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続編 悠斗と百合のお試し期間
1. 二度目の朝
「ん⋯⋯」
悠斗はカーテンの隙間から差し込む陽の光で目を覚ますと、すぐに隣を確認した。
(よかった、百合さんちゃんと居る。ていうかこれ⋯⋯)
彼は自分の左手首に絡まったままの着物の腰紐を見て昨晩の情事を反芻し、思わず赤面した。
(昨日の百合さんの色気ヤバかったな⋯⋯もう少し甘えたい)
そう思いながら百合の胸元に顔を近づけると、ふと動きを止めしばらく思案した。
「んー?悠斗くんもう起きたの?おはよ」
「おはようございます。
⋯⋯あの、今日は半年前みたいに離れてって言いませんよね?」
「ふふっ。ごめんごめん、言わないからもっとこっちおいで」
百合は眠そうな顔で微笑みながら手を広げ、悠斗を抱きしめた。
悠斗は胸に顔を埋め、夢見心地で存分に甘えた。
——————
「そういえば、悠斗くんはお試し期間で何したい?あ、えっちなこと以外でね」
百合は鏡の前で着物を着ながら、寝転がる悠斗の方を振り返った。
「百合さん、俺別にえっちなことありきで提案した訳じゃ無いですからね⋯⋯。
そうだなぁ、やっぱり百合さんのこともっと知りたいし、俺のことも百合さんに知って欲しいですかね。
でも百合さんと俺って住む世界が違いすぎて、正直デートとか自信ないっす⋯⋯」
「お試しなんだからもっと気楽に考えましょ。
まずはお互いが好きなところを交代で紹介するのはどう?そしたら相手の世界を知れて楽しいと思うの。私、悠斗くんの行きつけのお店とか行ってみたいな」
「俺の行きつけなんてその辺の町中華ですよ?」
「そういうのが良いんじゃない、町中華なんて最高よ。今度奢ってくれる?その代わり私のターンの時は気負わずちゃんと奢られて欲しいな」
「それだと俺だけなんかかっこ悪くないですか?」
「ううん、むしろ新しい経験ができることにちょっとワクワクしてるわ」
「新しい経験⋯⋯」
悠斗はずっと気になっていたことを聞いてみることにした。
「あの、踏み入った質問になっちゃいますけど、百合さんがお付き合いしてきた人ってどんな感じだったんですか?嫌だったら答えなくても良いんですけど⋯⋯」
「嫌って言うか、そんなの聞いたら悠斗くんがモヤモヤしない?」
「ちょっとはするかもですけど、それ以上に俺、その人たちと同じ失敗だけはしたくないんですよね」
「過去の恋愛ねぇ⋯⋯。
あんまり褒められたものじゃないのだけれど、高校生の時はとにかく実家に居たくなくてね、大人の男の人の家をあてにしていたこともあったの。一応お付き合いはしていたけれど、表面上の関係だったわ。
大学からはもっと真剣にお付き合いするようになったけれど、いずれにしても同い年か年上の人だったわね」
(年下は居ないのか⋯⋯)
「どうしてその人たちと別れちゃったんですか?」
「ふふっ。なんか芸能人の取材みたいね。んー、浮気されたり、相手の束縛が酷くなってお別れしたり、色々かな」
悠斗は浮気と束縛だけは死んでもしまいと心に誓った。
「百合さん気が遣えて優しいから、みんなそれに甘えすぎちゃうのかもしれないですね。俺も気をつけよ⋯⋯」
「悠斗くんはそのままでいて?私、あなたに甘えられるの結構好きよ」
「うわ、本当ですか」
悠斗はニヤケそうになる表情を必死に抑えた。
悠斗はカーテンの隙間から差し込む陽の光で目を覚ますと、すぐに隣を確認した。
(よかった、百合さんちゃんと居る。ていうかこれ⋯⋯)
彼は自分の左手首に絡まったままの着物の腰紐を見て昨晩の情事を反芻し、思わず赤面した。
(昨日の百合さんの色気ヤバかったな⋯⋯もう少し甘えたい)
そう思いながら百合の胸元に顔を近づけると、ふと動きを止めしばらく思案した。
「んー?悠斗くんもう起きたの?おはよ」
「おはようございます。
⋯⋯あの、今日は半年前みたいに離れてって言いませんよね?」
「ふふっ。ごめんごめん、言わないからもっとこっちおいで」
百合は眠そうな顔で微笑みながら手を広げ、悠斗を抱きしめた。
悠斗は胸に顔を埋め、夢見心地で存分に甘えた。
——————
「そういえば、悠斗くんはお試し期間で何したい?あ、えっちなこと以外でね」
百合は鏡の前で着物を着ながら、寝転がる悠斗の方を振り返った。
「百合さん、俺別にえっちなことありきで提案した訳じゃ無いですからね⋯⋯。
そうだなぁ、やっぱり百合さんのこともっと知りたいし、俺のことも百合さんに知って欲しいですかね。
でも百合さんと俺って住む世界が違いすぎて、正直デートとか自信ないっす⋯⋯」
「お試しなんだからもっと気楽に考えましょ。
まずはお互いが好きなところを交代で紹介するのはどう?そしたら相手の世界を知れて楽しいと思うの。私、悠斗くんの行きつけのお店とか行ってみたいな」
「俺の行きつけなんてその辺の町中華ですよ?」
「そういうのが良いんじゃない、町中華なんて最高よ。今度奢ってくれる?その代わり私のターンの時は気負わずちゃんと奢られて欲しいな」
「それだと俺だけなんかかっこ悪くないですか?」
「ううん、むしろ新しい経験ができることにちょっとワクワクしてるわ」
「新しい経験⋯⋯」
悠斗はずっと気になっていたことを聞いてみることにした。
「あの、踏み入った質問になっちゃいますけど、百合さんがお付き合いしてきた人ってどんな感じだったんですか?嫌だったら答えなくても良いんですけど⋯⋯」
「嫌って言うか、そんなの聞いたら悠斗くんがモヤモヤしない?」
「ちょっとはするかもですけど、それ以上に俺、その人たちと同じ失敗だけはしたくないんですよね」
「過去の恋愛ねぇ⋯⋯。
あんまり褒められたものじゃないのだけれど、高校生の時はとにかく実家に居たくなくてね、大人の男の人の家をあてにしていたこともあったの。一応お付き合いはしていたけれど、表面上の関係だったわ。
大学からはもっと真剣にお付き合いするようになったけれど、いずれにしても同い年か年上の人だったわね」
(年下は居ないのか⋯⋯)
「どうしてその人たちと別れちゃったんですか?」
「ふふっ。なんか芸能人の取材みたいね。んー、浮気されたり、相手の束縛が酷くなってお別れしたり、色々かな」
悠斗は浮気と束縛だけは死んでもしまいと心に誓った。
「百合さん気が遣えて優しいから、みんなそれに甘えすぎちゃうのかもしれないですね。俺も気をつけよ⋯⋯」
「悠斗くんはそのままでいて?私、あなたに甘えられるの結構好きよ」
「うわ、本当ですか」
悠斗はニヤケそうになる表情を必死に抑えた。
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