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第11章 希望を手に 絶望を超える
116話 舞い落ちる粉雪の如く
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旗艦アマテラス 居住区域――
居住区域に出現した巨大なマジンは、必死の抵抗を試みるスサノヲ達を圧倒する。誰もが消耗し切っており、とうに限界を超えている。誰一人、諦めない。が、スサノヲ達が幾度となく連携を繰り出そうがマジンの破壊も、仲間の救出も叶わず。分厚いマジンの壁がそれを許さない。化け物は悲鳴に似た唸り声を上げながら、尚も居住区域を突き進む――
「なんだこの文字は?この星の?いや、それよりも操作が!?」
無敵化と思えた進撃が、停止した。戦場後方からマジンを操るゲイルの携帯端末にも同様にツクヨミの遺言が浮かび上がり、操作不能に陥った。白川水希から与えられた人質を取れとの指示、マガツヒという未知の敵性存在。立て続けの想定外に焦るゲイル。指示を無視して好き放題に暴れる男には遺言も、そこに籠められた意味も理解できない。否、元から解するつもりもない。
この男、元は極めて優秀有能な警察官だった。が、正義感など皆無。幼少時は両親からの虐待。学生時は周囲からの虐め。そんな人生に彼の価値観は簡単に歪み、狂った。
力こそが絶対正義。その一点こそがゲイルの原点。警官を志した理由も「清雅に次ぐ絶対的な力」となる法と正義を後ろ盾としたかった為。警官を志した理由も「犯罪者ならば幾ら傷つけようが咎められることがない」と言い切った。
清雅と出会ったのは優秀な経歴でも庇いきれなくなった頃。彼は罪状一切を帳消しする代わりに清雅に服従するという提案を受け入れた。渡りに船。現在世界における頂点、法と正義よりも更に強力な「清雅とその神」という後ろ盾にゲイルは二つ返事で了承した。
歪んだ倫理と価値は力を手に入れた事で更に暴走、己の快不快のみを基準とする単純で醜い思考へと変貌した。力のみを他者との接点とした男は、そうであるが故に他者との適切な距離を測れず、寧ろ拒絶した。だが一方で孤独に堪え切れる程に強い意志を持たなかった。だから傷つこうが強引に容赦なく他者へ近づく。それがこの男の本質。
が、彼に限った話ではない。携帯端末が隅々にまで行き渡った現在において、内面は他者を求めながら己の弱さ故に近づく事が出来ず、やがて近づかない他者に責任を転嫁し、肥大した自己という殻に閉じ籠る人間は多い。彼はその傾向が特に強かっただけ。残虐なまでの攻撃性の実体は、加虐心の本質は極端な脆さの裏返し。己を直視出来ず、体裁を必死に取り繕い、醜く肥大化した自尊心にしがみつく姿はこの世界の現身そのもの。
「故障……いや、戻った?なんなんだコレは。まぁ、いい。さっさと義理を果たすか」
ほんの僅かなトラブルとゲイルは切って捨てた。事実、彼は連合最強と目されるスサノヲを追い詰めている。連日の任務による疲弊と武装の質の差は余りにも酷い。本来ならばココまで一方的ではなかったとアベルは臍を噛む。
ほぼ全てが地球側の利となり、旗艦側の不利に働いた結果、戦いは膠着状態に陥った。幸運とは、運命とは時に驚く程に残酷で残忍。何をどう選択しようが、何方が勝利しようが大勢に犠牲を強いる。
アベルとツクヨミは絶望の末、地球を選択した。迷いはあった。和平への道が存在しないと分かった時、戦いの道を選択した時、歪んだ意志を持って戦いに参加する者を見た時、揺らいだ。それでも、戦いの道を選んだ。
どれ程に高い性能を持とうが、強い武器を使おうが扱う者が弱ければ意味がない。そう理解しながら規格外の武装を作り出し、与えた。矛盾だ。アベルもツクヨミも、己にならば制御できる、導けると己惚れた。
その結果が最悪の形で花開く。己を制御できない者達が戦火を広げる。流れた血と失った命の分だけ世界が歪み壊れゆく。もう二度と修復できない傷を負う。気が付けばスサノヲの戦士達が一人、また一人と膝をつく。傷を負い、血を流す身体と苦悶に満ちた表情が助けたいが身体以上に心が動かない心情を雄弁に語る。
「諦めるなぁ!!」
高らかに叫ぶ声が戦場に響く。絶望に支配されそうな心を、燃え尽きようとする意志を鼓舞する声の主はイヅナ。彼の目に宿る強烈な光が宿る。彼だけは諦めていない。絶望の中で折れず、燃え盛る意志一つでマジンの前に立ちはだかる。
「クッ、ハハハ。気合で何とかなると思っているのか?なんと前時代的な、これほど文明が進んでも稚拙な精神論を振りかざすとは」
ゲイルは腹の底から笑った。だが、彼は知らない。この世界において精神、意志、心、感情、魂など様々に表現される人の内側から溢れ出る力こそが最も強い力を発揮する事を。それはあらゆる命が持つ権利。遥か遠い昔から、全ての文明とそこで生きる者に等しく与えられた力。
イヅナが巨大な刀剣を握る。その光景にゲイルは再び笑った。しかし彼は知らない――否、忘れた。伊佐凪竜一を匿っていた老婆が自らの意志でマジンの支配を断ち切った光景を。僅か数日前に辛酸を嘗めた経験を、己の優勢が揺るがない確信から都合よく記憶から消した。
が、そのゲイルが直後に言葉を失う。イヅナの意志に呼応し、カグツチが異常な濃度で集まる。居住地区中の光が吸い寄せられ、右腕が輝き、武器へと伝播、白く輝く長大な刃を形成した。
自身の背丈の数倍はあろうかという非実体型の刃。己の、何より武器自身の性能限界を遥かに超えた刃。その輝きに誰もが言葉を失った。イヅナはその刃を地面に突き刺し、目一杯の力を籠めながら引き抜くと、斬り上げた斬撃は逆袈裟にマジンを切り裂いた。
地面、背後のビル諸共に切り裂かれたマジンは殊更大きな叫び声を上げながら動きを止める。同時に内包されたスサノヲが僅か露出した。仲間の姿に他のスサノヲ達が突き動かされる様にイヅナに加勢する。
一方、遠目に様子を窺っていたゲイルは慌ててマジンに指示を飛ばす。マジンは周囲を侵食しながら即座に回復を始めるが、瞬間的な大打撃により傷の治りが僅かに遅れる。
再度の猛攻。今度はワダツミがマジンの眼前に立ちはだかる。周囲が光に包まれ、やがて肩に抱えた大砲に吸い込まれる。無言。だが烈火の如き気迫と共に撃ち出された弾丸は白い燐光を伴いながら一直線に突き進み、マジンに直撃、大部分を吹き飛ばした。
激痛を耐え続けた上に、碌な休息も与えられないまま使い潰された瀕死状態にも関わらず想像以上の力を発揮したスサノヲにゲイルが焦る。だが、もう遅い。意志薄弱なゲイルにこの状況を覆すのは不可能。
「クソ共がぁッ!!」
「今度こそおぉぉぉ!!」
イヅナを潰さんと襲い掛かるマジンの巨大な両手をワダツミが払いのけ、その隙にイヅナがマジンの頭部に巨大な刃を振り下ろす。刃は、胸元まで切り裂いたところで止まった。武器が出力に耐えられず、破損、消失した。が、その程度では諦めない。助けるという意志のままマジンへ体当たり、同時に引き裂かれた胸元に破損した柄を突き立てた。
「助けると、言ったッ!!」
叫ぶ。その意志に、覚悟に呼応したカグツチが集まり柄へと集中、更に巨大な光の刃を作り出し、マジンを引き裂いた。イヅナは漸く救出した仲間を左手に抱え、そのまま地面へ向け落下する。
核を失ったマジンはその動きを完全に停止、分解消滅を始めた。ゲイルは急いでマジンに指示を飛ばす。怒りと、それ以上の焦り。故に、意識が散った。彼は周囲の確認を怠ってしまった。
「チィッ!!ドイツもコイツもッ、ならば今度は市民共を……」
想定外の敗北に憤慨するゲイルが即座に次の手段に打って出る。次はスサノヲが絶対に攻撃出来ない市民を直接操ろうと、端末を操作した。スサノヲの眼前に僅かに残っていたマジンの残骸は完全に消失し、逃げ遅れた市民達へと向かう。キラキラと悍ましい輝きを放つナノマシンが市民の周囲を取り囲み、不気味なまでに青い輝きで包み込み始める。
が、ピタと止まった。言葉も、端末を操る手も、マジンも。ゲイルの左肩から右脇へ斜めに光の筋が通り過ぎた。直後、ビルが袈裟懸けに斬り裂かれた。彼も同じ運命を辿る。戦場の反対側には己の意志に目覚めた弐号機が光の刃を生み出す光景。ゲイルは不運にも刃の通り道におり、直撃を受けた。彼も強固な地球製の防壁発生装置を持つ。ただ、規格外の高出力の前には無力だった。
「バ……バカな……わた、わたしはまだまだだまだま……」
崩れ落ちるビルと共にゲイルはその姿と命を消した。マジンは資質を持つ者が操る事でその真価を発揮する。逆を言えば、操る者がいなければ何も出来ない。マジンは傀儡師ゲイルの死亡により、まるで舞い落ちる粉雪の如く旗艦の床を青く染め上げながら機能を完全停止した。
居住区域に出現した巨大なマジンは、必死の抵抗を試みるスサノヲ達を圧倒する。誰もが消耗し切っており、とうに限界を超えている。誰一人、諦めない。が、スサノヲ達が幾度となく連携を繰り出そうがマジンの破壊も、仲間の救出も叶わず。分厚いマジンの壁がそれを許さない。化け物は悲鳴に似た唸り声を上げながら、尚も居住区域を突き進む――
「なんだこの文字は?この星の?いや、それよりも操作が!?」
無敵化と思えた進撃が、停止した。戦場後方からマジンを操るゲイルの携帯端末にも同様にツクヨミの遺言が浮かび上がり、操作不能に陥った。白川水希から与えられた人質を取れとの指示、マガツヒという未知の敵性存在。立て続けの想定外に焦るゲイル。指示を無視して好き放題に暴れる男には遺言も、そこに籠められた意味も理解できない。否、元から解するつもりもない。
この男、元は極めて優秀有能な警察官だった。が、正義感など皆無。幼少時は両親からの虐待。学生時は周囲からの虐め。そんな人生に彼の価値観は簡単に歪み、狂った。
力こそが絶対正義。その一点こそがゲイルの原点。警官を志した理由も「清雅に次ぐ絶対的な力」となる法と正義を後ろ盾としたかった為。警官を志した理由も「犯罪者ならば幾ら傷つけようが咎められることがない」と言い切った。
清雅と出会ったのは優秀な経歴でも庇いきれなくなった頃。彼は罪状一切を帳消しする代わりに清雅に服従するという提案を受け入れた。渡りに船。現在世界における頂点、法と正義よりも更に強力な「清雅とその神」という後ろ盾にゲイルは二つ返事で了承した。
歪んだ倫理と価値は力を手に入れた事で更に暴走、己の快不快のみを基準とする単純で醜い思考へと変貌した。力のみを他者との接点とした男は、そうであるが故に他者との適切な距離を測れず、寧ろ拒絶した。だが一方で孤独に堪え切れる程に強い意志を持たなかった。だから傷つこうが強引に容赦なく他者へ近づく。それがこの男の本質。
が、彼に限った話ではない。携帯端末が隅々にまで行き渡った現在において、内面は他者を求めながら己の弱さ故に近づく事が出来ず、やがて近づかない他者に責任を転嫁し、肥大した自己という殻に閉じ籠る人間は多い。彼はその傾向が特に強かっただけ。残虐なまでの攻撃性の実体は、加虐心の本質は極端な脆さの裏返し。己を直視出来ず、体裁を必死に取り繕い、醜く肥大化した自尊心にしがみつく姿はこの世界の現身そのもの。
「故障……いや、戻った?なんなんだコレは。まぁ、いい。さっさと義理を果たすか」
ほんの僅かなトラブルとゲイルは切って捨てた。事実、彼は連合最強と目されるスサノヲを追い詰めている。連日の任務による疲弊と武装の質の差は余りにも酷い。本来ならばココまで一方的ではなかったとアベルは臍を噛む。
ほぼ全てが地球側の利となり、旗艦側の不利に働いた結果、戦いは膠着状態に陥った。幸運とは、運命とは時に驚く程に残酷で残忍。何をどう選択しようが、何方が勝利しようが大勢に犠牲を強いる。
アベルとツクヨミは絶望の末、地球を選択した。迷いはあった。和平への道が存在しないと分かった時、戦いの道を選択した時、歪んだ意志を持って戦いに参加する者を見た時、揺らいだ。それでも、戦いの道を選んだ。
どれ程に高い性能を持とうが、強い武器を使おうが扱う者が弱ければ意味がない。そう理解しながら規格外の武装を作り出し、与えた。矛盾だ。アベルもツクヨミも、己にならば制御できる、導けると己惚れた。
その結果が最悪の形で花開く。己を制御できない者達が戦火を広げる。流れた血と失った命の分だけ世界が歪み壊れゆく。もう二度と修復できない傷を負う。気が付けばスサノヲの戦士達が一人、また一人と膝をつく。傷を負い、血を流す身体と苦悶に満ちた表情が助けたいが身体以上に心が動かない心情を雄弁に語る。
「諦めるなぁ!!」
高らかに叫ぶ声が戦場に響く。絶望に支配されそうな心を、燃え尽きようとする意志を鼓舞する声の主はイヅナ。彼の目に宿る強烈な光が宿る。彼だけは諦めていない。絶望の中で折れず、燃え盛る意志一つでマジンの前に立ちはだかる。
「クッ、ハハハ。気合で何とかなると思っているのか?なんと前時代的な、これほど文明が進んでも稚拙な精神論を振りかざすとは」
ゲイルは腹の底から笑った。だが、彼は知らない。この世界において精神、意志、心、感情、魂など様々に表現される人の内側から溢れ出る力こそが最も強い力を発揮する事を。それはあらゆる命が持つ権利。遥か遠い昔から、全ての文明とそこで生きる者に等しく与えられた力。
イヅナが巨大な刀剣を握る。その光景にゲイルは再び笑った。しかし彼は知らない――否、忘れた。伊佐凪竜一を匿っていた老婆が自らの意志でマジンの支配を断ち切った光景を。僅か数日前に辛酸を嘗めた経験を、己の優勢が揺るがない確信から都合よく記憶から消した。
が、そのゲイルが直後に言葉を失う。イヅナの意志に呼応し、カグツチが異常な濃度で集まる。居住地区中の光が吸い寄せられ、右腕が輝き、武器へと伝播、白く輝く長大な刃を形成した。
自身の背丈の数倍はあろうかという非実体型の刃。己の、何より武器自身の性能限界を遥かに超えた刃。その輝きに誰もが言葉を失った。イヅナはその刃を地面に突き刺し、目一杯の力を籠めながら引き抜くと、斬り上げた斬撃は逆袈裟にマジンを切り裂いた。
地面、背後のビル諸共に切り裂かれたマジンは殊更大きな叫び声を上げながら動きを止める。同時に内包されたスサノヲが僅か露出した。仲間の姿に他のスサノヲ達が突き動かされる様にイヅナに加勢する。
一方、遠目に様子を窺っていたゲイルは慌ててマジンに指示を飛ばす。マジンは周囲を侵食しながら即座に回復を始めるが、瞬間的な大打撃により傷の治りが僅かに遅れる。
再度の猛攻。今度はワダツミがマジンの眼前に立ちはだかる。周囲が光に包まれ、やがて肩に抱えた大砲に吸い込まれる。無言。だが烈火の如き気迫と共に撃ち出された弾丸は白い燐光を伴いながら一直線に突き進み、マジンに直撃、大部分を吹き飛ばした。
激痛を耐え続けた上に、碌な休息も与えられないまま使い潰された瀕死状態にも関わらず想像以上の力を発揮したスサノヲにゲイルが焦る。だが、もう遅い。意志薄弱なゲイルにこの状況を覆すのは不可能。
「クソ共がぁッ!!」
「今度こそおぉぉぉ!!」
イヅナを潰さんと襲い掛かるマジンの巨大な両手をワダツミが払いのけ、その隙にイヅナがマジンの頭部に巨大な刃を振り下ろす。刃は、胸元まで切り裂いたところで止まった。武器が出力に耐えられず、破損、消失した。が、その程度では諦めない。助けるという意志のままマジンへ体当たり、同時に引き裂かれた胸元に破損した柄を突き立てた。
「助けると、言ったッ!!」
叫ぶ。その意志に、覚悟に呼応したカグツチが集まり柄へと集中、更に巨大な光の刃を作り出し、マジンを引き裂いた。イヅナは漸く救出した仲間を左手に抱え、そのまま地面へ向け落下する。
核を失ったマジンはその動きを完全に停止、分解消滅を始めた。ゲイルは急いでマジンに指示を飛ばす。怒りと、それ以上の焦り。故に、意識が散った。彼は周囲の確認を怠ってしまった。
「チィッ!!ドイツもコイツもッ、ならば今度は市民共を……」
想定外の敗北に憤慨するゲイルが即座に次の手段に打って出る。次はスサノヲが絶対に攻撃出来ない市民を直接操ろうと、端末を操作した。スサノヲの眼前に僅かに残っていたマジンの残骸は完全に消失し、逃げ遅れた市民達へと向かう。キラキラと悍ましい輝きを放つナノマシンが市民の周囲を取り囲み、不気味なまでに青い輝きで包み込み始める。
が、ピタと止まった。言葉も、端末を操る手も、マジンも。ゲイルの左肩から右脇へ斜めに光の筋が通り過ぎた。直後、ビルが袈裟懸けに斬り裂かれた。彼も同じ運命を辿る。戦場の反対側には己の意志に目覚めた弐号機が光の刃を生み出す光景。ゲイルは不運にも刃の通り道におり、直撃を受けた。彼も強固な地球製の防壁発生装置を持つ。ただ、規格外の高出力の前には無力だった。
「バ……バカな……わた、わたしはまだまだだまだま……」
崩れ落ちるビルと共にゲイルはその姿と命を消した。マジンは資質を持つ者が操る事でその真価を発揮する。逆を言えば、操る者がいなければ何も出来ない。マジンは傀儡師ゲイルの死亡により、まるで舞い落ちる粉雪の如く旗艦の床を青く染め上げながら機能を完全停止した。
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