【改訂版】僕が異世界のガチャから出た件で ~ソシャゲー世界で就職してみた~

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第十七話 社畜病

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「お決まりになりましたか?」
「社畜病について、口頭で説明してくれるコースで」
「初回無料券をお使いですよね?」
「はい」
 ポケットから無料券を出して渡すと、受付は厚紙の束をめくった。
「少々お待ちください……。え~、固有名詞の棚の721番になりますね。こちらの札を手が空いているスタッフにお渡しください」
「どうも」
 木の札を受け取った伊吹は、近くにいるスタッフを確認した。一番近くの男性スタッフが暇そうだったが、奥の方にる小柄な女性スタッフが手空きだったので駆け寄る。どうせなら、女性に説明して欲しいからだ。
「あの、これ、お願いします」
「かしこまりました」
 女性スタッフは笑顔で了承すると、木の札を受け取って本棚へと向かい、紐で縛られた厚紙の束を持ってきた。
「お待たせしました。どうぞ、こちらにおかけください」
 パーテーションで区切られた一角へと案内され、置いてあった椅子に腰掛ける。女性スタッフもテーブルを挟んで向き合う形で座った。
「それでは、社畜病について説明させて頂きます。発症が確認されたのは建国前である3700年ほど前という説もありますが、この名称が初めて使用されたのがマ国暦956年になります。ちょうど、ガチャの台座が発見された時期と重なります。どちらが先だったかは、今なお議論されております」
 今年が何年なのか知らない伊吹にとっては、それが何年前なのかわからなかったが、取り敢えずは黙って聴くことにした。
「主な症状としては、酷い脱力感と強い眠気、やる気の低下、食欲の低下、興味の喪失、動作が遅くなる、疲れやすいといったものが挙げられます。現在のところ、有効な治療方法は見つかっておりません」
 女性スタッフが厚紙をめくって続ける。
「発症の原因は、長時間の労働によるものという仮説が広まっておりますが、実際のところは仮説の域を出ておりません。他には、スキルによる人為的発症説、『脳内変換』アビリティによる副作用説がございます」
「働くとなるって、仮説だったんですか……」
「はい、広く一般に浸透しておりますが仮説に過ぎません。説明を続けますね。人為的発症説として、人を病気にするスキルを使ったものが考えられています。このような仮説が立ったのは、発症した人の多くが、ユニットの召喚は非人道的であると主張する『ガチャの廃止を求める会』や、この世界の住人以外を受け入れるべきではないと主張する『ユニット追放協会』のメンバーだからです。国策として行っているガチャに反対する組織のメンバーをスキルで潰し、国によるガチャの配備を推し進めたとのではないかというのが本仮説になります」
「こんなことを伝えて、国の方から何か言われないんですか?」
「今のところは特に。同じようなことを伝えていた別の情報倉庫は急に無くなりましたが、不思議と当倉庫には政府関係の方も来ませんね」
「そうなんですか……」
 話がきな臭くなってきた感がした。
「『脳内変換』アビリティによる副作用説は、ガチャの台座が発見された時期と重なることから考えられたものになります。先ほど話に出ました2つの団体のメンバーは、その主張からわかる通り、ユニットを所持しておりません。『脳内変換』アビリティは、契約済みのユニットとマ国の人間の言葉の壁をなくすものですが、ユニットを所持していないマ国の人間の言葉も変換されます。ユニットは未契約では言葉が通じないのに、誰とも契約をしていなくてもマ国の住人は通じる、そこの不自然さからくるものではないかというのが本仮説になります」
 女性スタッフは伊吹が聴いていることを確認し、先を読み進める。
「現在、マ国で言葉の壁が無いのは、『脳内変換』アビリティを有するユニットが、各地に配置されているからになります。これも国が行っておりますので、国が発症の原因を作ったとなれば大問題です。そこで、国としては長時間の労働によるものという仮説を広め、病気には罹らないユニットの召喚を推進していると主張している団体もあります。また、近年では1分働いても3分休めばよいといったような、ガチャをまわす余裕がない層に向けたメッセージを国の方で流している事実がございます。なお、副作用説に関してですが、アビリティの効果が及ばない地域に患者を連れ出しても、症状の改善は見られなかったという例が報告されています。社畜病については、以上になります」
 聴き終えた伊吹の感想は長いなということと、この国の闇は深そうだということだった。チガヤは、このことを知っているのだろうかとも思ったが、ここを利用していて調べていない訳がない。
 ここの情報を知っていたとしても、誰かに説明するとなると、やはりチガヤがしたように、メジャーな仮説を使うのが妥当な気がした。
「ちなみに、社畜病を調べられた方は、次のようなことも調べられています。ガチャの廃止を求める会、ユニット追放協会、ユニットの反乱、次元転移、ヒューゴ……」
「ヒューゴ? ここのオーナーの?」
「はい、プロフィールは本人の希望で削除されておりますが、著作を閲覧することは可能となっております。タイトルは、『お金の為に働いてはいけない、お金は働かせるものだ お金の奴隷にならない為の投資術』と『働き続けることが前提の人生で大丈夫か 働けなることを考慮に入れたライフプラン』ですが、いかがいたしましょうか?」
「結構です。それより、次元転移って何ですか?」
「元いた世界に戻すスキルのことですよ」
 さらりと言われた言葉に伊吹は固まり、理解すると共に大きな声を上げた。
「えぇーっ!?」
「あまり大きな声を出されると、他のお客様の迷惑になりますので……」
「す、すみません……」
 今の今まで“元いた世界に帰る”ということを考えていなかったことに、今頃になって気がついた。思えば、召喚されてすぐに強化される不安を覚え、その日の食事も無いという環境に置かれ上に、美女ガチャの存在によって大事なことを忘れさせられていた。
「そんなスキルがあるんですね。詳しく教えてくださいよ」
「では、この札を受付に返した後に、情報の購入を……」
 女性スタッフは木の札を返してきた。
「そうなりますよねぇ~……」
 伊吹は木の札を持って受付へと戻り、銀貨を両替して銅貨を払うと、次元転移の説明を口頭説明コースで頼んだ。
 席に戻って新たに渡された札を女性スタッフに渡すと、彼女は別の紙の束を持ってきて説明を始めた。
「それでは、次元転移について説明させて頂きます。存在が確認されたのはガチャの台座が発見され、ユニットが召喚され始めた年の終わりになります。最初のスキル所有者は、自分にスキルを使用し、元いた世界に戻っています」
「そりゃ、まぁ……帰るよね。帰れるんなら」
「いえ、元いた世界によっては、こちらに残られる方もいらっしゃいます。説明を続けますね。このスキルの所有者は年に数人は現れておりましたが、こちらに留まられる方は稀でした。そのため、召喚者にとっては、ユニットがいなくなって、貨幣が無駄になることから、ハズレと呼ばれるようになりました」
 駄菓子屋で空っぽのカプセルの出た日のことを思い出す。あれに近い感覚だろう。
「ところが、ハズレという認識を一変させる事件が発生します。それがケイモ事件です。次元転移のスキル保持者であるケイモが、元いた世界に帰りたい人を無償で帰し始め、それに多くのユニットが殺到するという事態になりました。街はパニック状態になり、ユニットを失った所有者たちは、その怒りの矛先をケイモへと向けました」
「それで、どうなったんですか?」
「ケイモと彼の所有者は捕えられ、事態は収束に向かいました。ハズレとされていた次元転移スキル保持者は、危険な存在と認識が改められ、召喚後の能力鑑定で発見されれば、直ちに拘束されて他人に触れることが出来ないよう、縛り上げられることになりました。その点に関しては今も変わっておりません」
 あの日、自分を鑑定した老婆が言いかけてやめたのは、このことではなかったのか……。そんな気がしてくる。
「拘束されるとはいえ、多くのスキル保持者は、収監されると自分に対してスキルを発動させ、元いた世界に帰っています。捕える時には、能力の発動を封じるスキルである『発動阻止』を使用していますが、ほかに危険なアビリティを持っていないのであれば、収監後は『発動阻止』によって能力の使用を封じられることはないと言われています」
「危険な存在は、いなくなってもらえれば、それでいいということですか……」
「そうなりますね」
「ケイモさんも、収監された後に帰ったんですか?」
「彼は現在も、この世界にいらっしゃいます。現在は浮遊島アンブカナニアにて、所有者である女性の方と暮らしておられます」
「どうやって抜け出したんですか? 暮らしてるって、追われていないんですか?」
「では、続きを説明させて頂きます」
 女性スタッフは再び紙の束に目線を移した。
「ケイモと彼の所有者は同じ場所に収監されていました。そこへ、新たな次元転移スキル保持者が入れられたのですが、その人物はユニット契約を終えていませんでした。召喚された時点で既に重い病に侵されていたことで、召喚主に見捨てられたと言われております。問題は、この人物がケイモと同種族で同じ能力を持つ、いわゆる同一型だったことにあります」
「それって……」
「進化素材になる……ということです。ユニット契約をしていませんから、星印に触れれば契約は成立してしまいます。同じ場所にはケイモの所有者がいましたから、進化に必要な要素が揃ってしまったことになります。進化したケイモのスキルは強化され、それまでは相手に触れなければ発動しなかった次元転移が、視界に入れただけで発動可能な能力へと変わったのです。同時に、効果の範囲選択も可能となり、対象の体の一部だけ転移させるといったことも出来るようになったとか。何より、『発動阻止』でも抑えられない力となったことが大きいです」
「その力を使って逃げたんですね?」
「はい。彼は看守ユニットに対し、強化された次元転移を使うことで、牢の鍵を手に入れて逃げ出したと言われています。その後、彼は浮遊島アンブカナニアに移り住み、次元転移を希望するユニットには、高額の謝礼と引き換えに、元の世界へと戻しているという情報を得ています」
 次元転移のことを知った時は戻れるという希望を持ったものの、高額の謝礼と聴いて故郷の風景が遠のいていった。それでも、女性スタッフの説明は続く。
「彼に対して追手が向けられたこともありますが、強化された次元転移を相手にするのは、ユニット兵部隊でも容易ではありませんでした」
「ユニット兵部隊って何ですか?」
「文字通り軍隊の一部隊で、ユニットだけで構成されています。メンバーはプレミアムガチャを超えるガチャ、レジェンドガチャから出されたユニットの中でも、特に戦闘面で役立ちそうな能力を持った者で構成されています。受付で、ユニット兵部隊でリクエストして頂ければ、より詳細なことをお伝えできますが?」
「お金、かかるんですよね?」
「もちろんです」
 にこやかな女性スタッフを見て、伊吹は所持金と相談した。銅貨が9枚ある。
「じゃ、結構です……。あの、レジェンドガチャって初めて聞いたんですけど……。確か、ガチャ神殿にあるのは、プレミアムガチャが最高じゃなかったですか?」
「そうですね、ガチャ神殿はプレミアムが最高です。レジェンドガチャは一般公開されていない政府専用のガチャになります。受付でリクエストして頂ければ、より詳細なことを……」
「結構ですから……」
「残念です。それでは、次元転移の続きに戻ります。ケイモが以前のような無償でのスキル使用ではなく、高額な謝礼との引き換えとなったことで、以前のようなパニックは起きませんでした。ケイモ自身も、自分を捕えていた人々や国に対して事を起こすこともなく、島からは出ない生活を送り始めたこともあり、国も彼に対して不干渉となっていったのです。そして、現在に至ります」
「なるほど……」
「ちなみに、次元転移を調べられた方は、次のようなことも調べられています。ユニットの反乱、社畜病……」
 またしてもな展開に、どこぞのレコメンド機能かよ、と突っ込みたくなる。この世界の人には通じない単語だが。
「社畜病って、このスキルと何か関係ありましたっけ?」
「ケイモの所有者が重度の社畜病患者なので、一緒に調べられている方が多いのではないでしょうか」
「ユニットの反乱というのは?」
「反乱軍のリーダーが、このスキルを持っていました。ケイモが捕えられていた頃、自分の革命が成功した暁には、参加者を無償で元の世界に戻すと言って扇動しましたので、一緒に調べられているのでしょう。反乱のキッカケになったのは、リーダーが元いた世界で交際していた女性が召喚され、所有者に強化素材にするぞと脅されて性的暴行を受けたことになります。これを受けてユニット保護法が制定されるのですが、こちらはリクエストなさいますよね?」
「ああ……え~っと、説明ありがとうございました!」
 伊吹は勢いよく頭を下げ、その場から逃げ出した。
 情報倉庫を出たところで、ふとチガヤのことが気になったが、手伝おうにも複数人での閲覧はできないし、何より自分はマ国の文字が読めない。
 当初の予定通り、闘技場へと向かうことにした。
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