26 / 43
第3章 事後
5 フレイア伯爵夫人の心残り
しおりを挟む
「ファルメニウス公爵夫人にお会いできない事だ…と」
「……」
「きっとお話ししたいこと…お願いしたいことがたくさんあったのでしょうね…」
これについては、テオルド卿、リグルド卿、両名共に心に何か思うところがあるようで、
何も話せなかった。
エリザ伯爵夫人は少し置いてから、
「先ほども話したように、フェイラとルイーズには、時間が必要です…。
ただ一つだけ、お二人にお願いがあります」
「なんでしょう?」
「オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢と、会わせてください」
「なぜ…?」
「クレアのお茶会とルベンディン侯爵家の仮面舞踏会…オルフィリア嬢はどちらも当事者として
関わっています。
オルフィリア嬢からも、お話をお聞きしたいのです」
テオルド卿とリグルド卿は顔を見合わせたが、
「わかりました、お願いしてみます。
しかし、多忙な方故…」
「もちろんです、急ぐ必要はありません」
その辺の柔軟性は、とても高いようだ。
「それと…これからの大まかな流れについても、ご説明しておきます。
お二人にもご協力いただくことが、あるかもしれませんので…」
「わかりました」
「まずは…二人の状態について。
ショックを受けてはおりますが、大分私に話をしてくれていますので、少しずつ外に出るように
した方がよろしいと思います」
「と言うと…庭や公園を散歩などと言う事ですか?
あとはショッピングとか…」
リグルド卿が言えば、エリザ伯爵夫人は笑顔になり、
「ええ、最初はなじみの店や…いい思い出があるところなど、見繕っていただけると助かります」
「承知しました」
リグルド卿は人の好さと世話好きも相まって、結構妹たちのショッピングに付き合っていた。
使用人並みに好みを熟知している。
「後これは…本人たちの希望を最重要視致しますが…」
「はい…」
「少し大丈夫になったら…私の懇意にしている貴族家に…臨時雇いの使用人として、雇ってもらう
事も考えております」
「それは…またどうして?」
テオルド卿もリグルド卿もびっくりしていた。
「まず二人とも…この先社交界でどうしたいかにもよりますが…」
エリザ伯爵夫人は一呼吸おいて、
「社交界から一生背を向けて生きる方も、中にはいらっしゃいますし、それをどうこうと私は
申し上げませんが…逃れられなくなる例も見ているのです」
「なるほど…」
「その時に必要に駆られて勉強するのもありかとは思いますが…環境が許すなら、社交界という場の
雰囲気や、そこでの立ち居振る舞いなど、勉強しておくに越したことはありません」
「それは…その通りですね」
「ですが令嬢として参加することは、今のフェイラとルイーズには荷が重いと思います。
なので一番いいのは使用人の中でも裏方…あまりお客様のお相手をせずに済むポジションに身を
ひそめることです」
「そんなことが、可能ですか?」
さすがに二人は人を育てる立場故、言わんとしていることがすぐにわかったようだ。
使用人というのは、参加者でないようで、お茶会や社交パーティーのほぼすべてに参加している
ようなものだ。
もちろん参加者の邪魔をするような真似はご法度だが、そうでなければ一番近くで人々がどのように
交流しているかを見ることができる。
「ええ…私の懇意にしている方の中に、全ての事情を承知の上で、お茶会や社交パーティーの場で
のみの、臨時雇いを受け付けてくださっている方がいるのです。
ハッキリと決まらない限り、お名前は申し上げられませんが…、その方が主催するお茶会や
社交パーティーは大変良質であると評判でしてね」
「そんな方が…」
「私が今までお願いしたご令嬢やご婦人に対しても、気さくに接してくださり…何かあればさりげなく
フォローもしてくださるんです。
もちろんその場には、私も絶対に参加しますがね」
「おかげで社交界の手練手管を、短期間で身につけられた方もいるくらいですので…。
上手くいく、いかないはさておき、フェイラとルイーズも社交界についての何かを学ぶには、もってこい
かと思います」
「それは…是非ともお願いしたいです」
「わかりました…私からも話しますが、一つだけお約束を」
「なんでしょう?」
「決して二人に無理強いしないでください」
「もちろんです、学ぶ姿勢が無ければ得られるものは殆どないでしょうし…。
そもそも協力してくださる方に失礼です」
するとエリザ伯爵夫人はとてもいい笑顔になり、
「お二人はその辺のことが良くわかってらっしゃるから、本当に助かります」
そうしてルイザーク伯爵邸に、久しぶりの明るさが戻るのだった。
----------------------------------------------------------------------------------------
さて、私は今日、王立騎士団に来ている。
レイチェルは大分元気になったことと、ホッランバック家の使用人などの準備を、デイビス卿と
一緒にやりたいと希望して、数日前に帰ったのだ。
もちろん、それ以外にも理由はあるのだが。
そんなレイチェルが、ルベンディン侯爵家の仮面舞踏会で活躍した王立騎士団の皆様に、
お礼が言いたいというとこで、今日来ることになっている。
んで、私はフィリアム商会の新作が出来上がったので、本日来ている。
「これなんですか?オルフィリア嬢~」
団員たちが、目を輝かせて寄って来た。
「ポップコーンと名付けた、フィリアム商会の新商品です」
いやね、先日のホッランバック家の騒動を見ている時に、下手な映画より映画っぽいな~、
映画と言えばポップコーン…ポップコーンってこの世界にあったっけ?
などと連想ゲームのように思いついて、調べたらなかった。
で、作った…と言う流れ。
みんながバクバク食べている中、
「オルフィリア嬢…少々よろしいでしょうか?」
テオルド卿とリグルド卿が神妙な面持ちで近づいてきたから、
「はい、どうぞ」
フェイラとルイーズの事だとすぐわかった。
「そうですか…わかりました。
このところ忙しい日が続きますが、それが終わったらお会いするとお伝えください」
「重ね重ねありがとうございます!!」
2人とも明るくなって、良かった良かった。
気づけば、いつの間にやらローカス卿が来ていた。
「あ、オルフィリア嬢!!ごち!!」
「たくさん食べて行ってくださいね」
笑顔で応対すると、
「や~、オルフィリア嬢はどっかの公爵閣下と違って、本当に人ができているねぇ」
と、本人隣にいるのに、嫌味たっぷりに言っていた。
この二人は、ずっとこんな関係なんだろうなぁ…と思い、眼を細めていると、
「失礼いたします」
むっさい男たちの中に、とても上品な声が響いた。
レイチェルだとすぐわかる。
「皆様…この度は危ない所をお助けいただき、ありがとうございました。
レイチェル・ホッランバックが御礼申し上げます」
ホント、上品だな~。
私と全然違うよ。
レイチェル含め、しばし団員たちと談笑したが、やがて昼休みが終わり、皆持ち場に
戻っていった。
残ったのは、いつものメンバー。
ほぼ定例となりつつある、報告会だ。
「まあ予想はしてたけど、ルベンディン侯爵家はお取りつぶしね」
当たり前だけどね。
持ってるだけで、罪に問われる禁止薬物の売買所となる場所を、提供してたんだから。
父親はこの仮面舞踏会に関しては、ノータッチだったらしいけど、今までの経緯から、
同情の余地なしとして、全てに領地・財産・爵位を剥奪されたらしい。
……まあ、殆ど残ってなかったそうだけど。
「でも…」
レイチェルの顔が暗い。
「不思議と…悲しくもなければ、つらくもないんです…。
むしろ…ホッとしたというか…」
ああ、なるほど。
暗い理由がわかった。
だから、
「そんなの当たり前じゃないですか」
「え…?」
レイチェルは随分と意外そうに、私を見た。
「今までひどい目にしか合わされなかったのに、身内だから悲しめなんてのは無理
ですよ」
「……」
「生んでくれたことにだけは、感謝すべきと思いますが…それ以外の感情は持たなくて
良いと思いますよ?」
あっけらかんと言い放つ。
ちなみにこれ、前世の親が死んだとき、私が人に言って欲しかったことね。
「そう…でしょうか…?」
「あくまで私は…そう思うだけです。
人に同意は求めません。
ただ、いろんな人間がいるんだから、レイチェル夫人はレイチェル夫人の好きにしたらいいと
思います。
どうせ、今すぐ決めなくてもいい事なんだし」
私が終始明るく言うと、レイチェルの顔が少し緩んだ。
やっぱりね…。
前世の私と同じだ。
身内の死を悲しめない自分が、どこか酷い人間だと思ってたんだね。
「それで…おばあ様はどうしたのですか?」
すると途端に、レイチェルの顔がぱっと輝き、
「無事に…ホッランバック家に引き取れました…。
主人がいいと言ってくれて…本当に感謝しています」
レイチェルがルベンディン侯爵家に逆らえなかった理由は…前当主の妻である祖母の為だ。
とてもしっかりした人だが、貴族の離婚は簡単にはできないため、結局ルベンディン侯爵家に
残らざるを得なかった人。
レイチェルがルベンディン侯爵家の要求を受け入れないと、会わせてももらえなかったらしい。
祖母はもういいからと何度も言ったらしいが、レイチェルがダメだったんだろう。
「当然のことをしたまで…ところでオルフィリア嬢」
「はい?」
「例の件なのですが…」
ああ、さっそく話し合ったのね。
良かった良かった。
「……」
「きっとお話ししたいこと…お願いしたいことがたくさんあったのでしょうね…」
これについては、テオルド卿、リグルド卿、両名共に心に何か思うところがあるようで、
何も話せなかった。
エリザ伯爵夫人は少し置いてから、
「先ほども話したように、フェイラとルイーズには、時間が必要です…。
ただ一つだけ、お二人にお願いがあります」
「なんでしょう?」
「オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢と、会わせてください」
「なぜ…?」
「クレアのお茶会とルベンディン侯爵家の仮面舞踏会…オルフィリア嬢はどちらも当事者として
関わっています。
オルフィリア嬢からも、お話をお聞きしたいのです」
テオルド卿とリグルド卿は顔を見合わせたが、
「わかりました、お願いしてみます。
しかし、多忙な方故…」
「もちろんです、急ぐ必要はありません」
その辺の柔軟性は、とても高いようだ。
「それと…これからの大まかな流れについても、ご説明しておきます。
お二人にもご協力いただくことが、あるかもしれませんので…」
「わかりました」
「まずは…二人の状態について。
ショックを受けてはおりますが、大分私に話をしてくれていますので、少しずつ外に出るように
した方がよろしいと思います」
「と言うと…庭や公園を散歩などと言う事ですか?
あとはショッピングとか…」
リグルド卿が言えば、エリザ伯爵夫人は笑顔になり、
「ええ、最初はなじみの店や…いい思い出があるところなど、見繕っていただけると助かります」
「承知しました」
リグルド卿は人の好さと世話好きも相まって、結構妹たちのショッピングに付き合っていた。
使用人並みに好みを熟知している。
「後これは…本人たちの希望を最重要視致しますが…」
「はい…」
「少し大丈夫になったら…私の懇意にしている貴族家に…臨時雇いの使用人として、雇ってもらう
事も考えております」
「それは…またどうして?」
テオルド卿もリグルド卿もびっくりしていた。
「まず二人とも…この先社交界でどうしたいかにもよりますが…」
エリザ伯爵夫人は一呼吸おいて、
「社交界から一生背を向けて生きる方も、中にはいらっしゃいますし、それをどうこうと私は
申し上げませんが…逃れられなくなる例も見ているのです」
「なるほど…」
「その時に必要に駆られて勉強するのもありかとは思いますが…環境が許すなら、社交界という場の
雰囲気や、そこでの立ち居振る舞いなど、勉強しておくに越したことはありません」
「それは…その通りですね」
「ですが令嬢として参加することは、今のフェイラとルイーズには荷が重いと思います。
なので一番いいのは使用人の中でも裏方…あまりお客様のお相手をせずに済むポジションに身を
ひそめることです」
「そんなことが、可能ですか?」
さすがに二人は人を育てる立場故、言わんとしていることがすぐにわかったようだ。
使用人というのは、参加者でないようで、お茶会や社交パーティーのほぼすべてに参加している
ようなものだ。
もちろん参加者の邪魔をするような真似はご法度だが、そうでなければ一番近くで人々がどのように
交流しているかを見ることができる。
「ええ…私の懇意にしている方の中に、全ての事情を承知の上で、お茶会や社交パーティーの場で
のみの、臨時雇いを受け付けてくださっている方がいるのです。
ハッキリと決まらない限り、お名前は申し上げられませんが…、その方が主催するお茶会や
社交パーティーは大変良質であると評判でしてね」
「そんな方が…」
「私が今までお願いしたご令嬢やご婦人に対しても、気さくに接してくださり…何かあればさりげなく
フォローもしてくださるんです。
もちろんその場には、私も絶対に参加しますがね」
「おかげで社交界の手練手管を、短期間で身につけられた方もいるくらいですので…。
上手くいく、いかないはさておき、フェイラとルイーズも社交界についての何かを学ぶには、もってこい
かと思います」
「それは…是非ともお願いしたいです」
「わかりました…私からも話しますが、一つだけお約束を」
「なんでしょう?」
「決して二人に無理強いしないでください」
「もちろんです、学ぶ姿勢が無ければ得られるものは殆どないでしょうし…。
そもそも協力してくださる方に失礼です」
するとエリザ伯爵夫人はとてもいい笑顔になり、
「お二人はその辺のことが良くわかってらっしゃるから、本当に助かります」
そうしてルイザーク伯爵邸に、久しぶりの明るさが戻るのだった。
----------------------------------------------------------------------------------------
さて、私は今日、王立騎士団に来ている。
レイチェルは大分元気になったことと、ホッランバック家の使用人などの準備を、デイビス卿と
一緒にやりたいと希望して、数日前に帰ったのだ。
もちろん、それ以外にも理由はあるのだが。
そんなレイチェルが、ルベンディン侯爵家の仮面舞踏会で活躍した王立騎士団の皆様に、
お礼が言いたいというとこで、今日来ることになっている。
んで、私はフィリアム商会の新作が出来上がったので、本日来ている。
「これなんですか?オルフィリア嬢~」
団員たちが、目を輝かせて寄って来た。
「ポップコーンと名付けた、フィリアム商会の新商品です」
いやね、先日のホッランバック家の騒動を見ている時に、下手な映画より映画っぽいな~、
映画と言えばポップコーン…ポップコーンってこの世界にあったっけ?
などと連想ゲームのように思いついて、調べたらなかった。
で、作った…と言う流れ。
みんながバクバク食べている中、
「オルフィリア嬢…少々よろしいでしょうか?」
テオルド卿とリグルド卿が神妙な面持ちで近づいてきたから、
「はい、どうぞ」
フェイラとルイーズの事だとすぐわかった。
「そうですか…わかりました。
このところ忙しい日が続きますが、それが終わったらお会いするとお伝えください」
「重ね重ねありがとうございます!!」
2人とも明るくなって、良かった良かった。
気づけば、いつの間にやらローカス卿が来ていた。
「あ、オルフィリア嬢!!ごち!!」
「たくさん食べて行ってくださいね」
笑顔で応対すると、
「や~、オルフィリア嬢はどっかの公爵閣下と違って、本当に人ができているねぇ」
と、本人隣にいるのに、嫌味たっぷりに言っていた。
この二人は、ずっとこんな関係なんだろうなぁ…と思い、眼を細めていると、
「失礼いたします」
むっさい男たちの中に、とても上品な声が響いた。
レイチェルだとすぐわかる。
「皆様…この度は危ない所をお助けいただき、ありがとうございました。
レイチェル・ホッランバックが御礼申し上げます」
ホント、上品だな~。
私と全然違うよ。
レイチェル含め、しばし団員たちと談笑したが、やがて昼休みが終わり、皆持ち場に
戻っていった。
残ったのは、いつものメンバー。
ほぼ定例となりつつある、報告会だ。
「まあ予想はしてたけど、ルベンディン侯爵家はお取りつぶしね」
当たり前だけどね。
持ってるだけで、罪に問われる禁止薬物の売買所となる場所を、提供してたんだから。
父親はこの仮面舞踏会に関しては、ノータッチだったらしいけど、今までの経緯から、
同情の余地なしとして、全てに領地・財産・爵位を剥奪されたらしい。
……まあ、殆ど残ってなかったそうだけど。
「でも…」
レイチェルの顔が暗い。
「不思議と…悲しくもなければ、つらくもないんです…。
むしろ…ホッとしたというか…」
ああ、なるほど。
暗い理由がわかった。
だから、
「そんなの当たり前じゃないですか」
「え…?」
レイチェルは随分と意外そうに、私を見た。
「今までひどい目にしか合わされなかったのに、身内だから悲しめなんてのは無理
ですよ」
「……」
「生んでくれたことにだけは、感謝すべきと思いますが…それ以外の感情は持たなくて
良いと思いますよ?」
あっけらかんと言い放つ。
ちなみにこれ、前世の親が死んだとき、私が人に言って欲しかったことね。
「そう…でしょうか…?」
「あくまで私は…そう思うだけです。
人に同意は求めません。
ただ、いろんな人間がいるんだから、レイチェル夫人はレイチェル夫人の好きにしたらいいと
思います。
どうせ、今すぐ決めなくてもいい事なんだし」
私が終始明るく言うと、レイチェルの顔が少し緩んだ。
やっぱりね…。
前世の私と同じだ。
身内の死を悲しめない自分が、どこか酷い人間だと思ってたんだね。
「それで…おばあ様はどうしたのですか?」
すると途端に、レイチェルの顔がぱっと輝き、
「無事に…ホッランバック家に引き取れました…。
主人がいいと言ってくれて…本当に感謝しています」
レイチェルがルベンディン侯爵家に逆らえなかった理由は…前当主の妻である祖母の為だ。
とてもしっかりした人だが、貴族の離婚は簡単にはできないため、結局ルベンディン侯爵家に
残らざるを得なかった人。
レイチェルがルベンディン侯爵家の要求を受け入れないと、会わせてももらえなかったらしい。
祖母はもういいからと何度も言ったらしいが、レイチェルがダメだったんだろう。
「当然のことをしたまで…ところでオルフィリア嬢」
「はい?」
「例の件なのですが…」
ああ、さっそく話し合ったのね。
良かった良かった。
90
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
望まぬ結婚をさせられた私のもとに、死んだはずの護衛騎士が帰ってきました~不遇令嬢が世界一幸せな花嫁になるまで
越智屋ノマ
恋愛
「君を愛することはない」で始まった不遇な結婚――。
国王の命令でクラーヴァル公爵家へと嫁いだ伯爵令嬢ヴィオラ。しかし夫のルシウスに愛されることはなく、毎日つらい仕打ちを受けていた。
孤独に耐えるヴィオラにとって唯一の救いは、護衛騎士エデン・アーヴィスと過ごした日々の思い出だった。エデンは強くて誠実で、いつもヴィオラを守ってくれた……でも、彼はもういない。この国を襲った『災禍の竜』と相打ちになって、3年前に戦死してしまったのだから。
ある日、参加した夜会の席でヴィオラは窮地に立たされる。その夜会は夫の愛人が主催するもので、夫と結託してヴィオラを陥れようとしていたのだ。誰に救いを求めることもできず、絶体絶命の彼女を救ったのは――?
(……私の体が、勝手に動いている!?)
「地獄で悔いろ、下郎が。このエデン・アーヴィスの目の黒いうちは、ヴィオラ様に指一本触れさせはしない!」
死んだはずのエデンの魂が、ヴィオラの体に乗り移っていた!?
――これは、望まぬ結婚をさせられた伯爵令嬢ヴィオラと、死んだはずの護衛騎士エデンのふしぎな恋の物語。理不尽な夫になんて、もう絶対に負けません!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる