7 / 11
二章 狼
狼奪還計画1
しおりを挟む
『中の様子はどんな感じ?』
「見えるとこは蒼鳥ではないと思われる人が大半だが二階にいる人間は分からない」
だが、妙な気配が感じられる。それは快気も感じているのかほんの一瞬視線を武器に向けた。蒼鳥ではないとしても長いこと黒い世界を歩いてきた人間であることは間違いなさそうだ。何も起きないままオークションが始まり人間や臓器、表の全うな人間がまず買うことのない代物が言い値で買われていく。蒼鳥の目的である商品は分からないが出れば必ず奴らは姿を見せ暴れるに違いない。
【お次の商品は巷を騒がせ蒼鳥殺しと言われている殺人鬼…】
「開花、蒼鳥に殺させるな」
「了解」
フードを深くかぶり椅子の上を走りステージに上がる。後方で銃声の鳴る音が聞こえた。当たらない。なぜならば快気がもうとっくに敵と接触しているから。
「黒、ステージの幕を下ろせ」
そう命令し殺人鬼と言われた少年の肩を持つ。
「君は何かね?全くせっかくのオークションを無駄にするなんて」
「この子の鍵を渡せ。君が持っているだろ?」
「質問を質問で返すとは…」
その言葉で目の前にいる司会者がただの司会者でないことを察し戦うべきでないという答えにたどり着いた。今、相手にすべき人はこの人じゃない。少年の鎖を銃で破り後ろに下がらして快気の様子を見る。客のいない部屋で倒れる快気。
「よそ見とは舐められたね」
「あ、」
銃が頬をかすめていく。亜連を見つけた。相手はたったの数人。
『武器を使う許可を出そう』
無線機ごしに秋斗がそう告げた。遅い。私が見つけるより前に秋斗は見つけていたにもかかわらず武器の使用許可が下りなかったのは少年が背後にいたから。
「少年、爆弾を捨てなさい。君はおとりだね。それも使い捨ての」
司会者を撃ち少年に問いかける。スイッチについてはもう快気が略奪済みだが。
「大丈夫よ」
背後に気配を感じ0.5秒。刃と刃がぶつかる音があたり一面に鳴り響く。そして、脈が速くなり足から血が垂れる。
「やるね。亜連」
「容易くその名を呼ぶな」
黒の蹴りで亜連が吹っ飛び地面に倒れる。銃を向けた黒を止めて立ち上がる。足は少年に刺された傷で血が垂れているがこの程度かすり傷ぐらいだ。
「あれ~。劣ったもんだね。開花ちゃん」
「お前がちゃんと見ていないからだろ」
「そんな、確かにとどめを…」
そういって亜連をみる。確かに筋は悪くないがあまりに大胆すぎるのが敗因だろう。ほかのメンバーは快気とマチが片付けているしすべて計画道りか。
「みんな殺してないし上にはしっかり伝わるはず!」
「亜蓮くん、ごめんね」
マチがそういいスタンガンをあて気絶させる。おとりの少年も同じ方法で気絶させる。
「ふぅ。で。少年はどうする?」
亜連を担いで運ぼうとする快気に聞くと「好きにすれば~」と楽天的な返事が返ってきた。一瞬考えてこの子も連れていくことにした。暴力的な蒼鳥であれば失敗した少年をどんな罰を与えるかわかったもんじゃない。それと…
「元から私たちに気付いてわざわざおびき寄せるためのオークションだとなんで教えてくれなかったのかな?!秋斗!」
『ごめん、ごめん。私だって計算ミスぐらいある』
まぁ、亜連についての情報がないのであれば引き出せば良いと向こうに情報を流したのは私なんだけれどね。至極簡単なものたちだったと思いながら秋斗は足を組みなおした。暴力を十八番であるものたちがたった数人の他者に強い上を出すはずがない。亜連だって弱くはないから負けるはずがないと高を括っていたのだろう。自分の弱さを知らい者への扱いなんて組長に一番に教わったことだ。
「秋斗、これで快気達の顔は割れちゃった。考えはあるんだろうね」
「もう、話してきたよ。蒼鳥をすごく憎むもう一組『西の虎』とね」
「見えるとこは蒼鳥ではないと思われる人が大半だが二階にいる人間は分からない」
だが、妙な気配が感じられる。それは快気も感じているのかほんの一瞬視線を武器に向けた。蒼鳥ではないとしても長いこと黒い世界を歩いてきた人間であることは間違いなさそうだ。何も起きないままオークションが始まり人間や臓器、表の全うな人間がまず買うことのない代物が言い値で買われていく。蒼鳥の目的である商品は分からないが出れば必ず奴らは姿を見せ暴れるに違いない。
【お次の商品は巷を騒がせ蒼鳥殺しと言われている殺人鬼…】
「開花、蒼鳥に殺させるな」
「了解」
フードを深くかぶり椅子の上を走りステージに上がる。後方で銃声の鳴る音が聞こえた。当たらない。なぜならば快気がもうとっくに敵と接触しているから。
「黒、ステージの幕を下ろせ」
そう命令し殺人鬼と言われた少年の肩を持つ。
「君は何かね?全くせっかくのオークションを無駄にするなんて」
「この子の鍵を渡せ。君が持っているだろ?」
「質問を質問で返すとは…」
その言葉で目の前にいる司会者がただの司会者でないことを察し戦うべきでないという答えにたどり着いた。今、相手にすべき人はこの人じゃない。少年の鎖を銃で破り後ろに下がらして快気の様子を見る。客のいない部屋で倒れる快気。
「よそ見とは舐められたね」
「あ、」
銃が頬をかすめていく。亜連を見つけた。相手はたったの数人。
『武器を使う許可を出そう』
無線機ごしに秋斗がそう告げた。遅い。私が見つけるより前に秋斗は見つけていたにもかかわらず武器の使用許可が下りなかったのは少年が背後にいたから。
「少年、爆弾を捨てなさい。君はおとりだね。それも使い捨ての」
司会者を撃ち少年に問いかける。スイッチについてはもう快気が略奪済みだが。
「大丈夫よ」
背後に気配を感じ0.5秒。刃と刃がぶつかる音があたり一面に鳴り響く。そして、脈が速くなり足から血が垂れる。
「やるね。亜連」
「容易くその名を呼ぶな」
黒の蹴りで亜連が吹っ飛び地面に倒れる。銃を向けた黒を止めて立ち上がる。足は少年に刺された傷で血が垂れているがこの程度かすり傷ぐらいだ。
「あれ~。劣ったもんだね。開花ちゃん」
「お前がちゃんと見ていないからだろ」
「そんな、確かにとどめを…」
そういって亜連をみる。確かに筋は悪くないがあまりに大胆すぎるのが敗因だろう。ほかのメンバーは快気とマチが片付けているしすべて計画道りか。
「みんな殺してないし上にはしっかり伝わるはず!」
「亜蓮くん、ごめんね」
マチがそういいスタンガンをあて気絶させる。おとりの少年も同じ方法で気絶させる。
「ふぅ。で。少年はどうする?」
亜連を担いで運ぼうとする快気に聞くと「好きにすれば~」と楽天的な返事が返ってきた。一瞬考えてこの子も連れていくことにした。暴力的な蒼鳥であれば失敗した少年をどんな罰を与えるかわかったもんじゃない。それと…
「元から私たちに気付いてわざわざおびき寄せるためのオークションだとなんで教えてくれなかったのかな?!秋斗!」
『ごめん、ごめん。私だって計算ミスぐらいある』
まぁ、亜連についての情報がないのであれば引き出せば良いと向こうに情報を流したのは私なんだけれどね。至極簡単なものたちだったと思いながら秋斗は足を組みなおした。暴力を十八番であるものたちがたった数人の他者に強い上を出すはずがない。亜連だって弱くはないから負けるはずがないと高を括っていたのだろう。自分の弱さを知らい者への扱いなんて組長に一番に教わったことだ。
「秋斗、これで快気達の顔は割れちゃった。考えはあるんだろうね」
「もう、話してきたよ。蒼鳥をすごく憎むもう一組『西の虎』とね」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【新作】1分で読める! SFショートショート
Grisly
ファンタジー
❤️⭐️感想お願いします。
1分で読める!読切超短編小説
新作短編小説は全てこちらに投稿。
⭐️忘れずに!コメントお待ちしております。
「魔物の討伐で拾われた少年――アイト・グレイモント」
(イェイソン・マヌエル・ジーン)
ファンタジー
魔物の討伐中に見つかった黄金の瞳の少年、アイト・グレイモント。
王宮で育てられながらも、本当の冒険を求める彼は7歳で旅に出る。
風の魔法を操り、師匠と幼なじみの少女リリアと共に世界を巡る中、古代の遺跡で隠された力に触れ——。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる