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第4章 交流
1 交流会にまつわる様々な思惑
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「そう…じゃあ、上手くいっているのね…良かったわぁ…」
ファルメニウス公爵家にて…ギリアムと私は、レオニールの話を聞いている。
私は…交流会まで外に出る気は無いので、家の中で…溜まった業務をかたずけていた。
「ええ…ローカス卿の話では…鍛えていない人間…もとい、鍛える気のない人間は、
ドンドン出て行っているようです。
あと…ローエン閣下が戻ってきたと聞いて…出戻りもちらほら…」
「なるほどね…やっぱり求心力ある人は、違うねぇ…」
のほほんとする私に対し、レオニールは終始…暗い顔で俯き加減だ。
「あの…本当によろしいんですか?団長…オルフィリア公爵夫人…」
レオニールが言わんとしていることはわかるのだが、
「何が?」
私はワザと知らないふりをする。
「巷の噂…完全にデマじゃないですか…」
そうなんだよねぇ。
私が…交流会をギリアムの父母に…さらに輪をかけて酷くしたようなのを提出したから…。
私をこき下ろしたい人たちの、絶好のネタになっている。
「いいのよ…交流会までそのままにしなさい…。
そもそも、近衛騎士団での…ローエン卿の地位の確立をするためと、ローエン卿の力に
なりたい人を出戻すために、やったことなんだから。
成功しているなら、わざわざ火を消す必要はない…」
スッゴイぶすくれたギリアムが…、
「レオニール…気持ちはわかるが、フィリーの希望なんだ…。
どの道、交流会のベールが脱げれば、また変わるだろう…。
それまでは…何もするなと伝えてくれ」
「わかりました…。
まあ、近衛騎士団にも良くなって欲しいですからね…」
交流会が終わったら…みんなに特別ボーナス支給せないかんかもな…。
レオニールと入れ替わりで…トールレィ卿とエリオット卿がやって来た。
「進捗はどう?」
「順調です…しかし…巷の噂はよろしいのでしょうか?」
やっぱりそれか…呼んで正解だ。
「実はな…」
こういうことは、ギリアムに話してもらった方がいいからね。
「何と…そのようなことが…」
「ああ…武のファルメニウス公爵家としては…その方針で行くことにした…。
だから…大変不本意ではあるが…フィリーの意向もあって、今は…特に何もしない事に
したんだ…」
すると2人は顔を見合わせ、
「わかりました…。そのつもりで、対処いたします…」
従ってくれたから、ありがたい。
----------------------------------------------------------------------------------
私が進捗が上手くいっていることに、安堵しているころ…近衛騎士団では…。
ベンズが掃除道具を持って、トイレに…。
通常はトイレ掃除なんて、使用人か専用の人がいるものだが…修練の1つと言う事で、
下っ端が担当することは、よくあるのだ。
ベンズは…かなり真面目に下っ端仕事をこなした。
ローカスもだ。
最初は…2人を一兵卒に戻すこと自体、反対する声も多かったのだが…。
最近不祥事も多く、一度…見直した方が良いと言う事に2人も同意したため、この措置と
相なった。
ローエンじい様を慕う人間が、ちょいちょい戻ってきていることもあり、近衛騎士団は…
まさに変革期を迎えるところだった。
「おやおや…これはこれは…元副団長殿ではございませんか…」
その声は…ベンズにとっては、とても耳障りなものだった。
「何か用か?」
だから、素っ気ない。
「いえ…ご納得されているのかな…と…」
「何がだ?」
「近衛騎士団副団長の地位を…このような理不尽な形で剥奪され…こともあろうに、
一兵卒に落とされるとは…」
「……なぜ、理不尽だと思う?」
「ローエン閣下が帰ってきたと思ったら…いきなり修練の仕方が悪いなどと言って、
全責任を、ローカス団長とベンズ副団長に押し付けたのでしょう?」
「そしてご自身は…一度は近衛騎士団を出てしまった者たちと…仲良くして…。
今まで頑張ってきた者たちを、顧みる気が本当にあるのかどうか…。
疑問に思う事は無いのですか?」
ベンズは…ここで初めて手を止め振り向き…相手を見た…。
ジョノァド・スタリュイヴェを…。
「貴様は何か…勘違いしてるようだな…」
「は?」
ジョノァドの能面笑顔は…いつも鉄板のように顔に張り付いている。
「例え真面目にやってたって…成果が出せなければ、役職を追われる…。
そんな事は、当たり前のことだ!!
そういう時はな…歯を食いしばってもう一度這い上がるんだ!!
何度もそれを繰り返して…人は強くなる…。
私はそう思っている!!」
「誰かが用意してくれた椅子にふんぞり返るだけの…そんな人間になるのは、まっぴらごめんだ。
貴様も…もう少しわかりやすくあがいてみたらどうだ?
ミスして爵位が…大分下がっただろう?」
以前だったら、ジョノァドはベンズより爵位が上だった…。
だから…ある程度気を使わねばならなかったが…今はそんな必要はない。
ベンズは足早にジョノァドの隣を通り抜けつつ、
「ああ、そうそう…。
大事なことを言い忘れるところだった…」
ぴたりと止まる。
「その…薄汚い顔を、二度と私の前に出すな!!
以上だ!!」
そのまま歩みを進めようとしたが…、
「ゴホッゴホッ」
咳払いで一瞬止まる。
「おや…風邪ですか?
最近の風邪はしつこいようですから…十分に養生した方が良いですよ…」
「余計なお世話だ!!
体の頑丈さには自信がある!!」
そのまま…行ってしまった。
「どれだけ体が頑丈でも…、どうしようも無い事もありますよ…」
ジョノァドのその言葉は…もちろんベンズの耳には届かなかった…。
-------------------------------------------------------------------------------
「遅いわ!!ジョノァド!!何をしていたの!!」
金切り声を上げているのは…言わずと知れたバカ王女だ。
「申し訳ございません、色々仕事が滞っておりまして…」
「その件よ!!呼んだのは!!」
バカ王女がご立腹な訳は、
「せっかく…交流会を台無しにしてやるために…近衛騎士団を動かそうとしたのに、
ちっとも動かないじゃない!!
お兄様は筋肉痛で動けない…だなんて、バカみたいな居留守使って会ってくれないし!!」
いや…一度じい様にしごかれてみ。
そんな言葉、一切出なくなると思うぞ。
「アナタに声をかけた時は!!自分のつながりでどうにでも出来るって言ったでしょ!!」
それに対し、ジョノァドは…、
「…私もさすがに予想できませんでした…。
まさか…このタイミングで、ローエン閣下が帰ってくるとは…」
能面笑顔は変わらないが…声に悔しさがにじみ出る。
さすがに予想の範疇外だったようだ。
「だから何よ!!
みんなして…あんな老いぼれチビを怖がっちゃって…、どうかしているわ!!」
どうでもいい補足…バカ王女の身長は169㎝あるため、じい様より高い…。
「ローエン閣下を舐めては、絶対にいけません!!」
ジョノァドが…珍しく声を上げる。
「あの男は…難攻不落の要塞、そのものと思っていただきたい!!
突き崩すなら…かなりの長期戦を覚悟せねばなりません!!」
まあ、ギリアム父に一歩も引かなかった人だからね。
バカ王女は…当然納得するわけもなく、
「だいたいいつもの奴らはどこに行ったの!!
ちょっとは使える奴が来たから、期待していたのに…。
最近ちっとも顔を出さないじゃない!!」
トランペストの事だなぁ…。
「それも…申し訳ございません…。
彼らは…狩猟大会で負った傷が、まだ完治していないため…。
いましばし、療養が必要です…」
契約切れたこと、言わんのかい。
「だったら!!別に役に立つ奴を見繕ってきて!!
それがあなたの仕事でしょ!!」
近くにあった小物入れを…ジョノァドの方にぶん投げる。
当たりはしなかったが…かなり散らかった。
「あと…レベッカにもしっかりと、言い聞かせておきなさい!!
交流会後の懇親会で…どんな手を使ってでもあのバカ女を、やり込めるようにってね。
狩猟大会では、殆ど役に立たなかったみたいだし!!」
「もちろん…その旨よ~く、言い聞かせております。
今度こそ…ご期待に沿う、働きをするように…と」
「ホント…しっかりしてよね!!あの子は昔から役に立つ子だったのに…。
最近たるんでいるわよ!!」
「承知しております!!」
「あと…毒を盛った件は、どうなっているの!!
成功したって聞いたけど?」
「成功は致しました…。
しかし…遅効性の物ですので、影響が出るのは今少し先かと…」
それを聞いたバカ王女が、爪を噛みながら、
「ほんっと、イライラすることばっかり!!」
しょーもない人間の、しょーもない企みも含め…交流会まで…あとわずか…。
ファルメニウス公爵家にて…ギリアムと私は、レオニールの話を聞いている。
私は…交流会まで外に出る気は無いので、家の中で…溜まった業務をかたずけていた。
「ええ…ローカス卿の話では…鍛えていない人間…もとい、鍛える気のない人間は、
ドンドン出て行っているようです。
あと…ローエン閣下が戻ってきたと聞いて…出戻りもちらほら…」
「なるほどね…やっぱり求心力ある人は、違うねぇ…」
のほほんとする私に対し、レオニールは終始…暗い顔で俯き加減だ。
「あの…本当によろしいんですか?団長…オルフィリア公爵夫人…」
レオニールが言わんとしていることはわかるのだが、
「何が?」
私はワザと知らないふりをする。
「巷の噂…完全にデマじゃないですか…」
そうなんだよねぇ。
私が…交流会をギリアムの父母に…さらに輪をかけて酷くしたようなのを提出したから…。
私をこき下ろしたい人たちの、絶好のネタになっている。
「いいのよ…交流会までそのままにしなさい…。
そもそも、近衛騎士団での…ローエン卿の地位の確立をするためと、ローエン卿の力に
なりたい人を出戻すために、やったことなんだから。
成功しているなら、わざわざ火を消す必要はない…」
スッゴイぶすくれたギリアムが…、
「レオニール…気持ちはわかるが、フィリーの希望なんだ…。
どの道、交流会のベールが脱げれば、また変わるだろう…。
それまでは…何もするなと伝えてくれ」
「わかりました…。
まあ、近衛騎士団にも良くなって欲しいですからね…」
交流会が終わったら…みんなに特別ボーナス支給せないかんかもな…。
レオニールと入れ替わりで…トールレィ卿とエリオット卿がやって来た。
「進捗はどう?」
「順調です…しかし…巷の噂はよろしいのでしょうか?」
やっぱりそれか…呼んで正解だ。
「実はな…」
こういうことは、ギリアムに話してもらった方がいいからね。
「何と…そのようなことが…」
「ああ…武のファルメニウス公爵家としては…その方針で行くことにした…。
だから…大変不本意ではあるが…フィリーの意向もあって、今は…特に何もしない事に
したんだ…」
すると2人は顔を見合わせ、
「わかりました…。そのつもりで、対処いたします…」
従ってくれたから、ありがたい。
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私が進捗が上手くいっていることに、安堵しているころ…近衛騎士団では…。
ベンズが掃除道具を持って、トイレに…。
通常はトイレ掃除なんて、使用人か専用の人がいるものだが…修練の1つと言う事で、
下っ端が担当することは、よくあるのだ。
ベンズは…かなり真面目に下っ端仕事をこなした。
ローカスもだ。
最初は…2人を一兵卒に戻すこと自体、反対する声も多かったのだが…。
最近不祥事も多く、一度…見直した方が良いと言う事に2人も同意したため、この措置と
相なった。
ローエンじい様を慕う人間が、ちょいちょい戻ってきていることもあり、近衛騎士団は…
まさに変革期を迎えるところだった。
「おやおや…これはこれは…元副団長殿ではございませんか…」
その声は…ベンズにとっては、とても耳障りなものだった。
「何か用か?」
だから、素っ気ない。
「いえ…ご納得されているのかな…と…」
「何がだ?」
「近衛騎士団副団長の地位を…このような理不尽な形で剥奪され…こともあろうに、
一兵卒に落とされるとは…」
「……なぜ、理不尽だと思う?」
「ローエン閣下が帰ってきたと思ったら…いきなり修練の仕方が悪いなどと言って、
全責任を、ローカス団長とベンズ副団長に押し付けたのでしょう?」
「そしてご自身は…一度は近衛騎士団を出てしまった者たちと…仲良くして…。
今まで頑張ってきた者たちを、顧みる気が本当にあるのかどうか…。
疑問に思う事は無いのですか?」
ベンズは…ここで初めて手を止め振り向き…相手を見た…。
ジョノァド・スタリュイヴェを…。
「貴様は何か…勘違いしてるようだな…」
「は?」
ジョノァドの能面笑顔は…いつも鉄板のように顔に張り付いている。
「例え真面目にやってたって…成果が出せなければ、役職を追われる…。
そんな事は、当たり前のことだ!!
そういう時はな…歯を食いしばってもう一度這い上がるんだ!!
何度もそれを繰り返して…人は強くなる…。
私はそう思っている!!」
「誰かが用意してくれた椅子にふんぞり返るだけの…そんな人間になるのは、まっぴらごめんだ。
貴様も…もう少しわかりやすくあがいてみたらどうだ?
ミスして爵位が…大分下がっただろう?」
以前だったら、ジョノァドはベンズより爵位が上だった…。
だから…ある程度気を使わねばならなかったが…今はそんな必要はない。
ベンズは足早にジョノァドの隣を通り抜けつつ、
「ああ、そうそう…。
大事なことを言い忘れるところだった…」
ぴたりと止まる。
「その…薄汚い顔を、二度と私の前に出すな!!
以上だ!!」
そのまま歩みを進めようとしたが…、
「ゴホッゴホッ」
咳払いで一瞬止まる。
「おや…風邪ですか?
最近の風邪はしつこいようですから…十分に養生した方が良いですよ…」
「余計なお世話だ!!
体の頑丈さには自信がある!!」
そのまま…行ってしまった。
「どれだけ体が頑丈でも…、どうしようも無い事もありますよ…」
ジョノァドのその言葉は…もちろんベンズの耳には届かなかった…。
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「遅いわ!!ジョノァド!!何をしていたの!!」
金切り声を上げているのは…言わずと知れたバカ王女だ。
「申し訳ございません、色々仕事が滞っておりまして…」
「その件よ!!呼んだのは!!」
バカ王女がご立腹な訳は、
「せっかく…交流会を台無しにしてやるために…近衛騎士団を動かそうとしたのに、
ちっとも動かないじゃない!!
お兄様は筋肉痛で動けない…だなんて、バカみたいな居留守使って会ってくれないし!!」
いや…一度じい様にしごかれてみ。
そんな言葉、一切出なくなると思うぞ。
「アナタに声をかけた時は!!自分のつながりでどうにでも出来るって言ったでしょ!!」
それに対し、ジョノァドは…、
「…私もさすがに予想できませんでした…。
まさか…このタイミングで、ローエン閣下が帰ってくるとは…」
能面笑顔は変わらないが…声に悔しさがにじみ出る。
さすがに予想の範疇外だったようだ。
「だから何よ!!
みんなして…あんな老いぼれチビを怖がっちゃって…、どうかしているわ!!」
どうでもいい補足…バカ王女の身長は169㎝あるため、じい様より高い…。
「ローエン閣下を舐めては、絶対にいけません!!」
ジョノァドが…珍しく声を上げる。
「あの男は…難攻不落の要塞、そのものと思っていただきたい!!
突き崩すなら…かなりの長期戦を覚悟せねばなりません!!」
まあ、ギリアム父に一歩も引かなかった人だからね。
バカ王女は…当然納得するわけもなく、
「だいたいいつもの奴らはどこに行ったの!!
ちょっとは使える奴が来たから、期待していたのに…。
最近ちっとも顔を出さないじゃない!!」
トランペストの事だなぁ…。
「それも…申し訳ございません…。
彼らは…狩猟大会で負った傷が、まだ完治していないため…。
いましばし、療養が必要です…」
契約切れたこと、言わんのかい。
「だったら!!別に役に立つ奴を見繕ってきて!!
それがあなたの仕事でしょ!!」
近くにあった小物入れを…ジョノァドの方にぶん投げる。
当たりはしなかったが…かなり散らかった。
「あと…レベッカにもしっかりと、言い聞かせておきなさい!!
交流会後の懇親会で…どんな手を使ってでもあのバカ女を、やり込めるようにってね。
狩猟大会では、殆ど役に立たなかったみたいだし!!」
「もちろん…その旨よ~く、言い聞かせております。
今度こそ…ご期待に沿う、働きをするように…と」
「ホント…しっかりしてよね!!あの子は昔から役に立つ子だったのに…。
最近たるんでいるわよ!!」
「承知しております!!」
「あと…毒を盛った件は、どうなっているの!!
成功したって聞いたけど?」
「成功は致しました…。
しかし…遅効性の物ですので、影響が出るのは今少し先かと…」
それを聞いたバカ王女が、爪を噛みながら、
「ほんっと、イライラすることばっかり!!」
しょーもない人間の、しょーもない企みも含め…交流会まで…あとわずか…。
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