【魔法使いの世界を旅する一年 2010/12〜】

Zezilia Hastler

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序章

談話室でグロリアと

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7:00


 ぼくは、授業棟のグランドフロアにある掲示板に、グロリアへの伝言を書き、いつもの談話室に行った。
朝日の差し込む談話室。

 相変わらず誰もいない。
 ぼくだけの空間だ。
 この時間は、誰もいない日の夜と同様に照明もついておらず、朝日だけが室内を照らすので過ごしやすい。
 学園の照明は全て間接照明だった。
 国際色豊かな学園の生徒たちの中には、目の色素が薄い人もいる。
 間接照明は、そう言った人たちへの配慮だった。

 それでも、五感が鋭敏な魔法使いのぼくにとって、人工の明かりは目を貫くように眩しい。
 やはり、明かりは自然のものに限る。

 ぼくは指を弾いた。

 人差し指の先から、マッチサイズの火が伸びる。
 マッチの火は、暖炉の中に飛び込み、薪を炙り始めた。
 暖炉の薪に火がついた。

 指を振ると、人差し指の先から伸びる火が消えた。
 ソファに腰を下ろし、ヴェルの冒険を開く。

 ヴェルは、荷物を持たない旅人だった。
 成熟した魔法使いである彼女には、杖も箒も必要ない。
 彼女は、元々はフランス出身の人間だったが、ある日、天使より貰い受けた指輪によって、魔力を得た。
 そして、魔法の達人である天使の下で、あっという間に魔法を習得し、日常に別れを告げ、冒険の世界に足を踏み入れたのだった。
 彼女は、ヴェルは、魔法によって、旅に必要となる、様々な物を生み出すことが出来た。
 ヴェルは幻獣の声を聞くことが出来た。
 ヴェルは様々な街へ行き、秘境へ行き、美しい景色をその目に焼き付けながら、あちらこちらで人と出会い、成長し、そして、悩める者たちに知恵を授けていく。
 いつだってヴェルの後ろには晴れ渡った空が広がっており、いつだってヴェルの前には鬱々とした曇り空が広がっている。

 フィクションかと思われていたこの物語だが、3年前、ヴェルと会った、と言う女性が現れた。
 その女性は、わたしよりも9歳年上のクラリッサという魔女だった。
 学園の生徒で、魔法使いだ。

 彼女は、魔法界の出版業界から引っ張りだこになった。
 詳しい話を聞いてみると、いくらか辻褄の合わないところや曖昧なところもあったので、出版業界の者たちは眉をひそめた。

 というのも、彼女は、すっかりヴェルに心を奪われ、恋をしてしまっていたために、興奮していた彼女は、ヴェルと過ごしたありとあらゆる時間を夢心地に感じており、大まかなことは覚えていても、細かいところまではよく覚えちゃいなかったのだ。

 加えて、暇さえあれば、夢見心地の恍惚とした様子で宙を見つめ、『ヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんヴェルさんウヘヘヘへへへへへへへへへへへへへへへへへへ~……』と呟き続けていたらしい。
 クラリッサは精神鑑定にかけられた。

 さまざまな精神科医や、心理的分野に精通した魔法使いや幽霊によって、彼女は、頭の中や心の中を隅々まで覗かれた。

 その結果、信じ難いことに彼女の頭や心や精神や魂は正常で、何一つとして嘘を吐いていなかったということが分かったのだ。

 ちなみに、クラリッサは、その精神鑑定によって人生の貴重な時間を奪われたという主張を基に魔法界の出版関係各所を相手に訴訟を起こし、自分が塀の向こうで精神鑑定を受けている間に自分のことを好き勝手言って名誉を毀損したという主張を基に本好きたちの間において声がよく通る批評家たち相手にも訴訟を起こし、ちょっとしたお金を受け取ったらしい。
 その後に広まった噂によれば、裁判によって名誉を回復したクラリッサは、『うへへへへへ~……、ヴェルさーん……、じゅるり……』と舌舐めずりをして涎をだらだら垂らしながら愛しのヴェルさんを探す旅に出たとかなんとか。

 居場所のわからない冒険作家と呼ばれるヴェルだが、彼女の居場所がわからないことの一因には、クラリッサの存在があるに違いない。

 そういった騒動をきっかけに、ヴェルの冒険は、魔法史に残るベストセラー(ノンフィクション部門)と呼ばれるようになった。

 もっとも、魔法史に残るベストセラーなんてものは、毎年のようにどころか、季節が変わるごとに生まれているので、その呼び名には、それほど大きな意味は込められてもいなかったが。

 ヴェルの冒険が実際にあった出来事だと知った者たちのうち、熱狂的なファンは、ヴェルを探そうと躍起になっていた。

 そして、ぼくもまた、ヴェルに会いたいファンの一人だった。
 というのも、クラリッサの話によると、ヴェルもまた、ぼくと同じで、心が男性で体が女性であるというのだ。

 もしもぼくがヴェルに出会うとしたら、どんなシチュエーションだろう……。
 多分、深夜の旧市街っぽい感じの、大きな広場だ。
 そばには、耐熱ガラスに覆われた火柱のストーブがあり、テーブルの上には、キャンドルランプやランタン。
 ヴェルは多分、先の折れた魔女帽子を被っている。
 そして、その下に、デニムとTシャツを着ているのだ。
 ヴェルは、温度調節魔法を扱えるから、暑い日も寒い日も、自分が着たい服を着るのだ。あ……、その点に関しちゃ、デブも一緒だな……、デブも体脂肪のおかげで外気温を感じられないみたいだし……、やめろ、考えるな、ほら、デブは着たい服を着れないけど、旅人であるヴェルは、引き締まった体をしているはずだから着たい服を着れるしオシャレなのだ、多分、腹筋は八つに割れていて、二の腕の力コブもすごいに違いない。

「情緒が忙しいね」
 ぼくは、左側から聞こえてきた声に顔を上げ、そちらを見た。

 いつの間にか、グロリアがいた。

 彼女は、ぼくを見て笑っていた。「どうしたの? 可愛い顔して涎垂らしてうへへへへ~って顔してたと思ったら顔しかめて吐きそうな顔したり希望と理想にすがるような泣きそうな顔したり」

「いや、ちょっと……、ヴェルってどんな人なのかなって思って」ぼくは、ジャケットの袖で涎を拭った。

 グロリアは笑った。「ゾーイと話したよ。オタク同士盛り上がったみたいだね」

「属性が違うよ。ぼくはノンフィクションを追ってる分現実が見えてるけど、彼女はオカルト」

「わたしらにとっては、オカルトも現実でしょう?」

 そんな返しをされて、ぼくは言葉に詰まってしまった。「とにかくぼくは違うのっ。ぼくの方がオタク度合いは軽いんだから」

「はいはい。オタクはみんなそう言って別ジャンルのオタクを下に見るのよね。オタク同士仲良くブヒブヒしてれば良いのに。そんなだから争いがなくならないのよ。ほんと人間って愚かだわ」

「グロリアだってアニメ好きじゃん」

「好きよ。そのために日本に来たんだから。アニメは芸術。今年は春アニメ夏アニメ秋アニメはすでに全作品3周はしてるわ。年明けは全アニメ同時視聴をしながら推しキャラにひざまずいて今年1年についての感謝を捧げて来年1年もまた夢の中で出会えるよう祈って過ごすわ」

 ぼくは笑った。「漫画は?」

「好きよ。芸術だもん」

 ぼくはヴェルの冒険を持ち上げた。「これは?」

「好きよ。面白いもん」

「なら良い。グロリアさ、多分聞いたと思うんだけど」

「あんたのお願いダーリン? 早く中に入れて?」

 ぼくの顔が燃えるように熱くなって爆発した。

 グロリアは笑った。「可愛かったって言ってたよ」ぼくの肉片を浴びたグロリアは、まるでそんなものなど浴びていないかのように、平然と、楽しそうに話を続けた。「わたしは聞いてないけど、ゾーイが聞いたって。恥ずかしそうにもじもじ言ってて可愛かったって。嫁にしたいってさ。良かったね」

 ぼくは、周囲に飛び散った肉片を片付けようとソファから腰を浮かせたが、よく見れば、肉片なんてものはどこにも見当たらなかった。
 あの笑い声は、やっぱり幻聴じゃなかったのだ。

「ちなみに、今夜から合い言葉はいらないみたいよ」
「いらない?」
「からかっただけだって言ってた」

 あの女……。

「許してやって。そういう奴なの」
「しばらく会いたくないですね」
「まったく、困った奴ね。冗談が通じないんだから」
「恥ずかしかったんだもん。そうじゃなくってさ、あれ、聞いたと思うんだけどって、なんだっけ」
「知らん」
「あ、そうだ。あの七不思議なんだけど、本物だった」

「知ってる」グロリアはタバコに火をつけた。「っていうか、高等部生はみんな知ってる。勉強量を消化出来ない奴とかは、時間の引き伸ばしのために、たまにあっちに行って勉強するの。あんたも来年から宿題の量跳ね上がるから覚悟しときなよ」

「大丈夫。ちゃんと計画通りにやれる。たまにって言った?」
「うん。たまに。あっちって文化レベルが18世紀19世紀で止まってるから、ところどころで不便なのよね。都市部とかだとトイレとかはちゃんと現代だけど、あっちってアニメも漫画もないし、退屈だから、行くヤツあんまいないのよ。マックも牛丼屋もないし、わたしも一年の時は物珍しさで何度か行ったけど、それっきりね。ニホニアにゃんとか、あざとすぎて嫌いだし」
「好きそうじゃん」
「ああいうあざとさは萌えない」
「そうかな……、可愛いじゃん。ぼくはちょっとだけお土産に買っちゃったけど」

「ソラちゃんは可愛いね」と、グロリアはぼくの頭を撫でた。

「昨日は、あの世界のこと知らないフリしてたのに」
「あの世界のことは、中等部生以下には教えちゃいけないの」
「でも教えたよね。あんな寸劇までしちゃって」
「あんたがつまんなそうな顔してたから」
「そりゃつまんないよ。退屈だもん。中等部生には教えちゃいけないってなんで」
「多感な時期にあっちに行っちゃうと、あっちに居ついちゃって、元の世界に馴染めなくなるから。21世紀の人が18世紀に馴染むことは割と出来るけど、18世紀の人が21世紀に馴染むのは大変みたい。個人的には、どっちも大変だと思うけどね。地球と違って、あっちは文化レベルも精神レベルも価値観も常識も発展途上だから、そんな世界に慣れちゃったら、故郷の地球に馴染むのが難しくなる。学園の生徒の中身が18世紀になることを心配してのことよ」
「文化レベルに関しちゃそんな感じだったね。そこが良いんだけど。電磁波とかワイファイとか3Gとかが飛んでなかったから落ち着けたし」

 魔法使いであるぼくたちにとっては、ワイファイやら3Gやらといった電磁波は、魔法族の肌荒れの原因になるし、ピリピリした感触がストレスになる。
 今度は4Gなんてものも出てきたみたいだけれど、今から恐ろしくてしょうがない。

 学園側も、在籍している人間の学生たちのために、アメリカの学園やロシアの学園、スカンジナヴィアをはじめとした北欧の国々の学園で、オンライン授業の導入を徐々に推進していたが、ぼくが卒業するまでは勘弁して欲しいところだった。

 肌荒れやピリピリとした感触といったストレスに目を瞑れば、【旅行しながら勉強してみませんか?】ということも可能らしい、ということが、学園のホームページには書かれていた。
 センスの良い写真とともに記されているのは、【イビサ島の浜辺や、ヴェネツィアのゴンドラの上や、パリのカフェ、オーロラの下、フィヨルドを漂うクルーズ船の上、シロクマの腕の中、日差しの差し込むセノーテまで、世界中のありとあらゆるところが教室になる……】といった内容のキャッチーな写真と文章がホームページには掲載されていたけれど、ぼく個人としては、そんな世界は地獄だ。
 旅行中くらいは学生であるという事実を忘れて、目の前の美しい街並みや雄大な自然に心を奪われたいものだ。
 旅行先でも勉強をするとか、どんだけマゾなんですか。

「1985年の人間は埃のつかない本っていうのを思いついたけど、実際のところ、2010年の今は電子書籍っていうのが出始めてる。1985年の人間には電子書籍なんて発想は異次元過ぎて想像もつかないのよ。私らは未来の人で、連中は過去の人。わたしらはあちらを理解することが出来ても、あちらがわたしらを理解することは出来ない」

「そんなふうには感じられなかったけどなー」ぼくは、グロリアからタバコを一本もらった。タバコを咥え、先に火をつけ、煙を吐く。「天才と変態は紙一重だね。天才は未来っていう異次元に触れる人で、変態は並行世界に触れる人って感じ」

 グロリアは笑いながら首を傾げた。

「天才は狭い分野で遥か先の未来を見据えて文化を進める文化的な先導者で、変態は広い視野を持つ精神的な先導者って感じがする」

 グロリアは笑った。「ソラは変態って感じだね」

「ありがと」ぼくは笑いながらタバコの煙を吐いた。

「グロリアは両方って気がする」
「ソラちゃんはわかってるね。だから好きだよ」
「今夜も行くけど、一緒にどう?」

 グロリアは肩を竦めた。「わたしが興味あるのは未来だから」

「ビールとか酒とか美味しかったよ」

「あの世界の酒は楽しんだし、別に良いかな……。主要な観光都市は観て周ったし……」グロリアは、iPod nanoを操作して、動画を見せてきた。「『お、お願ぁ~い、ダ~』、あ、これじゃない」と、腕を引っ込めて、再び動画を探し出す。「えっとね……」

 なんだか、ぼくが、なにかにおねだりでもしているかのような甘えた声が聞こえてきた気がした。「なに今の、まさか……」

「あ、これこれ」
「ま、まさか、あんたもいたの?」
「良いから良いから」

 ぼくは、グロリアの手の中にあるiPod nanoを見た。
 動画では、グロリアがどこかのバーで、他の客たちと一緒に乾杯をして、

『ハッピーニューイヤーっ! ハッピーハロウィーンっ! ハッピークリスマースっ!』
『『『いぃぇえ~いっ!』』』

 と叫びながら、ビールを飲んだり、頭からビールを浴びたりして、狂ったように笑っていた。
 なんか見覚えのある内装だ……、あれ? ティムさん? ウェスタン・サルーンの店主にそっくりな人が見えた気がしたが、一瞬だったのではっきりとはわからなかった。

『え? なに? あの子?』と、グロリアの声が聞こえてくる。
『そうそう』と、女性の声が聞こえてきた。
『くぁんわいいじゃ~んっ! イェ~イっ!』
『『『ウェ~イっ!』』』
『ウェイウェイっ!』
『おぉ? ウェイっ?』
『ウェイウェイっ!』

 と、画面の外から、グロリアと会話相手の声が聞こえてくる。画面の端では、ユニコーンが馬鹿でかい木の桶に入ったビールを飲み、ご機嫌な様子で尻尾を振っていた。

『おっ? おぉ……』

 声の様子から、グロリアもそのユニコーンに気を引かれたらしく、ゆらゆらと揺れるカメラは徐々にユニコーンに近づいていく。
 画面の外から入ってきたグロリアの手が、ユニコーンのツノを柔らかく握り、それがまるで何かの象徴であるかのように、優しく、艶かしい手つきで撫でた。

『う~ん……? おいちぃ? おいちぃのぉ?』

 と、酔った様子のグロリアの卑猥すぎる猫撫で声が聞こえてきて、ぼくと画面の向こうの男たちは、時を越えて同時に勃起した。ま、ぼくは生えて無いけど。

 ふしゅるるるるぅ、と鳴くユニコーンは、唐突に、跳ねるようにジャンプをすると、後ろ足で立ち、前脚を振り回してダンスを始めた。そのリズム感を見るに、クラブのノリには慣れている様子だった。ユニコーンと肩を組んで楽しそうにしているグロリアが、目を見開いてあっかんべーをしたところで、ビデオは終わっていた。

「楽しんでるね」
「十分楽しんだから、しばらく良いかなって。こういうノリだと、あんた楽しめないだろうし」
「まあ……」
「一人でいる時とあんたといる時じゃ、楽しみ方が違うのよ」

「ぼくだってクラブに行ったことはあるよ」と言っても、この場合のクラブっていうのは、中等部に上がってすぐのテニスクラブ見学だけれど。

「ほんと? 知らなかった」

「ぼくって意外性のある奴だろ?」ぼくは肩を竦めた。「こうしてるのと、クラブにいるのと、どっちの方が楽しい?」

「どっちも同じくらい」
「一緒に行きたいな……」

 グロリアは、笑顔を浮かべると、立ち上がった。「しょーがないなっ、奢り?」

「酒はね。料理は奢って」
「おけ」
「真夜中じゃないと、ドアは開かないんじゃないの?」
「あ、それもゾーイのでまかせ」
「あの女……」

 グロリアは笑った。


7:50


 ぼくたちは先日の用具室の前へ向かった。
 グロリアは、手の平でどうぞ、とぼくに示したが、ぼくは遠慮した。
 この盗撮女は、今度はどんなイタズラを考えているのか……。

 グロリアは、「あの純粋なソラちゃんが、こんなに疑り深くなっちゃって……」と言った。

「お前のせいだ」
「動画は後で消しといてあげる」
「おう、頼むわ」

 グロリアは、笑って、例のリズムでドアをノックしてから、ドアに魔力を流し込み、その表面を撫でてから、ぼくを振り返った。ニチャリ……。

「おいっ」ぼくは笑った。「やめろ」

「おんねがぁ~いダァ~」「やめろって」ぼくはグロリアの肩を叩いて笑った。

 グロリアも笑った。

 ぼくは振り返って、ゾーイさんや、後ろから痴態をつけ狙ってくる変態を探そうとしたが、それらしい気配はどこにもなかった。
 今日は撮られていないようだ。
 それもそのはず。
 盗撮女は、目の前にいる。

 ドアを潜れば、そこは、昨日と同じ景色。
 だが、今日は人が違かった。
 用具室にいたのは、ギルさんではなく、小麦色の肌の、背の高いおねえさんだった。

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