186 / 273
第11章 希望を手に 絶望を超える
109話 正体 其の1
しおりを挟む
マガツヒ襲来を告げる警報が艦橋に響く。決してあってはならない事態が遂に訪れた。旗艦は転移中継地点としての機能も有しており、墜ちれば連合の運営に多大な影響が出る。
「あ、あのあのあのあの……こ、黒点観測部門より緊急連絡!!データ確認……マガツヒうごごご、動き出しました。観測範囲内にある巣に動き……って全部?う、嘘でしょ!?」
「全ての巣で空間転移時に見られる時空間震動反応を確認。少なくとも探査区域に存在する16の巣から当該宙域に向けた一斉転移を確認」
「空間震動、多数。規模、総数共に……測定不可!?合わせて急激なカグツチ濃度の低下、及び通信異常も確認」
「観測部門より緊急連絡、これ程の数に襲われたら……ハハ、すす数時間と持たずに全滅するって……ドウシヨ」
「ヤゴウ様、今すぐ部隊を引き上げさせないと、これだけの大群に襲われたら確実に全滅です!!」
告げられる絶望的な結末に混乱する最中、意を決しオペレーターが撤退を指示した。が――
「えぇい!!全部隊に通達を出せ、何としてもツクヨミだけは奪って来い!!奪い次第ここを離れる!!」
端から異常なヤゴウの指示は予想通り支離滅裂を極める。途端にピタ、と会話が止まった。命が惜しくないのか、と誰もが唖然とする。
「な、何言ってるんですかッ!?合計100億以上を数時間で全滅に追い込む化け物の群れが向かってきてるんですよ?今すぐ全部隊引き上げさせて逃げなきゃダメでしょ!?」
「正気ですか?アイツ等自力で空間転移するし何処までもコッチを追って来るんですよ!!これまでスサノヲ達が倒してきたのは巣から離れた集団けなんです」
「そーなんですよ、だから幾ら何でもあんな大群に襲われたら一巻の終わりですよッ!!」
絶望的な報せは止めどなく続く。観測史上最大最悪規模、これ程までの大群が群れ成すことなど通常ではありえなかったマガツヒの襲来。連合史上初、旗艦観測3000年史上初の悪夢が現実に訪れた。もし太陽系圏まで到達しようものならばオペレーターの予想通り地球人類70億、旗艦30億の民は半日と持たず消え失せる。漸く己の無知を悟った白川水希は絶句する。
「そ、そそんな程度知っている。だから急いで奪えと言っているッ。とにかく、早く!!」
「ちょっと旗色が悪くなってきたようね。これ以上は……」
狼狽えるヤゴウは尚もツクヨミの奪取を叫ぶ。命の危機が迫って尚、欲望に忠実な精神性は逆に敬意を表したい程に浅ましく、それ以上に愚か。が、もはや誰も指示を聞き入れない。自分達だけではなく知り合いや家族も纏めて死ぬ可能性があるのだから従う理由がない。
同じくアラハバキに属するオオゲツも特に口を挟まない。が、賛同している訳ではなく呆れて物が言えないらしい。本来ならば避難は当たり前。群れ単位での襲撃に限った話。今回のケースでは逃げたところで助かる可能性など無きに等しいが、今のところ逃げる以外の道は存在しない。現状を正しく認識できないヤゴウに呆れるのも無理はない。
「地上のカグツチ濃度を観測して下さい、大至急です」
ヤゴウを指示を塗り替える指示。視線がヒルメへと向かう。彼女は地上で起きた光源の正体に予測をつけた。冷静ならば恐らくオペレーター達も気付くレベル。しかし、彼女以外が全く答えに辿り着かない状況に、混乱する艦橋の様子が窺い知れる。
「あ、あの。駄目だそうです。黒点観測部門から連絡です。マガツヒ探知用のセンサー類全てが一斉に不調をきたしたとの事。この不調ですが、かなり大規模の為に修復の目途が立たないそうです!!」
「一体何が起きたの?多分さっきの白光現象か、直前に観測したエネルギーの放出現象が原因かな?」
「ア、アレ?艦橋のセンサーの一部も破損してます。オカシイな、何コレどうなってるの!?」
「何が起きたのです?」
「白光現象とエネルギー放出を境に艦外の一部計測機器類に異常発生。出鱈目な数字を出しています。地球の戦闘区域周辺のカグツチ濃度一切が計測できません!!」
「艦内の機器は正常に動作していますが、つい先程危険域への到達を確認しました。このまま上昇を続ければ、遠からず故障すると思われます」
「異常とはどの様な状態ですか?」
「は、はい。濃度が0と1の間を滅茶苦茶な速さで切り替えながら表示していて、恐らく白光現象を引き起こしたカグツチ濃度が高すぎる事が原因による故障かと思うんですけど。でもそんな事あるんですか?」
「故障直前に示していた数字は危険域でした。少なくとも濃度10以上の可能性がありますがやはりセンサー類が全滅していて正確な数字が出せません!!」
「そうですか。基本的に艦外のセンサーは濃度が10を超える事態は想定していません。今、私が個人的に使用するセンサーと繋ぎました。測定値の上限は有りません、現在はどの程度でしょうか」
「まさかさっき地上で観測した光って……」
発光現象の正体が明らかとなる。
「恐らくそうでしょう、地上で起きたのは急激な濃度上昇による白光現象です」
ヒルメの回答に、艦橋中がどよめいた。白光の度合いは濃度に比例するが、あれ程の光量は誰も見た事がない。現実にも、過去3000年の記録にも。ダメ押しに光が物理的なエネルギーを持ち、清雅市上空を覆っていた雲を吹き飛ばしている。無論、そんな現象も一度として観測されなかった。
「どれ程の濃度なのか、そもそも何が原因で引き起こされたのかも不明です」
「あ、あの、戦闘区域の……計測が完了しました……100!?100を超えてます!!」
「ちょーっと嘘でしょ、緊急避難宙域レベルじゃない?幾ら何でも間違いでしょ!?」
計測された濃度にやや間延びした口調のオペレーターが明らかに動揺した。緊急避難宙域とは恒星からおよそ100キ~10000キロ範囲を指す。この付近はカグツチ濃度が高く、マガツヒが寄ってこない。一方、艦全体に防壁を展開しないと恒星が放つ熱で艦が破壊される。基本的に長時間の停泊は推奨されず、当該宙域を通過する事でマガツヒの目を眩ますのが主目的の一時避難宙域。
「戦闘、回避出来るかもしれません。地球のカグツチ濃度はほぼ恒星と同じ。あれ程の濃度なら消滅を恐れ、近づかないでしょう。全アメノトリフネに通達を。可能な限り地球へ接近して下さい。それから、誰でも良いのでマガツヒの監視をお願いします。転移の際の空間震動だけを注視すればおおよその動きは把握可能です。併せてマガツヒ襲撃に備えるよう全部隊に通達。地球からの侵入者だけに気を取られると被害が拡大、最悪全滅します」
「貴様、誰が勝手に指示を出していいと言った!!」
不測の事態。未知の現象を前にヒルメが的確な指示を飛ばす。安堵し、冷静に対処を始めるオペレーター。が、ヤゴウの横槍に止まる。どうやら余程に不満らしい。男の愚かしさは到底擁護できるものではなく、愛想をつかしたオオゲツは心底から不快そうな顔をヤゴウに向ける。
また、ヒルメも同じく。無機質な眼差しに決意が滲む。気圧されたヤゴウはそれまでの気勢はどこえやら、押し黙ってしまった。
「あ、あのあのあのあの……こ、黒点観測部門より緊急連絡!!データ確認……マガツヒうごごご、動き出しました。観測範囲内にある巣に動き……って全部?う、嘘でしょ!?」
「全ての巣で空間転移時に見られる時空間震動反応を確認。少なくとも探査区域に存在する16の巣から当該宙域に向けた一斉転移を確認」
「空間震動、多数。規模、総数共に……測定不可!?合わせて急激なカグツチ濃度の低下、及び通信異常も確認」
「観測部門より緊急連絡、これ程の数に襲われたら……ハハ、すす数時間と持たずに全滅するって……ドウシヨ」
「ヤゴウ様、今すぐ部隊を引き上げさせないと、これだけの大群に襲われたら確実に全滅です!!」
告げられる絶望的な結末に混乱する最中、意を決しオペレーターが撤退を指示した。が――
「えぇい!!全部隊に通達を出せ、何としてもツクヨミだけは奪って来い!!奪い次第ここを離れる!!」
端から異常なヤゴウの指示は予想通り支離滅裂を極める。途端にピタ、と会話が止まった。命が惜しくないのか、と誰もが唖然とする。
「な、何言ってるんですかッ!?合計100億以上を数時間で全滅に追い込む化け物の群れが向かってきてるんですよ?今すぐ全部隊引き上げさせて逃げなきゃダメでしょ!?」
「正気ですか?アイツ等自力で空間転移するし何処までもコッチを追って来るんですよ!!これまでスサノヲ達が倒してきたのは巣から離れた集団けなんです」
「そーなんですよ、だから幾ら何でもあんな大群に襲われたら一巻の終わりですよッ!!」
絶望的な報せは止めどなく続く。観測史上最大最悪規模、これ程までの大群が群れ成すことなど通常ではありえなかったマガツヒの襲来。連合史上初、旗艦観測3000年史上初の悪夢が現実に訪れた。もし太陽系圏まで到達しようものならばオペレーターの予想通り地球人類70億、旗艦30億の民は半日と持たず消え失せる。漸く己の無知を悟った白川水希は絶句する。
「そ、そそんな程度知っている。だから急いで奪えと言っているッ。とにかく、早く!!」
「ちょっと旗色が悪くなってきたようね。これ以上は……」
狼狽えるヤゴウは尚もツクヨミの奪取を叫ぶ。命の危機が迫って尚、欲望に忠実な精神性は逆に敬意を表したい程に浅ましく、それ以上に愚か。が、もはや誰も指示を聞き入れない。自分達だけではなく知り合いや家族も纏めて死ぬ可能性があるのだから従う理由がない。
同じくアラハバキに属するオオゲツも特に口を挟まない。が、賛同している訳ではなく呆れて物が言えないらしい。本来ならば避難は当たり前。群れ単位での襲撃に限った話。今回のケースでは逃げたところで助かる可能性など無きに等しいが、今のところ逃げる以外の道は存在しない。現状を正しく認識できないヤゴウに呆れるのも無理はない。
「地上のカグツチ濃度を観測して下さい、大至急です」
ヤゴウを指示を塗り替える指示。視線がヒルメへと向かう。彼女は地上で起きた光源の正体に予測をつけた。冷静ならば恐らくオペレーター達も気付くレベル。しかし、彼女以外が全く答えに辿り着かない状況に、混乱する艦橋の様子が窺い知れる。
「あ、あの。駄目だそうです。黒点観測部門から連絡です。マガツヒ探知用のセンサー類全てが一斉に不調をきたしたとの事。この不調ですが、かなり大規模の為に修復の目途が立たないそうです!!」
「一体何が起きたの?多分さっきの白光現象か、直前に観測したエネルギーの放出現象が原因かな?」
「ア、アレ?艦橋のセンサーの一部も破損してます。オカシイな、何コレどうなってるの!?」
「何が起きたのです?」
「白光現象とエネルギー放出を境に艦外の一部計測機器類に異常発生。出鱈目な数字を出しています。地球の戦闘区域周辺のカグツチ濃度一切が計測できません!!」
「艦内の機器は正常に動作していますが、つい先程危険域への到達を確認しました。このまま上昇を続ければ、遠からず故障すると思われます」
「異常とはどの様な状態ですか?」
「は、はい。濃度が0と1の間を滅茶苦茶な速さで切り替えながら表示していて、恐らく白光現象を引き起こしたカグツチ濃度が高すぎる事が原因による故障かと思うんですけど。でもそんな事あるんですか?」
「故障直前に示していた数字は危険域でした。少なくとも濃度10以上の可能性がありますがやはりセンサー類が全滅していて正確な数字が出せません!!」
「そうですか。基本的に艦外のセンサーは濃度が10を超える事態は想定していません。今、私が個人的に使用するセンサーと繋ぎました。測定値の上限は有りません、現在はどの程度でしょうか」
「まさかさっき地上で観測した光って……」
発光現象の正体が明らかとなる。
「恐らくそうでしょう、地上で起きたのは急激な濃度上昇による白光現象です」
ヒルメの回答に、艦橋中がどよめいた。白光の度合いは濃度に比例するが、あれ程の光量は誰も見た事がない。現実にも、過去3000年の記録にも。ダメ押しに光が物理的なエネルギーを持ち、清雅市上空を覆っていた雲を吹き飛ばしている。無論、そんな現象も一度として観測されなかった。
「どれ程の濃度なのか、そもそも何が原因で引き起こされたのかも不明です」
「あ、あの、戦闘区域の……計測が完了しました……100!?100を超えてます!!」
「ちょーっと嘘でしょ、緊急避難宙域レベルじゃない?幾ら何でも間違いでしょ!?」
計測された濃度にやや間延びした口調のオペレーターが明らかに動揺した。緊急避難宙域とは恒星からおよそ100キ~10000キロ範囲を指す。この付近はカグツチ濃度が高く、マガツヒが寄ってこない。一方、艦全体に防壁を展開しないと恒星が放つ熱で艦が破壊される。基本的に長時間の停泊は推奨されず、当該宙域を通過する事でマガツヒの目を眩ますのが主目的の一時避難宙域。
「戦闘、回避出来るかもしれません。地球のカグツチ濃度はほぼ恒星と同じ。あれ程の濃度なら消滅を恐れ、近づかないでしょう。全アメノトリフネに通達を。可能な限り地球へ接近して下さい。それから、誰でも良いのでマガツヒの監視をお願いします。転移の際の空間震動だけを注視すればおおよその動きは把握可能です。併せてマガツヒ襲撃に備えるよう全部隊に通達。地球からの侵入者だけに気を取られると被害が拡大、最悪全滅します」
「貴様、誰が勝手に指示を出していいと言った!!」
不測の事態。未知の現象を前にヒルメが的確な指示を飛ばす。安堵し、冷静に対処を始めるオペレーター。が、ヤゴウの横槍に止まる。どうやら余程に不満らしい。男の愚かしさは到底擁護できるものではなく、愛想をつかしたオオゲツは心底から不快そうな顔をヤゴウに向ける。
また、ヒルメも同じく。無機質な眼差しに決意が滲む。気圧されたヤゴウはそれまでの気勢はどこえやら、押し黙ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
蒼穹の裏方
Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し
未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる