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愛しの彼女に監禁されています
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俺の名前は和泉明希斗。少し頭が良くて、少し高身長で、少し愛が重い彼女にラインの連絡先全て消去済みで、物理的に束縛されて、二週間ぐらい彼女の部屋で監禁状態でいる、平凡な元フリーター男子だ。
うん。色々言いたいは分かる。だけどさ? それって、俺の話を聞いてからでも遅くないよな? そう思ってくれるなら、少し俺の話を聞いてくれ。
まずは、もう一度俺の現状を説明するな。まずは、両手には手鎖がされ、右足はベッドに繋がれている。
そして、ここは自分の部屋ではなく、可愛い彼女――愛川愛音の部屋だ。どんな女の子の部屋か知りたいって? 仕方ないな、特にすることがないから説明してやるよ。
まず、壁には俺が映った写真がびっしりと貼られている。いつ撮った写真かなんて聞くなよ? 俺も知らないから。
そして、机の上にも俺の写真が何枚かあって、パソコンが置かれている。これは、愛音に聞いた話だが、パソコンの中には俺の声が録音されたファイルが結構あるらしい。
理由を聞いたら、寂しくなったとき、俺の声が聞きたくなったとき、暇なとき、風呂に入るとき、起きたとき、寝るとき、ムラムラしたときとかに聞くらしい。何言ってるか分からないって? 安心してくれ、俺も意味が分からない!
お次はベッドだ。ベッドの上には俺に良く似た人形がある。髪は俺の抜け落ちた髪で作られ、服は俺の幼い頃の服を人形サイズにリメイクしたものを着ている。正に俺の分身だ。
まだあるぜ! なんと! さらにベッドの上には俺の身長と全く同じ長さの抱き枕がある。そこには俺がプリントされている。
その抱き枕をよーく見ると、口の部分と、下半身部分が何か湿っている。何でかはワカラナイナー。
そして、クローゼットには、俺が使ったストローや割り箸とか、捨てた筈の衣類や下着とかが綺麗に分けられて収納されている。
最後は天井だ! なんと、天井にはでっかい俺の全身ポスターが貼られている。愛音いわく、寝転んだ時でも俺を見れるようにだとか。
以上が愛川愛音の部屋だ。うん、狂気の部屋。俺本人でもあっても、この部屋で生活するのは嫌だ。精神がおかしくなる。そんな部屋で愛音は毎日過ごしている。
俺って愛されたてるー!
「はぁー……なんじゃこりゃ」
そして、その部屋の主は今、台所で昼ご飯を作っている。愛情がたーっぷり入っているらしい。はは、一体何を入れているのやら。
俺はボーッと愛音が録画したアニメを見ている。というか、テレビを見てないとおかしくなりそうだ。
スマホはあるが、特にすることがない。因みに写真フォルダーには、愛音のエッチな自撮り写真が沢山ある。
これは別に俺が送ってと頼んだわけではない。愛音が、エッチなサイトを見るなら私でいいでしょ? ということで、一日五枚ずつ送られてくる。
あれって、不思議と消せないよな。もしかしたら、これも愛音の仕業なのかもしれない。全く……恐ろしい奴だ。
ボーッとアニメを見てると、コンコンとノックされた。お盆に冷やし中華を乗せた愛音が部屋に入ってきた。
「お待たせー」
「おー、今日は冷やし中華かー」
「うん! 今日も愛情たっぷりだよ」
「いただきまーす」
言ってることは意味が分からないけど、作るご飯は美味しい。料理上手な彼女だ。家事も一通りやっている。そこだけ見れば、可愛くて、料理が上手くて、家庭的で、沢山尽くしてくれる彼女だ。
「ん? どうしたの?」
「いーや。今日も美味しいなーって」
「えへへ、良かった♡ あきくんのために作ってるからね♡」
尻尾があったら、ブンブンと振っていそうだ。いや、常に尻尾を振っているな。
愛が重くて従順なメス犬。メス犬って単語なんかエロいよな。
昼食を食べ、俺は愛音の膝枕でゴロゴロしていた。愛音はずっと俺を見つめている。時々、目が合うと嬉しそうにする。
愛音の服装は独自で調べた俺が好きな服装らしい。本人でさえ、あまり自覚していないのによく調べたものだ。
そのせいかというのか、愛音はよくスカートを履いている。つまり、俺はスカートが好きってことに自動的になる。服はパーカーが多い。
パーカーは確かに好きかもしれない。俺もよく着ているし。
スカートというのは、防御力が弱い。つまり、こうペラッと捲れば、すぐに下着が見えてしまう訳だ。
「新しいやつ?」
「うん! どう? あきくんが好きそうなのを買ってみたの」
「いいんじゃない?」
「えへへ♡」
すごいだろ? スカートを捲ったことにも、パンツを見たことにも、一切文句を言わないし、怒りもしないんだぜ。
それどころか、新しい下着が俺好みか聞いてくる始末だ。
愛音が俺によく言っている言葉がある。それは――
『あきくんになら私は何もされてもいいよ』
ほんと……文字どおり、俺になら何をされてもいいんだろうな。スカートを捲ろうが、胸を揉もうが怒らないんだから。
男からしたら、この上ないくらい幸せな状況だ。
どうしてここまで俺が愛されているのかわからない。
🖤 ♡ 🖤 ♡ 🖤 ♡
うん。色々言いたいは分かる。だけどさ? それって、俺の話を聞いてからでも遅くないよな? そう思ってくれるなら、少し俺の話を聞いてくれ。
まずは、もう一度俺の現状を説明するな。まずは、両手には手鎖がされ、右足はベッドに繋がれている。
そして、ここは自分の部屋ではなく、可愛い彼女――愛川愛音の部屋だ。どんな女の子の部屋か知りたいって? 仕方ないな、特にすることがないから説明してやるよ。
まず、壁には俺が映った写真がびっしりと貼られている。いつ撮った写真かなんて聞くなよ? 俺も知らないから。
そして、机の上にも俺の写真が何枚かあって、パソコンが置かれている。これは、愛音に聞いた話だが、パソコンの中には俺の声が録音されたファイルが結構あるらしい。
理由を聞いたら、寂しくなったとき、俺の声が聞きたくなったとき、暇なとき、風呂に入るとき、起きたとき、寝るとき、ムラムラしたときとかに聞くらしい。何言ってるか分からないって? 安心してくれ、俺も意味が分からない!
お次はベッドだ。ベッドの上には俺に良く似た人形がある。髪は俺の抜け落ちた髪で作られ、服は俺の幼い頃の服を人形サイズにリメイクしたものを着ている。正に俺の分身だ。
まだあるぜ! なんと! さらにベッドの上には俺の身長と全く同じ長さの抱き枕がある。そこには俺がプリントされている。
その抱き枕をよーく見ると、口の部分と、下半身部分が何か湿っている。何でかはワカラナイナー。
そして、クローゼットには、俺が使ったストローや割り箸とか、捨てた筈の衣類や下着とかが綺麗に分けられて収納されている。
最後は天井だ! なんと、天井にはでっかい俺の全身ポスターが貼られている。愛音いわく、寝転んだ時でも俺を見れるようにだとか。
以上が愛川愛音の部屋だ。うん、狂気の部屋。俺本人でもあっても、この部屋で生活するのは嫌だ。精神がおかしくなる。そんな部屋で愛音は毎日過ごしている。
俺って愛されたてるー!
「はぁー……なんじゃこりゃ」
そして、その部屋の主は今、台所で昼ご飯を作っている。愛情がたーっぷり入っているらしい。はは、一体何を入れているのやら。
俺はボーッと愛音が録画したアニメを見ている。というか、テレビを見てないとおかしくなりそうだ。
スマホはあるが、特にすることがない。因みに写真フォルダーには、愛音のエッチな自撮り写真が沢山ある。
これは別に俺が送ってと頼んだわけではない。愛音が、エッチなサイトを見るなら私でいいでしょ? ということで、一日五枚ずつ送られてくる。
あれって、不思議と消せないよな。もしかしたら、これも愛音の仕業なのかもしれない。全く……恐ろしい奴だ。
ボーッとアニメを見てると、コンコンとノックされた。お盆に冷やし中華を乗せた愛音が部屋に入ってきた。
「お待たせー」
「おー、今日は冷やし中華かー」
「うん! 今日も愛情たっぷりだよ」
「いただきまーす」
言ってることは意味が分からないけど、作るご飯は美味しい。料理上手な彼女だ。家事も一通りやっている。そこだけ見れば、可愛くて、料理が上手くて、家庭的で、沢山尽くしてくれる彼女だ。
「ん? どうしたの?」
「いーや。今日も美味しいなーって」
「えへへ、良かった♡ あきくんのために作ってるからね♡」
尻尾があったら、ブンブンと振っていそうだ。いや、常に尻尾を振っているな。
愛が重くて従順なメス犬。メス犬って単語なんかエロいよな。
昼食を食べ、俺は愛音の膝枕でゴロゴロしていた。愛音はずっと俺を見つめている。時々、目が合うと嬉しそうにする。
愛音の服装は独自で調べた俺が好きな服装らしい。本人でさえ、あまり自覚していないのによく調べたものだ。
そのせいかというのか、愛音はよくスカートを履いている。つまり、俺はスカートが好きってことに自動的になる。服はパーカーが多い。
パーカーは確かに好きかもしれない。俺もよく着ているし。
スカートというのは、防御力が弱い。つまり、こうペラッと捲れば、すぐに下着が見えてしまう訳だ。
「新しいやつ?」
「うん! どう? あきくんが好きそうなのを買ってみたの」
「いいんじゃない?」
「えへへ♡」
すごいだろ? スカートを捲ったことにも、パンツを見たことにも、一切文句を言わないし、怒りもしないんだぜ。
それどころか、新しい下着が俺好みか聞いてくる始末だ。
愛音が俺によく言っている言葉がある。それは――
『あきくんになら私は何もされてもいいよ』
ほんと……文字どおり、俺になら何をされてもいいんだろうな。スカートを捲ろうが、胸を揉もうが怒らないんだから。
男からしたら、この上ないくらい幸せな状況だ。
どうしてここまで俺が愛されているのかわからない。
🖤 ♡ 🖤 ♡ 🖤 ♡
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