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第一章 観劇
8 迷惑って?
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私は腕を掴んでいる男に対し、
「一度お放しください。
何も逃げようとしているのではございませんわ。
ただ、どういう趣向が好きな方々か…確認させていただきませんと、
こちらとしてもやりにくいもので…」
前世で培った、営業スマイル…は仮面で見えんから、つやっぽい声を
出すわたくし。
「おお、これは失礼した」
男はすぐに、私の腕を放した。
はい、決定!!
主催者側、私たちを娼婦に仕立て上げたんやな。
んじゃ、確定したところで、反撃するかね…。
客に罪はないが、容赦はせんぞ~。
「ではあちらへ行って、私たちとゲームを…」
「その前に!」
私は男の言葉を遮り、
「せっかく声をかけていただき、縁が出来上がったのですから…。
この場でミニゲームをして頂いても、よろしいでしょうか?」
「ミニゲーム?」
「ええ…、こう見えてわたくし、色々な趣向に詳しいのです。
今からあなた方がお見せしてくれる、新しい世界とやらが…わたくしの
知りえないものなのか…という、ゲームです」
「ほうほう」
ん~、興味ありげに頷いてるね…これならいけそう。
「今からお互いが、趣向についての話をして、わたくしの知識をあなた方が
越えられるならば、お相手いたします。
そうすれば趣向や好みなど、ある程度分かりますので…」
「フム…なるほど。
いいでしょう、そのゲーム、乗りますよ」
「まあ、ありがとうございます。
とても嬉しいです」
よっしゃ、こっちのフィールドに引き込むこと、せいこーう。
んで、スタート。
……かいつまませていただきますが、まあ、もちろんわたくしの圧勝で
ございます。
私の口から出る、数々のプレイに男たちは次第に引いていき…そそくさと
逃げ出しました。
あ、レイチェルには耳塞いでおくよう、指示したからだいじょーぶ。
素直に従ってくれたしね。
そんなこんなで、後から後から欲情して湧いて出てきた男たち数組を、見事に
撃退いたしました、わたくし。
しっかし、私としちゃ~、ちと物足りない。
ゴテゴテにコアーな趣向持ちが来ても困るが、私にとっちゃ中級編のプレイを
喋っただけで、みんな退散しやがった。
ここに集まったのって、原則お上品な奴ばっかりやな。
するとレイチェルが、
「あの…オルフィリア嬢…」
「ん?なんです?」
「私…耳を塞いでいないといけませんか?」
おりょ、なんだか積極的だなぁ。
「あまり聞いていて、気持ちのいいものではないと思いますので…」
「でも…オルフィリア嬢は先ほどから、失礼な態度をとってくる人たちを
みんな撃退して…私もそんな風になれたら…」
まあ、そう思うのも無理ないけど…。
「レイチェル伯爵夫人…、ファルメニウス公爵家にいる時も申しましたが…
急いではいけませんよ。
特に、急ぐ必要が無いときはなおのこと」
「でも…」
「人には皆、得手不得手があります。
不得手なことをやろうするなら、とにかく急がないことが肝心です」
「……」
まあ、気持ちはわかるよ。
今あなたを取り巻いている、環境を考えれば。
「それにあなたは、よくわかっているハズです。
この仮面舞踏会が悪趣味なものだと」
「は…はい」
それをわかっててくれてるだけでも、ありがたいな。
話が進めやすい。
「そんな悪趣味な場に集まるのは、同じような悪趣味な人間達です。
そんな人間達を撃退するには、そういう世界を知って、様々な対策を考えつつ、
それでも傷を負わないと、なかなか身につかないものです」
私だって、娼婦1年目から、こんな手練手管があったわけじゃない。
酷い客にあたって、散々な目にあったことだって、幾度となくあった。
「アナタは今まで、悪趣味な人間達に対する対応を、誰にも教えてもらえな
かったのでしょう?
だったらまずは、そこからです。
この仮面舞踏会が終わった後も、私たちの交流は続くのですから、落ち着いた時に
ちょっとずつお教えしますので、今は耳を塞いでおいてください」
するとレイチェルの眼から、ポロポロと涙がこぼれた。
「終わった後も…私と…交流してくださるのですか…?」
「へ?」
「ご迷惑しか…かけていない私と…」
ああ、そゆこと。
「ん~、それは少し違うかな…」
「え…」
レイチェルは顔を上げて、私を見る。
「私があなたに関わると決めたのは、ある意味私の都合もあります。
もちろんあなたが、悪人でないとわかったからですが…」
「ファルメニウス公爵家に来てから、あなたを見ていましたが、あなたは決して人に
面倒くさいことを押し付けたり、人を悪く言ったりしないでしょ?
そのあなたの根本が変わらない限り、私は今後もあなたと付き合いたいと思いますよ」
「だいたい、人は生きる上で、何かに迷惑はかけているのですよ。
迷惑をかけていない人なんて、いないと思ってください。
ただそのことに、甘えなければ良いだけってのが、私の考えです」
するとレイチェルは、やっぱり泣き出して…。
「ありがとうございます…」
私はそんなレイチェルの背中を、黙ってさすってあげた。
暫くして、レイチェルは涙を拭きつつ、
「一人だけ…」
ポツリと呟く。
「一人だけいたんです…小さいころから私のことを助けてくれて…優しくしてくれる
かけがえのない友達が…」
「でも…」
「最近その人から、手紙が来なくなっちゃって…こっちから手紙を出しても、返事も
無くて…」
ありゃりゃ、偶然とはいえ、そういう事が重なると、余計につらいよね~。
「……それは悲しいですね。
でも、その人にも何らかの、手紙を出せない事情があるかもしれません。
本当に悲しむのは、それがわかってからで、いいのではないでしょうか」
私の話に頷きつつも、やっぱり悲し気なレイチェル。
まあ、この仮面舞踏会が終わった後、これも考えよか。
そして私は、やっぱりこの後も言い寄ってきた男たち相手に、無双し…。
見事、完全勝利!!
しっかし会場入りしてから、1時間も経っていないってのに…声かけて来る人数が
ハンパねぇな…。
無双しつつ、あたりを観察したが、やっぱり声をかけられている女性陣は複数いる
が…、私らが一番多い。
私は持っていた扇を開き、口元を覆うようにしてしばし思案に暮れる。
完全な私の勘だが…、おそらくこの仮面舞踏会…。
単に女遊びをしたい連中の集まりだと思っていたが…、もしかすると狩猟の意味合いも
趣向に含まれているのかも…。
そうなると、あらかじめ点数の高い、低いが獲物に決められていて…。
より高い獲物を仕留めた者に、何らかの褒賞が出る、仕組かもな。
そうなると…。
私は扇子をしまい、再度辺りをぐるりと見渡す。
誰がチャンピオンになるか…的な賭けもしているかもな…。
実際、声をかけられている女性陣とは明らかに別の…傍観者になっている男女が一定数
いる…。
自分がやるより、他人のプレイを見るのが好きって趣向の人間はいるから、特に気に
していなかったが、賭博に来ているって考えるなら、結構な人数いるのも頷ける。
私がそんな思案に暮れているころ、少し離れた会場を一望できる場所では…。
「ちょっと、どういうことなの!!」
やっぱり奇抜な衣装を身に着け、顔を仮面で隠した女性がキツイ声を上げていた。
「あの女が男に酷い目に合わされるところを、見せてくれるんじゃなかったの?」
すると柱の陰から…例のシルクハットの男が現れた。
「私があげたリストの人間すべてだけど…、特にあの女は泣き叫んで跪いて、助けを
乞うても一切受け付けず、絶望の淵に落とせと言ったハズよ!!」
皆さま、予想がついていると思いますが、このセリフの主はレティア王女殿下だ。
「申し訳ございません。
しかし、レティア王女殿下を困らせるだけあって、相当に強かなようです」
「言い訳が聞きたいんじゃないわ!!」
「わかっております。
今までのは、いわば劇を盛り上げるための、前座のようなもの…。
夜は長いため、ゆっくりとやっていく予定でしたが、前倒しして本番を始めましょう」
「だったら、最初から!!」
「おやめなさい、レティア」
止めに入った女性の声で、レティア王女殿下は一度言葉を止める。
そんなことができるのは、限られる。
王后陛下も一緒に来ているのだ。
「この者の言う通り、夜は長く、劇はまだ始まったばかり。
私は数多の観劇をしましたが、始まりは結構退屈なものも多かったですよ。
せっかく大変な思いをして抜け出したのだから、もう少し余裕をもって楽しみましょう」
王后陛下はそう言い放つと、用意されたお茶に口をつける。
するとレティア王女殿下は、髪をかき上げ、
「わかりました、お母様。
でも…」
シルクハットの男に、キツイ目線を送り、
「前座で転んだ分、本番は期待するわ。
でも、その期待を裏切ったら…」
「わかっております、レティア王女殿下。
引き続きごゆるりと、ご鑑賞下さい」
そう言って、シルクハットの男は、また柱の陰に消えていった。
「一度お放しください。
何も逃げようとしているのではございませんわ。
ただ、どういう趣向が好きな方々か…確認させていただきませんと、
こちらとしてもやりにくいもので…」
前世で培った、営業スマイル…は仮面で見えんから、つやっぽい声を
出すわたくし。
「おお、これは失礼した」
男はすぐに、私の腕を放した。
はい、決定!!
主催者側、私たちを娼婦に仕立て上げたんやな。
んじゃ、確定したところで、反撃するかね…。
客に罪はないが、容赦はせんぞ~。
「ではあちらへ行って、私たちとゲームを…」
「その前に!」
私は男の言葉を遮り、
「せっかく声をかけていただき、縁が出来上がったのですから…。
この場でミニゲームをして頂いても、よろしいでしょうか?」
「ミニゲーム?」
「ええ…、こう見えてわたくし、色々な趣向に詳しいのです。
今からあなた方がお見せしてくれる、新しい世界とやらが…わたくしの
知りえないものなのか…という、ゲームです」
「ほうほう」
ん~、興味ありげに頷いてるね…これならいけそう。
「今からお互いが、趣向についての話をして、わたくしの知識をあなた方が
越えられるならば、お相手いたします。
そうすれば趣向や好みなど、ある程度分かりますので…」
「フム…なるほど。
いいでしょう、そのゲーム、乗りますよ」
「まあ、ありがとうございます。
とても嬉しいです」
よっしゃ、こっちのフィールドに引き込むこと、せいこーう。
んで、スタート。
……かいつまませていただきますが、まあ、もちろんわたくしの圧勝で
ございます。
私の口から出る、数々のプレイに男たちは次第に引いていき…そそくさと
逃げ出しました。
あ、レイチェルには耳塞いでおくよう、指示したからだいじょーぶ。
素直に従ってくれたしね。
そんなこんなで、後から後から欲情して湧いて出てきた男たち数組を、見事に
撃退いたしました、わたくし。
しっかし、私としちゃ~、ちと物足りない。
ゴテゴテにコアーな趣向持ちが来ても困るが、私にとっちゃ中級編のプレイを
喋っただけで、みんな退散しやがった。
ここに集まったのって、原則お上品な奴ばっかりやな。
するとレイチェルが、
「あの…オルフィリア嬢…」
「ん?なんです?」
「私…耳を塞いでいないといけませんか?」
おりょ、なんだか積極的だなぁ。
「あまり聞いていて、気持ちのいいものではないと思いますので…」
「でも…オルフィリア嬢は先ほどから、失礼な態度をとってくる人たちを
みんな撃退して…私もそんな風になれたら…」
まあ、そう思うのも無理ないけど…。
「レイチェル伯爵夫人…、ファルメニウス公爵家にいる時も申しましたが…
急いではいけませんよ。
特に、急ぐ必要が無いときはなおのこと」
「でも…」
「人には皆、得手不得手があります。
不得手なことをやろうするなら、とにかく急がないことが肝心です」
「……」
まあ、気持ちはわかるよ。
今あなたを取り巻いている、環境を考えれば。
「それにあなたは、よくわかっているハズです。
この仮面舞踏会が悪趣味なものだと」
「は…はい」
それをわかっててくれてるだけでも、ありがたいな。
話が進めやすい。
「そんな悪趣味な場に集まるのは、同じような悪趣味な人間達です。
そんな人間達を撃退するには、そういう世界を知って、様々な対策を考えつつ、
それでも傷を負わないと、なかなか身につかないものです」
私だって、娼婦1年目から、こんな手練手管があったわけじゃない。
酷い客にあたって、散々な目にあったことだって、幾度となくあった。
「アナタは今まで、悪趣味な人間達に対する対応を、誰にも教えてもらえな
かったのでしょう?
だったらまずは、そこからです。
この仮面舞踏会が終わった後も、私たちの交流は続くのですから、落ち着いた時に
ちょっとずつお教えしますので、今は耳を塞いでおいてください」
するとレイチェルの眼から、ポロポロと涙がこぼれた。
「終わった後も…私と…交流してくださるのですか…?」
「へ?」
「ご迷惑しか…かけていない私と…」
ああ、そゆこと。
「ん~、それは少し違うかな…」
「え…」
レイチェルは顔を上げて、私を見る。
「私があなたに関わると決めたのは、ある意味私の都合もあります。
もちろんあなたが、悪人でないとわかったからですが…」
「ファルメニウス公爵家に来てから、あなたを見ていましたが、あなたは決して人に
面倒くさいことを押し付けたり、人を悪く言ったりしないでしょ?
そのあなたの根本が変わらない限り、私は今後もあなたと付き合いたいと思いますよ」
「だいたい、人は生きる上で、何かに迷惑はかけているのですよ。
迷惑をかけていない人なんて、いないと思ってください。
ただそのことに、甘えなければ良いだけってのが、私の考えです」
するとレイチェルは、やっぱり泣き出して…。
「ありがとうございます…」
私はそんなレイチェルの背中を、黙ってさすってあげた。
暫くして、レイチェルは涙を拭きつつ、
「一人だけ…」
ポツリと呟く。
「一人だけいたんです…小さいころから私のことを助けてくれて…優しくしてくれる
かけがえのない友達が…」
「でも…」
「最近その人から、手紙が来なくなっちゃって…こっちから手紙を出しても、返事も
無くて…」
ありゃりゃ、偶然とはいえ、そういう事が重なると、余計につらいよね~。
「……それは悲しいですね。
でも、その人にも何らかの、手紙を出せない事情があるかもしれません。
本当に悲しむのは、それがわかってからで、いいのではないでしょうか」
私の話に頷きつつも、やっぱり悲し気なレイチェル。
まあ、この仮面舞踏会が終わった後、これも考えよか。
そして私は、やっぱりこの後も言い寄ってきた男たち相手に、無双し…。
見事、完全勝利!!
しっかし会場入りしてから、1時間も経っていないってのに…声かけて来る人数が
ハンパねぇな…。
無双しつつ、あたりを観察したが、やっぱり声をかけられている女性陣は複数いる
が…、私らが一番多い。
私は持っていた扇を開き、口元を覆うようにしてしばし思案に暮れる。
完全な私の勘だが…、おそらくこの仮面舞踏会…。
単に女遊びをしたい連中の集まりだと思っていたが…、もしかすると狩猟の意味合いも
趣向に含まれているのかも…。
そうなると、あらかじめ点数の高い、低いが獲物に決められていて…。
より高い獲物を仕留めた者に、何らかの褒賞が出る、仕組かもな。
そうなると…。
私は扇子をしまい、再度辺りをぐるりと見渡す。
誰がチャンピオンになるか…的な賭けもしているかもな…。
実際、声をかけられている女性陣とは明らかに別の…傍観者になっている男女が一定数
いる…。
自分がやるより、他人のプレイを見るのが好きって趣向の人間はいるから、特に気に
していなかったが、賭博に来ているって考えるなら、結構な人数いるのも頷ける。
私がそんな思案に暮れているころ、少し離れた会場を一望できる場所では…。
「ちょっと、どういうことなの!!」
やっぱり奇抜な衣装を身に着け、顔を仮面で隠した女性がキツイ声を上げていた。
「あの女が男に酷い目に合わされるところを、見せてくれるんじゃなかったの?」
すると柱の陰から…例のシルクハットの男が現れた。
「私があげたリストの人間すべてだけど…、特にあの女は泣き叫んで跪いて、助けを
乞うても一切受け付けず、絶望の淵に落とせと言ったハズよ!!」
皆さま、予想がついていると思いますが、このセリフの主はレティア王女殿下だ。
「申し訳ございません。
しかし、レティア王女殿下を困らせるだけあって、相当に強かなようです」
「言い訳が聞きたいんじゃないわ!!」
「わかっております。
今までのは、いわば劇を盛り上げるための、前座のようなもの…。
夜は長いため、ゆっくりとやっていく予定でしたが、前倒しして本番を始めましょう」
「だったら、最初から!!」
「おやめなさい、レティア」
止めに入った女性の声で、レティア王女殿下は一度言葉を止める。
そんなことができるのは、限られる。
王后陛下も一緒に来ているのだ。
「この者の言う通り、夜は長く、劇はまだ始まったばかり。
私は数多の観劇をしましたが、始まりは結構退屈なものも多かったですよ。
せっかく大変な思いをして抜け出したのだから、もう少し余裕をもって楽しみましょう」
王后陛下はそう言い放つと、用意されたお茶に口をつける。
するとレティア王女殿下は、髪をかき上げ、
「わかりました、お母様。
でも…」
シルクハットの男に、キツイ目線を送り、
「前座で転んだ分、本番は期待するわ。
でも、その期待を裏切ったら…」
「わかっております、レティア王女殿下。
引き続きごゆるりと、ご鑑賞下さい」
そう言って、シルクハットの男は、また柱の陰に消えていった。
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