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実働部隊VS空言
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〈司令部〉
「10階に三輪隊、鈴木隊。8階に倉田隊準備完了、スナイパー班も配置完了、実働部隊配置完了しました。指示をお願いします」
「ああ、了解だ。標的が10階到達後、スナイパー3人による同時射撃。これで仕留められなければフラッシュバンを投的して上階層から一斉射撃。標的が後退したところで下階から狙い撃ちしろ」
「了解しました」
「総監にお伝えしろ。10階に到達次第、実働部隊による総攻撃を仕掛けると」
黒川の目には、もはや襲撃者に対する、油断も侮りもなかった。だだ純粋にしめいをまっとうする意思だけである
〈空言〉
「ははは。ようやくだ………ようやく」
9階に登った、空言を今までにない緊張感が襲う。異様な静けさ重い空気、だが、あえてゆっくりと進む。噛みしめるように、一歩、一歩踏みしめて
〈スナイパー班〉
「班長、標的が9階に到達」
「堤、ご苦労。そのまま標的を監視、動きがあったらその都度報告しろ」
「はい」
「葉山と雫は胸と腹を担当しろ。俺は頭をぶち抜く。絶対油断するなよ」
「班長、こんなの余裕ですよ。油断も何も、撃たれたことすら気づかないで即死っすよ!即死!」
「おい。葉山、班長が油断するなと言っているんだ。集中しなさい」
「でも、雫さん。人質も障害物もないいんですよ。外す方が難しいですよ」
「それでもだ。班長が油断するなと言ったら油断するんじゃない」
「お前らが射撃に自信があるのは分かる。俺も動揺を与えたくないから言わないようにしていたんだが緊張感が足りないようだから言っておく。機動部隊が全滅したそうだ。それも、5分足らずでだ。俺たちが失敗したら勝てる保証はないだろう。気を引き締めてほしい」
「はっ?全滅ってどういうことですか?出動してたのは何人だったんですか?・・・・ぷぷぷ。班長やめてくださいよ。50人くらいは出動してるはずっすよ。ビビるわー」
「おい。葉山、お前が油断してるから班長が気を利かせてくれたんだぞ。気を引き締めろ。でも、班長も冗談言われるんですね。私はリラックスできましたよ。ありがとうございます」
「そ、そうか。気を引き締めてくれよ」
現実を突きつけるよりこの状態の方が良いと判断した班長は、無理に否定しなかった。油断も余裕もすぐに消え失せるとも知らず
「班長標的がまもなく10階に到着します」
「わかった。司令部にお伝えしろ。葉山、雫、発射準備に入れ」
「了解」
「標的10階到達」
「発射用意。発射カウントに入る3・2・1・0発射」
『『『ズッダン』』』
スナイパーによる。銃弾が発射された。時速約2500キロ、音速を超える玉が窓を貫通し、頭、胸、腹の中心部分目掛けて襲い掛かる
「「「発射完了」」」
「は、班長。標的が動いています」
「バカな」
スコープを覗くと何事もなかったように歩く空言がうつっていた
「馬鹿な・・・・よけたのか、あの玉を。じょ、冗談だろ」
「何でだクソ、こっちをみやがりもしねぇ。班長、班長次はどうしたら」
「確かに、胸部目掛けて発射したのに・・・・・」
「まだだ。葉山、雫、撃て、撃って撃って撃ちまくれ」
「「はい」」
もう、誰の顔にも笑みはなかった。
「なんで、当たらねぇんだ。わけがわからねぇ」
「班長、あれは、あれは何なんですか?人間なんですか」
「私にもわからん。ただ一つだけ確かなことは我々の作戦は失敗した」
「司令部へ、狙撃失敗だ。あれは、人間か。計17発発射したが当たった様子が無い」
〈司令部〉
「指令。スナイパー班、作戦失敗。銃弾を計17発発射したが1発も当たった様子が無いそうです。」
「馬鹿な。人間に避けれるわけないだろうが」
黒川はなんとなく、そんな予感もあったが怒声を抑えることはできなかった
「作戦続行だ。三輪隊、鈴木隊に作戦開始を伝えろ。スナイパー班は今後も待機、襲撃者が見え次第発射しろ」
私たちは、何を相手に戦っているというのだ。周りの部下たちも動揺を隠せない。
「指令、三輪・鈴木隊より連絡。弾幕を張ったようですが平然と向かってきています。指示を、早く指示をお願いします」
そんな馬鹿な。
「なぜだ、なぜ向かってこれるんだ。弾幕を張っているんだぞ。向かってこれるわけないだろう。どうやって向かってきているんだ」
「刀です。刀でじゅ、銃弾を切ってるそうです。それより早く、早く指示をお願いします」
司令部全体を静寂が包む。『銃弾を切れる』その事実にただただ戦慄した
「撤退だ。上下からフラッシュバンで目くらませした後に15階まで後退。残っている機動部隊と合流して総監が移動する時間稼ぎをしろ」
これは、事実上の敗北宣言である
TLLL
「参謀の黒川だ。総監に代わってくれ」
「総監、黒川です。総攻撃は失敗に終わりました。今すぐ避難をしてください。我々で時間稼ぎをします。どうか、お早く」
不定期更新ですみません
異世界に辿りつけるかさえ不安な更新速度です
「10階に三輪隊、鈴木隊。8階に倉田隊準備完了、スナイパー班も配置完了、実働部隊配置完了しました。指示をお願いします」
「ああ、了解だ。標的が10階到達後、スナイパー3人による同時射撃。これで仕留められなければフラッシュバンを投的して上階層から一斉射撃。標的が後退したところで下階から狙い撃ちしろ」
「了解しました」
「総監にお伝えしろ。10階に到達次第、実働部隊による総攻撃を仕掛けると」
黒川の目には、もはや襲撃者に対する、油断も侮りもなかった。だだ純粋にしめいをまっとうする意思だけである
〈空言〉
「ははは。ようやくだ………ようやく」
9階に登った、空言を今までにない緊張感が襲う。異様な静けさ重い空気、だが、あえてゆっくりと進む。噛みしめるように、一歩、一歩踏みしめて
〈スナイパー班〉
「班長、標的が9階に到達」
「堤、ご苦労。そのまま標的を監視、動きがあったらその都度報告しろ」
「はい」
「葉山と雫は胸と腹を担当しろ。俺は頭をぶち抜く。絶対油断するなよ」
「班長、こんなの余裕ですよ。油断も何も、撃たれたことすら気づかないで即死っすよ!即死!」
「おい。葉山、班長が油断するなと言っているんだ。集中しなさい」
「でも、雫さん。人質も障害物もないいんですよ。外す方が難しいですよ」
「それでもだ。班長が油断するなと言ったら油断するんじゃない」
「お前らが射撃に自信があるのは分かる。俺も動揺を与えたくないから言わないようにしていたんだが緊張感が足りないようだから言っておく。機動部隊が全滅したそうだ。それも、5分足らずでだ。俺たちが失敗したら勝てる保証はないだろう。気を引き締めてほしい」
「はっ?全滅ってどういうことですか?出動してたのは何人だったんですか?・・・・ぷぷぷ。班長やめてくださいよ。50人くらいは出動してるはずっすよ。ビビるわー」
「おい。葉山、お前が油断してるから班長が気を利かせてくれたんだぞ。気を引き締めろ。でも、班長も冗談言われるんですね。私はリラックスできましたよ。ありがとうございます」
「そ、そうか。気を引き締めてくれよ」
現実を突きつけるよりこの状態の方が良いと判断した班長は、無理に否定しなかった。油断も余裕もすぐに消え失せるとも知らず
「班長標的がまもなく10階に到着します」
「わかった。司令部にお伝えしろ。葉山、雫、発射準備に入れ」
「了解」
「標的10階到達」
「発射用意。発射カウントに入る3・2・1・0発射」
『『『ズッダン』』』
スナイパーによる。銃弾が発射された。時速約2500キロ、音速を超える玉が窓を貫通し、頭、胸、腹の中心部分目掛けて襲い掛かる
「「「発射完了」」」
「は、班長。標的が動いています」
「バカな」
スコープを覗くと何事もなかったように歩く空言がうつっていた
「馬鹿な・・・・よけたのか、あの玉を。じょ、冗談だろ」
「何でだクソ、こっちをみやがりもしねぇ。班長、班長次はどうしたら」
「確かに、胸部目掛けて発射したのに・・・・・」
「まだだ。葉山、雫、撃て、撃って撃って撃ちまくれ」
「「はい」」
もう、誰の顔にも笑みはなかった。
「なんで、当たらねぇんだ。わけがわからねぇ」
「班長、あれは、あれは何なんですか?人間なんですか」
「私にもわからん。ただ一つだけ確かなことは我々の作戦は失敗した」
「司令部へ、狙撃失敗だ。あれは、人間か。計17発発射したが当たった様子が無い」
〈司令部〉
「指令。スナイパー班、作戦失敗。銃弾を計17発発射したが1発も当たった様子が無いそうです。」
「馬鹿な。人間に避けれるわけないだろうが」
黒川はなんとなく、そんな予感もあったが怒声を抑えることはできなかった
「作戦続行だ。三輪隊、鈴木隊に作戦開始を伝えろ。スナイパー班は今後も待機、襲撃者が見え次第発射しろ」
私たちは、何を相手に戦っているというのだ。周りの部下たちも動揺を隠せない。
「指令、三輪・鈴木隊より連絡。弾幕を張ったようですが平然と向かってきています。指示を、早く指示をお願いします」
そんな馬鹿な。
「なぜだ、なぜ向かってこれるんだ。弾幕を張っているんだぞ。向かってこれるわけないだろう。どうやって向かってきているんだ」
「刀です。刀でじゅ、銃弾を切ってるそうです。それより早く、早く指示をお願いします」
司令部全体を静寂が包む。『銃弾を切れる』その事実にただただ戦慄した
「撤退だ。上下からフラッシュバンで目くらませした後に15階まで後退。残っている機動部隊と合流して総監が移動する時間稼ぎをしろ」
これは、事実上の敗北宣言である
TLLL
「参謀の黒川だ。総監に代わってくれ」
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とても面白いです!
更新頑張って下さい(*^^*)
感想ありがとです
蒼天さんの作品よく拝見させていただいてるのでとても嬉しいです。特にヤンデレ成分が多いところがいいですよね!
更新は、ゆっくりですが頑張ってみます