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4.なぜ彼女を好きになったのか
賢者タイムと同じようなもの
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それから数十分後、一通りリーゼが話し終えたのか、数十秒ほど沈黙の時が流れたのを、ニーナも確認できた。
「よし、今だ!今がチャンス!」
ニーナは、この時間がリーゼが語りつくして満足した…………男性で言うところの、致した後に訪れる賢者タイムと意味合いが同じであることを知っていた。
「隊長!」
アレクサンドラがニーナのことをそう呼び始めたことに、ニーナは突っ込む気力もなかった。いつかその熱が冷めるだろうという希望的観測もあるからだが。
「なんでしょうか?アレクサンドラ様」
一応、ニーナはちゃんと礼儀は通すようにしているので、何か問題が起きても大丈夫だろう。
「対象が、動き出しました!」
「おっとぉ!?」
ニーナは即座に視線を戻した。
「なんの会話をしてるんだ……?」
「先に動いたのは、ヘタレのようです隊長」
「その根拠は」
「ヘタレから声をかけたのをしかとこの目で見たからです隊長」
「……アレクサンドラ様」
「なんですの?せっかくいいところですのに」
「やっぱりその、隊長って言うの……やめません?」
「どうして?面白いのに」
「それはアレクサンドラ様だけです!」
「いいじゃない、固いこと言わないの」
これだから貴族は……と悪態をつきそうになったのをぐっと堪えたニーナは、エドヴィン王子がリーゼの手を取ったのを見た瞬間
「不労所得ゲットか!?」
と、こちらは堪えきれずに発してしまった。
「よし、今だ!今がチャンス!」
ニーナは、この時間がリーゼが語りつくして満足した…………男性で言うところの、致した後に訪れる賢者タイムと意味合いが同じであることを知っていた。
「隊長!」
アレクサンドラがニーナのことをそう呼び始めたことに、ニーナは突っ込む気力もなかった。いつかその熱が冷めるだろうという希望的観測もあるからだが。
「なんでしょうか?アレクサンドラ様」
一応、ニーナはちゃんと礼儀は通すようにしているので、何か問題が起きても大丈夫だろう。
「対象が、動き出しました!」
「おっとぉ!?」
ニーナは即座に視線を戻した。
「なんの会話をしてるんだ……?」
「先に動いたのは、ヘタレのようです隊長」
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「ヘタレから声をかけたのをしかとこの目で見たからです隊長」
「……アレクサンドラ様」
「なんですの?せっかくいいところですのに」
「やっぱりその、隊長って言うの……やめません?」
「どうして?面白いのに」
「それはアレクサンドラ様だけです!」
「いいじゃない、固いこと言わないの」
これだから貴族は……と悪態をつきそうになったのをぐっと堪えたニーナは、エドヴィン王子がリーゼの手を取ったのを見た瞬間
「不労所得ゲットか!?」
と、こちらは堪えきれずに発してしまった。
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