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第五章 種明
1 シルスが来た
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さて…私はファルメニウス公爵家に帰ってくると…。
どっと疲れが出てしまった。
倒れるほどじゃないけどさ…。
明日はゆっくり休みたいよ…とほほ。
そんな事を思っていたら、ギリアムが気を使ってくれて…。
「フィリー。もう部屋に戻って、寝てください」
言ってくれたのだが、
「奥様…シルスが来ましたが…」
あ。それがあった。
「私が対応する!!少し待たせておけ!!」
え~。
「ギリアム、ダメですよ!!今回の仕掛けの…立役者ですよ!!
私が…迎えます。私の私兵の事で、助けてもらったんだから」
シルスの求めている報酬は…特に…ね。
「体調を優先してください」
「わかっています。
具合が悪くなったら、即・引っ込みますから!!」
私がぜってー譲らん…という目で、ギリアムを見ていると、
「なんじゃ、仕掛けをしてたんか。わしにも聞かせろ」
横からティタノ陛下が、文字通り…にゅっと…。
「……実は、王家からダイヤとマガルタ弁護士を、会わせろと指令が来たのです。
ですが…ダイヤ1人でとの事だったので、何かあるとマズいと思いました。
ダイヤは手練れですが…この件については、非常にカリカリしていたので…。
下手に貴族に怪我を負わせると、後が厄介でしたから…」
「そこにシルスが…自分が会うと言って来て…」
「なに?」
ティタノ陛下…ちょっと?が浮いた。
まあ、当たり前だよね。
「それについては、論より証拠です、ティタノ陛下…。
シルスが来ておりますので、実際会ってみては、いかがでしょうか?」
ギリアムが丁寧に言ってくれたが…。
「ギリアム…。シルスは…」
私の心配は、もちろん察していたようで、
「最初にお伝えしておきますが、シルスは大変奇異な才能の持ち主ですが、身分が難民です」
「気にせんわ!!お前の目利きに見合った人間は、みな会ってみると面白い!!
今回の裁判…非常に気分を悪くした!!
ちょうどいい口直しに、なってもらうとするわ!!」
これ…お眼鏡にかなわなかったら…どうなるんだ?
シルスは…上等な待機室で接待を受けていた。
まあ…今回の立役者なのは、フォルトもエマもわかっているからね。
「シルス!!入るんだけど…」
私が言いかけたら、
「シルス!!入るぞ!!」
ギリアムが押し入るように、扉を開ける。
まあ…ティタノ陛下を厄介者みたいに、いうワケにはいかないからね…。
シルスは、帽子を目深にかぶり、コートの襟を立てていた。
そのせいで…顔の判別が、なかなか出来ない。
「おう!!オマエか?シルスと言うのは…。顔を見せい!!」
シルスは…もちろんこの人が誰だか、察したようで…。
帽子とコートを取る。
「ほ~お、これはこれは…」
ティタノ陛下が興味深げにシルスの顔を覗き込むように見たのは…奇異な顔をしているからでは
ない。
シルスの顔が…ダイヤとそっくりだったからだ。
「相変わらず見事だな…お前は…」
ギリアムが感心して言えば、
「おほめに預かり、嬉しいです、ギリアム様…」
その声は…よく聞けばダイヤとの違いが判るだろうが、あまり関りのない人間には、判別不能
だろう。
「そして…ティタノ陛下でございますね。
お目汚しにならなかったのなら、幸いに存じます」
貴族より…よっぽど優雅なお辞儀をする。
「じゃあ、もう終わったから、変装を解いていいぞ」
一礼したシルスが変装を解けば…そこに現れた顔は、全く違う顔だった。
年齢は30歳行くか行かないか…。一見すると美形だが、ちょっと独特の雰囲気がある。
中肉中背…肩幅は広くなく…間違いなく男ではあるが、女性に化けることも出来そうな体つきだ。
「見事な変身術じゃのぉ~。役者か何かか?」
普通はそう思うよね…。でも…。
「このシルスは…不世出の天才と言ってよい、詐欺師だった男です。
1人で最大12役をこなした事があり…私も危うく騙されるところでしたよ…」
「なんと!!」
ティタノ陛下だけでなく、皆が…感嘆しとる…。
「よしてくださいよ。昔の話は…。
…今は更生してフィリアム商会総括部のメンバーです」
私も最初、驚いたよ。
私が来る前から…暗殺者と泥棒と…詐欺師まで仲間にしているとはね…。
しかも…全員一流と来ている…。
「ホンット、面白いのぉ~、お前は!!
普通お前の立場にいたら、そんな人間など見向きもせんじゃろうに!!
わしの国に移住せい!!いくらでも領地など割譲しちゃる!!」
さっきまでの不機嫌どこ行った?…と、問いたくなるような笑い声だ。
本気だろうなぁ…。
「そんな面倒くさい事は御免だと、前に言いましたよね…」
ギリアム…頼むから、眉毛を寄せるのはやめちくれ。
後のフォローを誰がすると思っとるん?
「でも…大丈夫だったシルス。危険はなかった?」
「まあ…多かれ少なかれ、こういった事をやっていれば、不測の事態や危険は覚悟せねば
なりません。
でも…今回はやり易い部類でしたよ」
シルスは…私が勧めたワインに口を付けつつ、
「奥様から…相手のクライアントが、見たいものしか見ない傾向が強いと聞いていましたが、
その通りだと、私も感じました」
ワイングラスを揺らし…残ったワインを見つめている。
「え~、会ったの?」
ダリア夫人に?
「いいえ。
会ってはいませんが…私が、前にダイヤが言っていたこととは、真逆の事を臭わせた。
それを…確認もせずに、そのまま信じ込んだというのが、マガルタ弁護士を通じてよくわかりました。
これがギリアム様だったら、前に言っていたこととの違いを指摘して、納得いくまで問い詰めます。
人を介してでも…ね。
それが…全くありませんでしたからね…」
シルスは…ちょっと微笑みながら、チーズを口に放り込んでいる。
「このクライアントは…身分が高いからこそ、気を付けましたが…。
それさえ除けば…」
「大・変、騙しやすかったですよ…」
その笑みは…不敵なもの…と、表現した方がいい笑い方だった。
でも…味方だと思えば、頼もしいや。
「ダイヤも…プロである以上、この手の事も出来るかもですが…。
相手は貴族ですし、万が一、怪我をさせるよう仕向けられると厄介ですし…。
冷静さを欠くかもしれませんでしたから…。
悩んでいたら、シルスが自分がやると言って…」
私も少し…補足を入れた。
「しかし…具体的にどう騙したんじゃ?」
下手な観劇より面白いと、言わんばかりに聞いている。
「そうですね…7、8割の真実の中に、2、3割の嘘を混ぜる…と、言った所ですか…」
もうちょっとわかりやすく!!…って、眼ぇしてらっしゃる。
「…ダイヤは、ラスタフォルス侯爵家とのつながりを知った時…驚いたでしょう?
驚いて…どうすればいいか…と、思案したでしょう?
でも…貴族になりたいとは思わなかったし、仲間と離れたいとも、ファルメニウス公爵家を
出たいとも思わなかった」
いきなりだったが、
「そりゃぁ、もちろん」
答えた。
「私はどうすればいいか…までで、止めたのです」
クラッカーを手に取り、
「あとは…どうすればいいのか、困惑している…というのを数度繰り返す…。
言葉も勿論、態度でも…。そうするとね…」
弄びながら、
「頭のいい自信がある奴ほど…相手を自分に有益な方に、誘導しようとします。
困惑しているなら、利益を与えれば…こちらの話に乗るかもしれない…。
そう思わせられれば、しめたものです」
やがて口に…クラッカーを放り込む。
「特に…マガルタ弁護士は、ダイヤに会ったことがありませんでしたからね…。
だいぶ…拒否が酷いと聞いてはいたと思いますが…。
拒否の裏が何なのか?接したことがないと、一から探るしかない」
ここでまた、ダイヤの方を向き、
「ダイヤは単純に、貴族になりたくない。仲間が好き…。
そして、オルフィリア様とギリアム様が、好きだから離れたくなかったのでしょう?」
「ああ、そうだ」
「でも…アナタの生きてきた世界の住人は…余りある利益を貪れるなら、裏切りも平気で
するでしょう?
そして…惨めな生活をして来た人間にとって、巨万の富と権力は…欲してやまないものだ。
それもまた、事実でしょう?」
「まあ…確かに、9割以上はそう言う人間だな…うん」
ダイヤは思い出すように、斜め上を見つつ、答えた。
にっこりと笑ったシルスは、
「相手も…そういった認識だったんだ。
だからアナタが…ラスタフォルス侯爵家から 得られる権利と利益を知れば…もしかしたら…と、
期待する。
ここで…直ぐに誘いに乗ってはダメです。拒否が酷かったからこそ、段々と近づかないと…ね。
後は…その場その場で、相手が望む言葉を嗅ぎ分け、相手が望む行動を取る…。
そうするとね…。相手も欲をかくのです…」
シルスの言葉は…静かだがなんか…不思議な雰囲気があるんだよな…。
どっと疲れが出てしまった。
倒れるほどじゃないけどさ…。
明日はゆっくり休みたいよ…とほほ。
そんな事を思っていたら、ギリアムが気を使ってくれて…。
「フィリー。もう部屋に戻って、寝てください」
言ってくれたのだが、
「奥様…シルスが来ましたが…」
あ。それがあった。
「私が対応する!!少し待たせておけ!!」
え~。
「ギリアム、ダメですよ!!今回の仕掛けの…立役者ですよ!!
私が…迎えます。私の私兵の事で、助けてもらったんだから」
シルスの求めている報酬は…特に…ね。
「体調を優先してください」
「わかっています。
具合が悪くなったら、即・引っ込みますから!!」
私がぜってー譲らん…という目で、ギリアムを見ていると、
「なんじゃ、仕掛けをしてたんか。わしにも聞かせろ」
横からティタノ陛下が、文字通り…にゅっと…。
「……実は、王家からダイヤとマガルタ弁護士を、会わせろと指令が来たのです。
ですが…ダイヤ1人でとの事だったので、何かあるとマズいと思いました。
ダイヤは手練れですが…この件については、非常にカリカリしていたので…。
下手に貴族に怪我を負わせると、後が厄介でしたから…」
「そこにシルスが…自分が会うと言って来て…」
「なに?」
ティタノ陛下…ちょっと?が浮いた。
まあ、当たり前だよね。
「それについては、論より証拠です、ティタノ陛下…。
シルスが来ておりますので、実際会ってみては、いかがでしょうか?」
ギリアムが丁寧に言ってくれたが…。
「ギリアム…。シルスは…」
私の心配は、もちろん察していたようで、
「最初にお伝えしておきますが、シルスは大変奇異な才能の持ち主ですが、身分が難民です」
「気にせんわ!!お前の目利きに見合った人間は、みな会ってみると面白い!!
今回の裁判…非常に気分を悪くした!!
ちょうどいい口直しに、なってもらうとするわ!!」
これ…お眼鏡にかなわなかったら…どうなるんだ?
シルスは…上等な待機室で接待を受けていた。
まあ…今回の立役者なのは、フォルトもエマもわかっているからね。
「シルス!!入るんだけど…」
私が言いかけたら、
「シルス!!入るぞ!!」
ギリアムが押し入るように、扉を開ける。
まあ…ティタノ陛下を厄介者みたいに、いうワケにはいかないからね…。
シルスは、帽子を目深にかぶり、コートの襟を立てていた。
そのせいで…顔の判別が、なかなか出来ない。
「おう!!オマエか?シルスと言うのは…。顔を見せい!!」
シルスは…もちろんこの人が誰だか、察したようで…。
帽子とコートを取る。
「ほ~お、これはこれは…」
ティタノ陛下が興味深げにシルスの顔を覗き込むように見たのは…奇異な顔をしているからでは
ない。
シルスの顔が…ダイヤとそっくりだったからだ。
「相変わらず見事だな…お前は…」
ギリアムが感心して言えば、
「おほめに預かり、嬉しいです、ギリアム様…」
その声は…よく聞けばダイヤとの違いが判るだろうが、あまり関りのない人間には、判別不能
だろう。
「そして…ティタノ陛下でございますね。
お目汚しにならなかったのなら、幸いに存じます」
貴族より…よっぽど優雅なお辞儀をする。
「じゃあ、もう終わったから、変装を解いていいぞ」
一礼したシルスが変装を解けば…そこに現れた顔は、全く違う顔だった。
年齢は30歳行くか行かないか…。一見すると美形だが、ちょっと独特の雰囲気がある。
中肉中背…肩幅は広くなく…間違いなく男ではあるが、女性に化けることも出来そうな体つきだ。
「見事な変身術じゃのぉ~。役者か何かか?」
普通はそう思うよね…。でも…。
「このシルスは…不世出の天才と言ってよい、詐欺師だった男です。
1人で最大12役をこなした事があり…私も危うく騙されるところでしたよ…」
「なんと!!」
ティタノ陛下だけでなく、皆が…感嘆しとる…。
「よしてくださいよ。昔の話は…。
…今は更生してフィリアム商会総括部のメンバーです」
私も最初、驚いたよ。
私が来る前から…暗殺者と泥棒と…詐欺師まで仲間にしているとはね…。
しかも…全員一流と来ている…。
「ホンット、面白いのぉ~、お前は!!
普通お前の立場にいたら、そんな人間など見向きもせんじゃろうに!!
わしの国に移住せい!!いくらでも領地など割譲しちゃる!!」
さっきまでの不機嫌どこ行った?…と、問いたくなるような笑い声だ。
本気だろうなぁ…。
「そんな面倒くさい事は御免だと、前に言いましたよね…」
ギリアム…頼むから、眉毛を寄せるのはやめちくれ。
後のフォローを誰がすると思っとるん?
「でも…大丈夫だったシルス。危険はなかった?」
「まあ…多かれ少なかれ、こういった事をやっていれば、不測の事態や危険は覚悟せねば
なりません。
でも…今回はやり易い部類でしたよ」
シルスは…私が勧めたワインに口を付けつつ、
「奥様から…相手のクライアントが、見たいものしか見ない傾向が強いと聞いていましたが、
その通りだと、私も感じました」
ワイングラスを揺らし…残ったワインを見つめている。
「え~、会ったの?」
ダリア夫人に?
「いいえ。
会ってはいませんが…私が、前にダイヤが言っていたこととは、真逆の事を臭わせた。
それを…確認もせずに、そのまま信じ込んだというのが、マガルタ弁護士を通じてよくわかりました。
これがギリアム様だったら、前に言っていたこととの違いを指摘して、納得いくまで問い詰めます。
人を介してでも…ね。
それが…全くありませんでしたからね…」
シルスは…ちょっと微笑みながら、チーズを口に放り込んでいる。
「このクライアントは…身分が高いからこそ、気を付けましたが…。
それさえ除けば…」
「大・変、騙しやすかったですよ…」
その笑みは…不敵なもの…と、表現した方がいい笑い方だった。
でも…味方だと思えば、頼もしいや。
「ダイヤも…プロである以上、この手の事も出来るかもですが…。
相手は貴族ですし、万が一、怪我をさせるよう仕向けられると厄介ですし…。
冷静さを欠くかもしれませんでしたから…。
悩んでいたら、シルスが自分がやると言って…」
私も少し…補足を入れた。
「しかし…具体的にどう騙したんじゃ?」
下手な観劇より面白いと、言わんばかりに聞いている。
「そうですね…7、8割の真実の中に、2、3割の嘘を混ぜる…と、言った所ですか…」
もうちょっとわかりやすく!!…って、眼ぇしてらっしゃる。
「…ダイヤは、ラスタフォルス侯爵家とのつながりを知った時…驚いたでしょう?
驚いて…どうすればいいか…と、思案したでしょう?
でも…貴族になりたいとは思わなかったし、仲間と離れたいとも、ファルメニウス公爵家を
出たいとも思わなかった」
いきなりだったが、
「そりゃぁ、もちろん」
答えた。
「私はどうすればいいか…までで、止めたのです」
クラッカーを手に取り、
「あとは…どうすればいいのか、困惑している…というのを数度繰り返す…。
言葉も勿論、態度でも…。そうするとね…」
弄びながら、
「頭のいい自信がある奴ほど…相手を自分に有益な方に、誘導しようとします。
困惑しているなら、利益を与えれば…こちらの話に乗るかもしれない…。
そう思わせられれば、しめたものです」
やがて口に…クラッカーを放り込む。
「特に…マガルタ弁護士は、ダイヤに会ったことがありませんでしたからね…。
だいぶ…拒否が酷いと聞いてはいたと思いますが…。
拒否の裏が何なのか?接したことがないと、一から探るしかない」
ここでまた、ダイヤの方を向き、
「ダイヤは単純に、貴族になりたくない。仲間が好き…。
そして、オルフィリア様とギリアム様が、好きだから離れたくなかったのでしょう?」
「ああ、そうだ」
「でも…アナタの生きてきた世界の住人は…余りある利益を貪れるなら、裏切りも平気で
するでしょう?
そして…惨めな生活をして来た人間にとって、巨万の富と権力は…欲してやまないものだ。
それもまた、事実でしょう?」
「まあ…確かに、9割以上はそう言う人間だな…うん」
ダイヤは思い出すように、斜め上を見つつ、答えた。
にっこりと笑ったシルスは、
「相手も…そういった認識だったんだ。
だからアナタが…ラスタフォルス侯爵家から 得られる権利と利益を知れば…もしかしたら…と、
期待する。
ここで…直ぐに誘いに乗ってはダメです。拒否が酷かったからこそ、段々と近づかないと…ね。
後は…その場その場で、相手が望む言葉を嗅ぎ分け、相手が望む行動を取る…。
そうするとね…。相手も欲をかくのです…」
シルスの言葉は…静かだがなんか…不思議な雰囲気があるんだよな…。
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