笑顔の絶えない世界 season2 ~道楽の道化師の遺産~

マーキ・ヘイト

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第一章 新たなる旅立ち

信頼と裏切り

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 「ちょっとちょっと、これはいったいどういう事だい?」



 ヘッラアーデ13支部。真緒の監視という役目を終えたジョージとマクラノの二人は、本部の方へと戻ろうとしていた。その途中で、傷付き倒れている教団員達を目の当たりにした。



 「……うん、どうやら気絶しているだけの様だ。命に別状は無い」



 「かぁー、情けないね!! あんな小娘達に負けるだなんて、この13支部の司教はどんな教育をしていたんだい!!? ちょっと、説教してやらないとね!!」



 指をポキポキと鳴らし、やる気を見せるマクラノ。



 「あー、それは難しいと思うぞ」



 「えっ?」



 ジョージの指差す方向に視線を向けると、そこには斬り付けられた背中から大量出血して息絶える哀れなジンクス司教の亡骸があった。



 「何だ、殺られちゃったのかい……久々に腕を振るえると思ったんだけどね……ガッカリだよ」



 「綺麗な切り口……背後からの一撃による致命傷……さっきの気絶した教団員達を見るに、これはマオちゃん達が殺った訳じゃ無さそうだ」



 「そりゃそうでしょ。あんな小娘達に、人の命を奪えるだけの度胸は無いよ。こんな芸当が出来るのは、第三者か……あるいは……」



 そう言いながら、ジョージとマクラノの二人は奥へと進んで行く。



 「……全く……そんな所で寝そべって、あんたは何やってるんだい?」



 レッマイル13支部の真下。ヴォイス団長の部屋だった場所は、すっかり荒れ果てていた。扉は破られ、天井には穴が空いており、床ではノーフェイスが大の字になって寝そべっていた。高い位置から叩き落とされた事で、床には大きな亀裂が入っていた。マクラノの問い掛けに、一切反応を示さないノーフェイス。



 「相変わらずの無言かい……その様子から見るに、殺し損ねた様だね。ヘッラアーデの幹部ってのも、大した事無いね」



 「まぁまぁ、そんな邪険に扱わなくても良いじゃないか」



 「お人好しだねジョージ。あんたがそんなんだから、いつまで経っても幹部に昇進出来ないんだよ」



 「あはは、手厳しいな。でも私は、君の向上心に惚れたんだ」



 「こんな時に、何を言っているんだい……全く……」



 ヘッラアーデの幹部であるノーフェイスを目の前に、マクラノは昇進出来ない愚痴を漏らす。そんなマクラノの態度に、惚気を言うジョージ。



 「……よいしょっと……うーん、ちょっと重いな……」



 「ちょっとあんた、何やってるんだい?」



 その時マクラノは、ジョージが床で寝そべっているノーフェイスを抱き起こそうとするのを見て、思わず声を掛ける。



 「ん? 何って、ノーフェイスさんを担ぎ上げて、大司教様の所まで運んで行くのさ」



 「そんな奴、ほっとけば良いじゃないか!! あたし達は一刻も早く、本部の方へと戻らないといけないんだから!!」



 「だからこそさ……」



 本部に戻ろうと急かすマクラノを他所に、ジョージはノーフェイスの両脇から腕を通して抱き起こす。



 「ここから本部の“ゴルド帝国”までは、早くても二週間は掛かる。でも大司教様の転移魔法があれば、一瞬で辿り着く事が出来る」



 「私利私欲の為に、大司教様の力を利用するだなんて、そんな恐れ多い事が出来るかい!!」



 「確かに、何もせずに頼み込むのは失礼極まりない。でも、この動かなくなったノーフェイスさんを大司教様の所まで運んで行けば、合法的に本部へと転移させて貰えるさ」



 「…………」



 確かにそれなら、大司教様も快く転移させて下さるかもしれないと、深く考え込むマクラノ。



 「…………はぁー、仕方が無いね。手伝ってやるよ」



 そう言うとマクラノは、自身の右肩にノーフェイスの右腕を回し、ジョージと共同で担ぎ上げる。



 「手伝ってくれて、ありがとう」



 「これでも一応、ヘッラアーデ本部の教団員だからね。同士を見捨てる訳にはいかないよ……それにあたしは、あんたのしたたかな性格に惚れたんだから……」



 「利用出来る物は、何でも利用しないとね……」



 中年夫婦の惚気。誰も得しない会話が繰り広げられる中、二人に担ぎ上げられながら、両足を引きずって移動するノーフェイス。



 「あぁ、もう!! 重たいわね!! ちょっとは自分の意思で歩こうとは思わないの!?」



 「無駄だよ。ノーフェイスさんは、大司教様の命令にしか従わない。言い換えれば、大司教様から命令されない限り動かない」



 ジョージの言う通り、マクラノの文句に対して一切の反応を示さない。されるがままの状態だった。



 「後、ちょっと臭うんだけど!?」



 「私じゃ無いよ。今朝ちゃんと洗ったからね」



 「じゃあ……やっぱりあんたかい!! 全身鎧なんか身に付けているから蒸れてるんだよ!! 本部に戻ったら、ちゃんと体を洗いな!! 分かったかい!?」



 マクラノの問い掛けに対して、一切の反応を示さないノーフェイス。二人に担ぎ上げられながら、エイリスのいる所まで戻るのであった。







***







 ジョージとマクラノの二人が、ノーフェイスと出会う数十分前。ヴォイス団長は、エイリスの演説所から一歩も動けずに、立ち尽くしていた。



 「……大丈夫ですか?」



 「……だ、大司教様……」



 呆然としているヴォイスの肩を触れ、声を掛けるエイリス。



 「す、すみません!! 今すぐ追い掛けます!!」



 「いいのですよ。無理に追い掛けなくても」



 「で、ですが……」



 「……何か、あったのですか? 私で良ければ相談に乗りますよ」



 「そ、そんな大司教様に相談だなんて、恐れ多いです!!」



 「恐れ多いだなんて、大袈裟です。そうですね、あなたの抱える心の悩みを少しでも取り除ければと、思っているだけですよ」



 「…………」



 優しい言葉。エイリスの声を聞いているだけで、心が安らいでいく。まるで洗脳されているかの様に、つい話したくなってしまう。



 「…………信じていたんです……」



 「……信じていた……それはもしかして……“サトウマオ”の事?」



 「あっ、いえ……サトウマオというか……“ソルト”の方を信じていたというか……同じ境遇の人間が、このヘッラアーデ13支部に入会してくれた……これから、楽しくなるぞって……そう思っていたんですが……」



 「成る程……信じていた筈の人に、見事“裏切られた”と……」



 「“裏切られた”……いや、ソルト……サトウマオ達は真面目で良い子達です。それはレッマイルの時から見ていたから分かります。それに元々、ヘッラアーデに入会する気が無かった……だから裏切りとは……」



 「いえ、それは立派な裏切りです」



 「…………えっ?」



 そう言うとエイリスは両手で、ヴォイス団長の両手を取り、優しく包み込む。



 「いいですか、あなたはサトウマオ達の事を信頼していた。これから供に歩んで行くと期待していた。その大切な想いを、サトウマオ達は踏みにじった」



 「踏みにじるだなんて……そこまで酷い事は……」



 「…………悲しいですか?」



 「えっ?」



 「あなたは今、悲しいですかと聞いているんです。嬉しいのか、悲しいのか、どっちですか?」



 「どっち……強いて言うなら悲しい……「あなたは悲しんでいる!!」……!!?」



 両手を包み込む力が強くなる。突然大声を上げたエイリスに、驚きと困惑の表情を浮かべるヴォイス団長。



 「そう、あなたは今悲しい気持ちになっている。それは何故か、サトウマオ達に寄せていた信頼を裏切られたからです。元々、ヘッラアーデに入会する気が無かった……そう言いましたね? でも、元々入会する気が無い人物が、わざわざここまで足を運ぶと思いますか?」



 「た、確かに……」



 「サトウマオ達は、入会する気があった……でもそれが不運な事に、私が正体を見破ってしまった。都合が悪くなったサトウマオ達は、あなたの信頼など御構い無しに、踏みにじり裏切ったのです」



 「そうか……だからあんなに戸惑っていたのか……正体が見破られ、都合が悪くなっただけで私が寄せていた信頼を裏切り、逃げ出したのか……」



 一方通行な考え。エイリスの言葉を真に受けて、どんどん偏った考えをし始めるヴォイス団長。心が傷付いた時、人は誰かに優しくされると、例えどんな人物でも心を許してしまう。そして間違った考え方を押し付けられても、思わず納得してしまう。それは、優しく接してくれたその人に対する恩義から、そう判断してしまう。



 「でも、怒りに身を任せてはいけません。あなただって言っていたではありませんか。サトウマオ達は真面目で良い子達だって……」



 「そう……そうなんです。本当は良い子達の筈なんです……」



 更に人は、間違った考えを押し付けられる際、自身の考えを肯定されると、よりその間違った考えを納得してしまう。自身の考えを肯定してくれるこの人の考えなら、間違いは無いと思わず思ってしまう。特にそれが、目上の人間ならば尚更そう思ってしまうだろう。



 「そうでしょう。あなたの想い……とても良く分かります……だからこそあなたが、進むべき道を誤ってしまったサトウマオ達に、救いの手を差し伸べるのです」



 「それはいったい……?」



 ヴォイス団長が、エイリスから答えを伺おうとしたその時、ジョージとマクラノの二人がノーフェイスを担ぎ上げて戻って来た。



 「大司教様、失礼ながら戻って参りました。本部に向かう途中、マオ達に気絶させられた教団員達を確認。更にその先で、ノーフェイスさんが床で倒れているのを発見し、そのままにするのはどうかと思い、連れて帰って来ました」



 「そうですか。わざわざご足労をお掛けします。報酬と言っては何ですが本部に戻る際は、私の転移魔法で送り届けましょう」



 「大司教様の御心遣いに感謝を述べます」



 「それで……ジンクス司教はどうなっていましたか?」



 「「…………」」



 エイリスの問い掛けに、ジョージとマクラノは気まずそうに、ゆっくりと口を開いた。



 「それが……私達が来た時には、斬り付けられた背中からの大量出血によって、既に亡くなっていました」



 「そ、そんなジンクス司教が!? まさかそれもサトウマオ達が!?」



 「いや、綺麗な切り口と背後からの一撃から見るに、ノーフェイスが殺ったと思われる」



 ジンクス司教が殺された事に、驚きを隠せないヴォイス団長。殺ったのは真緒達と考えたが、マクラノの説明によりノーフェイスが殺った事が伝えられる。これはマクラノによるノーフェイスを幹部から降格させて、自身とジョージの二人を幹部に昇格させる為の、醜い作戦である。



 「そうですか、丁度良かった。ここに新しくヘッラアーデ13支部の司教に就任される人がいます」



 しかし、エイリスはジンクス司教の死を都合が良いとしか捉えていなかった。



 「えっ、それって…………」



 「あなたの事ですよ。今日からあなたが、このヘッラアーデ13支部の司教に就任するのです。そして、進むべき道を誤ったサトウマオ達に、救いの手を差し伸べるのです。頼みましたよ……ヴォイス“司教”」



 「…………は、はい!! 身に余る光栄、心より受けさせて頂きます!! 必ずや、大司教様が望む結果を御覧に見せましょう!!」



 「ふふ、期待していますよ」



 真緒達が、ヘッラアーデ13支部から脱出したその直後、密かに新しい司教が就任するのであった。
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