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第二章
合縁奇縁 9
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「……やはり、神殺しの名は本当だったようですね?」
男達を従えていたであろう女は、そう確認する様に少女へと問い掛けた。
「お前、本当に私がカミサマなんてものを殺したと思ってるの?」
それに対して少女は逆に訊き返す。
「噂ではそう聞いていましたが、まさかこれ程までとは……」
一方、女は薄く笑いながら感嘆の声を上げていた。
「私の組織をここまで壊滅させるだなんて……。
貴女、素晴らしいですね。
このまま殺してしまうのは少々惜しいほどの逸材です。
どうですか? 是非うちの組織に入りませんか?
貴女なら好待遇でスカウトしますよ」
「ーーは?」
女の言葉に、少女より先に俺の方が反応してしまった。
何せ、こんな展開は初めてだ。
依頼で殺せと言われた相手が、その相手を自分の組織に引き入れようとしているだなんて。
それに、先程から話しているこの女、遠くからでも分かるくらいかなりの手練れである。
立居振る舞いからもう既に常人のそれではない、殺しに精通している人だ。
しかし、少女は当たり前の様に首を横に振る。
「お誘いありがたいけどお断りするよ。
私は別に誰かと群れたい訳ではないからね」
「そうですか……それは残念。
貴女ほどの逸材を、殺さなくてはいけないだなんて……。
では、さようなら」
女はまるで手を振って別れを言うかの様にそう別れの挨拶を告げると、何食わぬ動作で拳銃を引き抜き、流れる様に引き金を引いた。
かと思ったら、引いたと同時にその拳銃の先は真っ二つに斬られ、カランと音を立てて落ちる。
女も一瞬何が起きたか分からないとでも言いたげに不思議そうな顔をしていた。
それもその筈。
女には見えていなかったかもしれないが、少女は目にも止まらぬ速さでその拳銃を斬り落としていた。
恐らく女は少女が動いた事すら認識出来ていなかっただろう。
突然近くに迫っていた少女に対し、女は驚きながらも称賛する。
「……はぁ、本当に凄いですね。
しかしその斬撃で何故私を殺さなかったのです?
お情けのつもりでしょうか?」
女の問いに、少女は淡々と答えた。
「別に、殺す理由がなかったから。
ただそれだけだけど」
その答えに、女はニヤリと笑い、もう一丁の拳銃を構えようとした瞬間、俺はその女の頭に一発撃ち込んだ。
「なっ!」
「舐めてもらっちゃ困るぜ?
俺と早撃ち勝負を挑もうなんざ百年早ぇわ。
って、もう死んでるか」
女の狙いは、今度は少女ではなく俺だった。
恐らく、任務失敗した俺を口封じの為殺そうとしたのだろう。
それに、少女を引き入れようと交渉を持ちかけていたのも俺に聞かれた事がまずかったというのもある。
とは言え、早撃ちで俺は負けた事がない。
それより、俺は女が死んだ後も何も考えていないのか呆然と突っ立っている少女を見やった。
今少女のすぐ横を銃弾が掠めていったというのに、この少女はまるで驚いていない様だ。
しかし、今問題なのはそこでではない。
少女が殺しまくったせいでそこら一体が死体だらけになってしまった。
もしここで警察でも来たら色々とまずい。
その為、俺は早くこの場を去ろうと死体を避けつつ元来た道を戻る。
すると、俺が歩き出すと同時に少女も俺の後ろをついて来るかの様に歩いてきた。
いや、まあ一本道だから仕方ないと言えば仕方ないのだが。
やがて一本道を抜けて大通りに出ると、俺は取り敢えず事の顛末を知らせる為情報屋の元へ行く事にしたのだが……。
「お前、いつまでついてくるつもりだよ?」
大通りを暫く歩いても、何故か少女はずっと俺の後ろをついて来ていた。
「私の家、ここからの道が一番近いから」
すると少女はさも当たり前の様にそう答えた。
「あっそ」
そう言われると、何だか逆に俺が気にしすぎな気がして何となく腹が立ったが、もうそこは考えない事にした。
男達を従えていたであろう女は、そう確認する様に少女へと問い掛けた。
「お前、本当に私がカミサマなんてものを殺したと思ってるの?」
それに対して少女は逆に訊き返す。
「噂ではそう聞いていましたが、まさかこれ程までとは……」
一方、女は薄く笑いながら感嘆の声を上げていた。
「私の組織をここまで壊滅させるだなんて……。
貴女、素晴らしいですね。
このまま殺してしまうのは少々惜しいほどの逸材です。
どうですか? 是非うちの組織に入りませんか?
貴女なら好待遇でスカウトしますよ」
「ーーは?」
女の言葉に、少女より先に俺の方が反応してしまった。
何せ、こんな展開は初めてだ。
依頼で殺せと言われた相手が、その相手を自分の組織に引き入れようとしているだなんて。
それに、先程から話しているこの女、遠くからでも分かるくらいかなりの手練れである。
立居振る舞いからもう既に常人のそれではない、殺しに精通している人だ。
しかし、少女は当たり前の様に首を横に振る。
「お誘いありがたいけどお断りするよ。
私は別に誰かと群れたい訳ではないからね」
「そうですか……それは残念。
貴女ほどの逸材を、殺さなくてはいけないだなんて……。
では、さようなら」
女はまるで手を振って別れを言うかの様にそう別れの挨拶を告げると、何食わぬ動作で拳銃を引き抜き、流れる様に引き金を引いた。
かと思ったら、引いたと同時にその拳銃の先は真っ二つに斬られ、カランと音を立てて落ちる。
女も一瞬何が起きたか分からないとでも言いたげに不思議そうな顔をしていた。
それもその筈。
女には見えていなかったかもしれないが、少女は目にも止まらぬ速さでその拳銃を斬り落としていた。
恐らく女は少女が動いた事すら認識出来ていなかっただろう。
突然近くに迫っていた少女に対し、女は驚きながらも称賛する。
「……はぁ、本当に凄いですね。
しかしその斬撃で何故私を殺さなかったのです?
お情けのつもりでしょうか?」
女の問いに、少女は淡々と答えた。
「別に、殺す理由がなかったから。
ただそれだけだけど」
その答えに、女はニヤリと笑い、もう一丁の拳銃を構えようとした瞬間、俺はその女の頭に一発撃ち込んだ。
「なっ!」
「舐めてもらっちゃ困るぜ?
俺と早撃ち勝負を挑もうなんざ百年早ぇわ。
って、もう死んでるか」
女の狙いは、今度は少女ではなく俺だった。
恐らく、任務失敗した俺を口封じの為殺そうとしたのだろう。
それに、少女を引き入れようと交渉を持ちかけていたのも俺に聞かれた事がまずかったというのもある。
とは言え、早撃ちで俺は負けた事がない。
それより、俺は女が死んだ後も何も考えていないのか呆然と突っ立っている少女を見やった。
今少女のすぐ横を銃弾が掠めていったというのに、この少女はまるで驚いていない様だ。
しかし、今問題なのはそこでではない。
少女が殺しまくったせいでそこら一体が死体だらけになってしまった。
もしここで警察でも来たら色々とまずい。
その為、俺は早くこの場を去ろうと死体を避けつつ元来た道を戻る。
すると、俺が歩き出すと同時に少女も俺の後ろをついて来るかの様に歩いてきた。
いや、まあ一本道だから仕方ないと言えば仕方ないのだが。
やがて一本道を抜けて大通りに出ると、俺は取り敢えず事の顛末を知らせる為情報屋の元へ行く事にしたのだが……。
「お前、いつまでついてくるつもりだよ?」
大通りを暫く歩いても、何故か少女はずっと俺の後ろをついて来ていた。
「私の家、ここからの道が一番近いから」
すると少女はさも当たり前の様にそう答えた。
「あっそ」
そう言われると、何だか逆に俺が気にしすぎな気がして何となく腹が立ったが、もうそこは考えない事にした。
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