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第7章 世界崩壊の日
75話 やはり 君は邪魔だ
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20XX/12/22 0730
途中で嫌な夢を見たせいか寝覚めは最悪だった。未だ微睡む頭を覚醒させたのは鳥の囀りではなく、携帯の目覚まし。時間を見れば後2時間もしない内に戦いが始まる時刻。
適当に買い漁ったその足で家電コーナーに向かい、適当なテレビの前に机と椅子を置き、食事を取る。最後の晩餐になるかもしれないと、食事は奮発した。高級食材からは良い匂いが立ち上り、一口頬張れば賞味期限など気にならない程に旨い――と感じたのは最初だけ。
次第に、味が分からなくなった。今日、大勢が死ぬ。そしてその中に自分がいるかもしれない。そんな気持ちに味覚が鈍る。
コツ コツ
響く靴音。チラ、と横目に階段を見るとルミナが視界に入った。相変わらず目元を完全に隠すバイザーを肌身離さず身に着けている。そう言えば、今更ながらに素顔を見ていない事に気付いた。寂しさ。いや、単に心残りなだけか。
服装も同じ。いないかにもな戦闘用スーツは結局初日だけ。以後は俺が渡したスーツを着ていた。最初に渡した服はその後の戦闘でボロボロ。そのままでは申し訳ないと、確かばあちゃんに孫がいた記憶を元に家探しして見つけた制服を渡したが、流石にお気に召さなかったらしい。いや、単にスーツが気に入ったのかも知れない。彼女、また女物のビジネススーツに袖を通していた。
改めて、地球人と何一つ変わらないと感じた。髪の色を除けば、だけど。しかも相変わらずスタイルが良い。スーツも掛け値なしに良く似合っている――んだけども、戦いには余りにも不向きな恰好が気になった。
もう2時間もしない内に戦いに巻き込まれるのだから着替えた方が良いと思うのだが。もしや本当に気に入った、のか?ジッと見つめていると、彼女も見つめ返した。が、それ以外のリアクションはない。
「おはよう」
「あぁ、おはよう」
俺から軽く挨拶を交わすと彼女も挨拶を返し――
「半年前にもテロ事件が起きたのか?」
暫くテレビを見入ったかと思えば唐突に質問してきた。半年前のテロ事件に興味をくすぐられたらしい。そうか、彼女は知らなくて当然か。当時は話題一色と言う位に報道されたが、熱しやすく冷めやすい国民性が原因か、こんな状況でなければ誰も話題に上げさえしなかった。
今から半年以上前、北米にある国家連合本部ビル内の議事堂で行われた清雅への尋問中に発生したテロ事件。何処からか乱入した十数名のテロリストが銃を乱射し、多数の怪我人と数人の死亡者を出した。各国に甚大な被害を出したテロリストの正体は不明――と、表向き報道された。ただ、口に出さないだけで誰もが無根拠にこう決めつけた。清雅の自作自演だと。
当時は口さがない連中の批判だと何となく決めつけていた。だが、とジッと考え込むルミナを見る。彼女も同じ結論を出しているんじゃないかと思い、それとなく聞いてみた。俺も彼女も、清雅の冷酷さを知っている。
「断定できないが、私達じゃない。神が封印されているとはいえ、それなりの規模の戦力を誰にも知られずに送るなど不可能だよ」
やはり違うようだ。となれば、自作自演で間違いなさそうだ。確かに、ツクヨミを奪うのに国家連合本部を襲撃する理由が見当たらない。とは言え、分かったところでどうにもならない。特に画面の向こう側の連中は、理由などどうだっていい。
清雅に抱き込まれた識者達は清雅の都合が良いように反論を繰り返し、議論を煙に巻く。それがあいつ等の仕事だ。やはり真実を知ったところで、分かったところでどうにもならないようだ。
テレビの映像がまた切り替わった。次は世界中から清雅を守る為に集まった軍隊を映し始めた。同時、レポーターとコメンテーター達が一様に賛辞を贈る。当然、本心じゃない。清雅を肯定しなければ仕事がなくなるから。集まった世界中の軍も同じく、好き好んで参加してはいない。
清雅に何かあれば世界の根幹を支える通信一切が使用不能になる。だがそれ以上に、清雅に不要な恨みを買うリスクを恐れている。だから、仕方なく集まった。
「えー、ご覧下さい、I県の県庁に各国から派遣された対テロ部隊が続々と集結しております。正体不明のテロリストが恐れ多くも清雅を殲滅すると予告した時刻まで後僅かとなっています。本作戦の総指揮を執る関首相は先程の短い会見の中で『清雅グループの対テロ組織と連携を取る予定でいるが、肝心の清雅グループからは未だに何の連絡も無い。九時を過ぎても連絡が無い場合は独自に作戦を開始、清雅グループと協力しテロ組織の殲滅を行う』と、清雅グループの返答如何に関わらず対テロ部隊を清雅市内へ派遣する意向を示しました。清雅グループより本件に関する一切の連絡が無い事が気掛かりとなっておりますが、作戦は予定通り実行される模様です。現場からは以上となります」
後ほんの僅かで戦いが始まってしまう。巨大な複合施設の巨大な窓から外を眺めた。憂鬱になりそうな曇り空を揺るがす音が遠くから再び鳴り響く。プロペラの回転音、遠くの空をヘリが飛行している。戦いにが近い。自然と鼓動が高まる。
「死ぬ事、失敗する事は考えない方がいい」
昨日の訓練前に言われた助言を思い出す。教わった内容を元に頭の中で銃を撃つイメージを何度も何度も描いた。失敗は考えず、ただひたすらに成功のイメージを重ねると、そうする内に少しずつだが自信が湧く。
自信は行動を後押しすれば、貸してもらった銃を持つ手にも力が入る。コツ、と背後から足音がした。直ぐ傍にルミナの気配を感じる。何かを思いつめているような、何故かそんな気がして――
「冷静に考えたのだけどな」
声を掛けようとした矢先に被せられたその言葉に対し何を?と聞き返そうとした瞬間、腹部に強烈な衝撃が走り、視界が大きく揺らいだ。
何が起こった!?と、混乱する頭が頬にぶつかるひんやりとした感触に遮られた。揺らいだ視界が元に戻る。さっきまでとは90度傾いた施設の風景。
倒れた?でもなんで?敵か?清雅に見つかったのか?矢継ぎ早に疑問が幾つも浮かんだ。だけど、全部間違っていた。頭上から、出会った当初を思わせる冷静な声が聞こえた。
「やはり君は邪魔だ。今までお疲れ様、ここでゆっくり休んでいてくれ」
休めと聞こえた直後、もう一度腹部に、続けざまに後頭部に衝撃が走った。目の前が真っ暗になる。なんで――何が起こったのかと考えるが、意識が、思考が容赦なく途切れる。直前、微かに聞こえた、※※※※と。
意識を失う直前、霞む視界が最初に会った時と同じく無機質に感情を隠した顔と、その後ろで揺れる髪を見た。肩辺りまで伸びた髪が暖かく柔らかそうに揺らめくその光と、黒いバイザー越しに感じた冷たい視線、僅かに歪む口元が強く瞼の内に残り、意識を失うと同時に消失した。
途中で嫌な夢を見たせいか寝覚めは最悪だった。未だ微睡む頭を覚醒させたのは鳥の囀りではなく、携帯の目覚まし。時間を見れば後2時間もしない内に戦いが始まる時刻。
適当に買い漁ったその足で家電コーナーに向かい、適当なテレビの前に机と椅子を置き、食事を取る。最後の晩餐になるかもしれないと、食事は奮発した。高級食材からは良い匂いが立ち上り、一口頬張れば賞味期限など気にならない程に旨い――と感じたのは最初だけ。
次第に、味が分からなくなった。今日、大勢が死ぬ。そしてその中に自分がいるかもしれない。そんな気持ちに味覚が鈍る。
コツ コツ
響く靴音。チラ、と横目に階段を見るとルミナが視界に入った。相変わらず目元を完全に隠すバイザーを肌身離さず身に着けている。そう言えば、今更ながらに素顔を見ていない事に気付いた。寂しさ。いや、単に心残りなだけか。
服装も同じ。いないかにもな戦闘用スーツは結局初日だけ。以後は俺が渡したスーツを着ていた。最初に渡した服はその後の戦闘でボロボロ。そのままでは申し訳ないと、確かばあちゃんに孫がいた記憶を元に家探しして見つけた制服を渡したが、流石にお気に召さなかったらしい。いや、単にスーツが気に入ったのかも知れない。彼女、また女物のビジネススーツに袖を通していた。
改めて、地球人と何一つ変わらないと感じた。髪の色を除けば、だけど。しかも相変わらずスタイルが良い。スーツも掛け値なしに良く似合っている――んだけども、戦いには余りにも不向きな恰好が気になった。
もう2時間もしない内に戦いに巻き込まれるのだから着替えた方が良いと思うのだが。もしや本当に気に入った、のか?ジッと見つめていると、彼女も見つめ返した。が、それ以外のリアクションはない。
「おはよう」
「あぁ、おはよう」
俺から軽く挨拶を交わすと彼女も挨拶を返し――
「半年前にもテロ事件が起きたのか?」
暫くテレビを見入ったかと思えば唐突に質問してきた。半年前のテロ事件に興味をくすぐられたらしい。そうか、彼女は知らなくて当然か。当時は話題一色と言う位に報道されたが、熱しやすく冷めやすい国民性が原因か、こんな状況でなければ誰も話題に上げさえしなかった。
今から半年以上前、北米にある国家連合本部ビル内の議事堂で行われた清雅への尋問中に発生したテロ事件。何処からか乱入した十数名のテロリストが銃を乱射し、多数の怪我人と数人の死亡者を出した。各国に甚大な被害を出したテロリストの正体は不明――と、表向き報道された。ただ、口に出さないだけで誰もが無根拠にこう決めつけた。清雅の自作自演だと。
当時は口さがない連中の批判だと何となく決めつけていた。だが、とジッと考え込むルミナを見る。彼女も同じ結論を出しているんじゃないかと思い、それとなく聞いてみた。俺も彼女も、清雅の冷酷さを知っている。
「断定できないが、私達じゃない。神が封印されているとはいえ、それなりの規模の戦力を誰にも知られずに送るなど不可能だよ」
やはり違うようだ。となれば、自作自演で間違いなさそうだ。確かに、ツクヨミを奪うのに国家連合本部を襲撃する理由が見当たらない。とは言え、分かったところでどうにもならない。特に画面の向こう側の連中は、理由などどうだっていい。
清雅に抱き込まれた識者達は清雅の都合が良いように反論を繰り返し、議論を煙に巻く。それがあいつ等の仕事だ。やはり真実を知ったところで、分かったところでどうにもならないようだ。
テレビの映像がまた切り替わった。次は世界中から清雅を守る為に集まった軍隊を映し始めた。同時、レポーターとコメンテーター達が一様に賛辞を贈る。当然、本心じゃない。清雅を肯定しなければ仕事がなくなるから。集まった世界中の軍も同じく、好き好んで参加してはいない。
清雅に何かあれば世界の根幹を支える通信一切が使用不能になる。だがそれ以上に、清雅に不要な恨みを買うリスクを恐れている。だから、仕方なく集まった。
「えー、ご覧下さい、I県の県庁に各国から派遣された対テロ部隊が続々と集結しております。正体不明のテロリストが恐れ多くも清雅を殲滅すると予告した時刻まで後僅かとなっています。本作戦の総指揮を執る関首相は先程の短い会見の中で『清雅グループの対テロ組織と連携を取る予定でいるが、肝心の清雅グループからは未だに何の連絡も無い。九時を過ぎても連絡が無い場合は独自に作戦を開始、清雅グループと協力しテロ組織の殲滅を行う』と、清雅グループの返答如何に関わらず対テロ部隊を清雅市内へ派遣する意向を示しました。清雅グループより本件に関する一切の連絡が無い事が気掛かりとなっておりますが、作戦は予定通り実行される模様です。現場からは以上となります」
後ほんの僅かで戦いが始まってしまう。巨大な複合施設の巨大な窓から外を眺めた。憂鬱になりそうな曇り空を揺るがす音が遠くから再び鳴り響く。プロペラの回転音、遠くの空をヘリが飛行している。戦いにが近い。自然と鼓動が高まる。
「死ぬ事、失敗する事は考えない方がいい」
昨日の訓練前に言われた助言を思い出す。教わった内容を元に頭の中で銃を撃つイメージを何度も何度も描いた。失敗は考えず、ただひたすらに成功のイメージを重ねると、そうする内に少しずつだが自信が湧く。
自信は行動を後押しすれば、貸してもらった銃を持つ手にも力が入る。コツ、と背後から足音がした。直ぐ傍にルミナの気配を感じる。何かを思いつめているような、何故かそんな気がして――
「冷静に考えたのだけどな」
声を掛けようとした矢先に被せられたその言葉に対し何を?と聞き返そうとした瞬間、腹部に強烈な衝撃が走り、視界が大きく揺らいだ。
何が起こった!?と、混乱する頭が頬にぶつかるひんやりとした感触に遮られた。揺らいだ視界が元に戻る。さっきまでとは90度傾いた施設の風景。
倒れた?でもなんで?敵か?清雅に見つかったのか?矢継ぎ早に疑問が幾つも浮かんだ。だけど、全部間違っていた。頭上から、出会った当初を思わせる冷静な声が聞こえた。
「やはり君は邪魔だ。今までお疲れ様、ここでゆっくり休んでいてくれ」
休めと聞こえた直後、もう一度腹部に、続けざまに後頭部に衝撃が走った。目の前が真っ暗になる。なんで――何が起こったのかと考えるが、意識が、思考が容赦なく途切れる。直前、微かに聞こえた、※※※※と。
意識を失う直前、霞む視界が最初に会った時と同じく無機質に感情を隠した顔と、その後ろで揺れる髪を見た。肩辺りまで伸びた髪が暖かく柔らかそうに揺らめくその光と、黒いバイザー越しに感じた冷たい視線、僅かに歪む口元が強く瞼の内に残り、意識を失うと同時に消失した。
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