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第3章 因縁
4 目的は…何?
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私は…ため息のような深い深呼吸ののち、
「フォルト…テオルド卿への確認は、必要ないわ。
ここにいてちょうだい」
「し…しかし…」
フォルトが席を外したかったのは…もう一つ理由があるだろう…。
ギリアムが…ちっとも来ない事だ。
伝書鳩は、私に知らせる前に送ったハズだ。
ギリアムの愛馬の速度を考えたら…もうとっくに、ファルメニウス公爵家についていて
おかしくない。
なのに来ないのは…それだけひっ迫した事件に遭遇したか、それとも妨害にあっているかの
どちらかだ。
それを…確認に行きたいんだと思う。
じゃないと…今後の方針が立てられないからね…。
「ほう…よいのか?」
今度はローエンじい様の唇の端が…持ち上がる。
「必要ございません。テオルド卿の性格はよくわかっていますので…」
「案外…、人の性格などわからんもんだが?
当てが外れることは、考えんのか?」
「…確かにその意見には、賛成いたします。
ですが、確認をするなら、もう少し後にしませんと、意味がございません」
「なぜ、そう思う?」
私はここで…また、お茶を一口飲み、
「アナタに頼まれて…ギリアムがファルメニウス公爵家に帰ってこれないように、していると
思われますので。
だから伝書鳩も…ギリアムには報告が行っていないでしょうね」
微笑む。
これは…フォルトがひきつった。
「なっ、なぜそのようなことを!!」
「私と話をするためよ」
フォルトの問いに、答えてあげた。
「お、奥様…」
訳が分からなそうなフォルトに、一から説明してあげることにした。
私の予想…どこまであっているかも、知りたいし。
「まず…ローカス卿の手紙同様、テオルド卿が情報源の1つなのは間違いないわ。
ただ…確実に他にもありそうだけどね。
集められる情報全て集めた結果…、私を見極める必要が出たのよ」
あ~、喉乾きそう!!私は残りの茶を、全部飲み干す。
ローカス卿は…このじい様を心底恐れていたからな…かなりはしょった手紙を出したはずだ。
「ローカス卿の電撃結婚に私とギリアムが、何らかの形で関与している。
でも…ギリアムは人に政略結婚を、強要するような質じゃない。
ギリアムは序列第一位の上、鉄壁要塞だから、マギー実家からの圧力も考えられない。
ただ、そんなギリアムが…現在私に非常に熱を上げていて、私の言う事をなんでも聞くって
もっぱらの噂。
その私は…巷で悪評も好評も出ていて、いまいち実像がはっきりしない。
だから…自分で確認しに来た。
確認する場所に、ギリアムがいると、最悪私を隠してしまうから、ギリアムが来れないように
した…って所じゃないかってのが、私の推測」
一気にしゃべったから、改めて息を吸い、
「あくまで…耄碌なさっていない…と、仮定した場合ですがね」
強調した。
「なるほど…」
一瞬笑った後、ローエンじい様はまた顔を引き締め、
「そこまでわかっているなら…なぜわしを挑発するような態度を、あえてとる?」
……フォルトがいるとはいえ…このじい様に暴れられたら、私の命は風前の灯火だ。
でもさ…。
「挑発する理由ですか?そうですねぇ…う~ん…」
いざ聞かれると、私は本気で悩んだ…。
私の前世のしょーもない癖です…とは、口が裂けても言えないし…。
ただ…うわべだけのもっともらしい理由じゃぁ、このじい様を失望させちまう。
しばし悩んでいると?
「何だか…お前さんは本当に、脈絡が無いの…」
眉間に皺を寄せて…ちょっと呆れてるっぽい。
拍子抜けした…とも、言えるかも。
「理由が本当に、何もないのか?だったら向こう見ずにも程があるぞ」
いや…理由はちゃんとあるんですけど…、言えないだけなんですよね。
アンタを落としたいからだ…なんてなぁ。
その時…私の脳みそに電球が灯った。
「しいて言うなら…」
私は呼吸を整えた。
「ローエン閣下が、この場で一思いに、私を殺す力があるから…ですね」
「はあ?」
おお、驚かせることは出来たね。
同時に…あきれ果てたようだが。
「そもそも挑発などする気はありませんでしたよ」
ちょっとにっこりと…ね。
「殺される可能性があるなら、私は悔いなく生きたいので…言いたいことを構わず言います。
死んだときに、ああ、あれやっとけば…なんて言いたくない」
これが…正しいかどうかはわからない。
でも、1度目の人生…悔いはないが、もう少し謳歌したかった…という気持ちがないワケじゃ
ないからね。
今度は…ローエンじい様が難しい顔をし、顎に手を当て考え込んでしまった。
理解できないんだろうな。
「殺されない努力はせんのか?」
出た言葉は…結構ありきたりだ。
「ローエン閣下の達人ぶりは、ギリアムからは聞いております。
万が一がございますよ、十分…」
「それならば、気に入られようとするのが、普通だと思うがの…」
「あら?ギリアムからローエン閣下の性格を、聞きました限り…。
うわべだけのおべっかやゴマすりをする人間は…、むしろ嫌悪されると思いましたので」
これは本当…ギリアムとめっちゃ似てると感じたもん。
「だから…気遣い不要…無礼講と申し上げました。
その方が…お互い心置きなく話せる…。
ならば、どうなっても、後悔は無いかと…」
「ふむ…」
やっぱり少し考えてから。
「……なぜ、フォルトを下げた…」
「なぜ…とは?」
「そ奴は…わしとお前の間に入った…でもお前は…それを下げさせた。
殺されない努力をするなら、そのままの方が良かろう?」
「それはごもっともですが…、私の流儀が許しませんでした」
「ほお…説明せい」
もう…完全に上からの物言いだが、私は気にしない。
このじい様は…何か言われたら、覚悟を決められる人だ。
そういう人に、どうこう言うのは、私は好きじゃない。
「まず…私は正式なファルメニウス公爵夫人です。
そうなることを、自分自身で決めました。
ゆえに…」
私は眼を一瞬だけつぶり、また開く。
「フォルトのみならず、ファルメニウス公爵家の家臣の全て…私には守る義務が生じます」
「まして…ローエン閣下に無礼講で良いと言ったのは、この私…。
その結果、私に死が訪れるなら…せめて家臣を巻き込むべきではない…と、考えました」
ここで私は、少々笑みをたたえ、
「まあでも…そうならない自信もございました」
「なに?」
ローエンじい様の顔が…また少し、驚きに満ちた。
「私の夫…ギリアム・アウススト・ファルメニウスが、申しておりました。
ローエン閣下は大変、理知的と伺っております。
ゆえに…この場で私の命を、奪うという事はありますまい…と」
「万が一があると言ったのは、お前では?」
「万が一とは…この場のみならず、生きていれば日常のどんな場所にも転がっているもの…。
言葉のあやとお思い下さい」
「万が一が起こっても、同じことが言えるのか?」
随分と不敵な笑みだね…。
挑発しているのは、どっちなんだか…。
やれやれ。
「重要なのは…」
「ローエン閣下を見分したのが、我が夫であるという事…」
私は微笑みをたたえ、
「ですから私は、心穏やかだったのですよ。
我が夫程の者の目が、間違っていたと言うなら…、おとなしくこの世を去りましょう…」
すんなりと言ってのけた。
「随分と…潔いものだ…」
ふうん…顔が少し…柔らかくなったな…。
けっこう本能のままにやってたけど…、少しは上手くいったかな。
「ローエン閣下に褒めていただけると、素直に嬉しいですわ」
これは本当。
このじい様、今日接しただけでも、かなりのタマなのがわかったからな。
「今日は…帰らせていただく」
「…わかりました。お見送りしなさい、フォルト…」
私は同行しない。
身分の高い人間が送る送らないは、こっちの自由。
フォルトは…お見送りの最中、一言も喋らなかった。
もっとも…これはケイシロンの3人も同じだったが。
ローエンじい様が馬車に乗り込もうとした時、
「ローエン閣下…」
フォルトの声も表情も…静かだった…。
「何じゃ?」
「私はアナタに…多大な恩義がございます。
感謝もしております」
「随分と、改まるな」
「しかし…」
フォルトの口調は、ここから少し…強くなった。
「オルフィリア様は…このファルメニウス公爵家の正式なる奥様です。
ギリアム様が選んだ…と言う事だけではなく、何より私自身が、そう認めているのです」
「そうか…」
「その事…ゆめゆめお忘れなきよう、お願いいたします!!」
ローエンじい様は…その言葉には返さず、黙って馬車に乗った。
扉の締まった馬車が、やがて動き出す…。
その姿が見えなくなるまで…フォルトはその場に佇んでいた。
「フォルト…テオルド卿への確認は、必要ないわ。
ここにいてちょうだい」
「し…しかし…」
フォルトが席を外したかったのは…もう一つ理由があるだろう…。
ギリアムが…ちっとも来ない事だ。
伝書鳩は、私に知らせる前に送ったハズだ。
ギリアムの愛馬の速度を考えたら…もうとっくに、ファルメニウス公爵家についていて
おかしくない。
なのに来ないのは…それだけひっ迫した事件に遭遇したか、それとも妨害にあっているかの
どちらかだ。
それを…確認に行きたいんだと思う。
じゃないと…今後の方針が立てられないからね…。
「ほう…よいのか?」
今度はローエンじい様の唇の端が…持ち上がる。
「必要ございません。テオルド卿の性格はよくわかっていますので…」
「案外…、人の性格などわからんもんだが?
当てが外れることは、考えんのか?」
「…確かにその意見には、賛成いたします。
ですが、確認をするなら、もう少し後にしませんと、意味がございません」
「なぜ、そう思う?」
私はここで…また、お茶を一口飲み、
「アナタに頼まれて…ギリアムがファルメニウス公爵家に帰ってこれないように、していると
思われますので。
だから伝書鳩も…ギリアムには報告が行っていないでしょうね」
微笑む。
これは…フォルトがひきつった。
「なっ、なぜそのようなことを!!」
「私と話をするためよ」
フォルトの問いに、答えてあげた。
「お、奥様…」
訳が分からなそうなフォルトに、一から説明してあげることにした。
私の予想…どこまであっているかも、知りたいし。
「まず…ローカス卿の手紙同様、テオルド卿が情報源の1つなのは間違いないわ。
ただ…確実に他にもありそうだけどね。
集められる情報全て集めた結果…、私を見極める必要が出たのよ」
あ~、喉乾きそう!!私は残りの茶を、全部飲み干す。
ローカス卿は…このじい様を心底恐れていたからな…かなりはしょった手紙を出したはずだ。
「ローカス卿の電撃結婚に私とギリアムが、何らかの形で関与している。
でも…ギリアムは人に政略結婚を、強要するような質じゃない。
ギリアムは序列第一位の上、鉄壁要塞だから、マギー実家からの圧力も考えられない。
ただ、そんなギリアムが…現在私に非常に熱を上げていて、私の言う事をなんでも聞くって
もっぱらの噂。
その私は…巷で悪評も好評も出ていて、いまいち実像がはっきりしない。
だから…自分で確認しに来た。
確認する場所に、ギリアムがいると、最悪私を隠してしまうから、ギリアムが来れないように
した…って所じゃないかってのが、私の推測」
一気にしゃべったから、改めて息を吸い、
「あくまで…耄碌なさっていない…と、仮定した場合ですがね」
強調した。
「なるほど…」
一瞬笑った後、ローエンじい様はまた顔を引き締め、
「そこまでわかっているなら…なぜわしを挑発するような態度を、あえてとる?」
……フォルトがいるとはいえ…このじい様に暴れられたら、私の命は風前の灯火だ。
でもさ…。
「挑発する理由ですか?そうですねぇ…う~ん…」
いざ聞かれると、私は本気で悩んだ…。
私の前世のしょーもない癖です…とは、口が裂けても言えないし…。
ただ…うわべだけのもっともらしい理由じゃぁ、このじい様を失望させちまう。
しばし悩んでいると?
「何だか…お前さんは本当に、脈絡が無いの…」
眉間に皺を寄せて…ちょっと呆れてるっぽい。
拍子抜けした…とも、言えるかも。
「理由が本当に、何もないのか?だったら向こう見ずにも程があるぞ」
いや…理由はちゃんとあるんですけど…、言えないだけなんですよね。
アンタを落としたいからだ…なんてなぁ。
その時…私の脳みそに電球が灯った。
「しいて言うなら…」
私は呼吸を整えた。
「ローエン閣下が、この場で一思いに、私を殺す力があるから…ですね」
「はあ?」
おお、驚かせることは出来たね。
同時に…あきれ果てたようだが。
「そもそも挑発などする気はありませんでしたよ」
ちょっとにっこりと…ね。
「殺される可能性があるなら、私は悔いなく生きたいので…言いたいことを構わず言います。
死んだときに、ああ、あれやっとけば…なんて言いたくない」
これが…正しいかどうかはわからない。
でも、1度目の人生…悔いはないが、もう少し謳歌したかった…という気持ちがないワケじゃ
ないからね。
今度は…ローエンじい様が難しい顔をし、顎に手を当て考え込んでしまった。
理解できないんだろうな。
「殺されない努力はせんのか?」
出た言葉は…結構ありきたりだ。
「ローエン閣下の達人ぶりは、ギリアムからは聞いております。
万が一がございますよ、十分…」
「それならば、気に入られようとするのが、普通だと思うがの…」
「あら?ギリアムからローエン閣下の性格を、聞きました限り…。
うわべだけのおべっかやゴマすりをする人間は…、むしろ嫌悪されると思いましたので」
これは本当…ギリアムとめっちゃ似てると感じたもん。
「だから…気遣い不要…無礼講と申し上げました。
その方が…お互い心置きなく話せる…。
ならば、どうなっても、後悔は無いかと…」
「ふむ…」
やっぱり少し考えてから。
「……なぜ、フォルトを下げた…」
「なぜ…とは?」
「そ奴は…わしとお前の間に入った…でもお前は…それを下げさせた。
殺されない努力をするなら、そのままの方が良かろう?」
「それはごもっともですが…、私の流儀が許しませんでした」
「ほお…説明せい」
もう…完全に上からの物言いだが、私は気にしない。
このじい様は…何か言われたら、覚悟を決められる人だ。
そういう人に、どうこう言うのは、私は好きじゃない。
「まず…私は正式なファルメニウス公爵夫人です。
そうなることを、自分自身で決めました。
ゆえに…」
私は眼を一瞬だけつぶり、また開く。
「フォルトのみならず、ファルメニウス公爵家の家臣の全て…私には守る義務が生じます」
「まして…ローエン閣下に無礼講で良いと言ったのは、この私…。
その結果、私に死が訪れるなら…せめて家臣を巻き込むべきではない…と、考えました」
ここで私は、少々笑みをたたえ、
「まあでも…そうならない自信もございました」
「なに?」
ローエンじい様の顔が…また少し、驚きに満ちた。
「私の夫…ギリアム・アウススト・ファルメニウスが、申しておりました。
ローエン閣下は大変、理知的と伺っております。
ゆえに…この場で私の命を、奪うという事はありますまい…と」
「万が一があると言ったのは、お前では?」
「万が一とは…この場のみならず、生きていれば日常のどんな場所にも転がっているもの…。
言葉のあやとお思い下さい」
「万が一が起こっても、同じことが言えるのか?」
随分と不敵な笑みだね…。
挑発しているのは、どっちなんだか…。
やれやれ。
「重要なのは…」
「ローエン閣下を見分したのが、我が夫であるという事…」
私は微笑みをたたえ、
「ですから私は、心穏やかだったのですよ。
我が夫程の者の目が、間違っていたと言うなら…、おとなしくこの世を去りましょう…」
すんなりと言ってのけた。
「随分と…潔いものだ…」
ふうん…顔が少し…柔らかくなったな…。
けっこう本能のままにやってたけど…、少しは上手くいったかな。
「ローエン閣下に褒めていただけると、素直に嬉しいですわ」
これは本当。
このじい様、今日接しただけでも、かなりのタマなのがわかったからな。
「今日は…帰らせていただく」
「…わかりました。お見送りしなさい、フォルト…」
私は同行しない。
身分の高い人間が送る送らないは、こっちの自由。
フォルトは…お見送りの最中、一言も喋らなかった。
もっとも…これはケイシロンの3人も同じだったが。
ローエンじい様が馬車に乗り込もうとした時、
「ローエン閣下…」
フォルトの声も表情も…静かだった…。
「何じゃ?」
「私はアナタに…多大な恩義がございます。
感謝もしております」
「随分と、改まるな」
「しかし…」
フォルトの口調は、ここから少し…強くなった。
「オルフィリア様は…このファルメニウス公爵家の正式なる奥様です。
ギリアム様が選んだ…と言う事だけではなく、何より私自身が、そう認めているのです」
「そうか…」
「その事…ゆめゆめお忘れなきよう、お願いいたします!!」
ローエンじい様は…その言葉には返さず、黙って馬車に乗った。
扉の締まった馬車が、やがて動き出す…。
その姿が見えなくなるまで…フォルトはその場に佇んでいた。
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