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第1章 来訪
5 アンタは人間でしょ!!
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「さてと…じゃあ、一番重要なことは…今後一切、ファルメニウス公爵家に
粉かけるような依頼は、何があっても受けない事!!」
そしたら…やっぱり4人は顔を見合わせて、
「いやそれは…当然だと思っていますが…」
まあそういう答えになるよね。
「それがわかっているなら、及第点よ。
それじゃあ全員、今すぐ…」
4人に緊張が走る…。
本当に…酷い事を言われてきたんだろうなぁ…今まで。
人権なんてもの…誰にも保証してもらえない世界で、生きてきたんだろうから…。
「この屋敷を出て…、好きなように生きていきなさい」
う~ん、この時の空気は…何とも表現しずらいんだよねぇ…。
だって、この時この空間には…たくさんの人間がいたからさぁ…。
色んな人の思惑が重なって、混ざり合って、本当に混沌としていたと思う。
「ジェード!!ちゃんと言う事聞くかどうか見るから、ついてきて!!」
私は…ここにいる誰の返事も、誰の意見も聞かず、すたすたと歩みを進める。
そして…一番近い裏門へ。
トランペストは黙って出た…というより、言葉巧みにジェードが追い出した…に近い。
ジェードって、普段寡黙な割に、開くと口が達者なのよね…。
「んじゃ、最後に一つ…スペード!!」
「へ?あ、はい…」
随分と気の抜けた返事だなぁ…。
私の所に単独で…交渉に来た時とは別人みたい。
「私は本当はね…アンタが私の所に交渉に来た時…五体満足だったら、言いたいことがあった。
アンタさぁ…ファルメニウス公爵家バカにするのも、いい加減にしてくれない?」
「へ?」
私はあえて、スペードの前に、仁王立ちする。
「ファルメニウス公爵家ではね!!
例え…日雇いの人間であったとしても!!
迎え入れる以上、大事な仲間として扱うの!!」
「それが私とギリアムの…今後永久に変わることのない、理念なの!!」
「それなのに何?
道具として使えって!!
ふざけんのもいい加減にしろ!!」
「アンタは人間でしょ?!!
私と同じ…血の通った人間でしょ?!!
自分を道具扱いなんて、二度とするな!!」
私はここまで一気に言ったせいで、さすがに息が切れた。
荒い呼吸を暫く整える。
スペードは…仮面を被っているから表情はわからない。
しかし…明らかに…何というか…複雑な感情が、湧いては消え…しているようだった。
「あ~~~~~~、やっと言えた!!
そのために、アンタ助けたようなもんだったからね!!」
「え…?」
「だってさぁ…病人いじめてどうすんの?
人は自分が苦しい状況じゃあ、正常な判断はただでさえ出来なくなる。
言ったってしゃーないし、こっちの気分が悪いだけよ!!」
「だから治した!!
だってさぁ…侮辱されっぱなしなんてイヤでしょ?
だから…私がアンタらを助けたことなんて、恩にきなくていいよ。
アタシの勝手でやったことだから!!」
私はそれだけ言うと、さっさとその場を後にした。
フォルトは優秀だから…余計な気を遣う前に、色々話をしないと…だしね。
餅は餅屋。
トランペストについては、後はジェードに任せよう。
「まあ、そういうわけだから、元気でな」
それだけ言って、去ろうとしたジェードに、
「まっ、待て!!」
スペードが食って掛かる。
「本当にオレたちをこのまま自由にする気か?
一体何企んで」
「さっきの銀行の話なぁ!!」
スペードの言葉を切るジェード。
「オレは最初…ご当主様の考えが全く分からなかった。
でも…もともと腐るほど金を持っている人だ。
権力もな。
そして商会を始めたばかりだったから…結局そっちで必要な物だったからだと思った。
巷の人間だって、そう考えたしなぁ…。
この家の人間たちも、そうだった。
けどよ…奥様は違うって答えた」
「それで…奥様はわざわざご当主様に、確認に行ったのさ。
奥様はご当主様にこう言った」
ああ、この時私はね…ジェードが近くで聞いているって、知らなかったんだ。
銀行エピソードは、フォルトから聞いたし。
「ギリアム様は、本当にジェードの為だけに、銀行を作ったのでしょう?
本当にいい事をしましたね…って」
「ジェードがファルメニウス公爵家の一員である以上…人間として…仲間として扱うのが、
ギリアム様の主義…。
この家の家臣は…原則すべて銀行振り込みで給与を受け取っている。
そんな家臣たちとジェードの立場を同じにしたければ…ジェードだって銀行に口座を
持てないのはおかしい…。
でも、既存の銀行は、ジェードのような立場の人間に、口座を作らせない。
だったら、自分が銀行を作って、口座を持たせればいい。
そういうお考えだったのではないですか?…とね」
「そしたらご当主様は…流石よくわかりましたね…って、奥様を褒めていらした。
だからオレは、奥様に聞いたんだ…。
ご当主様はどうして、そのことをオレに言わないんだろうって。
そしたら…」
「仲間を…大切に、平等に扱うのはある意味当たり前。
当たり前のことをしただけなんだから、わざわざ言うような事じゃない、もちろん自慢する
ような事でもない…って」
ジェードにトランペストの表情は見えない。
だから…彼らが何とも言えない表情をしているのは、わからなかったろうな。
「お前らの体を治した…医者の先生だってそうだよ」
「え?」
「あの先生たちはな…お前らが担ぎ込まれた時、身分の高い患者を抱えて、かなり…大忙しだった。
でも…お前らの状態を見て…自分たちが対処しないと、お前らは高い確率で死ぬ。
そのことが分かったから…お前らの治療を自ら買って出た。
助手に任せて死なせたところで…、誰も文句は言わなかっただろう、お前らをな。
寝る間も惜しんで、診てくれたんだぜ?
でも、そんなこと一切言わなかっただろう?」
「……」
「ここは…そういう人間の集まりなのさ…。
大体スペード…お前は相手が奥様だったから、まだマシさ」
「へ?」
「オレは…お前と同じことを言ったのが、ご当主様で…おまけに怪我も病気もしていなかったから、
思いっきりぶん殴られたぞ、言ってすぐ」
「それで言われたよ…。
お前と私は…同じ人間だ!!
地位や身分に差があるだけで…人間という生き物であることは変わらん!!
だから二度とそんな発言をするな!!
不快極まりない!!
とな」
それ以上、何も言えずに項垂れてしまったスペードを、知ってか知らずか、
「ま、そういうわけだから…この先の事は、よく考えるこった。
奥様からもらった金があれば…、生活に困ることは無いだろうしな」
それだけ言うと、奥に引っ込んでしまった。
後に残されたトランペストは…暫く途方に暮れていたらしい…。
-----------------------------------------------------------------------------------------------
「な~、これからどうするんだよ、マジで」
町の…商店街のような場所を、てくてくと歩いているのは、クローバだ。
トランペストを追い出した裏門は…ファルメニウス公爵家の敷地の中で、一番町に近い所だった。
それでも結構な距離があるから…、キッチリ歩き切って、まだ余裕がある彼らは、マジスゲー。
私は正門を目指したとはいえ、挫折したからなぁ…。
しかも…私が挫折した位置から正門までは…まだまだ結構な距離があったのだ。
「もうずっと…ファルメニウス公爵家を出れないと思ってたから、何にも考えてなかったわよ」
ハートも…結構余裕ありげ。
すげぇな。
スペードは…ファルメニウス公爵家を後にしてから、一言もしゃべらない。
代わりに…、
「オレは…とりあえず、ファルメニウス銀行に行ってみる」
ダイヤが答える。
「はあ?大丈夫かよ」
「追い返されるのが、オチだと思うけどね~」
信用ねぇなぁ…。
でも、それだけ…人の善意が信じられない所で、生きて来たってことだよなぁ…。
「…もうすぐ冬になる。
あそこは…特に雪深いから…まとまった金を送ってやりたい。
暫く…仕事も出来そうにないし…」
するとハートとクローバはハッとなり、
「そっか…もうそんな季節だったよな…」
「体やられてだいぶ寝てたし…王都は結構あったかいからね…」
そう言って…ファルメニウス銀行の近くにやって来た4人。
「じゃあ、行ってくる」
ダイヤが一人で行くようだ。
「あんまり遅かったら、アタシらも行くから」
「ああ…」
用心深いなぁ…。
ま、そうしなきゃぁ、生き残れなかったんだろうなぁ…。
スペードは…やっぱり何も話さない。
しかし…ファルメニウス銀行に行くダイヤの姿を…ずっと、ずっと見つめていた。
粉かけるような依頼は、何があっても受けない事!!」
そしたら…やっぱり4人は顔を見合わせて、
「いやそれは…当然だと思っていますが…」
まあそういう答えになるよね。
「それがわかっているなら、及第点よ。
それじゃあ全員、今すぐ…」
4人に緊張が走る…。
本当に…酷い事を言われてきたんだろうなぁ…今まで。
人権なんてもの…誰にも保証してもらえない世界で、生きてきたんだろうから…。
「この屋敷を出て…、好きなように生きていきなさい」
う~ん、この時の空気は…何とも表現しずらいんだよねぇ…。
だって、この時この空間には…たくさんの人間がいたからさぁ…。
色んな人の思惑が重なって、混ざり合って、本当に混沌としていたと思う。
「ジェード!!ちゃんと言う事聞くかどうか見るから、ついてきて!!」
私は…ここにいる誰の返事も、誰の意見も聞かず、すたすたと歩みを進める。
そして…一番近い裏門へ。
トランペストは黙って出た…というより、言葉巧みにジェードが追い出した…に近い。
ジェードって、普段寡黙な割に、開くと口が達者なのよね…。
「んじゃ、最後に一つ…スペード!!」
「へ?あ、はい…」
随分と気の抜けた返事だなぁ…。
私の所に単独で…交渉に来た時とは別人みたい。
「私は本当はね…アンタが私の所に交渉に来た時…五体満足だったら、言いたいことがあった。
アンタさぁ…ファルメニウス公爵家バカにするのも、いい加減にしてくれない?」
「へ?」
私はあえて、スペードの前に、仁王立ちする。
「ファルメニウス公爵家ではね!!
例え…日雇いの人間であったとしても!!
迎え入れる以上、大事な仲間として扱うの!!」
「それが私とギリアムの…今後永久に変わることのない、理念なの!!」
「それなのに何?
道具として使えって!!
ふざけんのもいい加減にしろ!!」
「アンタは人間でしょ?!!
私と同じ…血の通った人間でしょ?!!
自分を道具扱いなんて、二度とするな!!」
私はここまで一気に言ったせいで、さすがに息が切れた。
荒い呼吸を暫く整える。
スペードは…仮面を被っているから表情はわからない。
しかし…明らかに…何というか…複雑な感情が、湧いては消え…しているようだった。
「あ~~~~~~、やっと言えた!!
そのために、アンタ助けたようなもんだったからね!!」
「え…?」
「だってさぁ…病人いじめてどうすんの?
人は自分が苦しい状況じゃあ、正常な判断はただでさえ出来なくなる。
言ったってしゃーないし、こっちの気分が悪いだけよ!!」
「だから治した!!
だってさぁ…侮辱されっぱなしなんてイヤでしょ?
だから…私がアンタらを助けたことなんて、恩にきなくていいよ。
アタシの勝手でやったことだから!!」
私はそれだけ言うと、さっさとその場を後にした。
フォルトは優秀だから…余計な気を遣う前に、色々話をしないと…だしね。
餅は餅屋。
トランペストについては、後はジェードに任せよう。
「まあ、そういうわけだから、元気でな」
それだけ言って、去ろうとしたジェードに、
「まっ、待て!!」
スペードが食って掛かる。
「本当にオレたちをこのまま自由にする気か?
一体何企んで」
「さっきの銀行の話なぁ!!」
スペードの言葉を切るジェード。
「オレは最初…ご当主様の考えが全く分からなかった。
でも…もともと腐るほど金を持っている人だ。
権力もな。
そして商会を始めたばかりだったから…結局そっちで必要な物だったからだと思った。
巷の人間だって、そう考えたしなぁ…。
この家の人間たちも、そうだった。
けどよ…奥様は違うって答えた」
「それで…奥様はわざわざご当主様に、確認に行ったのさ。
奥様はご当主様にこう言った」
ああ、この時私はね…ジェードが近くで聞いているって、知らなかったんだ。
銀行エピソードは、フォルトから聞いたし。
「ギリアム様は、本当にジェードの為だけに、銀行を作ったのでしょう?
本当にいい事をしましたね…って」
「ジェードがファルメニウス公爵家の一員である以上…人間として…仲間として扱うのが、
ギリアム様の主義…。
この家の家臣は…原則すべて銀行振り込みで給与を受け取っている。
そんな家臣たちとジェードの立場を同じにしたければ…ジェードだって銀行に口座を
持てないのはおかしい…。
でも、既存の銀行は、ジェードのような立場の人間に、口座を作らせない。
だったら、自分が銀行を作って、口座を持たせればいい。
そういうお考えだったのではないですか?…とね」
「そしたらご当主様は…流石よくわかりましたね…って、奥様を褒めていらした。
だからオレは、奥様に聞いたんだ…。
ご当主様はどうして、そのことをオレに言わないんだろうって。
そしたら…」
「仲間を…大切に、平等に扱うのはある意味当たり前。
当たり前のことをしただけなんだから、わざわざ言うような事じゃない、もちろん自慢する
ような事でもない…って」
ジェードにトランペストの表情は見えない。
だから…彼らが何とも言えない表情をしているのは、わからなかったろうな。
「お前らの体を治した…医者の先生だってそうだよ」
「え?」
「あの先生たちはな…お前らが担ぎ込まれた時、身分の高い患者を抱えて、かなり…大忙しだった。
でも…お前らの状態を見て…自分たちが対処しないと、お前らは高い確率で死ぬ。
そのことが分かったから…お前らの治療を自ら買って出た。
助手に任せて死なせたところで…、誰も文句は言わなかっただろう、お前らをな。
寝る間も惜しんで、診てくれたんだぜ?
でも、そんなこと一切言わなかっただろう?」
「……」
「ここは…そういう人間の集まりなのさ…。
大体スペード…お前は相手が奥様だったから、まだマシさ」
「へ?」
「オレは…お前と同じことを言ったのが、ご当主様で…おまけに怪我も病気もしていなかったから、
思いっきりぶん殴られたぞ、言ってすぐ」
「それで言われたよ…。
お前と私は…同じ人間だ!!
地位や身分に差があるだけで…人間という生き物であることは変わらん!!
だから二度とそんな発言をするな!!
不快極まりない!!
とな」
それ以上、何も言えずに項垂れてしまったスペードを、知ってか知らずか、
「ま、そういうわけだから…この先の事は、よく考えるこった。
奥様からもらった金があれば…、生活に困ることは無いだろうしな」
それだけ言うと、奥に引っ込んでしまった。
後に残されたトランペストは…暫く途方に暮れていたらしい…。
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「な~、これからどうするんだよ、マジで」
町の…商店街のような場所を、てくてくと歩いているのは、クローバだ。
トランペストを追い出した裏門は…ファルメニウス公爵家の敷地の中で、一番町に近い所だった。
それでも結構な距離があるから…、キッチリ歩き切って、まだ余裕がある彼らは、マジスゲー。
私は正門を目指したとはいえ、挫折したからなぁ…。
しかも…私が挫折した位置から正門までは…まだまだ結構な距離があったのだ。
「もうずっと…ファルメニウス公爵家を出れないと思ってたから、何にも考えてなかったわよ」
ハートも…結構余裕ありげ。
すげぇな。
スペードは…ファルメニウス公爵家を後にしてから、一言もしゃべらない。
代わりに…、
「オレは…とりあえず、ファルメニウス銀行に行ってみる」
ダイヤが答える。
「はあ?大丈夫かよ」
「追い返されるのが、オチだと思うけどね~」
信用ねぇなぁ…。
でも、それだけ…人の善意が信じられない所で、生きて来たってことだよなぁ…。
「…もうすぐ冬になる。
あそこは…特に雪深いから…まとまった金を送ってやりたい。
暫く…仕事も出来そうにないし…」
するとハートとクローバはハッとなり、
「そっか…もうそんな季節だったよな…」
「体やられてだいぶ寝てたし…王都は結構あったかいからね…」
そう言って…ファルメニウス銀行の近くにやって来た4人。
「じゃあ、行ってくる」
ダイヤが一人で行くようだ。
「あんまり遅かったら、アタシらも行くから」
「ああ…」
用心深いなぁ…。
ま、そうしなきゃぁ、生き残れなかったんだろうなぁ…。
スペードは…やっぱり何も話さない。
しかし…ファルメニウス銀行に行くダイヤの姿を…ずっと、ずっと見つめていた。
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