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第1章 来訪
4 契約金の額
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「まあこれは…言っておくけど…」
私は結構大事な事、言い忘れていたことに気付いた。
「フィリアム商会は商人である以上、買い叩くことは日常茶飯事でやっているわ。
けど…」
「たまーに、あるのよね…。
使い方が間違っていたり、その地方では必要ない物だったりしたせいで…不当に
安く評価されている商品が…」
「そう言った物に…正当な評価をすることもまた、フィリアム商会の理念としているわ。
フィリアム商会…ひいてはファルメニウス公爵家の、それが主義だからね」
目が点になった彼らに、つらつらと説明する。
聞ーてるかい?キミたち。
「だいたいさぁ…スペードが最初に言った事でしょう?
自分たちの実力は、ジェードが証明してくれるって。
ジェードはアナタたちを、自分と同等の手練れだって評したわ。
だったら…契約金がジェードより低いのは違うでしょ?
少し高いのは…まあ、ちょっと直近で交渉したいことがあるから…ね」
うーん、固まってんなぁ…見事に。
ああ、あともう一つ、重要な事言っとかんとね。
「まして…ジェードを査定したのは、我が夫であるギリアム・アウススト・ファルメニウス
公爵閣下です。
だからアナタたちに正当な評価をしないのは…ギリアム様の目が節穴だと言っているようなものです
からね…。
妻として…そんなおこがましいことは、絶対に出来ませんわ」
固まったのが、さらに硬くなったみたい…。
そんな中、
「奥様…準備が整いました」
「ありがとーう、フォルト」
やっぱり仕事が早いねぇ。
「じゃあ、早速…」
「奥様!!」
私に対するフォルトの目が…、いつになく厳しいなぁ…。
まあ、仕方なし。
私以上に、私の身を案じてくれているのはわかる。
「…ジェード、任せていい?」
「はい、奥様」
ジェードがフォルトから…15センチ四方の箱を受け取り、トランペストの前に持って行った。
トランペストの前に置かれたその箱には…、中に布が引かれ、4枚の札が非常にきちんと納められて
いた。
5×3センチの金で縁取られ、赤い印の入った札…。
上部には穴が開いて、ひもが通されていた。
一見するとしおりに見える。
「それ…ファルメニウス銀行の取引札よ。
4人それぞれに用意したわ。
1つにつき、2万5千ゴールド、すでに入金されているから、後で確認してちょうだい」
あ、取引札ってのは、銀行通帳と印鑑をプラスしたものだと思って。
つまりそれ一つでいくらでもお金が引き出せるってこと。
防犯対策のため、ワザと割符にしたりする場合もあるけどね。
しかし私の言葉を聞いた瞬間…スペードは甲高い笑い声をあげた。
それは…侮蔑とも、自嘲ともとれる…少なくとも感じのいい笑いではなかった。
「てめぇは、バカかぁ!!
オレらみたいなのが…銀行の取引札なんて、持てるわけねぇだろうが!!」
そう考えるのもわかる。
銀行の取引札ってのは…現代日本の銀行がそうなように、身元証明が出来なければ原則使えない。
持つことさえできない。
貴族であれば印璽…平民であれば、国が発行した国民証明書が必要だ。
もちろんトランペストに…そんなものはない。
「あら…確かにファルメニウス銀行が発行したモノなら…身分証が無ければ無理だけど…。
それはファルメニウス公爵家が発行したものだから、例外が適用されるわ。
身分が証明できなくても、使えるわよ」
「は?」
一転して、鳩が豆鉄砲を食ったような顔になった。
「あ~、面倒くさいから話すけど…。
ファルメニウス銀行ってさ…、できた経緯が商会と連動するためってことに、一般的には
なっているけど…あれ、真っ赤な嘘よ。
民間で勝手に囁かれ始めたの、害が無いからほっとかれてるだけ。
真相はね…」
これ…正直私も本当に…本当に驚いたんだよね。
商会と銀行…両方持っていた方が、商売を有利に進められるのなんて、火を見るよりも明らかだから、
私だっててっきり、商会作るなら…って、作られた銀行だと思ってたから。
「ジェードが口座を作れる銀行が、必要だったからよ」
ああいよいよ、変顔祭りになって来た…。
ここからは当時の状況を実況中継いたします。
-----------------------------------------------------------------------------------
そもそも2万ゴールド(2億円)なんて、紙幣だって持つのが大変なのに、金貨になったら…
どんだけ重いねん!!っちゅーの。
あ、この国には紙幣はないよ。
だから当然、ギリアムはジェードに銀行口座に入れるよう指示したんだが…。
「は?銀行口座?オレがそんなもの持っていると思いますか?
作ることだって、無理ですよ。
そもそも…オレ、身分はおろか、国籍すらないんですよ?(ジェード)」
「そうなのか?(ギリアム)」
「いや…オレに限らず、闇世界の人間って…多かれ少なかれそうですよ(ジェード)」
「フム…なら、後見人制度を利用して…(ギリアム)」
後見人制度ってのは…子供や身障者に対して、国が身元保証を含めた、様々なことを支援して
くれる制度さ…。
結構ガバガバらしいけど…。
「ギリアム様…失礼ながら、そもそも国籍がないと、後見人制度は使えません(フォルト)」
当たり前すぎる…。
「なら、爵位の付与を…(ギリアム)」
あ、爵位ってさ…王家以外…公爵家に限るけど、付与は可能なんだ。
以前ファルメニウス公爵家のバカ祖先が、侯爵家の順位を変えたけど、ああいった事をせず、
しっかり爵位内の最下位に位置させれば、限度はあるけどその枠内なら、爵位を与えられる。
爵位を付与されれば、当然身分が確定するから、銀行口座は作れる。
「は?お断りします。そんな面倒くさいもんいりません、本当に(ジェード)」
断るジェードもすごい…。
爵位ってそれそのものが売れるから、もらってすぐにうっぱらう奴だっているのに。
「フォルト…他に方法は?(ギリアム)」
「現時点では、残念ながら…(フォルト)」
ここで…ギリアムは少し思考を開始した。
まあ、ここで通常の頭の持ち主だったらさ…。
そもそも爵位を受け取らないなんてって、怒ったり…。
自分ちで預かって、請求されたらその都度出す…ってのがセオリーだと思う。
実際、難民に対して、そういった事をしている家は沢山あるし。
だがそこは…流石というかなんというか…。
ギリアム・アウススト・ファルメニウス公爵閣下…。
普通の思考回路を遥かに外れたうえ、突破した考え方をお持ちなのです。
ギリアムの次の言葉は…、
「わかった、ではフォルト…今すぐに…。
ファルメニウス公爵家の力で、銀行を作れ!!」
「は?????????」
ギリアムの対応に慣れているフォルトも…この時ばかりは眼が点になって、思考がストップ
したそうな…。
「ギ、ギリアム様…そ、それは…」
「不可能なのか?」
「い、いえ…ファルメニウス公爵家の力であれば、銀行を作ることは可能です」
「ならすぐ取り掛かれ、早急に…だ」
まあ…この後はフォルトにも聞いたんだけど…、とにかく凄まじい仕事量を皆でこなすことに
なったそうな…。
だよねぇ…。
急ピッチで進められた銀行新設作業は…ファルメニウス公爵家の優秀な人材のおかげで滞りなく
完了したそうな…。
ただ…。
フォルトも他の皆も…この時の忙しさだけは、二度とごめんだ…と、のたまっているそうだから、
本当に凄いなんて言葉で、表現できない仕事量だったんだろうなぁ…。
もちろんギリアムも手伝ったらしいけど、このころは戦後処理とか、王立騎士団の変革期も重なって
いるから、本当にギリアムの周りが頑張った…というのが、正しかろうよ。
んで、銀行が開設されたと同時に、ギリアムは銀行の持ち主という権限を使い、とっととジェードの
口座を作って、渡したそうな。
んで、その時の言葉がまたすごい。
「これがお前の銀行口座だ。
金の管理ぐらい、こっちにやらせず自分でしろ!!面倒くさい」
だってさ…。
以上、実況終わり。
「いっやー、これ聞いた時、笑っちゃったわよ、本当に…。
1人の使用人の金の管理するより、銀行新設する方が、遥かに面倒くさいだろーにね~」
私が少し茶化す様に言うと、
「全くです、奥様」
フォルトもジェードも同意した。
特にフォルトは、当時大変だったから、ひとしおだろう。
しかし私はこのエピソードを聞いた時…別の感覚を感じた。
ギリアムの…根底にある芯の部分の…徹底した主義による考えから、派生した行動だろうって。
だから確認取ってみたら…やっぱりそうだった。
「ちょっと、アンタたち。
いつまでバカ面晒しているつもり?」
私は回想はここまでにして、改めてトランペストの方を向く。
まあ見事に…全員顎を外して、眼玉がどこかに旅に出ていたからさ~。
「まあそういうワケで…ジェードは相変わらずアンタたちと同じ、身分も何もないわ。
でも、ファルメニウス銀行に口座は持ってるし、好きな時に利用してる。
だから…アンタたちに渡した、その取引札は有効よ。
嘘だと思うなら、せめてファルメニウス銀行に行って、確認してから言ってよね」
ああなんか、怒りたくなくても、怒った口調になっちまうなぁ。
「というワケだから、ひとまず受け取りなさい」
どうしたって、命令口調にもなっちまう。
トランペストは…全員顔を見合わせ、明らかに動揺しつつも…受け取った。
「じゃ…契約金も受け取ったんだから、改めてアンタたちにして欲しい事の話をしましょうか」
ここからが…私の言いたかった、最も重要なことだ。
私は結構大事な事、言い忘れていたことに気付いた。
「フィリアム商会は商人である以上、買い叩くことは日常茶飯事でやっているわ。
けど…」
「たまーに、あるのよね…。
使い方が間違っていたり、その地方では必要ない物だったりしたせいで…不当に
安く評価されている商品が…」
「そう言った物に…正当な評価をすることもまた、フィリアム商会の理念としているわ。
フィリアム商会…ひいてはファルメニウス公爵家の、それが主義だからね」
目が点になった彼らに、つらつらと説明する。
聞ーてるかい?キミたち。
「だいたいさぁ…スペードが最初に言った事でしょう?
自分たちの実力は、ジェードが証明してくれるって。
ジェードはアナタたちを、自分と同等の手練れだって評したわ。
だったら…契約金がジェードより低いのは違うでしょ?
少し高いのは…まあ、ちょっと直近で交渉したいことがあるから…ね」
うーん、固まってんなぁ…見事に。
ああ、あともう一つ、重要な事言っとかんとね。
「まして…ジェードを査定したのは、我が夫であるギリアム・アウススト・ファルメニウス
公爵閣下です。
だからアナタたちに正当な評価をしないのは…ギリアム様の目が節穴だと言っているようなものです
からね…。
妻として…そんなおこがましいことは、絶対に出来ませんわ」
固まったのが、さらに硬くなったみたい…。
そんな中、
「奥様…準備が整いました」
「ありがとーう、フォルト」
やっぱり仕事が早いねぇ。
「じゃあ、早速…」
「奥様!!」
私に対するフォルトの目が…、いつになく厳しいなぁ…。
まあ、仕方なし。
私以上に、私の身を案じてくれているのはわかる。
「…ジェード、任せていい?」
「はい、奥様」
ジェードがフォルトから…15センチ四方の箱を受け取り、トランペストの前に持って行った。
トランペストの前に置かれたその箱には…、中に布が引かれ、4枚の札が非常にきちんと納められて
いた。
5×3センチの金で縁取られ、赤い印の入った札…。
上部には穴が開いて、ひもが通されていた。
一見するとしおりに見える。
「それ…ファルメニウス銀行の取引札よ。
4人それぞれに用意したわ。
1つにつき、2万5千ゴールド、すでに入金されているから、後で確認してちょうだい」
あ、取引札ってのは、銀行通帳と印鑑をプラスしたものだと思って。
つまりそれ一つでいくらでもお金が引き出せるってこと。
防犯対策のため、ワザと割符にしたりする場合もあるけどね。
しかし私の言葉を聞いた瞬間…スペードは甲高い笑い声をあげた。
それは…侮蔑とも、自嘲ともとれる…少なくとも感じのいい笑いではなかった。
「てめぇは、バカかぁ!!
オレらみたいなのが…銀行の取引札なんて、持てるわけねぇだろうが!!」
そう考えるのもわかる。
銀行の取引札ってのは…現代日本の銀行がそうなように、身元証明が出来なければ原則使えない。
持つことさえできない。
貴族であれば印璽…平民であれば、国が発行した国民証明書が必要だ。
もちろんトランペストに…そんなものはない。
「あら…確かにファルメニウス銀行が発行したモノなら…身分証が無ければ無理だけど…。
それはファルメニウス公爵家が発行したものだから、例外が適用されるわ。
身分が証明できなくても、使えるわよ」
「は?」
一転して、鳩が豆鉄砲を食ったような顔になった。
「あ~、面倒くさいから話すけど…。
ファルメニウス銀行ってさ…、できた経緯が商会と連動するためってことに、一般的には
なっているけど…あれ、真っ赤な嘘よ。
民間で勝手に囁かれ始めたの、害が無いからほっとかれてるだけ。
真相はね…」
これ…正直私も本当に…本当に驚いたんだよね。
商会と銀行…両方持っていた方が、商売を有利に進められるのなんて、火を見るよりも明らかだから、
私だっててっきり、商会作るなら…って、作られた銀行だと思ってたから。
「ジェードが口座を作れる銀行が、必要だったからよ」
ああいよいよ、変顔祭りになって来た…。
ここからは当時の状況を実況中継いたします。
-----------------------------------------------------------------------------------
そもそも2万ゴールド(2億円)なんて、紙幣だって持つのが大変なのに、金貨になったら…
どんだけ重いねん!!っちゅーの。
あ、この国には紙幣はないよ。
だから当然、ギリアムはジェードに銀行口座に入れるよう指示したんだが…。
「は?銀行口座?オレがそんなもの持っていると思いますか?
作ることだって、無理ですよ。
そもそも…オレ、身分はおろか、国籍すらないんですよ?(ジェード)」
「そうなのか?(ギリアム)」
「いや…オレに限らず、闇世界の人間って…多かれ少なかれそうですよ(ジェード)」
「フム…なら、後見人制度を利用して…(ギリアム)」
後見人制度ってのは…子供や身障者に対して、国が身元保証を含めた、様々なことを支援して
くれる制度さ…。
結構ガバガバらしいけど…。
「ギリアム様…失礼ながら、そもそも国籍がないと、後見人制度は使えません(フォルト)」
当たり前すぎる…。
「なら、爵位の付与を…(ギリアム)」
あ、爵位ってさ…王家以外…公爵家に限るけど、付与は可能なんだ。
以前ファルメニウス公爵家のバカ祖先が、侯爵家の順位を変えたけど、ああいった事をせず、
しっかり爵位内の最下位に位置させれば、限度はあるけどその枠内なら、爵位を与えられる。
爵位を付与されれば、当然身分が確定するから、銀行口座は作れる。
「は?お断りします。そんな面倒くさいもんいりません、本当に(ジェード)」
断るジェードもすごい…。
爵位ってそれそのものが売れるから、もらってすぐにうっぱらう奴だっているのに。
「フォルト…他に方法は?(ギリアム)」
「現時点では、残念ながら…(フォルト)」
ここで…ギリアムは少し思考を開始した。
まあ、ここで通常の頭の持ち主だったらさ…。
そもそも爵位を受け取らないなんてって、怒ったり…。
自分ちで預かって、請求されたらその都度出す…ってのがセオリーだと思う。
実際、難民に対して、そういった事をしている家は沢山あるし。
だがそこは…流石というかなんというか…。
ギリアム・アウススト・ファルメニウス公爵閣下…。
普通の思考回路を遥かに外れたうえ、突破した考え方をお持ちなのです。
ギリアムの次の言葉は…、
「わかった、ではフォルト…今すぐに…。
ファルメニウス公爵家の力で、銀行を作れ!!」
「は?????????」
ギリアムの対応に慣れているフォルトも…この時ばかりは眼が点になって、思考がストップ
したそうな…。
「ギ、ギリアム様…そ、それは…」
「不可能なのか?」
「い、いえ…ファルメニウス公爵家の力であれば、銀行を作ることは可能です」
「ならすぐ取り掛かれ、早急に…だ」
まあ…この後はフォルトにも聞いたんだけど…、とにかく凄まじい仕事量を皆でこなすことに
なったそうな…。
だよねぇ…。
急ピッチで進められた銀行新設作業は…ファルメニウス公爵家の優秀な人材のおかげで滞りなく
完了したそうな…。
ただ…。
フォルトも他の皆も…この時の忙しさだけは、二度とごめんだ…と、のたまっているそうだから、
本当に凄いなんて言葉で、表現できない仕事量だったんだろうなぁ…。
もちろんギリアムも手伝ったらしいけど、このころは戦後処理とか、王立騎士団の変革期も重なって
いるから、本当にギリアムの周りが頑張った…というのが、正しかろうよ。
んで、銀行が開設されたと同時に、ギリアムは銀行の持ち主という権限を使い、とっととジェードの
口座を作って、渡したそうな。
んで、その時の言葉がまたすごい。
「これがお前の銀行口座だ。
金の管理ぐらい、こっちにやらせず自分でしろ!!面倒くさい」
だってさ…。
以上、実況終わり。
「いっやー、これ聞いた時、笑っちゃったわよ、本当に…。
1人の使用人の金の管理するより、銀行新設する方が、遥かに面倒くさいだろーにね~」
私が少し茶化す様に言うと、
「全くです、奥様」
フォルトもジェードも同意した。
特にフォルトは、当時大変だったから、ひとしおだろう。
しかし私はこのエピソードを聞いた時…別の感覚を感じた。
ギリアムの…根底にある芯の部分の…徹底した主義による考えから、派生した行動だろうって。
だから確認取ってみたら…やっぱりそうだった。
「ちょっと、アンタたち。
いつまでバカ面晒しているつもり?」
私は回想はここまでにして、改めてトランペストの方を向く。
まあ見事に…全員顎を外して、眼玉がどこかに旅に出ていたからさ~。
「まあそういうワケで…ジェードは相変わらずアンタたちと同じ、身分も何もないわ。
でも、ファルメニウス銀行に口座は持ってるし、好きな時に利用してる。
だから…アンタたちに渡した、その取引札は有効よ。
嘘だと思うなら、せめてファルメニウス銀行に行って、確認してから言ってよね」
ああなんか、怒りたくなくても、怒った口調になっちまうなぁ。
「というワケだから、ひとまず受け取りなさい」
どうしたって、命令口調にもなっちまう。
トランペストは…全員顔を見合わせ、明らかに動揺しつつも…受け取った。
「じゃ…契約金も受け取ったんだから、改めてアンタたちにして欲しい事の話をしましょうか」
ここからが…私の言いたかった、最も重要なことだ。
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