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3章 武器が欲しいので頑張る件
俺の彼女(予定)は可愛い
しおりを挟む「――というわけで、ウチのクラスの奴らとダンジョン探索で素材集めすることになった件」
「いつもながら唐突ですわね。でも……私も行っっていいんですの?」
ある意味内輪の集まりなので尻込みしているのだろう。シータは自信なさげに聞いてきた。だがな、現実ってお前が思ってるよりもアレなんだぜ……。
「むしろ大歓迎だとよ。俺より人気あるんじゃね?」
あいつらときたら、俺の生存を喜んだ時よりもも、シータを同行させると言った時の喜びの方がデカかったんだ……友達って一体。そう言ったら「あら、まぁ」とシータの目が丸くなった。
「変わってますのね、リュージの友人方は」
「野郎どもの大半は、可愛い女の子とお知り合いになりたいという下心しかねーけどな!」
「ま、まあ! 可愛いだなんてそんな……!」
照れるシータは可愛いなぁチクショウ! あいつらに紹介するのが嫌になってきたぞ。
*
「きゃーコボルトちゃんかーわーいーいー!」
「そうでしょうとも! 私の手持ちの中でも可愛さと強さでは他の追随を許しませんのよ!」
シータの出したコボルト君ちゃんさんは女子陣に大人気です。まーチワワってかわいいもんな。そして有頂天になっているシータさん。これから潜るダンジョン、中級者向けなんだが大丈夫か?
「それにしても神山はパッとしないよな」
とは流の談。ほかの野郎どもも、うなづいている。うるせー、ほっとけや!
「職業補正チートな早乙女達とかお前らと一緒にすんなよ! こっちはステ的には一般人と変わんねーんだぞ!? あと初めて買う武器は刀って決めてんだよ!」
それまでは意地でもナイフで戦い続けてやる。そう決めたんだ。じゃないといくら金があっても足りないからなぁ! 高すぎなんだよ刀! ちなみに今回はお友達価格適用で金貨一枚の所が銀貨五十枚になった。もち出世払い適用で。刀ができたら草刈りに精を出さねーとなぁ……。
「それにしても、シータちゃんがあのダンジョンのマスターだったなんて信じられないよー」
湯田、信じられなくても事実だからそこは受け入れろよ。俺らの悪夢であるグレータービーストさんが出て来なかったら、最終的にはシータ達と戦うことになってたって事はな。とりあえず皆には包み隠さずあの時あったことを話していた。ので、俺のスキル構成もだいたいはバレている。未だ意味のわからない『陰陽の理』だけは話してないが。
――それはともかく。
「なあ、もうそろそろダンジョンに入らないか?」
さり気なく言ってみた。このままだとシータの紹介だけで一日が終わってしまう。それではあんまりだ。時間は有限だし、シータやコボルトが可愛いのは事実だがそれを愛でるだけで一日潰すのはどうかと思う。
俺の言葉に皆も本来の目的を思い出したのか、ハッとなって口々に「そうだったそうだった」とか言い出した。わざとらしいぞお前ら。
「よーし。では、素材調達ダンジョン攻略を始めたいと思う。皆、武器とか忘れ物はないよな?」
今回は四次元ポケットのシータがいるので、荷物を気にする必要がないというのが殊の外好評だった。重さやかさを気にして素材を諦めたりしなくてもいいのもグッドだとか。生産職のダンジョン攻略は意外と重労働らしい。……素材集めが主だろうからなー。
あいつら、俺がいなくなってからも何度か他のダンジョンを攻略したとかで、最初に言った通り今回潜るのは中級向けダンジョンだ。生産職では上級にはさすがにまだ手が届かないとのこと。戦闘職連中は普通に上級に挑戦してるそうだが。
中級とはいえ、受付嬢オススメの良質素材スポットなので期待は大だ。ちなみに前回の罠てんこ盛りダンジョンは、駆け出しの冒険者への警鐘と試金石代わりに紹介しているものだそうで、「初級でも死ぬことがあるんだぞ!」とダンジョンの危険性を訴えるのが目的らしい。さすがは異世界ハローワーク、なかなかにヘビーであるがケアの仕方が別の意味で凄ぇ。
それにしても今回はどんなダンジョンなんだか……。
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◇
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