25 / 273
第2章 遥か遠い 故郷
22話 そして 君と出会う
しおりを挟む
「この星の……カグ……チの密度を調……べろ……常に低……こん、な、|迂闊」
戸惑いを隠せない私の肩をミカゲが揺さぶり、更なる異常を告げた。
「俺の……もっ……け」
悲嘆にくれる私にミカゲは腰に下げた小型のバックパックを強引に押し付けた。私は、彼の行動に傍と覚醒した。バックパックを受け取りながら、同時に指示をを実行する。
調査結果は直ぐに表示された。指摘通り、カグツチの濃度が異常に低下していた。何故?どうして?戦闘におけるカグツチは極めて重要で、だから濃度が低下すれば即座に警告する機能が端末に備わっている。
偶然か?
バイザーが表示した濃度は異常を知らせる下限ギリギリ。後ほんの僅かでも下回れば警告が発せられる数値を、この局面で都合よく取り得るものか?仮に偶然で納得しても、事前に与えられた情報の中にカグツチ濃度について何一つ記載されていなかった。
大気成分や重力、果ては疫病のデータが揃っていて、何故カグツチ濃度の異常低下だけに気付かなかったのか?そんな事が有り得るのか?浮かび上がった疑問は次第に一つの残酷な回答を導き出す――
嵌められた、のか。
もしそうならば、今、私の目の前で死にかけている彼は一体何の為にこんな目にあっているのだ。剥き出しの機械部分からは止め処なくカグツチが、血が漏れる。遠からず死ぬ仲間を前に、恐怖で身体が動かなくなる。
ドン
刹那、衝撃が走った。何かに身体が押され、大通りに向けて吹き飛ぶ。揺れる視界が、瀕死のミカゲを捉えた。まるで今生の別れの様に、手を突き出していた。押したのは彼。足元には手投げ爆弾が一つ。目に映る全てが、彼の覚悟を告げる。
「おまえは!!生きろ!!」
絞り出すような一言に弾き飛ばされ、私は戦場に踊り出した。後ろは向かない、向けない、向いてしまえば、戦えなくなる。
「濃度です、カグツチの濃度が危険域ギリギリまで低下しています!!」
叫び、直後に絶句した。戦場は悲惨な様相を呈していた。化け物共の攻撃に為す術なく蹂躙される仲間達。空を飛ぶ化け物が滑空しながら茶髪の仲間の元へと戻る光景を見れば、その鋭い鉤爪には仲間だったものが掴まれていた。
一際大きく首の長い化け物はその巨体を自在に変化させると無数の首を作り出し、更に無数に枝分かれし、小道や建物内に逃げた仲間達を追い詰める。彼方此方から上がる悲鳴。何かを噛み千切り、咀嚼する音に気が狂いそうになる。
「撤退!!皆、すまん。後方の巨大な建物まで下がれッ、門を開ける!!」
辛うじて持ちこたえていたイヅナが苦痛に満ちた表情と共に叫んだ。
「オイオイ、話違うじゃねーか、逆だろ?なんでこっちが一方的に押してんだよ。まだ野生動物の方が歯ごたえがあったよなぁ?」
「だな、っておい待てよ。逃げる気かよ、もう少し付き合えよ。この日が来るの待ってたんだぜ?」
「油断するなって散々注意されて見ればこのザマかよ。お前等、本当に最強なのか?」
苦渋の決断を伝えるイヅナを、茶髪とその仲間達が下品な笑みで嘲った。露骨な挑発。が、反応する余裕はない。生き残った仲間同士が固まり、交互に援護射撃を行いながら目的地まで下がる。
私もイヅナに急かされ、全速力で指定場所へ向かう。一足早く到着したイヅナは手早く入口を破壊、巨大なホール中央に向け小さな信号弾を投げた。信号弾が空中で破裂、周囲の空間が歪み、灰色の門が生まれた。仄かに輝きを放つ灰色の弱々しい光がホールの中央を照らす。
同時に艦橋へ連絡を取り、撤退する旨を伝えた。返信は直ぐにあった。流石に使い潰す真似はしないらしいと、少しだけ安堵した。いや、目的を達成したからだろう。恐らく、作戦失敗という事実を作る為か。
「急げ、そう長く持たん!!早くッ」
生成された門の前に到着した。私の背をイヅナが押し、飛び込むよう促す。
「おいおい、なんでお前がここにいるんだよ?クビになって泣きべそかきながら逃げ出したんじゃねーのかよ」
飛び込もうとした直後、不快な声が耳を掠めた。違和感。誰に向けて言っている?意識が逸れ、つい視線が声を向いてしまい――
「死ぬ理由は知ってるよなァ?裏切者はどうせ死ぬんだから今日でも良いだろ」
見た。化け物に乗った男が私達を無視、丁度道を挟んだ反対側の曲がり角付近から私達を覗き込む誰かと話していた。もう一人の男は生物型兵器の上でふんぞり返る茶髪の男を呆然と見上げていた。いや、恐怖に震えている。一般人?しかし、あの様子では真面に動けない。
しかも、茶髪の男は私達を無視して恐怖に震える男を標的に選んだ。
私達を逃がさない為に追撃しているのに、どうしてこの状況で無意味な行動を取るのか――などと考えるが、相手の事情など考えても分かる訳がない。それに、この星の人間が死のうが生きようが私達に何らの影響もないし、寧ろこの状況の手助けになっていさえいる。
そもそも私達はこの星、この地域にある企業を襲撃しに来た。人が死ぬことなど覚悟していたし、直接戦闘とは無関係に見える状況ならば尚のこと関係ない。
撤退する絶好の好機。そう、そんな事は分かっている。見捨てればいい、助ける余裕なんてない。分かっている、私はこの状況をよく理解しているし、何が正しい選択かも理解している。
「トラブル、いや目撃者か?何だか知らんが運が良い。今の内だ、急げ!!もう閉じるぞッ!!」
イヅナの急かす声が間近から聞こえた。そうだ。現地の人間を見捨てて逃げるのは正しい。そうするべきだ。と、頭は十分に理解している。だが、あの化け物が曲がり角で呆然とする男に向け突撃する光景をみた次の瞬間、身体が反応していた。後ろから聞こえる声を無視し、高機動状態で突っ込むと、呆然と立ち止まる男を片手で引っ掛けながらその場から退避した。
「グエッ」
情けない声が聞こえたが、気にしている余裕はない。
ドォン――
遠く離れた位置から衝撃が伝う。標的を失った化け物は凄まじい勢いのまま道路を横断、建物の一つに突っ込み、その奥へと姿を消した。あの様子ならば少しだけ出てくるのに時間が掛かるかも知れない。助けた男に視線を落とせば、衝撃でフラついている以外は特に問題ない様だった。
無事に逃げられるかどうかは分からないが、私もこれ以上の手助けは出来ない。中途半端だが恨まないでくれと心中で言い訳をしながら男を離し、急いで元来たルートへ戻ろうとした。
が、今度は別の化け物が塞いだ。気が付けば茶髪の男が私達を睨んでいる。奴の顔は少し前までの不敵な笑みが消え失せ、こちらへの殺意を露わにしている。
いや、違う。男の視線の先は私ではなく、そのすぐ傍でへたり込んでいる男に向かっていた。理由は分からないが何か因縁でもあるのか、そう思い助けた男へともう一度視線を向けると、彼も私をじっと見つめ返していた。
「もう限界だぞ、急げ!!」
再び仲間からの怒号が聞こえ、同時に援護射撃が届き化け物共が一瞬怯んだ。私はその隙に逃げ出せた筈だった。
現地時刻20XX/12/15、私達は出会った。そして――
戸惑いを隠せない私の肩をミカゲが揺さぶり、更なる異常を告げた。
「俺の……もっ……け」
悲嘆にくれる私にミカゲは腰に下げた小型のバックパックを強引に押し付けた。私は、彼の行動に傍と覚醒した。バックパックを受け取りながら、同時に指示をを実行する。
調査結果は直ぐに表示された。指摘通り、カグツチの濃度が異常に低下していた。何故?どうして?戦闘におけるカグツチは極めて重要で、だから濃度が低下すれば即座に警告する機能が端末に備わっている。
偶然か?
バイザーが表示した濃度は異常を知らせる下限ギリギリ。後ほんの僅かでも下回れば警告が発せられる数値を、この局面で都合よく取り得るものか?仮に偶然で納得しても、事前に与えられた情報の中にカグツチ濃度について何一つ記載されていなかった。
大気成分や重力、果ては疫病のデータが揃っていて、何故カグツチ濃度の異常低下だけに気付かなかったのか?そんな事が有り得るのか?浮かび上がった疑問は次第に一つの残酷な回答を導き出す――
嵌められた、のか。
もしそうならば、今、私の目の前で死にかけている彼は一体何の為にこんな目にあっているのだ。剥き出しの機械部分からは止め処なくカグツチが、血が漏れる。遠からず死ぬ仲間を前に、恐怖で身体が動かなくなる。
ドン
刹那、衝撃が走った。何かに身体が押され、大通りに向けて吹き飛ぶ。揺れる視界が、瀕死のミカゲを捉えた。まるで今生の別れの様に、手を突き出していた。押したのは彼。足元には手投げ爆弾が一つ。目に映る全てが、彼の覚悟を告げる。
「おまえは!!生きろ!!」
絞り出すような一言に弾き飛ばされ、私は戦場に踊り出した。後ろは向かない、向けない、向いてしまえば、戦えなくなる。
「濃度です、カグツチの濃度が危険域ギリギリまで低下しています!!」
叫び、直後に絶句した。戦場は悲惨な様相を呈していた。化け物共の攻撃に為す術なく蹂躙される仲間達。空を飛ぶ化け物が滑空しながら茶髪の仲間の元へと戻る光景を見れば、その鋭い鉤爪には仲間だったものが掴まれていた。
一際大きく首の長い化け物はその巨体を自在に変化させると無数の首を作り出し、更に無数に枝分かれし、小道や建物内に逃げた仲間達を追い詰める。彼方此方から上がる悲鳴。何かを噛み千切り、咀嚼する音に気が狂いそうになる。
「撤退!!皆、すまん。後方の巨大な建物まで下がれッ、門を開ける!!」
辛うじて持ちこたえていたイヅナが苦痛に満ちた表情と共に叫んだ。
「オイオイ、話違うじゃねーか、逆だろ?なんでこっちが一方的に押してんだよ。まだ野生動物の方が歯ごたえがあったよなぁ?」
「だな、っておい待てよ。逃げる気かよ、もう少し付き合えよ。この日が来るの待ってたんだぜ?」
「油断するなって散々注意されて見ればこのザマかよ。お前等、本当に最強なのか?」
苦渋の決断を伝えるイヅナを、茶髪とその仲間達が下品な笑みで嘲った。露骨な挑発。が、反応する余裕はない。生き残った仲間同士が固まり、交互に援護射撃を行いながら目的地まで下がる。
私もイヅナに急かされ、全速力で指定場所へ向かう。一足早く到着したイヅナは手早く入口を破壊、巨大なホール中央に向け小さな信号弾を投げた。信号弾が空中で破裂、周囲の空間が歪み、灰色の門が生まれた。仄かに輝きを放つ灰色の弱々しい光がホールの中央を照らす。
同時に艦橋へ連絡を取り、撤退する旨を伝えた。返信は直ぐにあった。流石に使い潰す真似はしないらしいと、少しだけ安堵した。いや、目的を達成したからだろう。恐らく、作戦失敗という事実を作る為か。
「急げ、そう長く持たん!!早くッ」
生成された門の前に到着した。私の背をイヅナが押し、飛び込むよう促す。
「おいおい、なんでお前がここにいるんだよ?クビになって泣きべそかきながら逃げ出したんじゃねーのかよ」
飛び込もうとした直後、不快な声が耳を掠めた。違和感。誰に向けて言っている?意識が逸れ、つい視線が声を向いてしまい――
「死ぬ理由は知ってるよなァ?裏切者はどうせ死ぬんだから今日でも良いだろ」
見た。化け物に乗った男が私達を無視、丁度道を挟んだ反対側の曲がり角付近から私達を覗き込む誰かと話していた。もう一人の男は生物型兵器の上でふんぞり返る茶髪の男を呆然と見上げていた。いや、恐怖に震えている。一般人?しかし、あの様子では真面に動けない。
しかも、茶髪の男は私達を無視して恐怖に震える男を標的に選んだ。
私達を逃がさない為に追撃しているのに、どうしてこの状況で無意味な行動を取るのか――などと考えるが、相手の事情など考えても分かる訳がない。それに、この星の人間が死のうが生きようが私達に何らの影響もないし、寧ろこの状況の手助けになっていさえいる。
そもそも私達はこの星、この地域にある企業を襲撃しに来た。人が死ぬことなど覚悟していたし、直接戦闘とは無関係に見える状況ならば尚のこと関係ない。
撤退する絶好の好機。そう、そんな事は分かっている。見捨てればいい、助ける余裕なんてない。分かっている、私はこの状況をよく理解しているし、何が正しい選択かも理解している。
「トラブル、いや目撃者か?何だか知らんが運が良い。今の内だ、急げ!!もう閉じるぞッ!!」
イヅナの急かす声が間近から聞こえた。そうだ。現地の人間を見捨てて逃げるのは正しい。そうするべきだ。と、頭は十分に理解している。だが、あの化け物が曲がり角で呆然とする男に向け突撃する光景をみた次の瞬間、身体が反応していた。後ろから聞こえる声を無視し、高機動状態で突っ込むと、呆然と立ち止まる男を片手で引っ掛けながらその場から退避した。
「グエッ」
情けない声が聞こえたが、気にしている余裕はない。
ドォン――
遠く離れた位置から衝撃が伝う。標的を失った化け物は凄まじい勢いのまま道路を横断、建物の一つに突っ込み、その奥へと姿を消した。あの様子ならば少しだけ出てくるのに時間が掛かるかも知れない。助けた男に視線を落とせば、衝撃でフラついている以外は特に問題ない様だった。
無事に逃げられるかどうかは分からないが、私もこれ以上の手助けは出来ない。中途半端だが恨まないでくれと心中で言い訳をしながら男を離し、急いで元来たルートへ戻ろうとした。
が、今度は別の化け物が塞いだ。気が付けば茶髪の男が私達を睨んでいる。奴の顔は少し前までの不敵な笑みが消え失せ、こちらへの殺意を露わにしている。
いや、違う。男の視線の先は私ではなく、そのすぐ傍でへたり込んでいる男に向かっていた。理由は分からないが何か因縁でもあるのか、そう思い助けた男へともう一度視線を向けると、彼も私をじっと見つめ返していた。
「もう限界だぞ、急げ!!」
再び仲間からの怒号が聞こえ、同時に援護射撃が届き化け物共が一瞬怯んだ。私はその隙に逃げ出せた筈だった。
現地時刻20XX/12/15、私達は出会った。そして――
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
蒼穹の裏方
Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し
未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる