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終章 呪いの星に神は集う
371話 用意周到
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スクナの予感は的中、巨竜から剥がれ落ちたナノマシンは地面に接するや周囲を侵食しながら無数の歪んだ竜を生成し始めた。且つて地球で見た光景。しかし、今回は以前の比ではない。ツクヨミを創造主したカインと同郷のアルヘナの改良により、地球の魔刃とは完成度がまるで違う。
ジェミニドラゴンの周囲が不規則に脈動し始め、程なく地表から無数の竜が出現した。外殻を持たない骨だけの竜は群れを成し、本体たるジェミニドラゴンの周囲を取り囲む。数を増す伴い地面は陥没し、邪悪な竜の埋もれた下半身が少しずつ露わになる。
「さぁ、再戦だ!!精々苦しんで死ね!!」
残酷な号令に、夥しい数の竜が弾ける。地から、空から襲い掛かる竜目掛け伊佐凪竜一はムラクモを振り抜いた。次元を斬る斬撃による薙ぎ払いにより竜の群れは両断され、形を保てず崩れ落ちる。が、完全消滅する寸前で停止すると逆再生の如き動作で元の状態へ戻りながら、更に隣接する竜同士で融合、より大きな個体へと変異した。
ジェミニドラゴンは尚も魔刃を放出、岩盤や瓦礫を素材に竜を生成する。あらゆる物質を糧に増殖する竜は何度斬り捨てようが、どれだけ細切れにしようが復元する能力も持つ。
「ハハハッ、いつまで続く?」
余裕のアルヘナが攻めあぐねる伊佐凪竜一を嘲笑した。惑星を糧に肥大化するジェミニドラゴン、同じく惑星を糧に増殖する無数の竜、何より事象を改変する幸運の星。幾つもの要素がアルヘナの勝利を盤石とする。
「死ぬまでだッ!!」
「なら死ねよッ!!神に逆らった罪、死罰で償わせてやる!!」
「随分と口の悪い神がいるものじゃな!!」
「神だ何だと一々五月蠅いんだよッ!!」
「なッ!?」
その余裕が、一瞬で霧散した。驚愕するアルヘナ。と同時、ジェミニドラゴンの死角に2つの閃光が走った。視認困難な速度で近づく光の正体はスクナとオルフェウスの持つ刀。
2人の息を合わせた挟撃。しかし、小型の竜がその行動を阻んだ。スクナとオルフェウスは行く手を遮る竜を容易く両断、ジェミニドラゴン目掛け駆け上がる。その最中、突然2人が苦しみ悶え始めた。満身創痍を押して戦う意志が瞬く間に挫かれる。
アルヘナが取り込んだ幸運の星が一層に輝きを増した証左。今まで伊佐凪竜一だけに向いていた力が、スクナとオルフェウスを容易く飲み込んだ。力の拡大。星はアルヘナを勝利に導く為、より多くの力を必要とする。
しかし、星は力の吸収を制御できない。
最悪の事態が遂に起きる。戦場だけに止まらず、遠く離れた場所にまで不幸が訪れ始めた。大聖堂周辺や惑星オリンピア程度では済まない。連合支配域全域で、不幸が人に牙を剥き始めた。病が、事故が、因果律を無視しあらゆる人に襲い掛かる。幸運が、人に備わる"避けがたい運命に抗う力"を吸い上げ、星は歪んだ輝きを発する。
人々は星の力に改めて恐怖を覚えた。肌で感じた。同時に理解した。フォルトゥナ姫を含む歴代の姫達は、これ程までに異常な力を今まで一度として人に向けてこなかったと漸く理解した。だが、もう遅い。懺悔する相手はもういない。現人神は、人の歪んだ意志に押し潰され田末に自死を選んだ。
「ぐぅ!?」
「チィッ、星の力かッ」
「鬱陶しい蠅共がッ、気付いていないとでも思っていたか!!」
「じゃが!!」
「もう1人はどうだ!!」
苦悶にのたうつスクナとオルフェウスが気勢を吐く。その眼差しと言葉に人々が持つ恐怖は微塵もない。直後、長距離からの狙撃。激しい衝撃と光。弾丸が周囲に展開した小型の竜の隙間を縫い、ジェミニドラゴンの胴体中央に輝く核に直撃した。遥か遠方を見れば超長距離用の狙撃銃を構えるオルフェウスの黒雷。操縦者はこの場にいないクシナダ。
衝撃に僅かだが振動する巨竜は儚い希望の証左。幸運の星の制御は未だ不完全らしく、意識外からの攻撃には反応できない。先程まで敵対していた三者の連携に、大勢の視線が釘付けとなる。諦めていない。
「今まで助けられっぱなしだったからね」
強がり。虚勢。絶望で前を向く事さえ困難なクシナダは向け努めて明るく振る舞い、感情を臆面にも出さず感謝を伝える彼女に伊佐凪竜一も同じ態度で返す。互いの顔を見合わせた2人は、共に臨戦態勢を取った。
「随分と姑息な」
「よほど合流されるのが怖いらしいな」
「こう言うのはなぁ、用意周到と言うんだよォ!!」
スクナとオルフェウスも立ち上がり武器を構えた。誰も彼も、諦めると言う選択肢を持っていない。しかし、英雄の合流という唯一の希望が潰された現実は変わらない。今は前を向いていようとも、遠からず連合の大多数と同じく落胆と絶望をに支配される。
ジェミニドラゴンは止まらない。星を侵食し続け、骨型の竜の数を際限なく増やし続ける。如何に奮戦しようとも、瞬く間に数を補充する驚異的な性能を前に4人の内3人が満身創痍という状況では余りにも分が悪い。伊佐凪竜一だけが圧倒的な劣勢を辛うじて押し返しているが、それも幸運の星が今だ不完全という状況であればこそ。
幸運の星さえ無ければ。そんな仮定が各々の頭を掠める。しかし、何をどうしようが時を巻き戻すなど出来ない。自らが神となる為、タナトスを操り仕掛けた罠に嵌まった過去をやり直すなど不可能。
「さぁ、全員纏めて殺してやる。ハハハ、ハハハハハハ!!」
この時を待ち詫びたと、アルヘナは己が感情を下卑た笑みに乗せた。2000年前の敗北を乗り越える為。遥か昔に自らが逃げた過去を塗り潰す為。何より"カイン"の作り上げた世界を破壊する為。忌み嫌う"カイン"が残した痕跡をこの世界から消し去る事で己の勝利とする為。男はその為だけに神の力を欲し、遂に手にした。今を生きる人類など男の眼中には無い。独善的な理由で戦いを続ける男の目には何も映っていない。
状況は刻一刻と悪化する。
風も海も土も一見すれば変わらないが、ジェミニドラゴンを稼働させる為に必要なカグツチ諸共にエネルギーや資源をも奪われる惑星オリンピアは確実に疲弊し、やがて死の星へと変わる。人を含む生命は生きて行けず、荒漠と広がる死の世界となるのは時間の問題。しかし連合支配域から幸運を吸い上げる星の力は余りにも強く、神域に到達した伊佐凪竜一でさえ互角という有様。
せめて英雄が揃っていればと、誰もが臍を噛む。が、転移施設が無事であったとしても合流できただろうか。幸運を際限なく吸い上げ自らの有利に事象を改変する星の力が、果たして英雄の転移を許すだろうか。
やがて、旗艦がオリンピアの異変に気付いた。惑星周囲の時空が不自然に捻じれている。言わずもがな、因果を歪める幸運の星の力。この状況では仮に施設が残っていたところで転移は行えない。星が偽りの器に勝利をもたらす為、因果を捻じ曲げた結果。絶望的な結論が弱い心から蝕み、希望を絶望で塗り潰す。
死の星へと変わるのを待つばかりのオリンピア。そんな星の状況が、懸命に戦い続ける4名の現状と重なる。伊佐凪竜一以外は既に限界を超え、残った彼もジェミニドラゴンが生み出した無数の竜を捌くだけで精一杯。
旗艦アマテラスの状況は大きく好転した。しかし、対照的にオリンピアは絶望に暗く染まる。その絶望の中、女王はただ静かに微笑む。楽しそうに、とても嬉しそうに、死にゆく星に一際強く輝く伊佐凪竜一を優しく見守る。
ジェミニドラゴンの周囲が不規則に脈動し始め、程なく地表から無数の竜が出現した。外殻を持たない骨だけの竜は群れを成し、本体たるジェミニドラゴンの周囲を取り囲む。数を増す伴い地面は陥没し、邪悪な竜の埋もれた下半身が少しずつ露わになる。
「さぁ、再戦だ!!精々苦しんで死ね!!」
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ジェミニドラゴンは尚も魔刃を放出、岩盤や瓦礫を素材に竜を生成する。あらゆる物質を糧に増殖する竜は何度斬り捨てようが、どれだけ細切れにしようが復元する能力も持つ。
「ハハハッ、いつまで続く?」
余裕のアルヘナが攻めあぐねる伊佐凪竜一を嘲笑した。惑星を糧に肥大化するジェミニドラゴン、同じく惑星を糧に増殖する無数の竜、何より事象を改変する幸運の星。幾つもの要素がアルヘナの勝利を盤石とする。
「死ぬまでだッ!!」
「なら死ねよッ!!神に逆らった罪、死罰で償わせてやる!!」
「随分と口の悪い神がいるものじゃな!!」
「神だ何だと一々五月蠅いんだよッ!!」
「なッ!?」
その余裕が、一瞬で霧散した。驚愕するアルヘナ。と同時、ジェミニドラゴンの死角に2つの閃光が走った。視認困難な速度で近づく光の正体はスクナとオルフェウスの持つ刀。
2人の息を合わせた挟撃。しかし、小型の竜がその行動を阻んだ。スクナとオルフェウスは行く手を遮る竜を容易く両断、ジェミニドラゴン目掛け駆け上がる。その最中、突然2人が苦しみ悶え始めた。満身創痍を押して戦う意志が瞬く間に挫かれる。
アルヘナが取り込んだ幸運の星が一層に輝きを増した証左。今まで伊佐凪竜一だけに向いていた力が、スクナとオルフェウスを容易く飲み込んだ。力の拡大。星はアルヘナを勝利に導く為、より多くの力を必要とする。
しかし、星は力の吸収を制御できない。
最悪の事態が遂に起きる。戦場だけに止まらず、遠く離れた場所にまで不幸が訪れ始めた。大聖堂周辺や惑星オリンピア程度では済まない。連合支配域全域で、不幸が人に牙を剥き始めた。病が、事故が、因果律を無視しあらゆる人に襲い掛かる。幸運が、人に備わる"避けがたい運命に抗う力"を吸い上げ、星は歪んだ輝きを発する。
人々は星の力に改めて恐怖を覚えた。肌で感じた。同時に理解した。フォルトゥナ姫を含む歴代の姫達は、これ程までに異常な力を今まで一度として人に向けてこなかったと漸く理解した。だが、もう遅い。懺悔する相手はもういない。現人神は、人の歪んだ意志に押し潰され田末に自死を選んだ。
「ぐぅ!?」
「チィッ、星の力かッ」
「鬱陶しい蠅共がッ、気付いていないとでも思っていたか!!」
「じゃが!!」
「もう1人はどうだ!!」
苦悶にのたうつスクナとオルフェウスが気勢を吐く。その眼差しと言葉に人々が持つ恐怖は微塵もない。直後、長距離からの狙撃。激しい衝撃と光。弾丸が周囲に展開した小型の竜の隙間を縫い、ジェミニドラゴンの胴体中央に輝く核に直撃した。遥か遠方を見れば超長距離用の狙撃銃を構えるオルフェウスの黒雷。操縦者はこの場にいないクシナダ。
衝撃に僅かだが振動する巨竜は儚い希望の証左。幸運の星の制御は未だ不完全らしく、意識外からの攻撃には反応できない。先程まで敵対していた三者の連携に、大勢の視線が釘付けとなる。諦めていない。
「今まで助けられっぱなしだったからね」
強がり。虚勢。絶望で前を向く事さえ困難なクシナダは向け努めて明るく振る舞い、感情を臆面にも出さず感謝を伝える彼女に伊佐凪竜一も同じ態度で返す。互いの顔を見合わせた2人は、共に臨戦態勢を取った。
「随分と姑息な」
「よほど合流されるのが怖いらしいな」
「こう言うのはなぁ、用意周到と言うんだよォ!!」
スクナとオルフェウスも立ち上がり武器を構えた。誰も彼も、諦めると言う選択肢を持っていない。しかし、英雄の合流という唯一の希望が潰された現実は変わらない。今は前を向いていようとも、遠からず連合の大多数と同じく落胆と絶望をに支配される。
ジェミニドラゴンは止まらない。星を侵食し続け、骨型の竜の数を際限なく増やし続ける。如何に奮戦しようとも、瞬く間に数を補充する驚異的な性能を前に4人の内3人が満身創痍という状況では余りにも分が悪い。伊佐凪竜一だけが圧倒的な劣勢を辛うじて押し返しているが、それも幸運の星が今だ不完全という状況であればこそ。
幸運の星さえ無ければ。そんな仮定が各々の頭を掠める。しかし、何をどうしようが時を巻き戻すなど出来ない。自らが神となる為、タナトスを操り仕掛けた罠に嵌まった過去をやり直すなど不可能。
「さぁ、全員纏めて殺してやる。ハハハ、ハハハハハハ!!」
この時を待ち詫びたと、アルヘナは己が感情を下卑た笑みに乗せた。2000年前の敗北を乗り越える為。遥か昔に自らが逃げた過去を塗り潰す為。何より"カイン"の作り上げた世界を破壊する為。忌み嫌う"カイン"が残した痕跡をこの世界から消し去る事で己の勝利とする為。男はその為だけに神の力を欲し、遂に手にした。今を生きる人類など男の眼中には無い。独善的な理由で戦いを続ける男の目には何も映っていない。
状況は刻一刻と悪化する。
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せめて英雄が揃っていればと、誰もが臍を噛む。が、転移施設が無事であったとしても合流できただろうか。幸運を際限なく吸い上げ自らの有利に事象を改変する星の力が、果たして英雄の転移を許すだろうか。
やがて、旗艦がオリンピアの異変に気付いた。惑星周囲の時空が不自然に捻じれている。言わずもがな、因果を歪める幸運の星の力。この状況では仮に施設が残っていたところで転移は行えない。星が偽りの器に勝利をもたらす為、因果を捻じ曲げた結果。絶望的な結論が弱い心から蝕み、希望を絶望で塗り潰す。
死の星へと変わるのを待つばかりのオリンピア。そんな星の状況が、懸命に戦い続ける4名の現状と重なる。伊佐凪竜一以外は既に限界を超え、残った彼もジェミニドラゴンが生み出した無数の竜を捌くだけで精一杯。
旗艦アマテラスの状況は大きく好転した。しかし、対照的にオリンピアは絶望に暗く染まる。その絶望の中、女王はただ静かに微笑む。楽しそうに、とても嬉しそうに、死にゆく星に一際強く輝く伊佐凪竜一を優しく見守る。
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