78 / 99
結婚へのカウントダウン
3.この結婚に賛成できない
しおりを挟む
「私と妻は、この結婚に賛成できない。雨音にも、そう言ったはずだが?」
「お父さん、それは……!」
なるほど。
雨音は僕が挨拶に行くと言った時に言葉を濁したし、極力日付を遅らせようとしていた。
信頼できないという、僕への感想ではなく、はっきりと反対の意思まで示していたのか。
それを雨音は、僕に黙っていてくれたのだろう。
「ここでそういう話は言わないって……」
「反対していることをこういう場で言わないで、いつ言うんだ」
「だけど!」
「雨音、少しだけ黙ってなさい。私は彼に、話があるから」
雨音の父親は、僕を見る。
睨みつけるような目つきではなく、じっと僕を観察するような目だった。
「村山さん」
「はい」
そこから、雨音の父親による僕への尋問が始まった。
「私たちが、何故あなたと娘の結婚を反対しているか……わかりますか?」
「それは……」
僕は、一通り思いつくことを言った。
雨音が23歳と若すぎること。
僕の会社が小さすぎること。
それに……部下と上司という関係性の時に関係を持ってしまったこと。
それらを一通り話し終えてから、しばらくの間会話がなくなった。
まずい事を言ってしまっただろうか……と雨音に助けを求めたが、雨音は俯いているだけだった。
ようやく雨音の父親が口を開いた時、彼は大きなため息を同時に吐いた。
「村山さん……」
「はい……」
雨音の父親は、心底僕に呆れていることは、その言葉でわかった。
でも……。
「私らはそこまで古い考えではありません」
「……え?」
その理由は、僕が考えているものとは違ったようだった。
だけど……。
「なぜ、雨音は幸せそうではないんですか?」
彼の言葉は、鈍器で頭をぶん殴られる以上の衝撃を、僕に与えた。
「お父さん、それは……!」
なるほど。
雨音は僕が挨拶に行くと言った時に言葉を濁したし、極力日付を遅らせようとしていた。
信頼できないという、僕への感想ではなく、はっきりと反対の意思まで示していたのか。
それを雨音は、僕に黙っていてくれたのだろう。
「ここでそういう話は言わないって……」
「反対していることをこういう場で言わないで、いつ言うんだ」
「だけど!」
「雨音、少しだけ黙ってなさい。私は彼に、話があるから」
雨音の父親は、僕を見る。
睨みつけるような目つきではなく、じっと僕を観察するような目だった。
「村山さん」
「はい」
そこから、雨音の父親による僕への尋問が始まった。
「私たちが、何故あなたと娘の結婚を反対しているか……わかりますか?」
「それは……」
僕は、一通り思いつくことを言った。
雨音が23歳と若すぎること。
僕の会社が小さすぎること。
それに……部下と上司という関係性の時に関係を持ってしまったこと。
それらを一通り話し終えてから、しばらくの間会話がなくなった。
まずい事を言ってしまっただろうか……と雨音に助けを求めたが、雨音は俯いているだけだった。
ようやく雨音の父親が口を開いた時、彼は大きなため息を同時に吐いた。
「村山さん……」
「はい……」
雨音の父親は、心底僕に呆れていることは、その言葉でわかった。
でも……。
「私らはそこまで古い考えではありません」
「……え?」
その理由は、僕が考えているものとは違ったようだった。
だけど……。
「なぜ、雨音は幸せそうではないんですか?」
彼の言葉は、鈍器で頭をぶん殴られる以上の衝撃を、僕に与えた。
10
あなたにおすすめの小説
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる