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第2章 日常の終わり 大乱の始まり
23話 終わりの始まり 其の7 連合標準時刻:木の節 70日目
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映像に1人の女が映ると、艦橋のそこかしこから不満と怨嗟の声が上がり始めた。
「何でコイツが!!」
「確かヤタガラス監視下で働いてるって話だけどさぁ」
「でも何やってるか具体的に分からないんだよね?」
「白川水希か」
不快感の源泉は不明瞭な今現在の動向以上にその女の所業故だ。映像に映し出されたのはルミナの言葉通り……且つて旗艦アマテラスに侵入し、この艦橋で散々に暴れ回った白川水希その人だった。彼女はあの戦いの後、まるで憑き物が落ちたかの様に大人しく且つ素直になり、ある奇妙な条件と引き換えに全ての罪を認めると、ボロボロの身体を押して元清雅の社員達に対する説得を行うなど山積する問題の解決に努めた。
地球側の戦犯達の処遇が速やかに決まった裏には、白川水希という女性のある種人外染みた努力と能力が欠かせ無かった事実は疑いようが無かった。が、彼女はその能力の高さを遺憾なく発揮して元清雅社員達を纏め上げるに止まらず、それでは足らぬとばかりにヤタガラス経由で特兵研と接触し共同研究まで持ちかけた。
地球人の能力はA-24からの報告通りかそれ以上であり、それは特兵研も彼等の発想力に驚かされた事からも明白だった。しかし、そうは言ってもかつての敵味方が共同で研究するとなれば色々と思うところはあり、特兵研内部でも賛成反対に分かれ喧々囂々の議論が交わされたものの、僅か2,3日程で共同研究を承認した。地球の技術者の自頭の良さと発想能力の高さは抜きんでており、今後の戦いに有益であるとの判断したそうだ。
以上の経緯から元清雅社員達は旗艦法に定められた最高刑である黄泉への幽閉とは別の形で贖罪の機会を得る事となり、白川水希の名前は旗艦アマテラスの極一部ではあるが、その名を知られる事となった。しかし一方でその事実を知る人間の割合は思うほどに少ない。彼女を含めた元清雅社員に対し複雑な感情を抱く人間が少なからず存在するからだ。
かつての戦いの原因を辿れば、その口火を切ったのは確かに旗艦側なのだが、戦いを利用し戦火を拡大させたのは清雅源蔵に唆された彼女達自身に他ならない。そんな彼女達の所在地を被害者が知ったらどんな行動に出るかなど想像に容易い。誰も彼もが文句を言うだけで終わるなんて夢物語だと考えており、それ以上に強硬な手段に出る事を危惧している。
故に白川水希を含む元清雅社員に関する情報一切は秘匿され、関係者であっても閲覧に厳しい制限が掛かるし口外なんてもっての外という状態で管理される事となった。ただでさえデリケートな時期に余計な問題を引き起こさせない為に取られた止むを得ない処置なのだが、それは彼女達が何を考えているかを理解する事を余計に困難にするという事態を招いた。
贖罪の為か、それとも復讐か。その心中が分からない大勢の人間からして見れば地球の異邦人は未だ恐怖の的でしかないのだ。余談となるが、彼女が協力の対価として要求した奇妙な条件とは、"伊佐凪竜一に対し自らは死亡したと伝える"というものだった。当初は誰もが意味不明と頭を捻ったが、分かってしまえば単純明快。それは両者が幼馴染という関係以上に、ツクヨミ清雅という地球最大の超大企業へコネ入社させたという過去があったからだ。
この情報を真面に精査が出来ない人間が見ればどう思うかは考えるまでもなく、伊佐凪竜一の立場の悪化は必至。故に彼女は自ら接触を断つと同時に彼の側からも接触する事が無いよう自らの死を偽装した。が、そんな当人の努力も虚しく伊佐凪竜一は彼女の生存を割と早くに知った。口の軽い何処かのハゲがうっかり漏らしたからだ。当然ソイツは周囲から散々に叱られボコボコにされたりどさくさ紛れに借金を増額されたりと酷い目にあったのだが……皮肉にもその一件は伊佐凪竜一とタガミの距離を縮めるという結果をもたらした。
「過去については色々と言いたい事があるでしょうし、私も謝罪が終わったとは考えていません。ですが今はそれよりも重要な事があります」
「久那麗華の事だな?」
そこまで話した両者は会話を中断するとお互いを値踏みするかの様に見つめ合った。白川水希とルミナ=AZ1。神魔戦役において殺す側と殺される側という立場にありながら、今日この日まで顔を合わせる事が無かった2人が初めて顔を合わせたのだから致し方ない部分もあるだろう。
周囲の空気が冷える様な感覚があった。過去、伊佐凪竜一を助ける為に地球に取り残されたルミナを殺す為、白川水希は奸計を巡らし追っ手を差し向けた。それは幸運にも未然に終わったが、だからと言って殺す側と殺される側という関係が変わることは無い。オペレーター達は、映像越しとは言え無言で互いを見つめ合う2人を見て一触即発の気配を感じ取った。
無論、私も同じ感想を抱いた。特に殺される側であるルミナは心中穏やかでは無いだろう、だから何も語らずただ相手を睨んでいるのだ。周囲を見ればオペレーター達もタダならぬ気配に身を縮めコソコソと話をしている。
「やっぱりアレだよ、ライバルだからね」
「そうだよね、恋敵が姿見せたんだから心中穏やかではいられないよね?」
「幼馴染……地球ではかなりのアドバンテージらしいですよ?」
なーんでコイツ等はこんなに駄目なんですかね。少しは緊張感を持て。
「ええ、あの子だけは私の説得に耳を貸すことなく何処かへと消えてしまった」
「知っている、もう一度説得するつもりか?」
「いいえ、アノ子は思い込んだら周囲が見えなくなる性格だった。だけど、それでももし心変わりしたのならばヤタガラスを経由して私に連絡を入れる位の冷静さは持ちあわせています。だけどそうする気配は無い。それに……」
「なんだ?」
「アノ服装が気になるんです」
「よう、そっちでも話題か?」
「関さん……何処から連絡してるんですか?」
一方の当の本人達はと言えば、拗れた関係性や周囲の勘違いなどお構いなしに話を続ける。頼りになる人間はやはり違う、私がそう感心する最中にもう1人頼りになる人物が通信に割り込んで来た。関宗太郎。半年前まで清雅を抱える日本という地域の首相であった男だ。
A-24の話によればこの男も相当以上の切れ者であり、世界よりも強い影響力を持つが故に強烈な反発を抱く列強各国と清雅の関係が崩壊しない様にバランスを取り続けたそうだ。
その実力は裏から手を回す事で首相へと押し上げた清雅源蔵でさえも認めており、不要ならば切り捨てると強気の姿勢を崩さなかった一方で、終ぞソレを実行に移さなかった事からも明らか。A-24から齎されたそんな程度の情報であったとしてもこの男が如何に有能であるか理解できる。
「今はアメノトリフネ一番艦って場所だ。そっちに居なくて悪いが情報だけは来てるよ。こっちも大騒ぎだ。何せ今までどれだけ探しても見つからなかった女が突然姿を見せたんだからな」
「そうですか、ですが細心の注意を払ってください」
「分かってる、操られるんだろう?」
「えぇ、しかも清雅在籍時とは比べ物にならない。どうしてこうなったの……」
「懺悔は良い。今は少しでも情報が欲しい。居場所の特定は?」
「はい、特定済みです。第2居住区域、座標5197の5008。区内中央に位置する複合企業S-IN所有の複合商業施設屋上です」
ルミナがオペレーターに確認を取ると、彼女の一番近くにいた若手の男は居場所を即答した。アレだけド派手に且つ通信を乗っ取ってまで行ったのだから寧ろ見つけて欲しかったのだろうと、そう思える位に居場所が容易に割れた。
「S-IN……という事はあのヤハタか?」
「はい、半月ほど前にひと悶着起こしたヤハタ所有の物件で間違いありません」
「何故そんな場所に……いやそれもだけどあの服」
「水希さんヨォ、あの服もしや……」
「多分……そう、最悪ね」
大半の人間の興味は久那麗華の居場所よりもその行動に関心が向いた。しかし殆どが何らの意味も見いだせなかったし理解も出来なかったのだが、白川水希と関宗太郎の2人は少女の行動の意味に気付いたようだ。
『……ているか。……こえて……聞こえているか』
ソレは和平交渉が結ばれた事で争いが集結した地球とアマツミカボシの関係を引き裂く者、地球が正式にカガセオ連合に組み込まれる事を唾棄する者、青白戦役から時間が止まった者、未だ戦いを望む者、そして……自らの内から湧き上がる憎しみを制御出来ない者。少女はその全てであり、その声はやがて通信を経由し旗艦全土にまで広がりアマツミカボシ全ての耳に届いた。が、誰もが違和感を覚えた。
その声から悲哀と怒りと憎しみが溢れていたからだ。ビルの屋上に立つ少女を誰もが見た、とても美しく装い化粧をしたその少女は一月以上も逃げ回っていたとは微塵も思えない美しさだった。
少女は憎しみすら糧にする事で更に輝いていた。しかしその姿を見た誰もが理解した。その輝きの先には何も無い、命を燃やし削っていると感じたのだ。そしてそれは間違いでは無い、少女の目を見れば良く理解できる。誰もがその目を見て恐怖を抱いた事だろう、それ程までに少女の目には生気が無く、それ以上に暗く澱んでいたからだ。絶望、怒り、憎しみ、呪い、深い闇を湛えた目は負の感情のみで構成されていると誰もが理解した。
少女は……破滅的な思考に身も心も委ねている。
「何でコイツが!!」
「確かヤタガラス監視下で働いてるって話だけどさぁ」
「でも何やってるか具体的に分からないんだよね?」
「白川水希か」
不快感の源泉は不明瞭な今現在の動向以上にその女の所業故だ。映像に映し出されたのはルミナの言葉通り……且つて旗艦アマテラスに侵入し、この艦橋で散々に暴れ回った白川水希その人だった。彼女はあの戦いの後、まるで憑き物が落ちたかの様に大人しく且つ素直になり、ある奇妙な条件と引き換えに全ての罪を認めると、ボロボロの身体を押して元清雅の社員達に対する説得を行うなど山積する問題の解決に努めた。
地球側の戦犯達の処遇が速やかに決まった裏には、白川水希という女性のある種人外染みた努力と能力が欠かせ無かった事実は疑いようが無かった。が、彼女はその能力の高さを遺憾なく発揮して元清雅社員達を纏め上げるに止まらず、それでは足らぬとばかりにヤタガラス経由で特兵研と接触し共同研究まで持ちかけた。
地球人の能力はA-24からの報告通りかそれ以上であり、それは特兵研も彼等の発想力に驚かされた事からも明白だった。しかし、そうは言ってもかつての敵味方が共同で研究するとなれば色々と思うところはあり、特兵研内部でも賛成反対に分かれ喧々囂々の議論が交わされたものの、僅か2,3日程で共同研究を承認した。地球の技術者の自頭の良さと発想能力の高さは抜きんでており、今後の戦いに有益であるとの判断したそうだ。
以上の経緯から元清雅社員達は旗艦法に定められた最高刑である黄泉への幽閉とは別の形で贖罪の機会を得る事となり、白川水希の名前は旗艦アマテラスの極一部ではあるが、その名を知られる事となった。しかし一方でその事実を知る人間の割合は思うほどに少ない。彼女を含めた元清雅社員に対し複雑な感情を抱く人間が少なからず存在するからだ。
かつての戦いの原因を辿れば、その口火を切ったのは確かに旗艦側なのだが、戦いを利用し戦火を拡大させたのは清雅源蔵に唆された彼女達自身に他ならない。そんな彼女達の所在地を被害者が知ったらどんな行動に出るかなど想像に容易い。誰も彼もが文句を言うだけで終わるなんて夢物語だと考えており、それ以上に強硬な手段に出る事を危惧している。
故に白川水希を含む元清雅社員に関する情報一切は秘匿され、関係者であっても閲覧に厳しい制限が掛かるし口外なんてもっての外という状態で管理される事となった。ただでさえデリケートな時期に余計な問題を引き起こさせない為に取られた止むを得ない処置なのだが、それは彼女達が何を考えているかを理解する事を余計に困難にするという事態を招いた。
贖罪の為か、それとも復讐か。その心中が分からない大勢の人間からして見れば地球の異邦人は未だ恐怖の的でしかないのだ。余談となるが、彼女が協力の対価として要求した奇妙な条件とは、"伊佐凪竜一に対し自らは死亡したと伝える"というものだった。当初は誰もが意味不明と頭を捻ったが、分かってしまえば単純明快。それは両者が幼馴染という関係以上に、ツクヨミ清雅という地球最大の超大企業へコネ入社させたという過去があったからだ。
この情報を真面に精査が出来ない人間が見ればどう思うかは考えるまでもなく、伊佐凪竜一の立場の悪化は必至。故に彼女は自ら接触を断つと同時に彼の側からも接触する事が無いよう自らの死を偽装した。が、そんな当人の努力も虚しく伊佐凪竜一は彼女の生存を割と早くに知った。口の軽い何処かのハゲがうっかり漏らしたからだ。当然ソイツは周囲から散々に叱られボコボコにされたりどさくさ紛れに借金を増額されたりと酷い目にあったのだが……皮肉にもその一件は伊佐凪竜一とタガミの距離を縮めるという結果をもたらした。
「過去については色々と言いたい事があるでしょうし、私も謝罪が終わったとは考えていません。ですが今はそれよりも重要な事があります」
「久那麗華の事だな?」
そこまで話した両者は会話を中断するとお互いを値踏みするかの様に見つめ合った。白川水希とルミナ=AZ1。神魔戦役において殺す側と殺される側という立場にありながら、今日この日まで顔を合わせる事が無かった2人が初めて顔を合わせたのだから致し方ない部分もあるだろう。
周囲の空気が冷える様な感覚があった。過去、伊佐凪竜一を助ける為に地球に取り残されたルミナを殺す為、白川水希は奸計を巡らし追っ手を差し向けた。それは幸運にも未然に終わったが、だからと言って殺す側と殺される側という関係が変わることは無い。オペレーター達は、映像越しとは言え無言で互いを見つめ合う2人を見て一触即発の気配を感じ取った。
無論、私も同じ感想を抱いた。特に殺される側であるルミナは心中穏やかでは無いだろう、だから何も語らずただ相手を睨んでいるのだ。周囲を見ればオペレーター達もタダならぬ気配に身を縮めコソコソと話をしている。
「やっぱりアレだよ、ライバルだからね」
「そうだよね、恋敵が姿見せたんだから心中穏やかではいられないよね?」
「幼馴染……地球ではかなりのアドバンテージらしいですよ?」
なーんでコイツ等はこんなに駄目なんですかね。少しは緊張感を持て。
「ええ、あの子だけは私の説得に耳を貸すことなく何処かへと消えてしまった」
「知っている、もう一度説得するつもりか?」
「いいえ、アノ子は思い込んだら周囲が見えなくなる性格だった。だけど、それでももし心変わりしたのならばヤタガラスを経由して私に連絡を入れる位の冷静さは持ちあわせています。だけどそうする気配は無い。それに……」
「なんだ?」
「アノ服装が気になるんです」
「よう、そっちでも話題か?」
「関さん……何処から連絡してるんですか?」
一方の当の本人達はと言えば、拗れた関係性や周囲の勘違いなどお構いなしに話を続ける。頼りになる人間はやはり違う、私がそう感心する最中にもう1人頼りになる人物が通信に割り込んで来た。関宗太郎。半年前まで清雅を抱える日本という地域の首相であった男だ。
A-24の話によればこの男も相当以上の切れ者であり、世界よりも強い影響力を持つが故に強烈な反発を抱く列強各国と清雅の関係が崩壊しない様にバランスを取り続けたそうだ。
その実力は裏から手を回す事で首相へと押し上げた清雅源蔵でさえも認めており、不要ならば切り捨てると強気の姿勢を崩さなかった一方で、終ぞソレを実行に移さなかった事からも明らか。A-24から齎されたそんな程度の情報であったとしてもこの男が如何に有能であるか理解できる。
「今はアメノトリフネ一番艦って場所だ。そっちに居なくて悪いが情報だけは来てるよ。こっちも大騒ぎだ。何せ今までどれだけ探しても見つからなかった女が突然姿を見せたんだからな」
「そうですか、ですが細心の注意を払ってください」
「分かってる、操られるんだろう?」
「えぇ、しかも清雅在籍時とは比べ物にならない。どうしてこうなったの……」
「懺悔は良い。今は少しでも情報が欲しい。居場所の特定は?」
「はい、特定済みです。第2居住区域、座標5197の5008。区内中央に位置する複合企業S-IN所有の複合商業施設屋上です」
ルミナがオペレーターに確認を取ると、彼女の一番近くにいた若手の男は居場所を即答した。アレだけド派手に且つ通信を乗っ取ってまで行ったのだから寧ろ見つけて欲しかったのだろうと、そう思える位に居場所が容易に割れた。
「S-IN……という事はあのヤハタか?」
「はい、半月ほど前にひと悶着起こしたヤハタ所有の物件で間違いありません」
「何故そんな場所に……いやそれもだけどあの服」
「水希さんヨォ、あの服もしや……」
「多分……そう、最悪ね」
大半の人間の興味は久那麗華の居場所よりもその行動に関心が向いた。しかし殆どが何らの意味も見いだせなかったし理解も出来なかったのだが、白川水希と関宗太郎の2人は少女の行動の意味に気付いたようだ。
『……ているか。……こえて……聞こえているか』
ソレは和平交渉が結ばれた事で争いが集結した地球とアマツミカボシの関係を引き裂く者、地球が正式にカガセオ連合に組み込まれる事を唾棄する者、青白戦役から時間が止まった者、未だ戦いを望む者、そして……自らの内から湧き上がる憎しみを制御出来ない者。少女はその全てであり、その声はやがて通信を経由し旗艦全土にまで広がりアマツミカボシ全ての耳に届いた。が、誰もが違和感を覚えた。
その声から悲哀と怒りと憎しみが溢れていたからだ。ビルの屋上に立つ少女を誰もが見た、とても美しく装い化粧をしたその少女は一月以上も逃げ回っていたとは微塵も思えない美しさだった。
少女は憎しみすら糧にする事で更に輝いていた。しかしその姿を見た誰もが理解した。その輝きの先には何も無い、命を燃やし削っていると感じたのだ。そしてそれは間違いでは無い、少女の目を見れば良く理解できる。誰もがその目を見て恐怖を抱いた事だろう、それ程までに少女の目には生気が無く、それ以上に暗く澱んでいたからだ。絶望、怒り、憎しみ、呪い、深い闇を湛えた目は負の感情のみで構成されていると誰もが理解した。
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