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神魔戦役篇 エピローグ
171話 伊佐凪竜一が見る夢
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――夢
伊佐凪竜一は瞼の裏にあの日を描き出す。夢の中、彼は好天の空を見上げた。青い空に映るのは柔らかい日差しを後光に背負う清雅修一。己惚れたわけではない。が、どれだけ強い力を願っても止める事は叶わなかった。悪魔と変わり果てた男に苦悩が胸を掻き毟る。
『諦めるのかい?』
耳元で誰かが囁く。聞き慣れたようで聞いた記憶のない、自分とははっきりと違う何かの声に惹かれ、夢の中の彼は覚醒した。
立ち上がれず、辛うじて動く頭を動かす。傍に銀色の髪が見えた。誰だったか、と思考が、記憶が僅かに鈍る。限界以上まで酷使した力と精神が生む軽度の記憶障害。やがて、視界に映る女も意識を取り戻した。少しだけ頭が動き、視線が重なる。
互いを見て、直感した。まだ、諦めていない。身体は鈍器で殴られている様な激痛に変わり、僅かも動かせない。もしかしたら、と最悪の可能性が過る。もう、助からない。死が、人生の終わりが喉元にまで手を掛ける。しかし、恐怖はない。
『諦めるのかい?』
再び耳元から何かが囁く。更にはっきりと、少女の様に透き通った声。口も動かず、瞼も重い。銀色の髪に少しずつ闇が覆いかぶさる。
死ぬ。だが、それでも――
「彼女は、死なせない」
止められない思いが溢れる。叫び、闇を押し退ける。直後、異変が起こった。痛みが引き、朦朧とした意識が覚醒した。呼吸も鼓動も聞こえないが、身体が動く。目の前に揺らめく銀色の髪が間近に見えた。立ち上がり、隣を見る。彼女は目を閉じ、何かを祈る。その姿に彼は安堵した。
先に助けられた。地球が巻き込まれた。大勢が犠牲になる。何より、個人的な復讐。その全てを伊佐凪竜一は投げ捨てる。
ただ、死んでほしくない。助けたい。彼はその為だけに動く。何もかもが間違っていても、何一つ理解出来なくても、それでも彼女だけは何としても。その為だけに、彼は見返りなく助けると決断した。
ふと、何かに気付いた。伊佐凪竜一が違和感の元へと視線を落とす。何時の間にか、手を繋いでいた。随分とボロボロの手。何か所も破損し、内部が剥き出しになった冷たい手。記憶は相変わらず混濁している。が、それでも確信している。この手に随分と守られた、と。
自然と彼も手を握り返した。手触りを感じる感覚は既に消失している。だというのに、ほんの僅かな熱を感じた。
『『ネ◆▲□〓/★<ニカ◆△□★<ウ?』』
三度、声がした。今度は耳元ではなく、頭の中に声が直接響いた。ハッキリと聞こえたが、先ほどと違い言葉は分からなかった。ただ、優しく、悲しく呼びかける声は、まるで合唱している様に幾つも折り重なり、何かを訴える。
※※※
互いの接触を契機にカグツチの流入は更に激しさを増す。消え行く五感とは対照的に鋭さを増す意識は白く輝く力の存在を鋭敏に感じ取る。握った手を中心に大量の力が集まる。つい数日前までその存在を全く感じ取れないどころか知りもしなかった筈なのに、と伊佐凪竜一は困惑した。
しかし、感じ取り、十全に扱えるのは事実。しかも距離さえ関係ない。周囲だけではなく数千光年先までがまるで自分の一部と錯覚する――否、錯覚ではない。全ての力が己の身体の一部と彼は確信した。止めるにはまだ足りない。その願いに引き寄せられ、カグツチが集う。白い輝きはは徐々に金色へと変わる。
伊佐凪竜一が再び空を見上げる。誰もが悪魔へと変異した清雅修一が咆哮と共に突撃する光景を見た。
肉体はとうに限界を超えている。目は見えず、耳も聞こえない。が、全て正しく認識する。猛烈な勢いで向かう清雅修一の存在を周辺に漂うカグツチを通して感じ取る。後どれ位で来るのか、どれだけの力を持っているのかも、その全てが伝わる。彼は己の役目を定義した。清雅修一を止める。それさえ出来れば、後は他の誰かに任せてもいい。
「大丈夫」
彼の決意に何かが応えた。聞こえぬ耳がルミナの声を聞いた。重なる声、重なる手。寄り添う彼女の名を思い出せずとも、彼女の意志は理解できる。己と同じだと、謎の声に導かれ、同じ決断を下したと。
ただ、互いを助けようとして一緒に死んでしまっては意味はない。結論に堪らず苦笑すると、金色の輝きの向こうからルミナも微笑んだ。見えずとも伝わる。その顔に彼は一層安堵した。一人では出来なくても二人なら出来る。
「な、どうした!!何故動かん!!もう少しなのだ!!もう少しでぇぇぇぇぇ!!」
清雅修一の声が聞こえる。隠し続けた本心を誰にも明かせず、抱え込む内に淀み、濃縮し、暴走し、止められなくなってしまった。正気ではない。だが狂気でもない。抑えきれない感情が己さえ見えない程に先鋭化した。
様々な思いが伊佐凪竜一に去来する。最後の最後まで一人なのか、何故ツクヨミに呼びかけないのか、ツクヨミの真意を聞いたのか、それはお前一人の答えではないのか、ツクヨミと共に決めた答えじゃないのか、一緒に決めた答えじゃないならば、それはお前達がバラバラだからだろうと。最も理解したいツクヨミを理解しようとしない、お前達は互いを何も知らないじゃないか。
浮かんでは消える言葉と共に、悲しみが入り混じった怒りが湧く。目の前の男、見た事もない神、運命。抑えきれない怒りに押され、叫ぶ。
「こンの分からずやッ!!アンタがもっと上手くやれば、誰も傷つかないでツクヨミと一緒に一緒に宇宙行けただろうが!!」
「無益な戦いも早く終わった筈だ!!それを君は……自分の願いの為だけに利用してッ!!」
「……いや、全部だッ。全部消してやる!!彼女を傷つけた者、絶望させた者などこの世に要らん、一人残らず死ねッ!!」
「会った事もないヤツ憎む前に、向き合わなきゃいけない奴がいるだろうがッ!!」
「そうだッ!!ツクヨミの意志をどうして聞かない!!一人では意味がないと何故気付かない!!どうして目を逸らすッ!!止まって向き合え!!ツクヨミだけじゃない、自分にもだッ!!」
「私がッ、私こそが誰よりも彼女を理解しているのだ!!だからそんな必要などないッ!!……彼女は誰にも渡さんッ!!」
「このバカ野郎!!そんなにッ」
「そんなに宇宙に行きたいならッ!!」
「「お前一人で行けッ!!!!」」
自分自身に呑み込まれた男を止める、そんな願いを力に込め、全てを解放した。伊佐凪竜一とルミナを通して放出された金色に輝く光は周囲を包み込みながら青い悪魔へと変わり果てた男を包み込む。眼前に憎かった男が映る。故郷をバラバラにして、大切な家族を奪った清雅の頂点。が、既に憎しみはない。
「何故だ、間違いはなかった筈だ!!私は、何故、理解でき……あぁそうか、私は……」
伊佐凪竜一の意識が清雅修一最後の言葉を捉えた。眩い光に飲み込まれ消滅する男の姿に伊佐凪竜一は己の役割の終わりを悟った。かざした手は重力に負け、だらりと下がる。思考が霧散し、心がバラバラになっていく感覚に襲われる。
戦いの終わりに伊佐凪竜一は空を見上げた。僅かに戻った彼の視界一面に、久しぶりの青天が広がる。そのまま彼の視線は隣に向かう。人工の空しか知らないルミナを見て、微笑んだ。彼女も微笑む。知った。共に同じ願いの為に死力を尽くした伊佐凪竜一とルミナは、互いが命を使い果たしたと知った。
「駄目だったなぁ」
「そう、だね。でもみんな助かったよ」
「後悔はないのか?」
「一つだけ……」
「そう……俺も……」
互いに投げかけた言葉を最後に、彼の意識は暗闇へと落ちていった。後悔はない。そんな思いを抱えたまま――
伊佐凪竜一は瞼の裏にあの日を描き出す。夢の中、彼は好天の空を見上げた。青い空に映るのは柔らかい日差しを後光に背負う清雅修一。己惚れたわけではない。が、どれだけ強い力を願っても止める事は叶わなかった。悪魔と変わり果てた男に苦悩が胸を掻き毟る。
『諦めるのかい?』
耳元で誰かが囁く。聞き慣れたようで聞いた記憶のない、自分とははっきりと違う何かの声に惹かれ、夢の中の彼は覚醒した。
立ち上がれず、辛うじて動く頭を動かす。傍に銀色の髪が見えた。誰だったか、と思考が、記憶が僅かに鈍る。限界以上まで酷使した力と精神が生む軽度の記憶障害。やがて、視界に映る女も意識を取り戻した。少しだけ頭が動き、視線が重なる。
互いを見て、直感した。まだ、諦めていない。身体は鈍器で殴られている様な激痛に変わり、僅かも動かせない。もしかしたら、と最悪の可能性が過る。もう、助からない。死が、人生の終わりが喉元にまで手を掛ける。しかし、恐怖はない。
『諦めるのかい?』
再び耳元から何かが囁く。更にはっきりと、少女の様に透き通った声。口も動かず、瞼も重い。銀色の髪に少しずつ闇が覆いかぶさる。
死ぬ。だが、それでも――
「彼女は、死なせない」
止められない思いが溢れる。叫び、闇を押し退ける。直後、異変が起こった。痛みが引き、朦朧とした意識が覚醒した。呼吸も鼓動も聞こえないが、身体が動く。目の前に揺らめく銀色の髪が間近に見えた。立ち上がり、隣を見る。彼女は目を閉じ、何かを祈る。その姿に彼は安堵した。
先に助けられた。地球が巻き込まれた。大勢が犠牲になる。何より、個人的な復讐。その全てを伊佐凪竜一は投げ捨てる。
ただ、死んでほしくない。助けたい。彼はその為だけに動く。何もかもが間違っていても、何一つ理解出来なくても、それでも彼女だけは何としても。その為だけに、彼は見返りなく助けると決断した。
ふと、何かに気付いた。伊佐凪竜一が違和感の元へと視線を落とす。何時の間にか、手を繋いでいた。随分とボロボロの手。何か所も破損し、内部が剥き出しになった冷たい手。記憶は相変わらず混濁している。が、それでも確信している。この手に随分と守られた、と。
自然と彼も手を握り返した。手触りを感じる感覚は既に消失している。だというのに、ほんの僅かな熱を感じた。
『『ネ◆▲□〓/★<ニカ◆△□★<ウ?』』
三度、声がした。今度は耳元ではなく、頭の中に声が直接響いた。ハッキリと聞こえたが、先ほどと違い言葉は分からなかった。ただ、優しく、悲しく呼びかける声は、まるで合唱している様に幾つも折り重なり、何かを訴える。
※※※
互いの接触を契機にカグツチの流入は更に激しさを増す。消え行く五感とは対照的に鋭さを増す意識は白く輝く力の存在を鋭敏に感じ取る。握った手を中心に大量の力が集まる。つい数日前までその存在を全く感じ取れないどころか知りもしなかった筈なのに、と伊佐凪竜一は困惑した。
しかし、感じ取り、十全に扱えるのは事実。しかも距離さえ関係ない。周囲だけではなく数千光年先までがまるで自分の一部と錯覚する――否、錯覚ではない。全ての力が己の身体の一部と彼は確信した。止めるにはまだ足りない。その願いに引き寄せられ、カグツチが集う。白い輝きはは徐々に金色へと変わる。
伊佐凪竜一が再び空を見上げる。誰もが悪魔へと変異した清雅修一が咆哮と共に突撃する光景を見た。
肉体はとうに限界を超えている。目は見えず、耳も聞こえない。が、全て正しく認識する。猛烈な勢いで向かう清雅修一の存在を周辺に漂うカグツチを通して感じ取る。後どれ位で来るのか、どれだけの力を持っているのかも、その全てが伝わる。彼は己の役目を定義した。清雅修一を止める。それさえ出来れば、後は他の誰かに任せてもいい。
「大丈夫」
彼の決意に何かが応えた。聞こえぬ耳がルミナの声を聞いた。重なる声、重なる手。寄り添う彼女の名を思い出せずとも、彼女の意志は理解できる。己と同じだと、謎の声に導かれ、同じ決断を下したと。
ただ、互いを助けようとして一緒に死んでしまっては意味はない。結論に堪らず苦笑すると、金色の輝きの向こうからルミナも微笑んだ。見えずとも伝わる。その顔に彼は一層安堵した。一人では出来なくても二人なら出来る。
「な、どうした!!何故動かん!!もう少しなのだ!!もう少しでぇぇぇぇぇ!!」
清雅修一の声が聞こえる。隠し続けた本心を誰にも明かせず、抱え込む内に淀み、濃縮し、暴走し、止められなくなってしまった。正気ではない。だが狂気でもない。抑えきれない感情が己さえ見えない程に先鋭化した。
様々な思いが伊佐凪竜一に去来する。最後の最後まで一人なのか、何故ツクヨミに呼びかけないのか、ツクヨミの真意を聞いたのか、それはお前一人の答えではないのか、ツクヨミと共に決めた答えじゃないのか、一緒に決めた答えじゃないならば、それはお前達がバラバラだからだろうと。最も理解したいツクヨミを理解しようとしない、お前達は互いを何も知らないじゃないか。
浮かんでは消える言葉と共に、悲しみが入り混じった怒りが湧く。目の前の男、見た事もない神、運命。抑えきれない怒りに押され、叫ぶ。
「こンの分からずやッ!!アンタがもっと上手くやれば、誰も傷つかないでツクヨミと一緒に一緒に宇宙行けただろうが!!」
「無益な戦いも早く終わった筈だ!!それを君は……自分の願いの為だけに利用してッ!!」
「……いや、全部だッ。全部消してやる!!彼女を傷つけた者、絶望させた者などこの世に要らん、一人残らず死ねッ!!」
「会った事もないヤツ憎む前に、向き合わなきゃいけない奴がいるだろうがッ!!」
「そうだッ!!ツクヨミの意志をどうして聞かない!!一人では意味がないと何故気付かない!!どうして目を逸らすッ!!止まって向き合え!!ツクヨミだけじゃない、自分にもだッ!!」
「私がッ、私こそが誰よりも彼女を理解しているのだ!!だからそんな必要などないッ!!……彼女は誰にも渡さんッ!!」
「このバカ野郎!!そんなにッ」
「そんなに宇宙に行きたいならッ!!」
「「お前一人で行けッ!!!!」」
自分自身に呑み込まれた男を止める、そんな願いを力に込め、全てを解放した。伊佐凪竜一とルミナを通して放出された金色に輝く光は周囲を包み込みながら青い悪魔へと変わり果てた男を包み込む。眼前に憎かった男が映る。故郷をバラバラにして、大切な家族を奪った清雅の頂点。が、既に憎しみはない。
「何故だ、間違いはなかった筈だ!!私は、何故、理解でき……あぁそうか、私は……」
伊佐凪竜一の意識が清雅修一最後の言葉を捉えた。眩い光に飲み込まれ消滅する男の姿に伊佐凪竜一は己の役割の終わりを悟った。かざした手は重力に負け、だらりと下がる。思考が霧散し、心がバラバラになっていく感覚に襲われる。
戦いの終わりに伊佐凪竜一は空を見上げた。僅かに戻った彼の視界一面に、久しぶりの青天が広がる。そのまま彼の視線は隣に向かう。人工の空しか知らないルミナを見て、微笑んだ。彼女も微笑む。知った。共に同じ願いの為に死力を尽くした伊佐凪竜一とルミナは、互いが命を使い果たしたと知った。
「駄目だったなぁ」
「そう、だね。でもみんな助かったよ」
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「一つだけ……」
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