなってしまうの…?

そこから、人と関わるのが怖くなった。


誰かは私を見て言う。

「とても暗くて怖い…。関わりたくない。」って。

あははっ。それでいいの。

私と関わらなければ、ずっといられるんだよ。

ただ、孤独だった。

誰かと関わって、相手に悪いことをしてしまうのが嫌だった。

そのうち、私の周りから、ものがなくなっていく。

寂しい…。

そう思って外を歩いた…。

ある日の冬のこと。

あたりは一面、雪が降り積もっていた。

いずれ、この雪たちも、居なくなってしまう。

寒さではない震え、悲しさが湧いてくる。

「居なくならないで…。」

そう呟いた時、彼が私の前に現れた。

「何かあったか?」

「いいえ…何も無いです…。」

「それなら良かった。」

「あの…。」

「どうかしたのか?」

「私は怖いですか…?」

「いいや。もし、そうだったら、俺は君と話さないだろう。」

「そうですか…。」

彼は少し立ち止まっていた。

「あの…。」

「どうした?」

「どうしてそこにいるんですか…?」

「気になったからだ。俺が居ると、邪魔か?」

「いいえ。でも…」

「でも?」

「私の周りに居る人は…みんな居なくなってしまう…。

人だけじゃなく、ものも、生き物も。」

「そうか。」

「あなたもきっと居なくなる…。私の前から…。」

「じゃあ、こう言っておこう。俺は居なくならない。」

彼はそう断言する。ビックリしたけど…。

嘘のように感じていた。

「それを証明する。」

彼はそう言って、その日は帰って行った。


春になって、出かける。

やっぱり、雪はどこにもなくなっていた。

こんなに花が咲いているのに、どうして寂しいって思うのだろう。

そして、いつの間にか、私は前に彼とあった場所についていた。

あたりをみると、ベンチがあって、誰かが座っている。

何か勉強しながら…。

そして、私の方を見ると、立ち上がって言う。

「久しぶりだな。」

「あなたは冬の時の…。」

「あぁ。そうだよ。俺は居なくならない。」

それから、彼は、いつも同じ時間にそのベンチに座って勉強していた。

私は嬉しかった。いつも、私の傍からみんな居なくなってしまうから…。

その日から、彼と話すようになった。色々な話を聞いてくれた。

ただ、嬉しかったの…。寂しかった日々は嘘のよう…。

でも…。

学校は彼と違うところに行くことになった。

寂しい…だけど、彼は居なくならないって言った。

だから…きっと…。

高校生になってからも、彼と時々会う。

学校では一人ぼっちだったけど、その会う時間がとても嬉しかった。

ある日、彼は、部活を作ることを言う。

思想学部っていう部活を…。

段々、他の学校でもそれができて、この学校でも、集まってきた。

私はその部活に入った。

ただ、そこで、私は浮く。

暗すぎるって理由でさけられ、活動には来なくていいって。

あぁ…やっぱり、私の周りから離れていくんだって。

自分はひとりぼっちなんだって…。

それに手を伸ばして助けてくれるように、彼は私の前に現れた。

そして、一つお願いをする。

私の通ってる学校にいる、大切な親戚のこと、頼むって…。

私のことを思ってくれてるようで嬉しかった…。あなたなら、大切なものを任せられるって言われてるようで…

私は遠くから見守っていた。

ただ、時におとずれる寂しさがこう言うの。

どうして…どうして…って。

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