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神魔戦役篇 エピローグ
170話 閉幕
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20XX/12/22 2300
夜の闇に沈む都市、清雅市。神と共に繁栄を極めた都市は無惨な程に崩落し、かつての栄華は見る影もない。言葉の如く日本の中心にあり、同時に世界の中心でもあった都市はわずか半日足らずで機能も、栄光も完全に失った。
人影は何処にもなく、ライフラインがズタズタにされた影響で美しい夜景は見えず、天空から優しく地上を照らす月の白い輝きが辛うじて栄光の残骸を闇の中から掬い上げ、崩壊した都市を取り囲むように明滅する無数の縦に細長い光が崩壊した都市の輪郭を夜の闇から切り離す。
人工的な光源は旗艦が用意した特定地域封鎖用の防壁発生装置。細長い棒状をした機構は周囲の同型機との間に強力な壁を作りだし、物理的に侵入を防止しながら、同時に内蔵された監視機能で内側をくまなく調査する。そんな代物が数百メートル毎に設置され、清雅市を取り囲む。
清雅市は完全封鎖され、誰にも入る事が出来ない場所となった。当然、入念な調査が行われ、隠れていた人間は全てつまみ出された。そんな無人の廃墟、戦禍の傷跡が生々しく残る戦場の一角、今にも崩落しそうな建造物の物陰に何者かの影が躍る。立ち入り禁止の清雅市に侵入した何者かは、誰かに連絡を繋いだ。
「終わりましたね」
「ええ、未だに信じられません」
淡々としたやり取りが、崩れ落ちそうな建造物を静かに揺らす。
「何がです?」
「何もかもですよッ!!」
通信の向こう側から唐突に甲高い女の声が叫んだ。声に、言葉に隠し切れない怒りが噴出する。映像には「E-12」と無機質な文字が浮かぶばかりで顔は分からない。しかし、並々ならぬ怒りが声を通して伝わる。通信越しに再び怒号が響き渡った。
「どうかしてるッ、アレを……あんなモノ使ったらどうなるか位分かってたでしょう!?」
「えぇ、でもそうするしかなかった」
「そこまでしてッ!!」
「ですがその結果、希望が生まれた。アレは我らが主が望んだものだ」
「結果論でしょ!!あんなのどう考えても運が良かっただけ!!一歩間違えたら旗艦が落ちて、そうなれば連合にどれだけの影響が出たと思っているんですかッ!!」
「清雅源蔵を制御できると己惚れた、彼の心情を推し量れなかった点については弁明の余地もありません。しかし、僕だけが責められるのは心外ですね。天下五剣計画、知らないとでも?」
「それ……は」
燃え滾る怒りが、不意に切り出された一言に霧散した。何かを言い出したいが言い出せない、そんな雰囲気が無言の間から伝わる。
「ツクヨミなしでよくもまぁ。神の独断ですか?それとも神代三剣の真の目的を忘れた、とか?その件、結局艦が一つ破壊されていますよね?運がどうのと言うならアナタも同じ。旗艦から遠く離れた場所で実験していたから影響は軽微だったようですが、それでも連合の運営に少なからぬ影を落とした。無理もない。連合の行動圏がマガツヒと接触する度に一進一退を繰り返す中で、神の演算能力の限界が露呈し始めた。連合を管理するに十分、全能力を最大活用すれば未来演算も可能と謳われた性能は連合拡大に伴い強力になる姫と拮抗する以外にも、出生率低下改善の補助その他諸々の余計な雑務の影響を受け徐々に低下。挙句に500年前の件でスサノヲの監視強化まで必要になった。神の力を疑う声は日増しに大きくなり、発言力までもが徐々に低下していく現状を打開したかった」
「だからって、同列に語らないで下さい!!」
「確かに、余りにもアンフェアだった。過去のデータなど参考にならないレベルの力を引き出した清雅源蔵は、スサノヲは元より、スサノヲと対になる主星の守護者、ZSalvatorのセラフ、アヴァロンの魔導王達、エクゼスレシアのクロス・スプレッド、アールスターのDF等々、人外染みた力を発揮すると言う連合各惑星の最高戦力さえも圧倒したでしょう。しかし、そうせねば地球は敗北した。地球全土の通信を統括する神が奪われれば、それ以外の通信手段を持たず、生活全てを端末に依存した地球の破滅は確実。そして、その引き金を引いたのはアナタだ。アナタはそれでも良かったと?」
「下手をすれば連合全体が滅んでいましたッ!!」
「確かに。彼等がまさか認められるどころか、瞬間的とは言え覚醒にまで至らねば地球も滅んでいた。でも、それでも……私は地球を守りたかった」
「それは私も同じです」
「では、どうして何もしなかったんです?」
「それは主の命だからッ」
「違う。アナタはソレを理由に動かなかっただけだ。主がそう厳命したから、戦うと決めたのは自分ではないからと、だから誰がどれだけ死のうが自分の責任ではないと、そうやって何もかもを他者に押しつけた」
「違うッ!!」
長い長い問答の終わり、殊更に甲高い声が崩落しそうな建造物を揺らしたところで会話が途絶えた。ややあって、心底の呆れを含んだ大きな溜息が闇夜に溶け消えた。
「これ以上は水掛け論でしょう。しかし、どんな経緯にせよ主が望む希望が生まれた。なら、我らが次にすべきことは何でしょうね?」
「2人を守る。だけど……神は自ら身を引いた。こんな時なのに」
「それも、想定外でした」
「まさか、人類評価プログラムが一気に最終段階まで進むなんて。アレだけは介入出来ないから止めようもないし、今更なかったことにするのも不自然。一体どうすれば……」
映像を通して話をする両者はそこで会話を止めた。3000年の長きに渡り旗艦と連合の安寧秩序を維持したアマテラスオオカミは自らの役目を退いた。が、人の中に希望を見出したという陳腐な理由は表層でしかなく、真相は「人類評価プログラム」なる代物が原因と双方は語る。
「しかし希望が生まれた」
「だからッ、あなたは連合の現状を知らないから!!」
「誰かさんのおかげでここ数年不眠不休でしたので。話を戻しましょう、希望を守る為にはツクヨミの安全も確保しなければなりません」
「体躯は特兵研に運び込んでいます。未だ取りだせていない核部分も含め、然るべき時まで厳重に安置します」
「足りないですね」
「渡した資料以上の事情を知らないクセに。運び込まれたのは特兵研第一研究室の兵器開発室。文字通り兵器開発を専門とする場所で、研究内容は最新鋭の武装開発とその改良。性質上、あそこの警備と監視は最高レベルなんですよ。何が不満なんです?」
「もっと安全な場所、あるでしょう?」
「もっと……?何を、言って?」
「ある、というよりも生まれたでしょう?」
「まさか……なんて事ッ、馬鹿じゃないの!?」
要領を得ない言葉。が、直ぐに隠し場所の見当をつけた声は呆れがちに通信相手をなじった。
「しかし、ツクヨミの核を隠す場所、現状でソコ以上にないでしょう。正に盲点、誰も気付きませんよ」
「そのツクヨミは大丈夫なんですか?あの様子だと自我プログラムは自壊していますよ?」
「補助人格があります。ま、たぶん彼女も用意しているでしょうけどね」
「ハァ、呆れた。何とかしてみますけど、でも期待しないで下さいよ」
「ありがとう」
「どういたしまして」
「では御機嫌よう」
長々と続いたやり取りは清々しい程にアッサリと終わりを告げた。通信が途切れ、辺り一面が夜の闇に染まる。ハァ、と大きな溜息が再び夜に混ざった。
崩壊した建造物の外に映るのは闇夜に沈む荒廃した都市。一日ほど遡れば整然とした街並みと美しい夜景が見えた場所から見える現在の景色は悲惨そのもの。
同様に、地球の現状も視界に映る景色と遜色なく絶望的。通信が使用出来ない為、降下したスサノヲとヤタガラスが旗艦内の報道関係者を伴い、地球各地の様子を映像に捉え、オペレーター達が地球の各地域に届けている。
更に地球の治安悪化を防ぐ為、連合各地から治安維持を目的とする組織を集め再編成、地球の各地域に派遣される事となった。当然、地球の反応は様々。好意的に受け取る者、露骨に反発する者、無言を貫く者など様々。
一方、派遣を決めた連合側にも様々な事情が見え隠れする。大半は連合内での地位向上にしか目がない。しかし、僅かながら違う思惑も存在する。先ずは、連合最強を敗北間際まで追い込んだ地球調査を目的とする主星と姫。続いて旗艦アマテラスと友好的な幾つかの惑星が単純明快な善意で戦力派遣を即断した。
そんな中、最も早くに支援を表明した勢力がある。ザルヴァートル財団。連合最大の財閥の介入を喜ぶ声は、実は少ない。いち早い支援と戦力派遣を表明した理由は商機拡大と主目的の一つである銀河系外探索。地球の戦力を解析し、その足掛かりとするのは目に見えている。各々の思惑は見事なまでに噛み合わない。
「えぇ、運が良かった。ソレは認めます。しかし、それでも生まれた。ですが、次の絶望まで耐えられるかどうか」
何者かはそう呟くと夜の闇の中に消え去った。
夜の闇に沈む都市、清雅市。神と共に繁栄を極めた都市は無惨な程に崩落し、かつての栄華は見る影もない。言葉の如く日本の中心にあり、同時に世界の中心でもあった都市はわずか半日足らずで機能も、栄光も完全に失った。
人影は何処にもなく、ライフラインがズタズタにされた影響で美しい夜景は見えず、天空から優しく地上を照らす月の白い輝きが辛うじて栄光の残骸を闇の中から掬い上げ、崩壊した都市を取り囲むように明滅する無数の縦に細長い光が崩壊した都市の輪郭を夜の闇から切り離す。
人工的な光源は旗艦が用意した特定地域封鎖用の防壁発生装置。細長い棒状をした機構は周囲の同型機との間に強力な壁を作りだし、物理的に侵入を防止しながら、同時に内蔵された監視機能で内側をくまなく調査する。そんな代物が数百メートル毎に設置され、清雅市を取り囲む。
清雅市は完全封鎖され、誰にも入る事が出来ない場所となった。当然、入念な調査が行われ、隠れていた人間は全てつまみ出された。そんな無人の廃墟、戦禍の傷跡が生々しく残る戦場の一角、今にも崩落しそうな建造物の物陰に何者かの影が躍る。立ち入り禁止の清雅市に侵入した何者かは、誰かに連絡を繋いだ。
「終わりましたね」
「ええ、未だに信じられません」
淡々としたやり取りが、崩れ落ちそうな建造物を静かに揺らす。
「何がです?」
「何もかもですよッ!!」
通信の向こう側から唐突に甲高い女の声が叫んだ。声に、言葉に隠し切れない怒りが噴出する。映像には「E-12」と無機質な文字が浮かぶばかりで顔は分からない。しかし、並々ならぬ怒りが声を通して伝わる。通信越しに再び怒号が響き渡った。
「どうかしてるッ、アレを……あんなモノ使ったらどうなるか位分かってたでしょう!?」
「えぇ、でもそうするしかなかった」
「そこまでしてッ!!」
「ですがその結果、希望が生まれた。アレは我らが主が望んだものだ」
「結果論でしょ!!あんなのどう考えても運が良かっただけ!!一歩間違えたら旗艦が落ちて、そうなれば連合にどれだけの影響が出たと思っているんですかッ!!」
「清雅源蔵を制御できると己惚れた、彼の心情を推し量れなかった点については弁明の余地もありません。しかし、僕だけが責められるのは心外ですね。天下五剣計画、知らないとでも?」
「それ……は」
燃え滾る怒りが、不意に切り出された一言に霧散した。何かを言い出したいが言い出せない、そんな雰囲気が無言の間から伝わる。
「ツクヨミなしでよくもまぁ。神の独断ですか?それとも神代三剣の真の目的を忘れた、とか?その件、結局艦が一つ破壊されていますよね?運がどうのと言うならアナタも同じ。旗艦から遠く離れた場所で実験していたから影響は軽微だったようですが、それでも連合の運営に少なからぬ影を落とした。無理もない。連合の行動圏がマガツヒと接触する度に一進一退を繰り返す中で、神の演算能力の限界が露呈し始めた。連合を管理するに十分、全能力を最大活用すれば未来演算も可能と謳われた性能は連合拡大に伴い強力になる姫と拮抗する以外にも、出生率低下改善の補助その他諸々の余計な雑務の影響を受け徐々に低下。挙句に500年前の件でスサノヲの監視強化まで必要になった。神の力を疑う声は日増しに大きくなり、発言力までもが徐々に低下していく現状を打開したかった」
「だからって、同列に語らないで下さい!!」
「確かに、余りにもアンフェアだった。過去のデータなど参考にならないレベルの力を引き出した清雅源蔵は、スサノヲは元より、スサノヲと対になる主星の守護者、ZSalvatorのセラフ、アヴァロンの魔導王達、エクゼスレシアのクロス・スプレッド、アールスターのDF等々、人外染みた力を発揮すると言う連合各惑星の最高戦力さえも圧倒したでしょう。しかし、そうせねば地球は敗北した。地球全土の通信を統括する神が奪われれば、それ以外の通信手段を持たず、生活全てを端末に依存した地球の破滅は確実。そして、その引き金を引いたのはアナタだ。アナタはそれでも良かったと?」
「下手をすれば連合全体が滅んでいましたッ!!」
「確かに。彼等がまさか認められるどころか、瞬間的とは言え覚醒にまで至らねば地球も滅んでいた。でも、それでも……私は地球を守りたかった」
「それは私も同じです」
「では、どうして何もしなかったんです?」
「それは主の命だからッ」
「違う。アナタはソレを理由に動かなかっただけだ。主がそう厳命したから、戦うと決めたのは自分ではないからと、だから誰がどれだけ死のうが自分の責任ではないと、そうやって何もかもを他者に押しつけた」
「違うッ!!」
長い長い問答の終わり、殊更に甲高い声が崩落しそうな建造物を揺らしたところで会話が途絶えた。ややあって、心底の呆れを含んだ大きな溜息が闇夜に溶け消えた。
「これ以上は水掛け論でしょう。しかし、どんな経緯にせよ主が望む希望が生まれた。なら、我らが次にすべきことは何でしょうね?」
「2人を守る。だけど……神は自ら身を引いた。こんな時なのに」
「それも、想定外でした」
「まさか、人類評価プログラムが一気に最終段階まで進むなんて。アレだけは介入出来ないから止めようもないし、今更なかったことにするのも不自然。一体どうすれば……」
映像を通して話をする両者はそこで会話を止めた。3000年の長きに渡り旗艦と連合の安寧秩序を維持したアマテラスオオカミは自らの役目を退いた。が、人の中に希望を見出したという陳腐な理由は表層でしかなく、真相は「人類評価プログラム」なる代物が原因と双方は語る。
「しかし希望が生まれた」
「だからッ、あなたは連合の現状を知らないから!!」
「誰かさんのおかげでここ数年不眠不休でしたので。話を戻しましょう、希望を守る為にはツクヨミの安全も確保しなければなりません」
「体躯は特兵研に運び込んでいます。未だ取りだせていない核部分も含め、然るべき時まで厳重に安置します」
「足りないですね」
「渡した資料以上の事情を知らないクセに。運び込まれたのは特兵研第一研究室の兵器開発室。文字通り兵器開発を専門とする場所で、研究内容は最新鋭の武装開発とその改良。性質上、あそこの警備と監視は最高レベルなんですよ。何が不満なんです?」
「もっと安全な場所、あるでしょう?」
「もっと……?何を、言って?」
「ある、というよりも生まれたでしょう?」
「まさか……なんて事ッ、馬鹿じゃないの!?」
要領を得ない言葉。が、直ぐに隠し場所の見当をつけた声は呆れがちに通信相手をなじった。
「しかし、ツクヨミの核を隠す場所、現状でソコ以上にないでしょう。正に盲点、誰も気付きませんよ」
「そのツクヨミは大丈夫なんですか?あの様子だと自我プログラムは自壊していますよ?」
「補助人格があります。ま、たぶん彼女も用意しているでしょうけどね」
「ハァ、呆れた。何とかしてみますけど、でも期待しないで下さいよ」
「ありがとう」
「どういたしまして」
「では御機嫌よう」
長々と続いたやり取りは清々しい程にアッサリと終わりを告げた。通信が途切れ、辺り一面が夜の闇に染まる。ハァ、と大きな溜息が再び夜に混ざった。
崩壊した建造物の外に映るのは闇夜に沈む荒廃した都市。一日ほど遡れば整然とした街並みと美しい夜景が見えた場所から見える現在の景色は悲惨そのもの。
同様に、地球の現状も視界に映る景色と遜色なく絶望的。通信が使用出来ない為、降下したスサノヲとヤタガラスが旗艦内の報道関係者を伴い、地球各地の様子を映像に捉え、オペレーター達が地球の各地域に届けている。
更に地球の治安悪化を防ぐ為、連合各地から治安維持を目的とする組織を集め再編成、地球の各地域に派遣される事となった。当然、地球の反応は様々。好意的に受け取る者、露骨に反発する者、無言を貫く者など様々。
一方、派遣を決めた連合側にも様々な事情が見え隠れする。大半は連合内での地位向上にしか目がない。しかし、僅かながら違う思惑も存在する。先ずは、連合最強を敗北間際まで追い込んだ地球調査を目的とする主星と姫。続いて旗艦アマテラスと友好的な幾つかの惑星が単純明快な善意で戦力派遣を即断した。
そんな中、最も早くに支援を表明した勢力がある。ザルヴァートル財団。連合最大の財閥の介入を喜ぶ声は、実は少ない。いち早い支援と戦力派遣を表明した理由は商機拡大と主目的の一つである銀河系外探索。地球の戦力を解析し、その足掛かりとするのは目に見えている。各々の思惑は見事なまでに噛み合わない。
「えぇ、運が良かった。ソレは認めます。しかし、それでも生まれた。ですが、次の絶望まで耐えられるかどうか」
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