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第一章 邂逅
1 薬盛られた~
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「ヤバイ!!!やばいやばいやばいやばい……っっ!!!!」
眠気がどんどん強くなってくる。
「もうあまり時間がない…」
自分の体を必死に奮い立たせ、ふらつく足で長い石柱廊を必死に歩いて
いる。
(やっぱり来るんじゃなかった…)
今日の仮面舞踏会…入った瞬間嫌な予感はしたんだ、うん。
見た目は何の変哲もなかった…でも…何となくの特有のカンが
働いたんだ。
そう…前世で培ったカンが!
だから人から勧められたものは絶対に口にしなかった。
でもテーブルの上に並べてある何を誰がとるかわからないモノなら
大丈夫だろうと手を付けたのが運のツキ。
見事に睡眠薬を盛られてしまった。
私は前世で様々な仕事をしたが、本職にしていたのはズバリ
‟娼婦”
だ。
しかも結構な年数やっていた。
だからこそ、薬盛られたことなんざ一度や二度じゃない。
ただそのおかげで盛られてすぐ気づき、胃の内容物をすべて吐き出し、
水を飲んで再度吐き出すなどの応急処置ができた。
けれどそれでも、それまでに体に入った成分が効いてきたのを感じる。
主催者側が用意したもの…それも不特定多数の人間が手に取れるモノに
薬が混入していたということは…主催者側も高い確率でグルだ。
薬を飲んで低迷した人間を、客に斡旋しているのだろう。
前世の記憶が叫ぶ!
こういった手の込んだ拉致まがいの事をする人間達にまともな性癖を
期待する方がおかしい…と。
こんな所からは、さっさとおさらばするに限る。
(そりゃーさあ!前世の記憶がキッチリ残っていますから。
今更男に抱かれること自体はとやかく言わん。
だがっっ!!!)
(今現在の私の体はねぇ!!
16歳・純潔・体は小さくて(身長155㎝)細いが、出るとこしっかり出ている!
しかも男爵令嬢!!本物のお貴族様!!)
(前世とは言え娼婦歴二十数年の意地とプライドにかけて!!
こんな超優良物件を変態野郎どもに!!
タダで!!!!くれてやるものかぁ~~~~!!!!)
今にも倒れそうだった体を奥底から沸き上げた怒りと闘志によって再度動かす。
(何とか…馬車のある所まで…)
しがない末端の男爵家とは言え、腐ってもお貴族様。
馬車までたどり着ければ、御者に家まで送ってもらえる。
借りものの馬車だけどね!!
石柱廊をもたれかかりながら、ふらふらと移動していると、
「うっ…!!」
不意に横から出てきた壁の様な物体に当たり、尻もちをついた。
朦朧とする目でぶつかってきた物体を見れば…人間だった。
上の方が暗くて顔は見えないが、身長はゆうに180を軽く超えていそうだ。
肩幅が広くがっしりしており、タキシードの上からでも筋肉質であるとわかる。
「…これは失礼。
少々考え事をしていたもので…」
静かな…しかし力強いテノール。
(くそっ…どうする?もし主催者やグルになっている連中だったら…)
考えても体が動くわけではない。
しかし考えることを放棄もしたくない。
「…ひょっとして具合が悪いのですか?
医務室までお連れしましょう…」
低いテノール調の声は、こんな時でなければ随分耳に心地よいものだった
だろう。
「いっ…いえ…。
大丈夫です…。
お気になさらず…」
精一杯の気を張ってかがめていた上半身を起こし、男に向かって言う。
するとその瞬間空気が変わった。
跪いた男に、かなり強めの力で両肩をがっしりと掴まれる。
(うぐっ…万事休す…)
一瞬そんなことが頭をよぎったが、何だか変だ。
掴まれた男の手が、カタカタと震えているのだ。
そして男の目線は、胸に飾ってあるブローチに注がれている。
紫の大きな石に、星を思わせる十字が見てとれる。
思い出のあるもので持ってきたくはなかったのだが、参加要項に宝石を
必ず身に着けることと書かれていたので仕方なくだ。
ちなみに私が持つ、唯一の宝石である。
そんなことを走馬灯のように考えていたら、
「ひゃっ!!」
私の体は突然、浮遊感に襲われる。
男が私の体を軽々と持ち上げ、私は頭上からこうこうと火を灯されている
蝋燭の光を浴び…。
私の髪が照らされる。
金髪に赤の混じる色…陽光に例えられることが多く、実際私もそう思うし
すごく気に入っているのだ。
眼も同色で、私はよく水面に眼と髪を映しては、己だけの陽光を楽しんで
いたものだ。
しかし今そんなことを言っている時ではない。
このヘンテコな状況は一体何なのか?
男はブローチと私の顔を交互に見続けている。
やがて男が私の体を地におろす。
一方の肩はそのまま捕まれ、もう一方の手で私の前髪を優しく上げる。
私の額には、実は5歳のころについた古傷がある。
もうだいぶ目立たなくなったのだが、よーく見ればわかるので、普段は
髪で隠しているのだ。
しかし、片手でしか掴まれていないのに、私の体はびくともしない。
本当にすごい力だ。
しかし私の傷を確認した後、男の手は一層強く震え出す。
(なに?なに?どしたの…?)
状況が飲み込めないでいると、男の口が僅かに開き
「…フィリー…」
小さい…けれどとても通りの良い声。
「え…」
思わず男の顔を真っすぐ見つめる。
「あ、はい。フィリーです」
そんな素っ頓狂な返事になった。
だって…驚いたんだもん。
かなり驚いたんだもん。
なんでか?
私の名前は正式にはオルフィリア・ステンロイド男爵令嬢。
フィリーは愛称で、ごく親しい人間しか呼ばない。
そして私は社交界に出ることを逃げまくっている人間だ。
なんでかって?
前世でかなりはっちゃけたぶん、今世では静かに暮らすことが目標だからだ。
幸い両親も無理にヨメに行かなくてもいいといってくれているから、
ありがた~く甘んじて引きこもりをやらせてもらっている。
まあ前置きが長くなったが、要は私を愛称で呼ぶ人間はかなり少ないということ。
そしてその中に、目の前のガタイを持つほどの男はいないと記憶していたからだ。
少し呆けながら、目の前の男の顔を見る。
仮面舞踏会故、仮面をかぶっているがそれを差し引いても端正な顔立ち(要は
イケメン)であることがわかる。
私が目の前の男を、まじまじと観察していると不意に・・・
「へ?」
男の眼からつう……っと透明な液体が頬をつたう。
(泣いて…る…)
そのことを認識するかしないかのうちに、男の腕が私の体に絡みついた。
「ああ…フィリー…フィリー…
君に…君に会いたかったんだ……
やっと…やっと会えた…」
第三者から見れば、端正な顔立ちのイケメンに抱きしめられるという
何とも美味しい構図なんだろうな。
………………。
けどよ、ハッキリ言って…。
痛てぇよっっ!!!
アンタ自分が鍛えてるコトわかってんでしょーが!!
がんじがらめに抱きしめられて痛くてしゃーないわ!!!
あーでも今は許す!
なんでかって?
痛みのおかげで朦朧としてた意識が急速にハッキリしてきたからね!
そして意識がハッキリしたことで頭も回るようになった。
今私を抱きしめている男は、高い確率でシロだ。
もし薬盛って乱暴しようとしているなら、とっとと私の口ふさいで
鍵のかかる部屋にでも連れてっちゃえばいいんだからさ。
「あ…あの…苦しいです…」
いやこれホント。
声を出すのさえ、しんどい。
抱きしめる力強すぎ!!
「ああ…申し訳ありません。
あまりに嬉しくてつい…」
男はすぐに力を弱める。
「具合が悪いのでしたね。すぐに医務室へ…」
「まっ待ってください!」
自分を抱きかかえようとした男を制止する。
「あの…医務室ではなく…どこか…寝ることのできる個室に…
運んでいただけませんか…」
正直言って主催者側が噛んでいるかもしれない状況なのだ。
医務室だって安全な保障はない。
「しかし…」
「お願いします!」
心配そうに見つめる男を促し、部屋まで運んでもらう。
あ、ちなみにお決まりの姫抱っこだ。
かくして私・フィリーは、なぜ私を知っているか全くわからない男に
身をゆだね、暗い廊下を進むのだった。
-------------------------------------------------------------------------
男に出会ったときの、わたくしの外面と内面…。
ポーカーフェイス出来んと、成り立たん仕事してたかんね。
眠気がどんどん強くなってくる。
「もうあまり時間がない…」
自分の体を必死に奮い立たせ、ふらつく足で長い石柱廊を必死に歩いて
いる。
(やっぱり来るんじゃなかった…)
今日の仮面舞踏会…入った瞬間嫌な予感はしたんだ、うん。
見た目は何の変哲もなかった…でも…何となくの特有のカンが
働いたんだ。
そう…前世で培ったカンが!
だから人から勧められたものは絶対に口にしなかった。
でもテーブルの上に並べてある何を誰がとるかわからないモノなら
大丈夫だろうと手を付けたのが運のツキ。
見事に睡眠薬を盛られてしまった。
私は前世で様々な仕事をしたが、本職にしていたのはズバリ
‟娼婦”
だ。
しかも結構な年数やっていた。
だからこそ、薬盛られたことなんざ一度や二度じゃない。
ただそのおかげで盛られてすぐ気づき、胃の内容物をすべて吐き出し、
水を飲んで再度吐き出すなどの応急処置ができた。
けれどそれでも、それまでに体に入った成分が効いてきたのを感じる。
主催者側が用意したもの…それも不特定多数の人間が手に取れるモノに
薬が混入していたということは…主催者側も高い確率でグルだ。
薬を飲んで低迷した人間を、客に斡旋しているのだろう。
前世の記憶が叫ぶ!
こういった手の込んだ拉致まがいの事をする人間達にまともな性癖を
期待する方がおかしい…と。
こんな所からは、さっさとおさらばするに限る。
(そりゃーさあ!前世の記憶がキッチリ残っていますから。
今更男に抱かれること自体はとやかく言わん。
だがっっ!!!)
(今現在の私の体はねぇ!!
16歳・純潔・体は小さくて(身長155㎝)細いが、出るとこしっかり出ている!
しかも男爵令嬢!!本物のお貴族様!!)
(前世とは言え娼婦歴二十数年の意地とプライドにかけて!!
こんな超優良物件を変態野郎どもに!!
タダで!!!!くれてやるものかぁ~~~~!!!!)
今にも倒れそうだった体を奥底から沸き上げた怒りと闘志によって再度動かす。
(何とか…馬車のある所まで…)
しがない末端の男爵家とは言え、腐ってもお貴族様。
馬車までたどり着ければ、御者に家まで送ってもらえる。
借りものの馬車だけどね!!
石柱廊をもたれかかりながら、ふらふらと移動していると、
「うっ…!!」
不意に横から出てきた壁の様な物体に当たり、尻もちをついた。
朦朧とする目でぶつかってきた物体を見れば…人間だった。
上の方が暗くて顔は見えないが、身長はゆうに180を軽く超えていそうだ。
肩幅が広くがっしりしており、タキシードの上からでも筋肉質であるとわかる。
「…これは失礼。
少々考え事をしていたもので…」
静かな…しかし力強いテノール。
(くそっ…どうする?もし主催者やグルになっている連中だったら…)
考えても体が動くわけではない。
しかし考えることを放棄もしたくない。
「…ひょっとして具合が悪いのですか?
医務室までお連れしましょう…」
低いテノール調の声は、こんな時でなければ随分耳に心地よいものだった
だろう。
「いっ…いえ…。
大丈夫です…。
お気になさらず…」
精一杯の気を張ってかがめていた上半身を起こし、男に向かって言う。
するとその瞬間空気が変わった。
跪いた男に、かなり強めの力で両肩をがっしりと掴まれる。
(うぐっ…万事休す…)
一瞬そんなことが頭をよぎったが、何だか変だ。
掴まれた男の手が、カタカタと震えているのだ。
そして男の目線は、胸に飾ってあるブローチに注がれている。
紫の大きな石に、星を思わせる十字が見てとれる。
思い出のあるもので持ってきたくはなかったのだが、参加要項に宝石を
必ず身に着けることと書かれていたので仕方なくだ。
ちなみに私が持つ、唯一の宝石である。
そんなことを走馬灯のように考えていたら、
「ひゃっ!!」
私の体は突然、浮遊感に襲われる。
男が私の体を軽々と持ち上げ、私は頭上からこうこうと火を灯されている
蝋燭の光を浴び…。
私の髪が照らされる。
金髪に赤の混じる色…陽光に例えられることが多く、実際私もそう思うし
すごく気に入っているのだ。
眼も同色で、私はよく水面に眼と髪を映しては、己だけの陽光を楽しんで
いたものだ。
しかし今そんなことを言っている時ではない。
このヘンテコな状況は一体何なのか?
男はブローチと私の顔を交互に見続けている。
やがて男が私の体を地におろす。
一方の肩はそのまま捕まれ、もう一方の手で私の前髪を優しく上げる。
私の額には、実は5歳のころについた古傷がある。
もうだいぶ目立たなくなったのだが、よーく見ればわかるので、普段は
髪で隠しているのだ。
しかし、片手でしか掴まれていないのに、私の体はびくともしない。
本当にすごい力だ。
しかし私の傷を確認した後、男の手は一層強く震え出す。
(なに?なに?どしたの…?)
状況が飲み込めないでいると、男の口が僅かに開き
「…フィリー…」
小さい…けれどとても通りの良い声。
「え…」
思わず男の顔を真っすぐ見つめる。
「あ、はい。フィリーです」
そんな素っ頓狂な返事になった。
だって…驚いたんだもん。
かなり驚いたんだもん。
なんでか?
私の名前は正式にはオルフィリア・ステンロイド男爵令嬢。
フィリーは愛称で、ごく親しい人間しか呼ばない。
そして私は社交界に出ることを逃げまくっている人間だ。
なんでかって?
前世でかなりはっちゃけたぶん、今世では静かに暮らすことが目標だからだ。
幸い両親も無理にヨメに行かなくてもいいといってくれているから、
ありがた~く甘んじて引きこもりをやらせてもらっている。
まあ前置きが長くなったが、要は私を愛称で呼ぶ人間はかなり少ないということ。
そしてその中に、目の前のガタイを持つほどの男はいないと記憶していたからだ。
少し呆けながら、目の前の男の顔を見る。
仮面舞踏会故、仮面をかぶっているがそれを差し引いても端正な顔立ち(要は
イケメン)であることがわかる。
私が目の前の男を、まじまじと観察していると不意に・・・
「へ?」
男の眼からつう……っと透明な液体が頬をつたう。
(泣いて…る…)
そのことを認識するかしないかのうちに、男の腕が私の体に絡みついた。
「ああ…フィリー…フィリー…
君に…君に会いたかったんだ……
やっと…やっと会えた…」
第三者から見れば、端正な顔立ちのイケメンに抱きしめられるという
何とも美味しい構図なんだろうな。
………………。
けどよ、ハッキリ言って…。
痛てぇよっっ!!!
アンタ自分が鍛えてるコトわかってんでしょーが!!
がんじがらめに抱きしめられて痛くてしゃーないわ!!!
あーでも今は許す!
なんでかって?
痛みのおかげで朦朧としてた意識が急速にハッキリしてきたからね!
そして意識がハッキリしたことで頭も回るようになった。
今私を抱きしめている男は、高い確率でシロだ。
もし薬盛って乱暴しようとしているなら、とっとと私の口ふさいで
鍵のかかる部屋にでも連れてっちゃえばいいんだからさ。
「あ…あの…苦しいです…」
いやこれホント。
声を出すのさえ、しんどい。
抱きしめる力強すぎ!!
「ああ…申し訳ありません。
あまりに嬉しくてつい…」
男はすぐに力を弱める。
「具合が悪いのでしたね。すぐに医務室へ…」
「まっ待ってください!」
自分を抱きかかえようとした男を制止する。
「あの…医務室ではなく…どこか…寝ることのできる個室に…
運んでいただけませんか…」
正直言って主催者側が噛んでいるかもしれない状況なのだ。
医務室だって安全な保障はない。
「しかし…」
「お願いします!」
心配そうに見つめる男を促し、部屋まで運んでもらう。
あ、ちなみにお決まりの姫抱っこだ。
かくして私・フィリーは、なぜ私を知っているか全くわからない男に
身をゆだね、暗い廊下を進むのだった。
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男に出会ったときの、わたくしの外面と内面…。
ポーカーフェイス出来んと、成り立たん仕事してたかんね。
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