迷宮~新聞記者 津雲京介

村越京三

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たまには遊軍部にて…その3

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コラム第37弾が紙面掲載された日の社内では…

遊軍部のドアを開く津雲

津雲「おはようございますって誰もいないか…」

中谷「おはようございます!失礼します」と遊軍部に入ってくる

津雲「おはようさん、朝から珍しいな~どうしましたね」

中谷「取材に同行させてもらってありがとうございました」頭を下げている

津雲「大したことはしていないよ、でもスポーツだけでは様々な角度から見てみると興味が湧いてくると思うよ」

中谷「でもサッカーのアディッショナルタイムについてまで取り上げるとは思いませんでした!
バレーボールは取り上げるかなと思ってましたけど」

津雲「あれだけ長く見ていれば色々書けるよ
そういえば中谷さん
高橋慶太って知ってるかい?バレーボールの取材で話を聞いたと思うんだが…」

中谷「はい、初めてインタビューさせていただいたのが高橋選手でしたからイケメンですよね~」嬉しそうな表情をする

佐山「おはようございます、
珍しい~津雲さんが一番だなんて…
何かあったのか劇場が始まりますかね~」

津雲「何もないよ!
コラム書いて一段落!
資料整理しとかないとな」

佐山「そうですね!
机の上は片付けてもらわないと困りますからね」

小谷「おはようございます」

津雲「おはようございますキャップ!」

佐山「キャップ!おはようございます」

中谷「おはようございます遊軍長、
すみません朝からお邪魔しまして」

小谷「何かあったのですか?
津雲さんが何かやらかしましたか?」

津雲「何もしてません!
取材の御礼だそうですよ」

中谷「津雲さんに同行させてもらった
御礼の挨拶にと思いまして」

佐山「津雲さんが指導とは…へぇ~」と疑わしい目で

津雲「権藤に頼まれたんだよ、
野球やサッカーの連中は手が早いからな
お目付け役だよ」

佐山「何となく分かりますね~
私も最初はスポーツ部でしたし」

津雲「ある意味で登竜門なんだよな~
指導したくてもみんな自分の事で
精一杯の部分があるからな~…」

佐山「私は会社入ってすぐに結婚しましたからね~それでもお誘いはありましたから」

小谷「そのおかげで遊軍へようこそ…
今ではママさん目線の取材はお任せです」

津雲「ウチらには分からない所が出来るのが佐山の強み!」

佐山「津雲さんが私を褒めるなんて…
嵐が本当に来そうですね」

津雲「そして変わり者をまとめているのがキャップ!ですからね」

小谷「おかげさまで一時胃薬常備でしたからね~二人のおかげで…」とぼやいている

中谷「毎日こんな感じなんですか?」

小谷「えぇ~毎度恒例の丁々発止ですね」

津雲「そういえば中谷さん、高橋慶太選手が渡してくれとよ…食事のお誘いだそうだ」

中谷「高橋選手イケメンでモテモテでしょうから選り取りみどりでしょうね…」

津雲「そこは己で決めてください、私達がどうこういえないからね」

佐山「高橋選手ってまだ学生でしたよね?」

津雲「そういえばそうだな~
でも最近は海外のチームからの
スカウトもあるからな~」

中谷「確かテクトジェイに内定したって
高橋選手話してましたけど…」

津雲「そうなのか!…知らなかったな~
しかし意外なチームを選んだな!」

中谷「意外ですか…」

津雲「あのチームはここ数年、
主力選手の移籍が多くて、
成績低迷しているからな…」

中谷「そうなんですね…」

津雲「連絡取らないってのも失礼だし、
とりあえずは夜は取材が重なっているので昼間でカフェでいかがですかって話したら」

中谷「そうですね…でも何で私なんだろう」

津雲「何でってそりゃあ…
お近づきになりたいとかじゃないのかな
興味なければ何もしないだろうし、
でも彼は恋愛に関しては積極的に行くタイプ
だて聞いていたんだがな~
もしかするともしかするかもな~」腕を組ながらもにこやかに話している

中谷「とりあえず1度逢ってみます」
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