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第二部 高校生編
おかわり頂けただろうか・・・
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1時間ほど部長と色々語り合った。
それで分かったのは、音楽的な感性に限って言えば俺と部長の相性は良いという事だ。
総合的なものではなじみと雲泥の差だろうが、音楽に一点突破すればなじみに比肩するやもしれない。
そもそもなじみは音楽への興味も薄かったしな。
歌うのはともかく、演奏するのは頗る苦手だった。
俺がピアノを始めたときもなじみは全く習得できず『ケーくんと同じじゃない』とわんわん泣いていたものだ。
それはそれで可愛かったので抱き締めて慰めたが、なじみはその後絵に関する才能を開花させていた。
コンクールで入賞したという話も聞かなかったので、開花といってもその程度でしかないのだが。
受賞経験に関しては俺もないし、同じ様に凡才なのだろう。まあ俺は前世のあこがれからくる完全な趣味だから、そもそもコンクールに出てもいないんだけど。
なじみでも俺の中に理解できない、共感できない部分はある。それは俺だってそうだ。
究極的には他人でしかない誰かの全てを理解するなど、土台不可能な話。その人の全てを愛している、なんてのは思考停止に過ぎず、それは『誰かを強く愛する自分』を愛しているのだ。
故にこそ、なじみには多く友人を作ってもらいたい。
なじみの中の俺が理解できない部分。それを理解してくれる相手はいた方が絶対に良い。そういう人が居なければ少しずつとはいえ後味の良くないものが残り、それはやがて決定的な決別になる。
今の求愛攻勢状態では、望むべくもないが。
あるいはこの心配すら俺の願望でしかなく、なじみと離れたくないが故の自分本位な考えかもしれない。
「あら安心院君、偶然ね」
「・・・仁科先輩」
「まあ、良いとしましょう」
感情の出所を探っていると微に出会った。
部活を終え、いざ校門から出ようというタイミングだ。
周囲にはまだまだ人気もあるので、一応外向きの呼び名を使ったのだが、いまだに少し不満らしい。
小走りになって俺の隣に並ぶ彼女は背筋をピンと伸ばしているためにその爆乳が強調されている。
歩いている時ですらその振動で揺れているのだが、一説によると『徒歩の振動で胸が揺れるにはIカップは必要』だそうだ。
ただの小走りでドエライ荒ぶり様だったが、体育とかどうしているんだろうか。もげそうなんだが。
そんな馬鹿げた考えはおくびにも出さずに会話を続ける。
「仁科先輩は文芸部でしたよね?」
「ええ、丁度終わったらあなたが居たから、声をかけてしまったわ」
「それはそれは。そんなに人恋しい気配を漂わせていましたか?」
「いいえ。でもあなた一人だけなのを見かけたら私は大体話しかけるわ」
「積極的ですねえ。かつて・・・あー、止めておきましょう」
小学生時代のことを言おうとしたのだが、それについては微のトラウマになっている可能性もある。
そうでなくともあまり大声で言われたいことでもないだろう。
「かつてなによ? ハッキリ言いなさいな」
「あー・・・隣に誰か引っ越してくるだけでうんざりしていたとは思えないくらいだ」
「それはもういいのよ。あなただったんだし」
「結果論ですね」
「結果論でも、よ」
微が自信ありげな表情をする。
悪いことは言わないから胸に手を当てるのはやめなさい。
意味? 察して。しろ。
「・・・それに、その結果が一番うれしいんじゃない」
「ハハハ、微にそこまで言われるとは男冥利に尽きますねえ。やべ」
思わず若干の素が出てしまった。
咄嗟に周囲の気配を探るが、気付いたっぽい奴はいないようだ。
「そりゃよかったわね!」
微が肩をいからせながら足早になる。
「なにさ、平然としちゃって」
「少なくとも今の俺は何か怒らせるようなことを言ったのか不安でいっぱいだけどね」
俺は微に追いついてから言った。
微が足早になったところで歩幅も速度も違うのだ。楽に追いつける。
「安心しなさい、あなたは何も言ってないわ。そう、何もね!」
「まあ、的外れなことを言っていたってことですねえ」
割と正当な事しか言っていない気もするのだが。
「まま、そうお怒りにならず、教えてくれませんか? 原因がわからなければ対策も立てられない」
「言えるわけ、無いじゃない・・・」
「言えないような理由で怒らないでくださいよ」
「乙女心は複雑なのよ」
「それ言われると男は何も返せませんけどね、実際」
なじみの心ですら若干図りかねているのに、それ以外の乙女心なんぞ俺が知るか。
そういってしまえれば楽なんだろうが、本音で話すにも限度という奴がある。
「あ、そうだ。じゃあ一つお願いを聞いてくれたら許してあげるわ」
「だから理由を・・・もういいです。それでお願いとは?」
微ならばむちゃくちゃなことは言わないだろう。
「少し・・・あー、ミルクが余ってるのよ。実家から、大量に送られてきたんだけど、腐らせてしまいそうで・・・だから、その消費を手伝ってほしいの」
「随分言いづらそうですね。まあ、別にそれぐらい良いですけど」
一言一言絞り出すような言い方だったが、なにか引っかかるところでもあるんだろうか。
しかし実家から牛乳を大量送付される、か。
野菜ならまだしも、牛乳という仕送りは初めて聞いた。まさかこれ以上あの爆乳を育成させる気か? そうだとしたら親は何を考えているんだ。
「じゃ、これから時間あるかしら」
「・・・ええ、大丈夫ですよ」
ケータイを見れば、なじみからの連絡はなかった。
今日も漫画研究部で漫画を描いているのだろう。となれば最終下校時刻付近まで帰ってこないかもしれない。
微の家に寄って牛乳をご馳走になるくらい大丈夫だろう。
*
そのままやがて家に着く。
「それじゃあ・・・いらっしゃい」
艶っぽく笑う微に促されて微の部屋に入る。
これで入るのは二度目だが、前回とさして変わっていない。
がちゃん、という音が後ろから聞こえて、振り返る。
こてん。
まあ、戸締り自体は別に悪い事でもない。それに女子高生の一人暮らしだ、気を付けすぎるという事はないだろう。
ただ、聞えよがしな施錠音が気になっただけだ。
にこぉ。
微はそう言うが、俺はその瞳の中にある怪しげな光が気になる。
とはいえここで言い募っても意味はない。さっさと中へ入ろう。
何、微が俺を害する意味なんてないだろう。理論的にも心情的にも大丈夫だ。逆ならまだわからんでもないが。
すっと指さされたテーブルに座って待つ。
女性を部屋をじろじろ見まわすなんぞ論外だが、かといって多少視線を上げていれば嫌でも目に入る。
結果俺はケータイをなんとはなしに弄って待つしかできないのだった。
時間が経って、とす、とテーブルに置かれたお盆を見れば、そこには二つのカップに牛乳が入っていた。
「これが件の?」
こくん。
「じゃあ、さっそく頂こうかな」
じっ。
「そんなに睨まんでも飲むよ」
ふむ。
まあ、美味いは美味い。
ただ・・・。
「これ本当に牛乳か? 妙に甘いが・・・」
こくん。
こてん。
「ふ~ん? ・・・砂糖って感じじゃないけど、はちみつ、も違う気がするな」
気にはなるが、美味いのに変わりないのだ。
特に考えることなく飲み干していく。
じっ。
「美味い。けど何で出来てるかよくわからんな・・・時間が掛かってたから、何か混ぜただけってのも考えにくい」
味で分からない以上、それ以外の要素で類推するしかない。
ソムリエがすれば非難轟々の所業でも、素人の俺なら許されよう。
何か混ぜただけでないことは恐らく間違っていない。
さらに牛乳が生ぬるいことも考えれば、この一杯は『冷蔵庫から出されてある程度の時間経過がある』というのは確定的。牛乳は基本的に冷蔵するからな。
味が牛乳でない以上、何かを混ぜはしたはずだ。その上で施されたひと手間、これがこの味の正体であろう。
「とまあ、ここまでは推測できたわけだが、どうだ?」
ふすー。
「それじゃあ間違いは大分多くなりそうだな」
正解か不正解かしか教えてくれないようで、さっきの推測については不正解だそうだ。
こてん。
「え? ああ、そりゃ別に良いけど・・・」
家主なのだからそれぐらいわざわざ聞いてこなくてもいいと思うが、やはり招待している側は違うのだろうか。
しばらくすると全体的にダボっとした部屋着に着替えた微が部屋に入ってきた。
ただし胸のとこだけパツパツである。なんだこれはたまげたなぁ。
多分ダボっとしているのは胸のサイズだけ合わせた結果なんだろう。胸以外はホントほっそりしてるもんな・・・。
「可愛いじゃないか」
ぱあっ。
珍しくわかりやすい笑顔を浮かべていた。
普段無表情な年上女性の華やかで無邪気な笑顔は、まるで爆弾の様に強烈だ。
すぐ下に邪の塊があるとしても。
こてん。
「ん、じゃあ貰おうかな。同じようなテイストで」
なんとなく味の秘密を見抜きたいし、『消費する』というお願いなのだからもっと飲まねばなるまい。
ここから台所を見ることは出来ないし、見ようとも思わない。ここは答えを見ずに推測を楽しむ場面だ。
台所の入り口から微が出てくるのを心待ちにしながら、ひとまず味を回想しなおすのだった。
それで分かったのは、音楽的な感性に限って言えば俺と部長の相性は良いという事だ。
総合的なものではなじみと雲泥の差だろうが、音楽に一点突破すればなじみに比肩するやもしれない。
そもそもなじみは音楽への興味も薄かったしな。
歌うのはともかく、演奏するのは頗る苦手だった。
俺がピアノを始めたときもなじみは全く習得できず『ケーくんと同じじゃない』とわんわん泣いていたものだ。
それはそれで可愛かったので抱き締めて慰めたが、なじみはその後絵に関する才能を開花させていた。
コンクールで入賞したという話も聞かなかったので、開花といってもその程度でしかないのだが。
受賞経験に関しては俺もないし、同じ様に凡才なのだろう。まあ俺は前世のあこがれからくる完全な趣味だから、そもそもコンクールに出てもいないんだけど。
なじみでも俺の中に理解できない、共感できない部分はある。それは俺だってそうだ。
究極的には他人でしかない誰かの全てを理解するなど、土台不可能な話。その人の全てを愛している、なんてのは思考停止に過ぎず、それは『誰かを強く愛する自分』を愛しているのだ。
故にこそ、なじみには多く友人を作ってもらいたい。
なじみの中の俺が理解できない部分。それを理解してくれる相手はいた方が絶対に良い。そういう人が居なければ少しずつとはいえ後味の良くないものが残り、それはやがて決定的な決別になる。
今の求愛攻勢状態では、望むべくもないが。
あるいはこの心配すら俺の願望でしかなく、なじみと離れたくないが故の自分本位な考えかもしれない。
「あら安心院君、偶然ね」
「・・・仁科先輩」
「まあ、良いとしましょう」
感情の出所を探っていると微に出会った。
部活を終え、いざ校門から出ようというタイミングだ。
周囲にはまだまだ人気もあるので、一応外向きの呼び名を使ったのだが、いまだに少し不満らしい。
小走りになって俺の隣に並ぶ彼女は背筋をピンと伸ばしているためにその爆乳が強調されている。
歩いている時ですらその振動で揺れているのだが、一説によると『徒歩の振動で胸が揺れるにはIカップは必要』だそうだ。
ただの小走りでドエライ荒ぶり様だったが、体育とかどうしているんだろうか。もげそうなんだが。
そんな馬鹿げた考えはおくびにも出さずに会話を続ける。
「仁科先輩は文芸部でしたよね?」
「ええ、丁度終わったらあなたが居たから、声をかけてしまったわ」
「それはそれは。そんなに人恋しい気配を漂わせていましたか?」
「いいえ。でもあなた一人だけなのを見かけたら私は大体話しかけるわ」
「積極的ですねえ。かつて・・・あー、止めておきましょう」
小学生時代のことを言おうとしたのだが、それについては微のトラウマになっている可能性もある。
そうでなくともあまり大声で言われたいことでもないだろう。
「かつてなによ? ハッキリ言いなさいな」
「あー・・・隣に誰か引っ越してくるだけでうんざりしていたとは思えないくらいだ」
「それはもういいのよ。あなただったんだし」
「結果論ですね」
「結果論でも、よ」
微が自信ありげな表情をする。
悪いことは言わないから胸に手を当てるのはやめなさい。
意味? 察して。しろ。
「・・・それに、その結果が一番うれしいんじゃない」
「ハハハ、微にそこまで言われるとは男冥利に尽きますねえ。やべ」
思わず若干の素が出てしまった。
咄嗟に周囲の気配を探るが、気付いたっぽい奴はいないようだ。
「そりゃよかったわね!」
微が肩をいからせながら足早になる。
「なにさ、平然としちゃって」
「少なくとも今の俺は何か怒らせるようなことを言ったのか不安でいっぱいだけどね」
俺は微に追いついてから言った。
微が足早になったところで歩幅も速度も違うのだ。楽に追いつける。
「安心しなさい、あなたは何も言ってないわ。そう、何もね!」
「まあ、的外れなことを言っていたってことですねえ」
割と正当な事しか言っていない気もするのだが。
「まま、そうお怒りにならず、教えてくれませんか? 原因がわからなければ対策も立てられない」
「言えるわけ、無いじゃない・・・」
「言えないような理由で怒らないでくださいよ」
「乙女心は複雑なのよ」
「それ言われると男は何も返せませんけどね、実際」
なじみの心ですら若干図りかねているのに、それ以外の乙女心なんぞ俺が知るか。
そういってしまえれば楽なんだろうが、本音で話すにも限度という奴がある。
「あ、そうだ。じゃあ一つお願いを聞いてくれたら許してあげるわ」
「だから理由を・・・もういいです。それでお願いとは?」
微ならばむちゃくちゃなことは言わないだろう。
「少し・・・あー、ミルクが余ってるのよ。実家から、大量に送られてきたんだけど、腐らせてしまいそうで・・・だから、その消費を手伝ってほしいの」
「随分言いづらそうですね。まあ、別にそれぐらい良いですけど」
一言一言絞り出すような言い方だったが、なにか引っかかるところでもあるんだろうか。
しかし実家から牛乳を大量送付される、か。
野菜ならまだしも、牛乳という仕送りは初めて聞いた。まさかこれ以上あの爆乳を育成させる気か? そうだとしたら親は何を考えているんだ。
「じゃ、これから時間あるかしら」
「・・・ええ、大丈夫ですよ」
ケータイを見れば、なじみからの連絡はなかった。
今日も漫画研究部で漫画を描いているのだろう。となれば最終下校時刻付近まで帰ってこないかもしれない。
微の家に寄って牛乳をご馳走になるくらい大丈夫だろう。
*
そのままやがて家に着く。
「それじゃあ・・・いらっしゃい」
艶っぽく笑う微に促されて微の部屋に入る。
これで入るのは二度目だが、前回とさして変わっていない。
がちゃん、という音が後ろから聞こえて、振り返る。
こてん。
まあ、戸締り自体は別に悪い事でもない。それに女子高生の一人暮らしだ、気を付けすぎるという事はないだろう。
ただ、聞えよがしな施錠音が気になっただけだ。
にこぉ。
微はそう言うが、俺はその瞳の中にある怪しげな光が気になる。
とはいえここで言い募っても意味はない。さっさと中へ入ろう。
何、微が俺を害する意味なんてないだろう。理論的にも心情的にも大丈夫だ。逆ならまだわからんでもないが。
すっと指さされたテーブルに座って待つ。
女性を部屋をじろじろ見まわすなんぞ論外だが、かといって多少視線を上げていれば嫌でも目に入る。
結果俺はケータイをなんとはなしに弄って待つしかできないのだった。
時間が経って、とす、とテーブルに置かれたお盆を見れば、そこには二つのカップに牛乳が入っていた。
「これが件の?」
こくん。
「じゃあ、さっそく頂こうかな」
じっ。
「そんなに睨まんでも飲むよ」
ふむ。
まあ、美味いは美味い。
ただ・・・。
「これ本当に牛乳か? 妙に甘いが・・・」
こくん。
こてん。
「ふ~ん? ・・・砂糖って感じじゃないけど、はちみつ、も違う気がするな」
気にはなるが、美味いのに変わりないのだ。
特に考えることなく飲み干していく。
じっ。
「美味い。けど何で出来てるかよくわからんな・・・時間が掛かってたから、何か混ぜただけってのも考えにくい」
味で分からない以上、それ以外の要素で類推するしかない。
ソムリエがすれば非難轟々の所業でも、素人の俺なら許されよう。
何か混ぜただけでないことは恐らく間違っていない。
さらに牛乳が生ぬるいことも考えれば、この一杯は『冷蔵庫から出されてある程度の時間経過がある』というのは確定的。牛乳は基本的に冷蔵するからな。
味が牛乳でない以上、何かを混ぜはしたはずだ。その上で施されたひと手間、これがこの味の正体であろう。
「とまあ、ここまでは推測できたわけだが、どうだ?」
ふすー。
「それじゃあ間違いは大分多くなりそうだな」
正解か不正解かしか教えてくれないようで、さっきの推測については不正解だそうだ。
こてん。
「え? ああ、そりゃ別に良いけど・・・」
家主なのだからそれぐらいわざわざ聞いてこなくてもいいと思うが、やはり招待している側は違うのだろうか。
しばらくすると全体的にダボっとした部屋着に着替えた微が部屋に入ってきた。
ただし胸のとこだけパツパツである。なんだこれはたまげたなぁ。
多分ダボっとしているのは胸のサイズだけ合わせた結果なんだろう。胸以外はホントほっそりしてるもんな・・・。
「可愛いじゃないか」
ぱあっ。
珍しくわかりやすい笑顔を浮かべていた。
普段無表情な年上女性の華やかで無邪気な笑顔は、まるで爆弾の様に強烈だ。
すぐ下に邪の塊があるとしても。
こてん。
「ん、じゃあ貰おうかな。同じようなテイストで」
なんとなく味の秘密を見抜きたいし、『消費する』というお願いなのだからもっと飲まねばなるまい。
ここから台所を見ることは出来ないし、見ようとも思わない。ここは答えを見ずに推測を楽しむ場面だ。
台所の入り口から微が出てくるのを心待ちにしながら、ひとまず味を回想しなおすのだった。
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