選挙課 各務 善郎

村越京三

文字の大きさ
55 / 61

まさかの出番です…

しおりを挟む
週明けの月曜日、時計の針は
朝8時を少し過ぎた頃
各務は職場へと到着し
大崎班のドアをガチャリと開ける

各務【おはようございますって
   いつもの事だけど
   なぜか1番なんだよな~って
   誰もいないか…】  
   とぼやいている

各務【休日はさすがに飲み食い
   し過ぎて胃が重い】と
   自分のデスクに背負っている
   リュックサックを下ろしてから
   コートを脱いで自分のロッカー 
   にかけてから机に戻り
   椅子にゆっくりと腰を下ろして
   座っていくと

大崎【おはようございます!
   相変わらず早いですね~
   各務さんは】 
   とドアをガチャリと
   開けて入ってくる

各務【おはようございます課長
   休みは食べ過ぎたので
   今胃薬飲んでいる所ですよ】と
   少し苦笑いしている
   
大崎【各務さんにしては珍しい事が
   あるんですね~】 
   とコートを脱いで
   ロッカーにかけている

佐野【おはようございます】と
   ドアをガチャリと開けて
   入ってくる

大崎【はい、おはようございます】

各務【おはようさん】と返している

杉咲【おはようございます】
友成【おはようございます】と
   佐野に続いてドアをガチャリと 
   開けて入ってくる

大崎【はい、おはようございます】

各務【おはようさん】

杉咲【各務さん、少し顔色が悪い 
   ですけど大丈夫ですか?】と 
   ジャンパーを脱いで
   ロッカーにかけている

友成【休みの日に弾け過ぎたとか】と
   同じくジャンパーを脱いで
   ロッカーにかけている

佐野【家族水入らずですか?
   お子さんは確か学生だった
   ような記憶が】と悩ませながら
   ジャンパーを脱いで
   ロッカーにかけている

各務【二人共に社会人だよ
   それに上は大学卒業と同時に
   結婚して親になるんだから
   早いもんだよ】

杉咲【各務さんて、結婚していたん
   ですね】と
   驚いた表情をしている

友成【話しぶりからすれば
   お孫さんもいるんですか!】と
   こちらも驚いた表情をしている

各務【聞かれないから言わないだけ
   友成さんと杉咲さんと
   ちょうど間に双子の
   息子と娘がいるよ
   でも、そこまで親に似なくても 
   とは思うがな】

大崎【そうなりますと、各務さんは
   入庁と同時に結婚してお子さん 
   が生まれたという事ですか?】

各務【まあ、そうなりますよね
   奥さんには苦労かけるなよ~】 
   と友成におどけた表情を
   見せている

大崎【各務さんの知らない一面を
   知る事が出来てよかったです
   さて、皆さん休日明けの今日も
   何とか間に合いました】

各務【課長、報告書は今日中で
   大丈夫でしょうか】

大崎【それは構いませんよ
   本来業務には支障が
   ありませんから】

そして、時計の針は就業時間となり
朝礼を終えてから
作業に取りかかろうとした、
そこから一息入れる間もなく
再び1本の電話(内線)が鳴る
プルルルル…プルルルル…
ガチャリと杉咲が受話器を
持ち上げて耳にあてている

杉咲【はい、もしもし
   選挙課大崎班です
   田島部長おはようございます
   はい、少々お待ち下さい】

杉咲【大崎課長、お電話です
   田島部長から3番です】

大崎【はい】と受話器を持ち上げて
   3番を押す

大崎【もしもし代わりました
   大崎です
   田島部長おはようございます
   お疲れ様です】

大崎【はい…はい】と頷きながら
   メモを取っている

各務【また部長かい】

佐野【何でしょうね】
 
各務【それなりにな、
   さてと出番だな】

佐野【肩が凝りそうです】

各務【厄介なのが色々あるから】

佐野【ありそうですね】

大崎【分かりました
   宜しくお願いします】
   そう話して受話器を
   ガチャリと下ろす

みんなの視線が大崎に向けられる

大崎【みなさん出番です】

各務【よいしょっと】 
   とスクッと椅子から
   立ち上がって
   皆大崎へ視線を向ける

大崎【群馬県前橋市の市長選挙の
   及び市議会議員補欠選挙の
   話しになりますが、
   落選候補者数名から
   得票数の再点検の要請が
   ありました
   そちらの対応をお願いします】

各務【上は相変わらず厄介な事を
   押し付けてきたか】

佐野【確かにこちらへと回る
   ややこしい案件ですね】

各務【部長は違う方で
   大変だろうからな、
   仕方あるまいか】と
   ため息つきながら
   ぼやいている

大崎【大変そうな所なので、
   私も同行します】

各務【他の連中は火の粉を
   浴びるのが嫌だろうからな】

佐野【杉咲さんは私と】

杉咲【はい】

各務【友成君は俺と一緒に】

各務【はい】

各務【そんなに時間はかからない
   単に移動距離が長いだけだ
   それに少しは雰囲気には
   慣れてくるだろうさ
   あんまり良くはないけどな
   それと、今回は泊まりになる
   だろうから着替えとか必要な
   準備をするようにな】

佐野【枕とか持ってくる人も
   かつてはいたからね】

大崎【それでは明日からの予定は
   そちらをお願いします】 

そして翌日選挙課大崎班のメンバーは
いつも通りに出勤し、荷物を持って
公用車へ向かい到着する前に
各務が車のキーをピッと操作して
それぞれが後ろのトランクを開けて
荷物を乗せてから、
ドアを開けて車に乗り込んで
ドアを閉めてシートベルトをして、
各務がエンジンのスイッチを押して
ギアを操作してペダルをゆっくりと
踏み込んで運転していく
車内の中で色々話しをしながら
現地へと足を運んで行ったのです
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

物語の繋がりで
こちらもお読みいただければ幸いです
迷宮~新聞記者 津雲京介
宜しくお願いします
 
https://www.alphapolis.co.jp/novel/619502113/824832932
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

身体の繋がりしかない関係

詩織
恋愛
会社の飲み会の帰り、たまたま同じ帰りが方向だった3つ年下の後輩。 その後勢いで身体の関係になった。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

処理中です...