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第四章 冒険編 オークと子供達
東の洞窟
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「それで、説明してもらいましょうか?」
現在、真緒は正座をしてリーマに説教されていた。
「えっと……何を?」
「決まっているじゃないですか!どうして、ライトマッスルアームを助けるだけじゃ飽きたらず、見逃したんですか!?」
「あ、ああ~それは……」
真緒は目を反らして、合わせようとしない。
「私達は、殺されかけたんですよ!」
「そ、そうだけど……」
「それに、せっかく倒せたのに助けてしまっては、ハナコさんの頑張りは意味がなかったじゃないですか!」
「オラは全然気にじで無いだよ……」
「ハナコさんは、黙っていてください!私はマオさんに聞いているんです!!」
ハナコがフォローするも、リーマは聞く耳を持たない。真緒に対する怒りでそれ所では無いのだ。
「さぁ、答えてください!」
「…………そうだよね、結果はどうであれ皆を危険な目に会わせたのは確か……うん、分かった。ちゃんと説明するよ」
先程とは違い、リーマの目を見て話す真緒。
「まぁ、理由と言ってもシンプルなんだけどね。それは、単に私が殺したくなかったからだよ」
「はい?……冗談を言っているんですか?」
「ううん、私は真剣だよ。ライトマッスルアームは一度、私達の事を見逃したでしょ?」
「確かにありましたけど……」
リーマは、クレバの荒地に着いた直後の出来事を、思い出していた。
「二回目の時も、背後にいたにも関わらず、不意打ちはせずに衝撃波で居る事を伝えて来た。この事から考えるに、ライトマッスルアームは正々堂々とした勝負を望んでいたんじゃないかな?」
「どういう意味ですか?」
「えーと……私は女だから上手く説明出来ないけど、生物的に男性や雄は強者を求めているって、聞いたことがあったんだ。だから、ライトマッスルアームもそうじゃないかなって」
「……て、言っていますが実際の所、どうなんですか?」
真緒の答えに対して、リーマは確認の意味も兼ねて、男性と雄であるエジタス、フォルスの二人に聞いてみる。
「他は知らないが、少なくとも俺は無い。強者を求めればそれだけ死ぬのも早いからな」
「私も強者には会ってみたいですけど、戦いたいとは思いませんね~」
当然のように求めない二人。
「……いや、まぁこの二人は例外としても、それが何で助けた理由になるんですか?」
「えっと、殺すのが目的じゃ無いのなら、話せば分かって貰えるかなって思ったんだけど、あの時は、ライトマッスルアームが興奮してたから、落ち着いて聞いてもらう為に、一時的に倒そうと決めたの」
「そういう事でしたか……でも、今回のライトマッスルアームは物分かりが良くて助かりましたけど、全ての魔物がそうとは限りませんからね!」
「分かってるよ、もう仲間を危険な目に、会わせたりしないよ」
リーマの説教は、こうして幕を閉じた。
***
ライトマッスルアームとの一戦から二日後。真緒達は、東の洞窟に向けて歩いていた。
「あれから二日ですか……情報通りなら、そろそろ東の洞窟が見えてくる筈ですね」
「そうだな…………おっ、あれじゃないか?」
フォルスの指差す方向には、いかにもそれらしき洞窟があった。
「十中八九、間違いないと思いますね」
「出来れば、中の様子を確認したいんですけど……」
「それなら、俺は別の所からこの洞窟を調べてみようと思うのだが、一旦別行動をさせてもらってもいいか?」
「いいですよ。でも、気を付けてくださいね」
「ああ、分かっている」
そう言うとフォルスは真緒達から離れ、何処かへと行ってしまった。
「フォルスさん、大丈夫でしょうか?」
「心配しなくても大丈夫ですよ~、フォルスさんには何か考えがあるんでしょう~、それを信じるのが仲間ってもんですよ」
「そうですよね。師匠、助言して頂きありがとうございます!」
「いえいえ、気にしないでください」
そんな話をしていると、洞窟の中から何者かが出てきた。
「うんしょ、こらっしょ、よいしょっと」
重たそうな荷物を運んできたのは、まだ年端のいかない子供だった。荷物の中身は、ボロボロになった子供用の衣服であった。
「あれって、もしかして!?」
真緒は仲間達に目で合図を送ると、子供の下へと歩み寄る。
「ねぇ、君!もしかして……」
「!!」
子供は真緒達を見た途端、慌てて洞窟の中に入っていった。
「あ、待って!私達は君を助けに来たんだよ!」
真緒達は子供の後を追って、洞窟の中へと入って行った。
「ちょっと待って!話を聞いて!!」
洞窟内は薄暗く、先の方が見えない。
「何処に行っちゃったのかな?」
子供を見失ってしまった真緒達は、ゆっくりと道なりに進んで行く。
「ん?何がいるだぁ……」
ハナコがこの薄暗い中で、奥の方に何か人影の様なものを確認する。そこに居たのは……。
「…………」
無言で腕組みをしながら仁王立ちをしている、黄緑色の肌に腰蓑一枚の服装、そして、鍛えぬかれた屈強な体を持つ“オーク”だった。
「あなたがオーク…………」
生まれて初めてオークを見る真緒達だが、今までの戦いの中で培った直感が告げる。こいつはあの、ライトマッスルアームよりも強者であると!!
「ここから先には行かせぬ。悪いが貴殿達にはここで、お帰り願おう」
オークは言葉が話せた。腕組みを解き、拳を作り構える。この事から察するに、このオークの武器は拳。職業は、ハナコと同じ武闘家の類いである。
「それは出来ない相談ね。私達は正当な理由があって、ここまで来たのだから……」
「……左様か、ならば仕方あるまい。少々手荒ではあるが、無理矢理にでもお帰り頂くとしよう!!!」
「来なさい!私達はあなたみたいな、大切な人を奪う奴には、絶対に負けない!!」
真緒達も武器を構える。両者の戦闘は避けられなくなった。
現在、真緒は正座をしてリーマに説教されていた。
「えっと……何を?」
「決まっているじゃないですか!どうして、ライトマッスルアームを助けるだけじゃ飽きたらず、見逃したんですか!?」
「あ、ああ~それは……」
真緒は目を反らして、合わせようとしない。
「私達は、殺されかけたんですよ!」
「そ、そうだけど……」
「それに、せっかく倒せたのに助けてしまっては、ハナコさんの頑張りは意味がなかったじゃないですか!」
「オラは全然気にじで無いだよ……」
「ハナコさんは、黙っていてください!私はマオさんに聞いているんです!!」
ハナコがフォローするも、リーマは聞く耳を持たない。真緒に対する怒りでそれ所では無いのだ。
「さぁ、答えてください!」
「…………そうだよね、結果はどうであれ皆を危険な目に会わせたのは確か……うん、分かった。ちゃんと説明するよ」
先程とは違い、リーマの目を見て話す真緒。
「まぁ、理由と言ってもシンプルなんだけどね。それは、単に私が殺したくなかったからだよ」
「はい?……冗談を言っているんですか?」
「ううん、私は真剣だよ。ライトマッスルアームは一度、私達の事を見逃したでしょ?」
「確かにありましたけど……」
リーマは、クレバの荒地に着いた直後の出来事を、思い出していた。
「二回目の時も、背後にいたにも関わらず、不意打ちはせずに衝撃波で居る事を伝えて来た。この事から考えるに、ライトマッスルアームは正々堂々とした勝負を望んでいたんじゃないかな?」
「どういう意味ですか?」
「えーと……私は女だから上手く説明出来ないけど、生物的に男性や雄は強者を求めているって、聞いたことがあったんだ。だから、ライトマッスルアームもそうじゃないかなって」
「……て、言っていますが実際の所、どうなんですか?」
真緒の答えに対して、リーマは確認の意味も兼ねて、男性と雄であるエジタス、フォルスの二人に聞いてみる。
「他は知らないが、少なくとも俺は無い。強者を求めればそれだけ死ぬのも早いからな」
「私も強者には会ってみたいですけど、戦いたいとは思いませんね~」
当然のように求めない二人。
「……いや、まぁこの二人は例外としても、それが何で助けた理由になるんですか?」
「えっと、殺すのが目的じゃ無いのなら、話せば分かって貰えるかなって思ったんだけど、あの時は、ライトマッスルアームが興奮してたから、落ち着いて聞いてもらう為に、一時的に倒そうと決めたの」
「そういう事でしたか……でも、今回のライトマッスルアームは物分かりが良くて助かりましたけど、全ての魔物がそうとは限りませんからね!」
「分かってるよ、もう仲間を危険な目に、会わせたりしないよ」
リーマの説教は、こうして幕を閉じた。
***
ライトマッスルアームとの一戦から二日後。真緒達は、東の洞窟に向けて歩いていた。
「あれから二日ですか……情報通りなら、そろそろ東の洞窟が見えてくる筈ですね」
「そうだな…………おっ、あれじゃないか?」
フォルスの指差す方向には、いかにもそれらしき洞窟があった。
「十中八九、間違いないと思いますね」
「出来れば、中の様子を確認したいんですけど……」
「それなら、俺は別の所からこの洞窟を調べてみようと思うのだが、一旦別行動をさせてもらってもいいか?」
「いいですよ。でも、気を付けてくださいね」
「ああ、分かっている」
そう言うとフォルスは真緒達から離れ、何処かへと行ってしまった。
「フォルスさん、大丈夫でしょうか?」
「心配しなくても大丈夫ですよ~、フォルスさんには何か考えがあるんでしょう~、それを信じるのが仲間ってもんですよ」
「そうですよね。師匠、助言して頂きありがとうございます!」
「いえいえ、気にしないでください」
そんな話をしていると、洞窟の中から何者かが出てきた。
「うんしょ、こらっしょ、よいしょっと」
重たそうな荷物を運んできたのは、まだ年端のいかない子供だった。荷物の中身は、ボロボロになった子供用の衣服であった。
「あれって、もしかして!?」
真緒は仲間達に目で合図を送ると、子供の下へと歩み寄る。
「ねぇ、君!もしかして……」
「!!」
子供は真緒達を見た途端、慌てて洞窟の中に入っていった。
「あ、待って!私達は君を助けに来たんだよ!」
真緒達は子供の後を追って、洞窟の中へと入って行った。
「ちょっと待って!話を聞いて!!」
洞窟内は薄暗く、先の方が見えない。
「何処に行っちゃったのかな?」
子供を見失ってしまった真緒達は、ゆっくりと道なりに進んで行く。
「ん?何がいるだぁ……」
ハナコがこの薄暗い中で、奥の方に何か人影の様なものを確認する。そこに居たのは……。
「…………」
無言で腕組みをしながら仁王立ちをしている、黄緑色の肌に腰蓑一枚の服装、そして、鍛えぬかれた屈強な体を持つ“オーク”だった。
「あなたがオーク…………」
生まれて初めてオークを見る真緒達だが、今までの戦いの中で培った直感が告げる。こいつはあの、ライトマッスルアームよりも強者であると!!
「ここから先には行かせぬ。悪いが貴殿達にはここで、お帰り願おう」
オークは言葉が話せた。腕組みを解き、拳を作り構える。この事から察するに、このオークの武器は拳。職業は、ハナコと同じ武闘家の類いである。
「それは出来ない相談ね。私達は正当な理由があって、ここまで来たのだから……」
「……左様か、ならば仕方あるまい。少々手荒ではあるが、無理矢理にでもお帰り頂くとしよう!!!」
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