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第2章 遥か遠い 故郷
16話 運命の出会いへと続く過去 其の3
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「ここに来るべきではないと言っただろう」
せめて私だけでも労いの言葉を掛けようと出向いた私を見た師は、開口一番に私を責めた。が、言葉に怒りは感じない。
「でも。あの、お疲れ」
口に出すには気恥ずかしいが、ともかくと労おうとした矢先――
「いよぉスクナの爺さん、任務お疲れぇ。熱烈な歓迎はこれ以上いらないだろうが一応、な?」
私達を遮る様にディスプレイが開いた。一人の男の顔が私達の間に横たわった。がっちりとした体格に頭髪を全て剃り上げた独特な髪型、人を纏めるに足るとは思えない軽い口調と性格、忘れたくても忘れられない忌々しい顔が現れるや仲間の顔から疲れが消えた。明らかな不満と敵意を持った形相が、ディスプレイを睨む。
対して、市民達は歓声を上げた。私達から見れば忌むべき存在であっても市民から見れば新たな英雄のような存在。今の旗艦アマテラスを守護するのはスサノヲではない。男は旗艦の護衛を目的に新設された新部隊の副隊長と市民達との折衝役を兼ねる。名をタガミ。
「新しい任務でしょうか?」
部下の顔を隠すように位置取った師が敬うように尋ねる。下を宥め、上の機嫌を損ねない様に立ち回る気苦労を背負う顔には、怒りよりも疲れが浮かび上がっている。
「あーそうだよ。上の方達がさ、歴戦の勇士である皆様に是非やってもらいたいってー事なのよ」
「上……アラハバキの方々が、ですか?」
「そうそう。俺達新参のクズリュウじゃあ頼りないって事でさ。つーわけだ、帰ってきて早々に悪いけど直ぐに高天原の第一作戦会議室に来いよ。わかったな?」
タガミは言いたい事だけ言うや早々に通信を切った。この男は終始この調子だ。本来ならば、私達に指示を出せるのは旗艦の主であり直属の上司でもあるアマテラスオオカミだけ。だが、主は現在「天岩戸」と名付けられた緊急停止措置により全機能を完全停止後、旗艦の最重要区画の最奥に存在する同名の空間に幽閉された。
その代わりに旗艦の運航運営を行うのが旗艦内から選出された10名程の代表者と、発足人である大企業代表4名から構成される政治的組織アラハバキ。
直属の上司の封印に伴い、私達スサノヲも、旗艦内の秩序維持を主目的とするヤタガラスもその権限を全て奪われ、アラハバキが創設した新部隊クズリュウの下に置かれた。全ては2年前に起きたあの事件のせいだ。そのせいで私達の歯車は大きく歪んでしまった。もう戻せない、どうにもしようがない状況を誰もが悲観する以外になかった。今までも、これからも――
※※※
高天原。旗艦アマテラスの大部分を占める居住区域のはるか上空にある。旗艦の運行運営に必須な重要部署がひしめく特別区画。その重要性ゆえに一般市民はおいそれと立ち入れない。そんな場所にある一際大きな作戦会議室に私達は集められた。
用途によって段差や間取りが変わる空間は、今は全面が平坦な床という簡素な空間になっていた。既に嫌味なあの男、タガミは最奥に置かれた椅子にふんぞり返っていた。その隣には素性一切不明、赤いショートヘアの女性型式守が一体、直立不動で立つ。
皆が集まると嫌々ではあるが上司たるタガミらに対し敬礼をした。しゃがみ、左膝を折り、右拳を床に付け、頭を下げる。どんな男であれ、私達の直属の上司なのだから仕方がないと、誰もが本心を俯いた顔に隠した。
が、私の予想通りタガミは敬礼を無視して勝手に話を進め始めた。クズリュウと言う組織は終始この調子だった。招集された仲間達は酷く汚れており、戦闘用スーツはあちこちボロボロ。中には今すぐにでも応急処置を行った方が良い程度に怪我、損傷が酷い者も混ざっているが、タガミも式守も一切気に掛ける様子はない。
「準備が完了次第、ある惑星の都市に行ってもらう。調査した結果、未だ宇宙に出れない未開文明と判明した。簡単だろう?アンタ達ならさ?」
「先程、可能な限り収集した当該区域に関するデータを皆様の端末に転送しました。調査が不十分ですので完璧とは言い難いですが、皆様には与えられた情報を下に作戦を正しく遂行する義務が課されます。この命令は絶対であり、拒否は許されません」
「何時にも増して随分と強引ですな。して、一体どのような理由なのでしょうか?」
師の質問は最もなのだが、タガミは当然の如く無視して話を続ける。
「まぁ一応説明しておくとだな、知的生命体の呼称でチキュウの、えーと二ホン?ニッポン?ま、どっちでもいいや。とにかくその国のG県って地域にあるセイガって企業を襲撃して欲しいとさ。で、外見はご多分に漏れず同盟惑星とほぼ同じで、俺達とほぼ同じだ。ただ戦闘能力までは同じじゃないようでな、というよりも悲しいかな最低レベルだ。ハハ、この分じゃあコッチのガキの方が強いんじゃないか?」
地球人の強さを連合最低と評したタガミは堪えきれず嘲笑し――
「タガミ」
直ぐ隣の式守に諫められた。
「ン、あぁ。と、惑星の環境も驚くほどに他と似通っている。つまり行動するには問題なしって事だ。有害な大気成分もなけりゃ重力も普通、唯一の懸念点は疫病位だが、医療機関からナノマシン貰ってこれば万事解決。旗艦のはとっても優秀だからな。ホラ?楽勝だろ?」
軽口は何時もの事だと諦めた。が、任務の方は到底納得出来ない。襲撃しろという物騒な指令に対し皆が異口同音に疑問の声をあげた。当然だ。戦うこと自体が問題ではない。スサノヲの対象は主にマガツヒだが、同盟惑星からの要請に応じる形で戦争や紛争に介入するケースもある。
私達がその気になれば圧倒的な実力差で瞬く間に制圧する事など容易い。だから、如何なる理由であれ他文明への侵略、襲撃は神が許さなかった。なのに、その私達に襲撃をしろと命じた。しかも拒否を一切許さないという強硬な姿勢で、だ。
何が理由だ?不可解極まりない命令に、当然の如く全員が拒否感を示した。無論、私も同じ。だが、タガミはやはり私達を完全に無視して話を進める。
「黙って聞けよ。とにかく、その企業を襲撃してある物を奪って来い。反撃は予想されるが、なぁに歴戦の部隊員様がこんだけ雁首揃えてるんだ。それに言ったろ、戦闘能力が低いって?地球人の体内カグツチ濃度は大気中の濃度からの予測で0.00001程度、旗艦一般レベルの更に下だ。そんな奴等なら体内濃度1以上が入隊条件のアンタ達なら何とでもなるだろ?いい加減グズッてねぇでとっとと準備しなよ?」
「何だとッ!!」
神経を逆なでする物言いに耐えかねた一部が語気を強める。不満を通り越し、我慢の限界を超えた。周囲の空気が張り詰める感覚は今でもはっきりと覚えている。
「そ、そのG県と呼称される地域ですが、頂いた情報では旗艦内の一般市民居住区域一つ分程度の広さがあるようです、その広さのどこにその企業があるのでしょうか?それと奪って来いと言われますが具体的に何を奪うのですか?詳細な情報を希望します」
反射的に、私は声を上げた。誰もが驚き、視線を私とタガミの間で泳がせた。咄嗟だが上々だと思う。一先ず全員の気が逸れればそれでいい。一方。タガミは私の問いかけに対し何か考える素振りをするばかりで回答する気配がない。相変わらず態度が悪い。ただ、表には出さない。誰もが黙って男の傲慢な態度を受け入れる。正論であろうが立場が悪くなるだけだと、既に学習していた。
暫しの沈黙。タガミも、後ろに控える式守も一向に口を開かず。だが、やがてタガミが背後に目配せをした。式守は無言で頷く。その合図を機にタガミは重く閉ざしていた口を開いた。
「あぁ、場所ね。全部だよ」
タガミの口から出た答えに、皆驚きの声を隠せなかった。
「何、まさか!?」
「そう、あの星でG県と呼ばれる地域全てがセイガって企業なのさ。正確には主要業務である通信関連が全部そこに集まってるってぇ話よ。会社から社員用の居住区に始まり娯楽食事その他諸々、何から何までな。で、次に奪ってくるモンだが……」
太々しい言動を取り続ける男が不意に見せた神妙な物言いと表情に全員の注目が集まる中、男はとんでもない内容を語り始めた。
せめて私だけでも労いの言葉を掛けようと出向いた私を見た師は、開口一番に私を責めた。が、言葉に怒りは感じない。
「でも。あの、お疲れ」
口に出すには気恥ずかしいが、ともかくと労おうとした矢先――
「いよぉスクナの爺さん、任務お疲れぇ。熱烈な歓迎はこれ以上いらないだろうが一応、な?」
私達を遮る様にディスプレイが開いた。一人の男の顔が私達の間に横たわった。がっちりとした体格に頭髪を全て剃り上げた独特な髪型、人を纏めるに足るとは思えない軽い口調と性格、忘れたくても忘れられない忌々しい顔が現れるや仲間の顔から疲れが消えた。明らかな不満と敵意を持った形相が、ディスプレイを睨む。
対して、市民達は歓声を上げた。私達から見れば忌むべき存在であっても市民から見れば新たな英雄のような存在。今の旗艦アマテラスを守護するのはスサノヲではない。男は旗艦の護衛を目的に新設された新部隊の副隊長と市民達との折衝役を兼ねる。名をタガミ。
「新しい任務でしょうか?」
部下の顔を隠すように位置取った師が敬うように尋ねる。下を宥め、上の機嫌を損ねない様に立ち回る気苦労を背負う顔には、怒りよりも疲れが浮かび上がっている。
「あーそうだよ。上の方達がさ、歴戦の勇士である皆様に是非やってもらいたいってー事なのよ」
「上……アラハバキの方々が、ですか?」
「そうそう。俺達新参のクズリュウじゃあ頼りないって事でさ。つーわけだ、帰ってきて早々に悪いけど直ぐに高天原の第一作戦会議室に来いよ。わかったな?」
タガミは言いたい事だけ言うや早々に通信を切った。この男は終始この調子だ。本来ならば、私達に指示を出せるのは旗艦の主であり直属の上司でもあるアマテラスオオカミだけ。だが、主は現在「天岩戸」と名付けられた緊急停止措置により全機能を完全停止後、旗艦の最重要区画の最奥に存在する同名の空間に幽閉された。
その代わりに旗艦の運航運営を行うのが旗艦内から選出された10名程の代表者と、発足人である大企業代表4名から構成される政治的組織アラハバキ。
直属の上司の封印に伴い、私達スサノヲも、旗艦内の秩序維持を主目的とするヤタガラスもその権限を全て奪われ、アラハバキが創設した新部隊クズリュウの下に置かれた。全ては2年前に起きたあの事件のせいだ。そのせいで私達の歯車は大きく歪んでしまった。もう戻せない、どうにもしようがない状況を誰もが悲観する以外になかった。今までも、これからも――
※※※
高天原。旗艦アマテラスの大部分を占める居住区域のはるか上空にある。旗艦の運行運営に必須な重要部署がひしめく特別区画。その重要性ゆえに一般市民はおいそれと立ち入れない。そんな場所にある一際大きな作戦会議室に私達は集められた。
用途によって段差や間取りが変わる空間は、今は全面が平坦な床という簡素な空間になっていた。既に嫌味なあの男、タガミは最奥に置かれた椅子にふんぞり返っていた。その隣には素性一切不明、赤いショートヘアの女性型式守が一体、直立不動で立つ。
皆が集まると嫌々ではあるが上司たるタガミらに対し敬礼をした。しゃがみ、左膝を折り、右拳を床に付け、頭を下げる。どんな男であれ、私達の直属の上司なのだから仕方がないと、誰もが本心を俯いた顔に隠した。
が、私の予想通りタガミは敬礼を無視して勝手に話を進め始めた。クズリュウと言う組織は終始この調子だった。招集された仲間達は酷く汚れており、戦闘用スーツはあちこちボロボロ。中には今すぐにでも応急処置を行った方が良い程度に怪我、損傷が酷い者も混ざっているが、タガミも式守も一切気に掛ける様子はない。
「準備が完了次第、ある惑星の都市に行ってもらう。調査した結果、未だ宇宙に出れない未開文明と判明した。簡単だろう?アンタ達ならさ?」
「先程、可能な限り収集した当該区域に関するデータを皆様の端末に転送しました。調査が不十分ですので完璧とは言い難いですが、皆様には与えられた情報を下に作戦を正しく遂行する義務が課されます。この命令は絶対であり、拒否は許されません」
「何時にも増して随分と強引ですな。して、一体どのような理由なのでしょうか?」
師の質問は最もなのだが、タガミは当然の如く無視して話を続ける。
「まぁ一応説明しておくとだな、知的生命体の呼称でチキュウの、えーと二ホン?ニッポン?ま、どっちでもいいや。とにかくその国のG県って地域にあるセイガって企業を襲撃して欲しいとさ。で、外見はご多分に漏れず同盟惑星とほぼ同じで、俺達とほぼ同じだ。ただ戦闘能力までは同じじゃないようでな、というよりも悲しいかな最低レベルだ。ハハ、この分じゃあコッチのガキの方が強いんじゃないか?」
地球人の強さを連合最低と評したタガミは堪えきれず嘲笑し――
「タガミ」
直ぐ隣の式守に諫められた。
「ン、あぁ。と、惑星の環境も驚くほどに他と似通っている。つまり行動するには問題なしって事だ。有害な大気成分もなけりゃ重力も普通、唯一の懸念点は疫病位だが、医療機関からナノマシン貰ってこれば万事解決。旗艦のはとっても優秀だからな。ホラ?楽勝だろ?」
軽口は何時もの事だと諦めた。が、任務の方は到底納得出来ない。襲撃しろという物騒な指令に対し皆が異口同音に疑問の声をあげた。当然だ。戦うこと自体が問題ではない。スサノヲの対象は主にマガツヒだが、同盟惑星からの要請に応じる形で戦争や紛争に介入するケースもある。
私達がその気になれば圧倒的な実力差で瞬く間に制圧する事など容易い。だから、如何なる理由であれ他文明への侵略、襲撃は神が許さなかった。なのに、その私達に襲撃をしろと命じた。しかも拒否を一切許さないという強硬な姿勢で、だ。
何が理由だ?不可解極まりない命令に、当然の如く全員が拒否感を示した。無論、私も同じ。だが、タガミはやはり私達を完全に無視して話を進める。
「黙って聞けよ。とにかく、その企業を襲撃してある物を奪って来い。反撃は予想されるが、なぁに歴戦の部隊員様がこんだけ雁首揃えてるんだ。それに言ったろ、戦闘能力が低いって?地球人の体内カグツチ濃度は大気中の濃度からの予測で0.00001程度、旗艦一般レベルの更に下だ。そんな奴等なら体内濃度1以上が入隊条件のアンタ達なら何とでもなるだろ?いい加減グズッてねぇでとっとと準備しなよ?」
「何だとッ!!」
神経を逆なでする物言いに耐えかねた一部が語気を強める。不満を通り越し、我慢の限界を超えた。周囲の空気が張り詰める感覚は今でもはっきりと覚えている。
「そ、そのG県と呼称される地域ですが、頂いた情報では旗艦内の一般市民居住区域一つ分程度の広さがあるようです、その広さのどこにその企業があるのでしょうか?それと奪って来いと言われますが具体的に何を奪うのですか?詳細な情報を希望します」
反射的に、私は声を上げた。誰もが驚き、視線を私とタガミの間で泳がせた。咄嗟だが上々だと思う。一先ず全員の気が逸れればそれでいい。一方。タガミは私の問いかけに対し何か考える素振りをするばかりで回答する気配がない。相変わらず態度が悪い。ただ、表には出さない。誰もが黙って男の傲慢な態度を受け入れる。正論であろうが立場が悪くなるだけだと、既に学習していた。
暫しの沈黙。タガミも、後ろに控える式守も一向に口を開かず。だが、やがてタガミが背後に目配せをした。式守は無言で頷く。その合図を機にタガミは重く閉ざしていた口を開いた。
「あぁ、場所ね。全部だよ」
タガミの口から出た答えに、皆驚きの声を隠せなかった。
「何、まさか!?」
「そう、あの星でG県と呼ばれる地域全てがセイガって企業なのさ。正確には主要業務である通信関連が全部そこに集まってるってぇ話よ。会社から社員用の居住区に始まり娯楽食事その他諸々、何から何までな。で、次に奪ってくるモンだが……」
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