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第3章 対応
5 ローカス卿の苦難
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ローカス・クエント・ケイシロンは、己の邸宅にある自室で、
机に突っ伏してうなだれていた。
「一体…どうしろって言うんだよぉ…」
そもそも公爵邸の庭園を荒らした一件が、ようやっと治まって
来たばかりだった。
なのに今回、ギリアムの婚約者を直接害するようなことを、
おこしてしまった。
そうなればギリアムに好意的な世論は、黙っているハズもなく、
前回と今回のことが合わさり、より大きな火炎となってしまった
のだ。
そもそもギリアムの前の代まで、王立騎士団は平民も入れるとは
いえ、平民が幹部になることは、まずなかった。
これは暗黙の了解のようなもの。
それをギリアムは打ち破っただけでなく、貴族であっても実力主義
を徹底した。
ゆえに上位・下位貴族・平民のくくりが、驚くほどなくなったのだ。
身分が上の者は、原則身分が下の者になど、従いたくないという
のは、世の常だ。
王立騎士団にいた上位貴族は、騎士団をやめ領地に引っ込むか、
近衛騎士団の方に来た。
そのため平民の中では、
王立騎士団=平民の味方!
近衛騎士団=平民の敵!
という構図に、ただでさえなってしまいやすい。
そこに来て、平民のヒーローたるギリアムが、平民同然の婚約者を
選んだことで、さらに平民人気は上がった。
その婚約者を上位貴族と近衛騎士(平民の敵)が、痛めつける。
それをギリアムが懲らしめた…というような、何とも平民好みの
痛快なストーリーが、出来上がってしまった。
それを覆すのは容易ではない。
まして、今回の件は王女殿下が悪さをしようとした主犯ではあるのだが、
近衛騎士団は立場上、王女殿下を悪者になど、出来るハズもない。
王家としても結局、近衛騎士がギリアムに反感を抱いてやったことだと
するしかなくなってしまった。
おかげで…。
近衛騎士=貴族であるからこそ、わかり易く罵られるようなことこそないが、
平民には明らかに避ける態度を取れれていることは、容易にわかる。
子供に至っては、近づくだけで泣き出す子もいる。
そんな子を親が詫びながら、すぐに奥へと連れて行き…なんてことが
日常茶飯事になってしまった。
そうなると組織の中では、開き直ることのできない、いい人間から組織を
辞めようとするのも、世の常だ。
王家にはそのことを、散々訴えたのだが、王家としても王女殿下の醜聞を
まさか公開するわけにもいかず、近衛騎士団内で何とかするようにの
一点張り。
これがまた、心ある近衛騎士が離れることを、助長させている。
「はあ…」
ローカス卿はため息交じりに立ち上がり、
「ひとまず水でも浴びて、頭を整理するかぁ…」
シャツを脱ぎ、上半身裸になったところで
「失礼する!」
さもとーぜんと言わんばかりの声が、ドアを蹴破り入ってきた。
「わ―――――!!」
入ってきたギリアムは、流石に固まっているローカス卿を一瞥すると、
抱いていたフィリーの眼をふさぎ、
「フィリー…見てはいけません!
この部屋には変態がいます」
と、のたまう。
ローカス卿は、部屋に押し入ってきたのがギリアムだと認識するや否や
眼と眉を吊り上げ、
「フザケんな―――――!!
何で自分ちの自分の部屋で服を脱いでて、変態扱いされにゃならん
のだ――――――!!」
顎が外れんばかりの勢いで、叫ぶ。
「そんなことはどうでもいい。
さっさと服を着ろ。
フィリーがいるんだ」
ギリアムは一貫して、ドライ一徹。
「うっせ――――!!
何でそんなにエラソーなんだ!!
だいたいオレの自室の扉、何枚壊せば気が済むんだ!!」
「それは知らんが、今日で59枚目だ」
「律儀に数えるくらいなら、やんな―――――!!」
「断る」
「うが―――――――――――!!」
―――――――――― 間 ――――――――――
「このような形で押し掛け、誠に申し訳ございません。
ローカス・クエント・ケイシロン公爵閣下に、オルフィリア・
ステンロイドがご挨拶申し上げます」
かなり深々頭を下げる羽目になったわたくし。
まあ、いーけど。
ローカス卿の自室から出て、応接室に通されたギリアムと私。
ギリアムはこの家の主であるかのように、堂々としている。
この部屋に通してくれた執事さんも、お茶を運んできてくれた
メイドさんも、かなり平常心に見えた…。
……日常茶飯事ですか。
そうですか……。
私とギリアムは、ローカス卿と対面で座る形になった。
そして私のお詫びを受けてすぐ、
「…別にあなたが謝ることではありません」
ローカス卿はギリアムを睨みながら言う。
「いいえ…実は私がローカス卿にお会いしたいと言ったのが、
事の発端なので…」
「…オルフィリア嬢が?」
ローカス卿は意外そうに私を見つめてくる。
「はい…。
この前のお茶会の御礼…正式にしていなかったですし…。
あとは、お話したいこともありましたので、ギリアムに予約はいつ取ったら
よいかとお聞きしたら…今から行きましょうと言われ…私てっきり
冗談だと…」
これ、半分は本当で半分は嘘。
ローカス卿にはどうしても早急にお会いしたいが、一体どうしたら
…とギリアムに言ったら、
「わかりました、任せてください」
と言われたので、黙って従ったんだよね。
まさかここまでやるとは思わなかったから、バツが悪い…。
「いや…本当にオルフィリア嬢のせいではありません。
全てあなたの隣で、ふんぞり返っている男が悪いのです!!
ええ」
ローカス卿は眉間を抑えながら、再度ギリアムを睨む。
ギリアムは相変わらず、シレっとしている。
……昔から苦労してきたんだろーな、ローカス卿。
「では、改めまして…」
私は立ち上がり、礼の姿勢をとる。
「この間は危ない所をお助け下さり、ありがとうございました」
するとローカス卿は私を見つつ、
「別にオレは…ベンズ卿に言ったほうが、いいですよ」
「勿論ベンズ卿にも、改めてお礼をと思っていますが…ローカス卿も
とても頼もしかったんです」
「そう言った貰えると…」
何だか空気に、自嘲が漂ってるね…。
まあ、市勢の状況を考えると、それも当然か…。
「それゆえ、わたくし今大変心を痛めております」
これは本当の本当の本心。
「え?」
逆にローカス卿は少し不思議そう。
なんでや?
「私…商会の仕事をしておりますので、市勢の噂には敏感です」
「……」
「お茶会でのことが、多少なりとも正確に伝わらないことは
予想しておりましたが…。
それを差し引いても、近衛騎士が悪しざまに、言われ過ぎている
のでは…と」
すると、ローカス卿の自嘲表情がさらに強くなり、
「致し方ありません…あれは酷すぎましたから…」
私はそんなローカス卿を、まじまじと見ないようにしつつ観察する。
あ~あ、この人も…。
テオルド卿ほどじゃないけど、かなり参ってる…。
押し掛けて正解やな。
「それを否定する気はありません…しかし!!」
私は胸に手を当てる。
「だからと言って、真面目に日々頑張ってらっしゃる、他の近衛騎士の
方々が、貶められていい理由にはなりません!!」
するとローカス卿は寂し気に、
「オルフィリア嬢は…本当に優しいですね…」
と言い、笑った。
笑った顔が痛々しいから、余計に…なぁ…。
ここで私の覚悟は決まった!!
ヤってやる!!
私の力の限り!!
結果がどうなるかなんて、そもそも最初からわからんし。
この世の中、保証されていることの方が、どうせ少ないんだしさ!
机に突っ伏してうなだれていた。
「一体…どうしろって言うんだよぉ…」
そもそも公爵邸の庭園を荒らした一件が、ようやっと治まって
来たばかりだった。
なのに今回、ギリアムの婚約者を直接害するようなことを、
おこしてしまった。
そうなればギリアムに好意的な世論は、黙っているハズもなく、
前回と今回のことが合わさり、より大きな火炎となってしまった
のだ。
そもそもギリアムの前の代まで、王立騎士団は平民も入れるとは
いえ、平民が幹部になることは、まずなかった。
これは暗黙の了解のようなもの。
それをギリアムは打ち破っただけでなく、貴族であっても実力主義
を徹底した。
ゆえに上位・下位貴族・平民のくくりが、驚くほどなくなったのだ。
身分が上の者は、原則身分が下の者になど、従いたくないという
のは、世の常だ。
王立騎士団にいた上位貴族は、騎士団をやめ領地に引っ込むか、
近衛騎士団の方に来た。
そのため平民の中では、
王立騎士団=平民の味方!
近衛騎士団=平民の敵!
という構図に、ただでさえなってしまいやすい。
そこに来て、平民のヒーローたるギリアムが、平民同然の婚約者を
選んだことで、さらに平民人気は上がった。
その婚約者を上位貴族と近衛騎士(平民の敵)が、痛めつける。
それをギリアムが懲らしめた…というような、何とも平民好みの
痛快なストーリーが、出来上がってしまった。
それを覆すのは容易ではない。
まして、今回の件は王女殿下が悪さをしようとした主犯ではあるのだが、
近衛騎士団は立場上、王女殿下を悪者になど、出来るハズもない。
王家としても結局、近衛騎士がギリアムに反感を抱いてやったことだと
するしかなくなってしまった。
おかげで…。
近衛騎士=貴族であるからこそ、わかり易く罵られるようなことこそないが、
平民には明らかに避ける態度を取れれていることは、容易にわかる。
子供に至っては、近づくだけで泣き出す子もいる。
そんな子を親が詫びながら、すぐに奥へと連れて行き…なんてことが
日常茶飯事になってしまった。
そうなると組織の中では、開き直ることのできない、いい人間から組織を
辞めようとするのも、世の常だ。
王家にはそのことを、散々訴えたのだが、王家としても王女殿下の醜聞を
まさか公開するわけにもいかず、近衛騎士団内で何とかするようにの
一点張り。
これがまた、心ある近衛騎士が離れることを、助長させている。
「はあ…」
ローカス卿はため息交じりに立ち上がり、
「ひとまず水でも浴びて、頭を整理するかぁ…」
シャツを脱ぎ、上半身裸になったところで
「失礼する!」
さもとーぜんと言わんばかりの声が、ドアを蹴破り入ってきた。
「わ―――――!!」
入ってきたギリアムは、流石に固まっているローカス卿を一瞥すると、
抱いていたフィリーの眼をふさぎ、
「フィリー…見てはいけません!
この部屋には変態がいます」
と、のたまう。
ローカス卿は、部屋に押し入ってきたのがギリアムだと認識するや否や
眼と眉を吊り上げ、
「フザケんな―――――!!
何で自分ちの自分の部屋で服を脱いでて、変態扱いされにゃならん
のだ――――――!!」
顎が外れんばかりの勢いで、叫ぶ。
「そんなことはどうでもいい。
さっさと服を着ろ。
フィリーがいるんだ」
ギリアムは一貫して、ドライ一徹。
「うっせ――――!!
何でそんなにエラソーなんだ!!
だいたいオレの自室の扉、何枚壊せば気が済むんだ!!」
「それは知らんが、今日で59枚目だ」
「律儀に数えるくらいなら、やんな―――――!!」
「断る」
「うが―――――――――――!!」
―――――――――― 間 ――――――――――
「このような形で押し掛け、誠に申し訳ございません。
ローカス・クエント・ケイシロン公爵閣下に、オルフィリア・
ステンロイドがご挨拶申し上げます」
かなり深々頭を下げる羽目になったわたくし。
まあ、いーけど。
ローカス卿の自室から出て、応接室に通されたギリアムと私。
ギリアムはこの家の主であるかのように、堂々としている。
この部屋に通してくれた執事さんも、お茶を運んできてくれた
メイドさんも、かなり平常心に見えた…。
……日常茶飯事ですか。
そうですか……。
私とギリアムは、ローカス卿と対面で座る形になった。
そして私のお詫びを受けてすぐ、
「…別にあなたが謝ることではありません」
ローカス卿はギリアムを睨みながら言う。
「いいえ…実は私がローカス卿にお会いしたいと言ったのが、
事の発端なので…」
「…オルフィリア嬢が?」
ローカス卿は意外そうに私を見つめてくる。
「はい…。
この前のお茶会の御礼…正式にしていなかったですし…。
あとは、お話したいこともありましたので、ギリアムに予約はいつ取ったら
よいかとお聞きしたら…今から行きましょうと言われ…私てっきり
冗談だと…」
これ、半分は本当で半分は嘘。
ローカス卿にはどうしても早急にお会いしたいが、一体どうしたら
…とギリアムに言ったら、
「わかりました、任せてください」
と言われたので、黙って従ったんだよね。
まさかここまでやるとは思わなかったから、バツが悪い…。
「いや…本当にオルフィリア嬢のせいではありません。
全てあなたの隣で、ふんぞり返っている男が悪いのです!!
ええ」
ローカス卿は眉間を抑えながら、再度ギリアムを睨む。
ギリアムは相変わらず、シレっとしている。
……昔から苦労してきたんだろーな、ローカス卿。
「では、改めまして…」
私は立ち上がり、礼の姿勢をとる。
「この間は危ない所をお助け下さり、ありがとうございました」
するとローカス卿は私を見つつ、
「別にオレは…ベンズ卿に言ったほうが、いいですよ」
「勿論ベンズ卿にも、改めてお礼をと思っていますが…ローカス卿も
とても頼もしかったんです」
「そう言った貰えると…」
何だか空気に、自嘲が漂ってるね…。
まあ、市勢の状況を考えると、それも当然か…。
「それゆえ、わたくし今大変心を痛めております」
これは本当の本当の本心。
「え?」
逆にローカス卿は少し不思議そう。
なんでや?
「私…商会の仕事をしておりますので、市勢の噂には敏感です」
「……」
「お茶会でのことが、多少なりとも正確に伝わらないことは
予想しておりましたが…。
それを差し引いても、近衛騎士が悪しざまに、言われ過ぎている
のでは…と」
すると、ローカス卿の自嘲表情がさらに強くなり、
「致し方ありません…あれは酷すぎましたから…」
私はそんなローカス卿を、まじまじと見ないようにしつつ観察する。
あ~あ、この人も…。
テオルド卿ほどじゃないけど、かなり参ってる…。
押し掛けて正解やな。
「それを否定する気はありません…しかし!!」
私は胸に手を当てる。
「だからと言って、真面目に日々頑張ってらっしゃる、他の近衛騎士の
方々が、貶められていい理由にはなりません!!」
するとローカス卿は寂し気に、
「オルフィリア嬢は…本当に優しいですね…」
と言い、笑った。
笑った顔が痛々しいから、余計に…なぁ…。
ここで私の覚悟は決まった!!
ヤってやる!!
私の力の限り!!
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