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第1章 狩猟
6 戦闘開始
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爆発音の鳴り響く会場を…人に支えられ、足を引きずりながら、皆とは逆方向に向かっている人影が
あった…。
ジョノァド・スタリュイヴェ侯爵だ。
その表情は、痛みが全く引いていないのだろう。
苦悶と憤怒に彩られ、また本人もそれを隠そうとしていない。
いつもの能面笑顔の影は、微塵も見られなかった。
「おい!!」
ジョノァドがやってきた場所には…大きな幌馬車がいくつもあった。
たむろしていた人間達が、緩んだ空気を一気に締めた。
「今すぐ…荷をすべておろせ!!」
するとたむろしていた者たちは、
「す…全てですか?
確か最初の指示では…様子を見ながら少しずつ…と」
「事情が変わった!!」
憤怒の仮面をかぶったジョノァドの、
「あのクソガキ!!
私は先代ファルメニウス公爵家の一門筆頭だったのだ!!
一番役に立ってきたのは、この私だ!!
なのに昔から、そんな私の意見を一切無視しまくって、下賤身分の者たちを重用しよって!!
目にもの見せてやるわ!!」
怒声が響き渡る。
たむろしていた者たちは、一斉に怯えながらも、
「し、しかし…すべておろすのは危険です…。
ジョノァド様の御身とて…」
「大丈夫だ!!私はもう帰る!!」
この時ジョノァド卿は、憤怒の仮面にいびつな笑顔を浮かべ、
「あのクソガキが、帰る口実をせっかく作ってくれたのだ…。
利用しない手はない…」
その様は…まさに地獄から来たと言う事すら、生易しく思えた。
----------------------------------------------------------------------------------------
「さあて!!ショータイムを始めようか!!」
彼らのその言葉と共に、私たちの周りの茂みは、四方八方が揺れ動く。
時に小さく…時に大きく…そして姿を現したそれは…。
狩猟大会のために用意された猛獣と…同じ種類のモノだった。
なるほどね…そういうこと。
「全員隊列を組め――――――――――――――っ!!」
テオルド卿の言葉と同時に、猛獣たちは襲い掛かって来た。
私とマギーを取り囲み、護衛騎士と師団長たちが応戦する。
皆強いけど…流石に猛獣も強い。
それに…私の勘だけど、興奮剤みたいなのを使われているな…この猛獣たち。
ひとまず自分の身を守れる準備はしないとね!!
ジェードもしばらく帰ってこれないだろーし。
私はスカートの中と、ドレスの飾りをゴソゴソ。
猛獣たちに襲われるかもってことは考えてたから…もちろん備えはしてきてる!!
「マギーも準備できた!!」
「は、はい!!」
「上手くやろうとしなくていいからね!!
自分の事だけ考えて!!」
「わかりました!!」
私はマギーに指示すると、改めて皆の戦況を見回す。
猛獣たちは…かなりの数だ。
そして興奮剤のせいか、一撃で動きを止められなければ、またすぐ向かってくる。
「ぐはっ!!」
そんな中、護衛騎士の一角が崩れた。
猛獣がこちらに来る。
「ひゃぁああぁっ!!」
マギーは怯えているが、私は腹を決めている。
猛獣めがけて!!
手に持っていた香水瓶の中身をぶっかけた。
「ギャオォオォオオッ」
悲鳴…でいいだろうな。
鼻と眼のあたりを前足でこすり、転げまわっているから。
「すみません!!奥様!!」
「こっちは大丈夫よ!!まだたくさんいるから、油断しないで!!」
香水瓶の中身は…レモンのしぼり汁。
知っている人は知っているだろうが、柑橘系の匂いは犬猫類の科が非常に嫌う。
出来るだけ詰めて、持って来たんだ。
機動性重視だから、そんなに量は持ってこれなかったけど…、それでも一時しのぎにはなる。
とはいえ…攻防はやはり短くはすまない。
押しては引いて、引いては押しての繰り返し。
「あ~、やっぱ牙城は硬いかぁ…。
だから、中から崩したかったのに…」
ハートがため息交じりだ。
「仕方あるまい、バレたんだから」
「獣も減ってきているし、そろそろ私達も出るぞ」
彼らの言葉と体は、ほぼ一緒に動いた。
そして彼らが動くと同時に、私たちを囲むように、四方から煙が…火の手が上がる。
ちっ、やっぱり仕込んでやがったか!!
さながら炎のリングと化したその場所で…第二の攻防が始まった!!
「うわっ!!」
「ぐおっ!!」
護衛騎士二人が弾き飛ばされ、即座に入ろうとした敵を、師団長たちがガードする。
猛獣を斥候にして、皆の実力を測っていたんだ…。
一番脆い部分を、正確に突くために!!
くそっ!!
やっぱ出来る!!
猛獣の数は減ったとはいえ、それなりにいる…。
このままじゃあ、マズいかも…。
私はドレスのボタンをコッソリ外す…。
実はこのドレス自体にも仕掛けがあるんだ…、あまり使いたくないんだけど、いざって時は
しゃーない。
「フィリーッ!!」
一瞬だけ…ほんの一瞬だけ、ドレスのボタンを外すために視線をそらした…。
その時状況が激変していたんだ。
師団長たちが作った壁すら突破して、敵の一人が瞬く間に私の前へ!
「かはっっっ!!」
かわす暇など当然与えてもらえるはずもなく、私の喉は一瞬でとらえられた。
そして宙吊りとなる。
気道を完全に塞ぐでもなく…さりとて通常の呼吸などできないくらい強く…敵の手が
私の喉を抑えていた。
これはさすがに…ヤバい!!
苦悶の表情を浮かべる私に対し、
「安心しろ…すぐには殺さん…。
ゆっくりと…だ」
結局殺すって事だろーが!!
私はもがくが、さすが向こうもプロ。
喉を抑える手はびくともしない。
「フィリーを放してぇぇ――――――――――――――――――っ!!」
マギーが持っていた瓶を、思いっきり敵めがけて投げつけた。
「ぐっ!!」
敵のこめかみ辺りにクリーンヒット!!
コントロールいいな、マギー。
しかしそれでも私の喉を抑える手に、緩みは見られない。
さすがっちゃさすがだが…。
でも至近距離から瓶をぶち当てられたのは、こたえたようで、わずかに手と体が
くの字にかがんだ。
ありがてぇぇっ!!
これで私の足が届く!!
やっぱり男はココだろうが!!
くらえっ!!
ヘドネ渾身の金的だぁ――――――――――っ!!
「!!!!」
だが…。
私の足に伝わって来た衝撃は…。
確かに当たった個所は間違っていない…。
でも…感覚が変だ…。
覆面から覗く敵の目が…ギラリと私を見た。
やべぇ…。
こいつ等、本当のガチプロだ。
しっかり対策してやがる!!
「さすがだなぁ…オルフィリア・ファルメニウス…」
喉を掴む手が、若干の力を帯びる。
「通常の女なら…震えるだけで何もできない状況だろうになぁ…」
くっそ、いよいよマズい。
私が捕まっていることで、師団長たちも護衛騎士達も何もできない。
ヤバい…意識が…かすむ…。
ぼやけてきた私の視界に…なんだかおかしなものが映った…。
それは人ではなく…獣とも思えない…。
例えるなら、そう…。
黒い波…とでもいうのだろうか…。
意識が朦朧としているから、幻覚を見ているのか…。
だが…。
それにしちゃ、嫌に鮮明に…映り込みやがる…。
私しか気づいていないのか…それとも私がこんな状態だから、こっちに集中しているのか…。
でも…なんだか波が…大きく…なって…近づい…て…。
飛びそうな意識を首の皮一枚で繋げているような感覚…。
だがやがて…その波の正体がわかってきた時…私の脳細胞は電流を流されたように、スパークし
朦朧とした意識が、ハッキリと鮮明になった…。
と同時に…、
「ぐわぁぁっ!!」
「うわっ!!」
「ぎゃっ!!」
辺りに様々な悲鳴がこだまし始めたのだった。
あった…。
ジョノァド・スタリュイヴェ侯爵だ。
その表情は、痛みが全く引いていないのだろう。
苦悶と憤怒に彩られ、また本人もそれを隠そうとしていない。
いつもの能面笑顔の影は、微塵も見られなかった。
「おい!!」
ジョノァドがやってきた場所には…大きな幌馬車がいくつもあった。
たむろしていた人間達が、緩んだ空気を一気に締めた。
「今すぐ…荷をすべておろせ!!」
するとたむろしていた者たちは、
「す…全てですか?
確か最初の指示では…様子を見ながら少しずつ…と」
「事情が変わった!!」
憤怒の仮面をかぶったジョノァドの、
「あのクソガキ!!
私は先代ファルメニウス公爵家の一門筆頭だったのだ!!
一番役に立ってきたのは、この私だ!!
なのに昔から、そんな私の意見を一切無視しまくって、下賤身分の者たちを重用しよって!!
目にもの見せてやるわ!!」
怒声が響き渡る。
たむろしていた者たちは、一斉に怯えながらも、
「し、しかし…すべておろすのは危険です…。
ジョノァド様の御身とて…」
「大丈夫だ!!私はもう帰る!!」
この時ジョノァド卿は、憤怒の仮面にいびつな笑顔を浮かべ、
「あのクソガキが、帰る口実をせっかく作ってくれたのだ…。
利用しない手はない…」
その様は…まさに地獄から来たと言う事すら、生易しく思えた。
----------------------------------------------------------------------------------------
「さあて!!ショータイムを始めようか!!」
彼らのその言葉と共に、私たちの周りの茂みは、四方八方が揺れ動く。
時に小さく…時に大きく…そして姿を現したそれは…。
狩猟大会のために用意された猛獣と…同じ種類のモノだった。
なるほどね…そういうこと。
「全員隊列を組め――――――――――――――っ!!」
テオルド卿の言葉と同時に、猛獣たちは襲い掛かって来た。
私とマギーを取り囲み、護衛騎士と師団長たちが応戦する。
皆強いけど…流石に猛獣も強い。
それに…私の勘だけど、興奮剤みたいなのを使われているな…この猛獣たち。
ひとまず自分の身を守れる準備はしないとね!!
ジェードもしばらく帰ってこれないだろーし。
私はスカートの中と、ドレスの飾りをゴソゴソ。
猛獣たちに襲われるかもってことは考えてたから…もちろん備えはしてきてる!!
「マギーも準備できた!!」
「は、はい!!」
「上手くやろうとしなくていいからね!!
自分の事だけ考えて!!」
「わかりました!!」
私はマギーに指示すると、改めて皆の戦況を見回す。
猛獣たちは…かなりの数だ。
そして興奮剤のせいか、一撃で動きを止められなければ、またすぐ向かってくる。
「ぐはっ!!」
そんな中、護衛騎士の一角が崩れた。
猛獣がこちらに来る。
「ひゃぁああぁっ!!」
マギーは怯えているが、私は腹を決めている。
猛獣めがけて!!
手に持っていた香水瓶の中身をぶっかけた。
「ギャオォオォオオッ」
悲鳴…でいいだろうな。
鼻と眼のあたりを前足でこすり、転げまわっているから。
「すみません!!奥様!!」
「こっちは大丈夫よ!!まだたくさんいるから、油断しないで!!」
香水瓶の中身は…レモンのしぼり汁。
知っている人は知っているだろうが、柑橘系の匂いは犬猫類の科が非常に嫌う。
出来るだけ詰めて、持って来たんだ。
機動性重視だから、そんなに量は持ってこれなかったけど…、それでも一時しのぎにはなる。
とはいえ…攻防はやはり短くはすまない。
押しては引いて、引いては押しての繰り返し。
「あ~、やっぱ牙城は硬いかぁ…。
だから、中から崩したかったのに…」
ハートがため息交じりだ。
「仕方あるまい、バレたんだから」
「獣も減ってきているし、そろそろ私達も出るぞ」
彼らの言葉と体は、ほぼ一緒に動いた。
そして彼らが動くと同時に、私たちを囲むように、四方から煙が…火の手が上がる。
ちっ、やっぱり仕込んでやがったか!!
さながら炎のリングと化したその場所で…第二の攻防が始まった!!
「うわっ!!」
「ぐおっ!!」
護衛騎士二人が弾き飛ばされ、即座に入ろうとした敵を、師団長たちがガードする。
猛獣を斥候にして、皆の実力を測っていたんだ…。
一番脆い部分を、正確に突くために!!
くそっ!!
やっぱ出来る!!
猛獣の数は減ったとはいえ、それなりにいる…。
このままじゃあ、マズいかも…。
私はドレスのボタンをコッソリ外す…。
実はこのドレス自体にも仕掛けがあるんだ…、あまり使いたくないんだけど、いざって時は
しゃーない。
「フィリーッ!!」
一瞬だけ…ほんの一瞬だけ、ドレスのボタンを外すために視線をそらした…。
その時状況が激変していたんだ。
師団長たちが作った壁すら突破して、敵の一人が瞬く間に私の前へ!
「かはっっっ!!」
かわす暇など当然与えてもらえるはずもなく、私の喉は一瞬でとらえられた。
そして宙吊りとなる。
気道を完全に塞ぐでもなく…さりとて通常の呼吸などできないくらい強く…敵の手が
私の喉を抑えていた。
これはさすがに…ヤバい!!
苦悶の表情を浮かべる私に対し、
「安心しろ…すぐには殺さん…。
ゆっくりと…だ」
結局殺すって事だろーが!!
私はもがくが、さすが向こうもプロ。
喉を抑える手はびくともしない。
「フィリーを放してぇぇ――――――――――――――――――っ!!」
マギーが持っていた瓶を、思いっきり敵めがけて投げつけた。
「ぐっ!!」
敵のこめかみ辺りにクリーンヒット!!
コントロールいいな、マギー。
しかしそれでも私の喉を抑える手に、緩みは見られない。
さすがっちゃさすがだが…。
でも至近距離から瓶をぶち当てられたのは、こたえたようで、わずかに手と体が
くの字にかがんだ。
ありがてぇぇっ!!
これで私の足が届く!!
やっぱり男はココだろうが!!
くらえっ!!
ヘドネ渾身の金的だぁ――――――――――っ!!
「!!!!」
だが…。
私の足に伝わって来た衝撃は…。
確かに当たった個所は間違っていない…。
でも…感覚が変だ…。
覆面から覗く敵の目が…ギラリと私を見た。
やべぇ…。
こいつ等、本当のガチプロだ。
しっかり対策してやがる!!
「さすがだなぁ…オルフィリア・ファルメニウス…」
喉を掴む手が、若干の力を帯びる。
「通常の女なら…震えるだけで何もできない状況だろうになぁ…」
くっそ、いよいよマズい。
私が捕まっていることで、師団長たちも護衛騎士達も何もできない。
ヤバい…意識が…かすむ…。
ぼやけてきた私の視界に…なんだかおかしなものが映った…。
それは人ではなく…獣とも思えない…。
例えるなら、そう…。
黒い波…とでもいうのだろうか…。
意識が朦朧としているから、幻覚を見ているのか…。
だが…。
それにしちゃ、嫌に鮮明に…映り込みやがる…。
私しか気づいていないのか…それとも私がこんな状態だから、こっちに集中しているのか…。
でも…なんだか波が…大きく…なって…近づい…て…。
飛びそうな意識を首の皮一枚で繋げているような感覚…。
だがやがて…その波の正体がわかってきた時…私の脳細胞は電流を流されたように、スパークし
朦朧とした意識が、ハッキリと鮮明になった…。
と同時に…、
「ぐわぁぁっ!!」
「うわっ!!」
「ぎゃっ!!」
辺りに様々な悲鳴がこだまし始めたのだった。
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