魔法学院の最底辺

かる

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魔法祭に賭けたもの

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教室に入ると、俺のいつもとなりだった人が一人ずつ後ろに下がり、空席になっていることに気づいた。

「今日から新たに留学生がクラスに加わる。入ってこい。」

「失礼します!今日から外交科に入ることになりました。ベアトリクス・メステル、デス!よろしくお願いしマス!」

「今度は金髪の美人さんだぜ……。俺外交科に来てよかったと思うわ!」

「お前は単純だな。」

などと稜とくだらない話をしていたらベアトリクスと視線が合った。

「ベアトリクスの席は本人の希望ということもあり慧、お前の隣にした。」

「どういうことだ貴様ああああああああぁぁぁぁ!」

「どういうことも何もたまたま迷っていたから学校まで案内しただけなんだけどな……。」

周りの男子の妬みの視線の中ベアトリクスが隣に座った。

「学校でもよろしくお願いしまね!慧!」

「あ、あぁ。」

それからというもの授業は普段通りに進み、帰りのホームルームになった。

「慧、少しいいでスカ?」

「ん?なんだ?」

「この後って何か予定ありマス?」

「特にはないな。」

「でしたらこの学校の案内とかって頼めまスカ?」

「あぁ、もちろんだ。稜も連れてっていいか?二人だと変な噂が立ちかねないしな。な?稜?」

「ゲッ、気づいてたのかよ……。本当に二人は特に何もないようだしな。」

「そんなやましいこと考えてるのはお前くらいだぞ。」

「やましいとはなんだ、やましいとは。」

「言葉の通りだ。お前この学校に関しては結構詳しかったよな?」

「当然だ、他人の噂から事実までちゃんと抑えてあるぞ。」

稜はクラスのムードメーカ的存在であるが今でも俺とつるんでくれる優しい友達だ。それ故にいろいろな人からも相談などされるんだろうな。口が軽いのが玉に傷だが。

「よし、出発するぞ!」

俺たちはとりあえずクラスの3階に向かった。俺たちが行こうかがいるのは本館2階だ。外交科はいわゆる魔王系と勇者系の緩衝材代わりである。

「とりあえずここから4クラスは魔王系統の生徒のクラスだな。そしてその次に続くのが視聴覚室、放送室が続いているな。」

「この部屋はなんだ?」

「ん?なんだその部屋。確か地図には乗っていなかったな。」

「へぇ……。」

ベアトリクスの目つきが鋭くなったのが分かった

「わからないしいいか!次は1階に行くぞ!」

俺たちが魔王系統のクラスの前を通った時事件が起こった。

「あれ?なんでこんなところに落ちこぼれ集団がいるんだ?」

魔王系統の学生と思われる2人組が挑発してきた。

「あ?何か用かお前ら。」

「いやぁ、ゴミがごみ箱にいないのが不思議だなぁって思っただけだよ。ここは優秀な魔王系統のみが立ち入ることを許された特別な場所だよ?」

「なんだと?お「稜、時間の無駄だ。早く行こう。」」

「落ちこぼれのくせに生意気だな、どうせ魔法祭では予選落ちのくせにな。」

「予選落ちかはどうかは戦ってみないとわからないんじゃないか?」

「戦うまでもないってことだよ。落ちこぼれは頭まで固くて困るぜ。」

「お前は随分と外交科を下に見てるようだな。」

「あぁ、当然だ。お前みたいなやつしかいないってことはどうせ家族や兄弟も落ちこぼ「おい。お前、今の言葉を今すぐ取り消せ。」」

「あ?なんでだ?その必要はないなぁ。」

「お前は魔法祭といったな。いいだろう、そこで決着をつけてやろう。」

「アハハハ!舐めた口きいてんなぁ。いいぜ、お前が勝ったらその言葉を取り消してやる。「それだけじゃない、俺たちの目の前で土下座をしろ。そしてもう二度と俺の兄弟を馬鹿にしないと誓え。」」

「わかった、俺が勝ったらどうするんだ?」

「これから3年間、高校生活を全て捧げ、俺がお前の下僕となる。」

「マジか、なら来月の魔法祭楽しみにしておくぜ、せいぜい予選落ちしないようにしとけよ~。」

その後あいつらは去っていった。

「おい、慧。本当に大丈夫なのか?」

「当然勝つつもりでやる。」

「そうじゃなくて、勝算はあるのか?」

「勝たなきゃいけないんだ。絶対に。」

俺の絶対に勝たねばならない魔法祭が幕を開けた。
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