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第二章 乱宴
18 築いた関係性
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「アナタは人をいじめたりしていない。
だから…私の目の届く範囲で、助けることはするわよ。
でも…収穫祭の時のように、私の目の届かない所にも、アナタは出なければいけない立場なの。
序列の差こそあれ、公爵夫人と言う立場は、そうなのよ。
そして…社交界では、自分の身は自分で守るが、暗黙の了解である以上…。
守護者になることは無理なのよ」
別に序列の一番高い公爵夫人が、必ず国賓の相手をしなきゃいけないワケじゃ無い。
というか、公爵夫人であっても、国の顔となれないと判断したら、除外される。
前ファルメニウス公爵夫人がいい例だ。
国賓の相手は…むしろゾフィーナくそばばぁのほうが、上手くこなしたし、前ドラヴェルグ公爵
夫人が生きていた時は、その人が一手にやっていたそうだからな。
「わ、たし…いい講座を紹介して…貰って…。
社交界で…身を守る方法もあるけど…人気で…今日までに受けられなくて…」
やっぱり泣きながら…言ってくる。
とりあえず、悲しそうな声ではないからいいけど。
エリザ伯爵夫人の講座だよね…。
私が少し、こういう場合にはこうすれば…みたいなこと、台本書いたら、めっちゃ人気が出て、
今じゃ3か月待ち…の上、さらに人数が増えてるみたいだからなぁ…。
「あら、それ自体が良い事よ。
学ぶ気があれば、身につきやすいし、さっきも言ったように、ちょっとずつやるしかないのよ。
そして最終的に…アナタもローカス卿も幸せだと思えれば、それが一番大事な事よ。
他人がどう思おうと…ね」
マギーは…涙で濡れた目で、改めて私を見て、
「でも…フィリーは…沢山の人の役に立ってる…。私は…迷惑かけてばかり…」
またちょっと…始まったなぁ。
まあ…価値のない人間だと…家庭環境的に教育されて来たからだろうけど…。
「……太陽の家で刺繍を教えた人たち…覚えてるよね?」
「え…うん…」
「そのうちの半分はね…試験に合格して、フィリアム商会で働くことになったんだよ」
するとマギーは…その人たちの顔を思い出したのか、少しだけ…雰囲気から悲しみの色が
消えた。
「そう…なの?」
「そ。んでね。みんなマギーに感謝してたよ。
顔を見なくなったから、どうしたのか…心配していたよ」
「……」
何だか…信じられないような、顔つきだな。
「あのさ、マギー。
私と関係がこじれたからって、私を介して繋がった人間関係が、全部壊れるとは限らない。
もちろんそうなる場合もあるけれど、そうじゃない場合もある」
「太陽の家で…アナタが色々教えてあげた人たちはね。
間違いなく、アナタがもたらしたもので、幸せになれたの。
私とは別の方法で、アナタは人の助けになっているのよ」
「アナタが本当に忙しいなら別だけど…。
私に遠慮してだったら、そんな必要はないわ。
太陽の家の人たちは…いつでも来てって、言っていたから…伝えておくわね」
再度泣き出したマギーの背中を…少しの間さすっていたが…。
私は行かなきゃいけないから、後は…医療班に任せた。
これで…心置きなく、戦闘に集中できるっての!!
-----------------------------------------------------------------------------------------
そんな私と入れ替わるように、会場がひと段落したローカスが、ルリーラと入ってきた。
ローカスは…フィリーとの話を聞いて、
「そうか…。良かったな。オルフィリア公爵夫人がそう言ってくれて…」
ローカスの暖かい表情を見て、
「はい…」
マギーの表情は…少しぎこちないが、明るくなった。
「オレも…太陽の家の子供たちに、また剣術を見てやるって言って…そのままだったな」
ローカスは…子供たちの顔を思い出しているのか、とても穏やかな表情になり、
「今度の休みに…2人で行くか!!結婚の報告もしたいしな!!」
「はい!!」
マギーは…すっかり元気を取り戻したようだ。
「社交界の諸々対応法…今回には間に合わなかったけど、建国記念パーティー前には
受けられるから、頑張りましょうね…」
ルリーラも…少し安心したようで、マギーを励ましている。
「でも大丈夫?もう帰りましょうか…?」
一転して、心配そうにしているが、マギーは静かに首を振り、
「戻ります…。自分でやるって、決めましたし…。
それに…フィリーも色々苦労したって、話してくれたし…」
マギーはその時の事を思い出したのか、また瞳が潤んできた。
「私はローカス様の妻です…。だから…できるだけ、ローカス様の隣にいたいです」
にっこりと…ローカスを見た。
「そうだな…ちょっとずつ、頑張っていこう。
オレも…おじい様にようやっと半人前だなんて、言われているんだから。
一緒に成長していこうぜ」
ローカスは…マギーを励ます為だろうが、目一杯の笑顔を作っている。
「はい!!」
マギーの返事は…先ほどより、ハッキリとし出した。
そんな2人のやり取りを、傍で見ていたルリーラは…。
「私も…頑張らなきゃいけないわね…」
何かを決意したように、胸の前で手を組んだ。
「おばあ様?」
不思議そうに見るローカス。
「エリザ伯爵夫人の講座にね…犯罪被害者の集まりもあるの…。
王立騎士団と連動していて、事情を知っている人から、そっちも受けてみればと、言われて
いたのよ…」
「!!」
「でもね…。踏ん切りがつかなかったの…。
娘は…ロリアはね…私の全てだった。
幼い息子を亡くした私を…お腹にいる時から、支えてくれたのは、あの子だったから…。
あの子に看取られて死ぬんだと…そう信じて、疑わなかったのに…」
「自分は一人っ子だったから…ローカスには沢山兄弟を作ってあげたいって…。
いろんな節句や行事を…家族でやろうって…。
でも…」
とめどなく…涙があふれていた。
「何一つ経験できないまま…苦しんで…逝った…」
「それをどうして…どう考えていいのか…わからなかった…。
だから…時間を止めるしかなかった…」
「最後に笑っていた…あの子のあの瞬間の時間で…止めるしか…」
全身を震わしているルリーラに…かける言葉が見つからない2人…。
しばし…嗚咽する声だけが響いたが、
「ただ…それは、私の気持ちだから…」
ルリーラは涙を拭い、2人の方を向く。
「若い2人に…私の傷による関係性を…引きずって欲しくないの。
オルフィリア公爵夫人は素晴らしい人よ。
関係性がどうあれ、自分の身を挺して、人を救える人は、思っている以上に少ないものよ」
「そして…事あるごとに、気を使ってくれる人もね…」
そのまま…笑顔を向けると、
「だから…どうかあの人と、より良い関係を築くことを…目標になさい。
私よりずっと長く…付き合いが続く人よ。
そして…いい関係を築くべき人でもあるわ」
胸で組んだ手を…ぎゅっと静かに…握った。
「そんなこと、仰らないでください、おばあ様」
ルリーラに…2人が声をかける。
「私も…その講座に一緒に出ます」
マギーは…ルリーラの手に、自身の手を重ねる。
「私だって…傷になっていないわけではありません。
それに…フィリーが前に言っていました。
一方的にどちらかが…我慢するような関係は望まない…と」
マギーは涙で濡れているルリーラの目を、真っすぐに見て、
「私の実家が酷い所だったとわかっても、私を受け入れてくださって、仲良くしてくださった…。
その御恩を、私は忘れるつもりはありません。
おばあ様一人が…我慢するような状況には、したくありません!!」
マギーの…本心であった。
「そうですよ、おばあ様…。
みんなどこか…欠けているのが人間なのだから、みんなで一緒に…それを補い合える方法を
模索しましょうよ。
オレもマギーもおじい様も…おばあ様の家族なんですから。
誰か一人が、不幸になるなんて、オレは嫌ですよ」
ローカスも…それに続いた。
ルリーラの目から…再度涙があふれ出し…マギーの手を取りながら…また、泣いた…。
(ねえ…ロリア…。アナタが残してくれたローカスは…とてもいい子に育ってくれたわよ。
その子が連れてきてくれたお嫁さんも…とてもいい子よ…。
見ているわよね…。ロリア…)
1人きり泣いたルリーラを…2人はずっと笑顔で見守っていた。
それを見て心が温かくなったのか、ルリーラも笑顔になる。
「じゃあ…2人して、お着換えしましょうか…。
パーティーはまだ続くし、私もだいぶ泣いてしまったからね」
そして2人は…着替えに行った。
病室を出たローカスは、待機していたローエンに、
「お待たせしました、おじい様…」
「かまわんよ。上手く話がまとまったようで、よかったわい」
外でずっと聞いていたようだ。
「ええ。ひとまずオレは…先に会場に戻ろうと思います。
不穏分子が…まだいるかもしれませんしね」
ローカスは…すっと顔を引き締める。
「やれやれ…ようやっと、半人前以上になってきおったな!!」
ローエンは…随分嬉しそうに語るが、
「酷いですよ!!おじい様!!」
ローカスは…やっぱり、こればっかりは訂正して欲しい…と、言いたげだった。
「まあそう言うな。わしも気になっとるんじゃよ。何が起こったのか…。
しっかりと確認するぞ!!」
「はい!!」
こうして…2人は会場に急ぎ戻るのだった。
だから…私の目の届く範囲で、助けることはするわよ。
でも…収穫祭の時のように、私の目の届かない所にも、アナタは出なければいけない立場なの。
序列の差こそあれ、公爵夫人と言う立場は、そうなのよ。
そして…社交界では、自分の身は自分で守るが、暗黙の了解である以上…。
守護者になることは無理なのよ」
別に序列の一番高い公爵夫人が、必ず国賓の相手をしなきゃいけないワケじゃ無い。
というか、公爵夫人であっても、国の顔となれないと判断したら、除外される。
前ファルメニウス公爵夫人がいい例だ。
国賓の相手は…むしろゾフィーナくそばばぁのほうが、上手くこなしたし、前ドラヴェルグ公爵
夫人が生きていた時は、その人が一手にやっていたそうだからな。
「わ、たし…いい講座を紹介して…貰って…。
社交界で…身を守る方法もあるけど…人気で…今日までに受けられなくて…」
やっぱり泣きながら…言ってくる。
とりあえず、悲しそうな声ではないからいいけど。
エリザ伯爵夫人の講座だよね…。
私が少し、こういう場合にはこうすれば…みたいなこと、台本書いたら、めっちゃ人気が出て、
今じゃ3か月待ち…の上、さらに人数が増えてるみたいだからなぁ…。
「あら、それ自体が良い事よ。
学ぶ気があれば、身につきやすいし、さっきも言ったように、ちょっとずつやるしかないのよ。
そして最終的に…アナタもローカス卿も幸せだと思えれば、それが一番大事な事よ。
他人がどう思おうと…ね」
マギーは…涙で濡れた目で、改めて私を見て、
「でも…フィリーは…沢山の人の役に立ってる…。私は…迷惑かけてばかり…」
またちょっと…始まったなぁ。
まあ…価値のない人間だと…家庭環境的に教育されて来たからだろうけど…。
「……太陽の家で刺繍を教えた人たち…覚えてるよね?」
「え…うん…」
「そのうちの半分はね…試験に合格して、フィリアム商会で働くことになったんだよ」
するとマギーは…その人たちの顔を思い出したのか、少しだけ…雰囲気から悲しみの色が
消えた。
「そう…なの?」
「そ。んでね。みんなマギーに感謝してたよ。
顔を見なくなったから、どうしたのか…心配していたよ」
「……」
何だか…信じられないような、顔つきだな。
「あのさ、マギー。
私と関係がこじれたからって、私を介して繋がった人間関係が、全部壊れるとは限らない。
もちろんそうなる場合もあるけれど、そうじゃない場合もある」
「太陽の家で…アナタが色々教えてあげた人たちはね。
間違いなく、アナタがもたらしたもので、幸せになれたの。
私とは別の方法で、アナタは人の助けになっているのよ」
「アナタが本当に忙しいなら別だけど…。
私に遠慮してだったら、そんな必要はないわ。
太陽の家の人たちは…いつでも来てって、言っていたから…伝えておくわね」
再度泣き出したマギーの背中を…少しの間さすっていたが…。
私は行かなきゃいけないから、後は…医療班に任せた。
これで…心置きなく、戦闘に集中できるっての!!
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そんな私と入れ替わるように、会場がひと段落したローカスが、ルリーラと入ってきた。
ローカスは…フィリーとの話を聞いて、
「そうか…。良かったな。オルフィリア公爵夫人がそう言ってくれて…」
ローカスの暖かい表情を見て、
「はい…」
マギーの表情は…少しぎこちないが、明るくなった。
「オレも…太陽の家の子供たちに、また剣術を見てやるって言って…そのままだったな」
ローカスは…子供たちの顔を思い出しているのか、とても穏やかな表情になり、
「今度の休みに…2人で行くか!!結婚の報告もしたいしな!!」
「はい!!」
マギーは…すっかり元気を取り戻したようだ。
「社交界の諸々対応法…今回には間に合わなかったけど、建国記念パーティー前には
受けられるから、頑張りましょうね…」
ルリーラも…少し安心したようで、マギーを励ましている。
「でも大丈夫?もう帰りましょうか…?」
一転して、心配そうにしているが、マギーは静かに首を振り、
「戻ります…。自分でやるって、決めましたし…。
それに…フィリーも色々苦労したって、話してくれたし…」
マギーはその時の事を思い出したのか、また瞳が潤んできた。
「私はローカス様の妻です…。だから…できるだけ、ローカス様の隣にいたいです」
にっこりと…ローカスを見た。
「そうだな…ちょっとずつ、頑張っていこう。
オレも…おじい様にようやっと半人前だなんて、言われているんだから。
一緒に成長していこうぜ」
ローカスは…マギーを励ます為だろうが、目一杯の笑顔を作っている。
「はい!!」
マギーの返事は…先ほどより、ハッキリとし出した。
そんな2人のやり取りを、傍で見ていたルリーラは…。
「私も…頑張らなきゃいけないわね…」
何かを決意したように、胸の前で手を組んだ。
「おばあ様?」
不思議そうに見るローカス。
「エリザ伯爵夫人の講座にね…犯罪被害者の集まりもあるの…。
王立騎士団と連動していて、事情を知っている人から、そっちも受けてみればと、言われて
いたのよ…」
「!!」
「でもね…。踏ん切りがつかなかったの…。
娘は…ロリアはね…私の全てだった。
幼い息子を亡くした私を…お腹にいる時から、支えてくれたのは、あの子だったから…。
あの子に看取られて死ぬんだと…そう信じて、疑わなかったのに…」
「自分は一人っ子だったから…ローカスには沢山兄弟を作ってあげたいって…。
いろんな節句や行事を…家族でやろうって…。
でも…」
とめどなく…涙があふれていた。
「何一つ経験できないまま…苦しんで…逝った…」
「それをどうして…どう考えていいのか…わからなかった…。
だから…時間を止めるしかなかった…」
「最後に笑っていた…あの子のあの瞬間の時間で…止めるしか…」
全身を震わしているルリーラに…かける言葉が見つからない2人…。
しばし…嗚咽する声だけが響いたが、
「ただ…それは、私の気持ちだから…」
ルリーラは涙を拭い、2人の方を向く。
「若い2人に…私の傷による関係性を…引きずって欲しくないの。
オルフィリア公爵夫人は素晴らしい人よ。
関係性がどうあれ、自分の身を挺して、人を救える人は、思っている以上に少ないものよ」
「そして…事あるごとに、気を使ってくれる人もね…」
そのまま…笑顔を向けると、
「だから…どうかあの人と、より良い関係を築くことを…目標になさい。
私よりずっと長く…付き合いが続く人よ。
そして…いい関係を築くべき人でもあるわ」
胸で組んだ手を…ぎゅっと静かに…握った。
「そんなこと、仰らないでください、おばあ様」
ルリーラに…2人が声をかける。
「私も…その講座に一緒に出ます」
マギーは…ルリーラの手に、自身の手を重ねる。
「私だって…傷になっていないわけではありません。
それに…フィリーが前に言っていました。
一方的にどちらかが…我慢するような関係は望まない…と」
マギーは涙で濡れているルリーラの目を、真っすぐに見て、
「私の実家が酷い所だったとわかっても、私を受け入れてくださって、仲良くしてくださった…。
その御恩を、私は忘れるつもりはありません。
おばあ様一人が…我慢するような状況には、したくありません!!」
マギーの…本心であった。
「そうですよ、おばあ様…。
みんなどこか…欠けているのが人間なのだから、みんなで一緒に…それを補い合える方法を
模索しましょうよ。
オレもマギーもおじい様も…おばあ様の家族なんですから。
誰か一人が、不幸になるなんて、オレは嫌ですよ」
ローカスも…それに続いた。
ルリーラの目から…再度涙があふれ出し…マギーの手を取りながら…また、泣いた…。
(ねえ…ロリア…。アナタが残してくれたローカスは…とてもいい子に育ってくれたわよ。
その子が連れてきてくれたお嫁さんも…とてもいい子よ…。
見ているわよね…。ロリア…)
1人きり泣いたルリーラを…2人はずっと笑顔で見守っていた。
それを見て心が温かくなったのか、ルリーラも笑顔になる。
「じゃあ…2人して、お着換えしましょうか…。
パーティーはまだ続くし、私もだいぶ泣いてしまったからね」
そして2人は…着替えに行った。
病室を出たローカスは、待機していたローエンに、
「お待たせしました、おじい様…」
「かまわんよ。上手く話がまとまったようで、よかったわい」
外でずっと聞いていたようだ。
「ええ。ひとまずオレは…先に会場に戻ろうと思います。
不穏分子が…まだいるかもしれませんしね」
ローカスは…すっと顔を引き締める。
「やれやれ…ようやっと、半人前以上になってきおったな!!」
ローエンは…随分嬉しそうに語るが、
「酷いですよ!!おじい様!!」
ローカスは…やっぱり、こればっかりは訂正して欲しい…と、言いたげだった。
「まあそう言うな。わしも気になっとるんじゃよ。何が起こったのか…。
しっかりと確認するぞ!!」
「はい!!」
こうして…2人は会場に急ぎ戻るのだった。
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