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第五章 冒険編 幸運の巣窟
ギャブラーという男(後編)
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「ん……んん……」
目を覚ますとそこには見慣れた天井が広がっていた。どうやら自宅のベッドで眠っていたらしい。
「あれ? 俺何でこんな所に……」
「気が付きましたか~?」
「あ、あんたは!!?」
状況を整理している中、誰かに声を掛けられた。体を起こし、声のした方向に顔を向けるとそこには不気味な仮面を被った奇妙な格好の人物がテーブルの椅子に腰掛けていた。
「そうか……わざわざここまで運んでくれたのか……よくこの家だと分かったな?」
「何て事ありませんよ~、手当たり次第に押し掛けた結果です」
「……ここにいた連中は? あの三人が素直に入れてくれるとは考えにくいと思うんだが……」
「ん? あぁ、この家にいた方々ならほんの少しの金貨で入れてくれましたよ。今頃は貰った金貨で豪遊しているでしょうね~」
そう言いながらその人物は、指をパチンと鳴らした。その瞬間、何も無い空間からぎっしり詰まった袋を出現させた。中は勿論金貨で溢れている。
「(す、すげぇ……こんな大金、見た事がねぇ……何処かの貴族……もしくは王族か?)」
「気分はどうですか~?」
目の前に突如出現した大量の金貨に目を奪われていると、声を掛けられる。
「えっ? あ、あぁ……悪くない。寧ろ前よりも良くなっ……あれ? き、傷が無い!?」
改めて自身の体を見回すと、それまで負っていた傷や痣が綺麗さっぱり消えていた。
「当然ですよ。あなたには最上級のポーションを掛けたのですから~」
「ポーションだって……そんな貴重な物まで使って……どうして俺なんかを助けたんだ?」
ギャブラーとて馬鹿では無い。ポーションは回復魔法を扱えない者達が求める代用品。最も安いポーションでも銀貨三枚以上は必要となる。それをこの目の前にいる人物は、最上級のポーションをスラム街に住む見ず知らずの少年に使ったのだ。
「悪いけど……あんたが期待する程の価値は無いよ」
何か裏があるに決まっている。誰が見てもそう思うであろう。しかし、ギャブラーは自身が見返りを求めて助けられる程の価値が無い事を知っている。だからこそ、何故わざわざ助けたのかどうしても分からなかった。
「…………」
するとその人物は椅子から立ち上がり、ゆっくりとギャブラーに歩み寄る。
「(殺すのか……まぁ、当然の判断だよな……せめて楽に死ねると良いんだが……)」
予想通りの展開に対して、ギャブラーは素直に死を受け入れる。その人物が側まで寄って来ると静かに右手を伸ばして来る。そっと目を瞑り、その時が来るのをギャブラーは待った。
「……?」
その時、ギャブラーは頭に違和感を覚える。暖かく心地好い何かが頭に触れているのを感じたのだ。正体を突き止める為、目を開ける。
「!!?」
暖かく心地好い何かの正体、それは歩み寄って来た人物の手だった。死を受け入れたギャブラーの頭を優しく撫でていたのだ。
「な、何を!!?」
「自分に価値が無いなど言う物ではありませんよ~。人の価値など推し量れる代物じゃ無いんですから~」
「…………」
「そんな考えをしてしまうのは、色々な物を抱え込み過ぎているからです。もし良かったら、私に話して見ませんか~? あなたが抱えている悩みや不満を……?」
「……俺は……俺は……」
ふと気が付くとギャブラーは自然に口が開いており、今の今まで溜め込んでいた事をぶちまけた。母親に捨てられた事、三人組にこき使われている事、殴られたり蹴られたりしているのに見て見ぬ振りをされるこの腐った街の事。思い付く限り、全ての事をぶちまけた。その人物は途中で口を挟んだりはせず、素直に黙って最後まで聞いてくれていた。
「…………」
「…………」
言いたい事を言い終わると、終始無言の気まずい雰囲気が流れる。ここまで感情的になったのは初めてだと思いながら、ギャブラーはその人物の反応を待つ。
「……あなたの気持ち、痛い程分かりますよ……」
反応が帰って来た。しかしそれはギャブラーにとってあまり期待していた反応とは違う物であった。
「助けて貰った上に俺の愚痴に付き合ってくれたあんたにこんな事を言うのはあれだけどさ……あんたの様な人生の勝者に俺の様な人生の敗者の気持ちが分かる訳が無いだろう……」
ギャブラーは自分の卑屈さに心底嫌気が差した。命を救ってくれた恩人に対しての暴言は罪悪感として心の中に留まり続ける。
「…………」
するとその人物はしばらく黙った後、被っていた仮面を取り外し、素顔をギャブラーに見せた。
「っ!!!」
ギャブラーは驚きの表情を隠せなかった。この世の物とは思えない程、醜くおぞましい。だが同時に不思議な親近感が沸き上がる。
「……勝者だとか敗者だとか……そんなのはどうでもいい……肝心なのは自分がどうありたいか……“俺”は力を望み、そして手に入れた」
仮面を外した人物は再び仮面を被り直す。そして指をパチンと鳴らし、何も無い空間から一本の食事用ナイフを取り出した。そしてそのまま流れる様に取り出した食事用ナイフをギャブラーの首筋に当てる。
「今からあなたにある問い掛けをします……チャンスは一回……私の納得のいく返答が出なかった場合、あなたの首と体がお別れする事になりますので慎重に答えて下さいね……」
「…………」
仮面越しで表情は読み取れないが、本気である事だけは感じ取れた。首筋に冷たい凶器を当てられながら、ゆっくりと首を縦に動かし頷いた。
「……それではあなたに問います……あなたは“何を”望みますか?」
この時、ギャブラーの思考はフル回転していた。富、権力、女、名声、力、様々な答えが思い浮かび、そして消えた。死が隣り合わせなこの状況、どの答えも違う様な気がし始め、まとまった答えが見つからない。自分の人生に不満を抱いていた筈なのに、自分が何を望んでいるのか分からなかった。
「……無回答ですか? 欲の無い人間と仰りたいのなら、生に対する欲もありませんよね? それじゃあさようなら」
首筋に当てられたナイフがゆっくりと横に引かれる。このままじゃ、喉を切り裂かれ殺されてしまう。一度は死を受け入れた筈だったのに、今になって生に対する執着が沸き上がる。死にたくない。その強い想いがある答えを導き出す。これが答えなのか分からない。しかし今まで浮かび上がった答えと比べれば幾分かましに思えた。一か八かその答えに全てを託し、ギャブラーは喉が切り裂かれ声が出せなくなる前に口を開き、声を発した。
「“安心”……」
「…………」
その瞬間、ピタリとナイフの動きを止めた。
「安心が欲しい……どんなに不自由でも良い……どんなに理不尽でも良い……俺は明日も生きられるという安心が欲しい……」
死に直面して導き出された答え。幸せでも平穏でも無い。明日も生きていられるという安心を望んだ。
「…………」
その答えに満足したのか、首筋からナイフを離した。
「さて暇潰しも出来た事ですし、そろそろ次の街に向かうとしましょうかね~」
「えっ!? ちょ、ちょっと待って下さい!!」
まるで何事も無かったかの様に、その場から去ろうとしていた。ギャブラーは慌ててベッドから出ると、街を去ろうとしているその人物に頭を下げてお願いした。
「お願いだ!! 俺も一緒に連れて行ってくれ!!」
「どうしてですか~?」
「あんたのお陰で、自分が本当は何を望んでいるのか漸く理解出来た。だけどこんな腐った街に留まっていたら、いつまで経っても叶えられそうにない……だからあんたと一緒に行動を供にする事で、望みを叶えるだけの力を手に入れたいんだ!! 頼む!!」
「…………」
するとその人物はギャブラーに歩み寄り、その手に錆びた一枚のコインを握らせた。
「……な、何だこれ?」
「それは“ロストマジックアイテム”です。私の魔力が込められた特別なアイテムになります。今は只の錆びたコインですが、私が亡くなった時そのコインの真の能力が発動するのです。もし、あなたが本気で望みを叶えたいと言うのなら、私が早く死ぬ事を祈りなさい。私が死ぬのが先か、それともあなたが死ぬのが先か、これこそ人生という名の“ギャンブル”……私の運とあなたの運……どちらの運が強いか……勝負です」
そう言い終わるとその人物は玄関の扉を開け、出て行こうとする。
「な、なぁ!! せめて……せめて名前だけでも教えてくれないか!?」
「……“道楽の道化師”エジタスと申しま~す」
そう言うとエジタスは振り返らず、そのままギャブラーの下から去った。
「エジタス……ありがとう……俺に希望を持たせてくれて……」
この日を境にギャブラーは変わった。使われる立場から使う立場になり、例の三人をこき使う様になった。更にギャブラーは力を手に入れる為、命を賭けた危険なギャンブルに手を出す様になった。しかし、エジタスとのギャンブルに比べれば屁でも無かった。そうして毎日過ごしていたある日、エジタスから貰った錆びたコインが怪しい光を放った。その光を見て、全てを理解したギャブラーはエジタスの様な格好をする事で、少しでも彼の存在を後世に伝えようとする。そしてエジタスから貰った錆びたコインを用いて、腐った街に巨大なカジノを建造するのであった。
「所で……どうしてあの少年にロストマジックアイテムを渡したのですか~?」
「…………」
「それにあの時、チンピラ達に少年がリンチされている時、どうして助けに入ったのですか~?」
「…………」
「あんな事をすれば嫌でも目立ってしまいますのに……もしかして……過去の自分と重ねてしまったとか~?」
「黙れ……殺すぞ」
「おぉ、怖い怖い……」
そうして独り言をぶつぶつと呟く男は、人知れず街を去るのであった。
目を覚ますとそこには見慣れた天井が広がっていた。どうやら自宅のベッドで眠っていたらしい。
「あれ? 俺何でこんな所に……」
「気が付きましたか~?」
「あ、あんたは!!?」
状況を整理している中、誰かに声を掛けられた。体を起こし、声のした方向に顔を向けるとそこには不気味な仮面を被った奇妙な格好の人物がテーブルの椅子に腰掛けていた。
「そうか……わざわざここまで運んでくれたのか……よくこの家だと分かったな?」
「何て事ありませんよ~、手当たり次第に押し掛けた結果です」
「……ここにいた連中は? あの三人が素直に入れてくれるとは考えにくいと思うんだが……」
「ん? あぁ、この家にいた方々ならほんの少しの金貨で入れてくれましたよ。今頃は貰った金貨で豪遊しているでしょうね~」
そう言いながらその人物は、指をパチンと鳴らした。その瞬間、何も無い空間からぎっしり詰まった袋を出現させた。中は勿論金貨で溢れている。
「(す、すげぇ……こんな大金、見た事がねぇ……何処かの貴族……もしくは王族か?)」
「気分はどうですか~?」
目の前に突如出現した大量の金貨に目を奪われていると、声を掛けられる。
「えっ? あ、あぁ……悪くない。寧ろ前よりも良くなっ……あれ? き、傷が無い!?」
改めて自身の体を見回すと、それまで負っていた傷や痣が綺麗さっぱり消えていた。
「当然ですよ。あなたには最上級のポーションを掛けたのですから~」
「ポーションだって……そんな貴重な物まで使って……どうして俺なんかを助けたんだ?」
ギャブラーとて馬鹿では無い。ポーションは回復魔法を扱えない者達が求める代用品。最も安いポーションでも銀貨三枚以上は必要となる。それをこの目の前にいる人物は、最上級のポーションをスラム街に住む見ず知らずの少年に使ったのだ。
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何か裏があるに決まっている。誰が見てもそう思うであろう。しかし、ギャブラーは自身が見返りを求めて助けられる程の価値が無い事を知っている。だからこそ、何故わざわざ助けたのかどうしても分からなかった。
「…………」
するとその人物は椅子から立ち上がり、ゆっくりとギャブラーに歩み寄る。
「(殺すのか……まぁ、当然の判断だよな……せめて楽に死ねると良いんだが……)」
予想通りの展開に対して、ギャブラーは素直に死を受け入れる。その人物が側まで寄って来ると静かに右手を伸ばして来る。そっと目を瞑り、その時が来るのをギャブラーは待った。
「……?」
その時、ギャブラーは頭に違和感を覚える。暖かく心地好い何かが頭に触れているのを感じたのだ。正体を突き止める為、目を開ける。
「!!?」
暖かく心地好い何かの正体、それは歩み寄って来た人物の手だった。死を受け入れたギャブラーの頭を優しく撫でていたのだ。
「な、何を!!?」
「自分に価値が無いなど言う物ではありませんよ~。人の価値など推し量れる代物じゃ無いんですから~」
「…………」
「そんな考えをしてしまうのは、色々な物を抱え込み過ぎているからです。もし良かったら、私に話して見ませんか~? あなたが抱えている悩みや不満を……?」
「……俺は……俺は……」
ふと気が付くとギャブラーは自然に口が開いており、今の今まで溜め込んでいた事をぶちまけた。母親に捨てられた事、三人組にこき使われている事、殴られたり蹴られたりしているのに見て見ぬ振りをされるこの腐った街の事。思い付く限り、全ての事をぶちまけた。その人物は途中で口を挟んだりはせず、素直に黙って最後まで聞いてくれていた。
「…………」
「…………」
言いたい事を言い終わると、終始無言の気まずい雰囲気が流れる。ここまで感情的になったのは初めてだと思いながら、ギャブラーはその人物の反応を待つ。
「……あなたの気持ち、痛い程分かりますよ……」
反応が帰って来た。しかしそれはギャブラーにとってあまり期待していた反応とは違う物であった。
「助けて貰った上に俺の愚痴に付き合ってくれたあんたにこんな事を言うのはあれだけどさ……あんたの様な人生の勝者に俺の様な人生の敗者の気持ちが分かる訳が無いだろう……」
ギャブラーは自分の卑屈さに心底嫌気が差した。命を救ってくれた恩人に対しての暴言は罪悪感として心の中に留まり続ける。
「…………」
するとその人物はしばらく黙った後、被っていた仮面を取り外し、素顔をギャブラーに見せた。
「っ!!!」
ギャブラーは驚きの表情を隠せなかった。この世の物とは思えない程、醜くおぞましい。だが同時に不思議な親近感が沸き上がる。
「……勝者だとか敗者だとか……そんなのはどうでもいい……肝心なのは自分がどうありたいか……“俺”は力を望み、そして手に入れた」
仮面を外した人物は再び仮面を被り直す。そして指をパチンと鳴らし、何も無い空間から一本の食事用ナイフを取り出した。そしてそのまま流れる様に取り出した食事用ナイフをギャブラーの首筋に当てる。
「今からあなたにある問い掛けをします……チャンスは一回……私の納得のいく返答が出なかった場合、あなたの首と体がお別れする事になりますので慎重に答えて下さいね……」
「…………」
仮面越しで表情は読み取れないが、本気である事だけは感じ取れた。首筋に冷たい凶器を当てられながら、ゆっくりと首を縦に動かし頷いた。
「……それではあなたに問います……あなたは“何を”望みますか?」
この時、ギャブラーの思考はフル回転していた。富、権力、女、名声、力、様々な答えが思い浮かび、そして消えた。死が隣り合わせなこの状況、どの答えも違う様な気がし始め、まとまった答えが見つからない。自分の人生に不満を抱いていた筈なのに、自分が何を望んでいるのか分からなかった。
「……無回答ですか? 欲の無い人間と仰りたいのなら、生に対する欲もありませんよね? それじゃあさようなら」
首筋に当てられたナイフがゆっくりと横に引かれる。このままじゃ、喉を切り裂かれ殺されてしまう。一度は死を受け入れた筈だったのに、今になって生に対する執着が沸き上がる。死にたくない。その強い想いがある答えを導き出す。これが答えなのか分からない。しかし今まで浮かび上がった答えと比べれば幾分かましに思えた。一か八かその答えに全てを託し、ギャブラーは喉が切り裂かれ声が出せなくなる前に口を開き、声を発した。
「“安心”……」
「…………」
その瞬間、ピタリとナイフの動きを止めた。
「安心が欲しい……どんなに不自由でも良い……どんなに理不尽でも良い……俺は明日も生きられるという安心が欲しい……」
死に直面して導き出された答え。幸せでも平穏でも無い。明日も生きていられるという安心を望んだ。
「…………」
その答えに満足したのか、首筋からナイフを離した。
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「えっ!? ちょ、ちょっと待って下さい!!」
まるで何事も無かったかの様に、その場から去ろうとしていた。ギャブラーは慌ててベッドから出ると、街を去ろうとしているその人物に頭を下げてお願いした。
「お願いだ!! 俺も一緒に連れて行ってくれ!!」
「どうしてですか~?」
「あんたのお陰で、自分が本当は何を望んでいるのか漸く理解出来た。だけどこんな腐った街に留まっていたら、いつまで経っても叶えられそうにない……だからあんたと一緒に行動を供にする事で、望みを叶えるだけの力を手に入れたいんだ!! 頼む!!」
「…………」
するとその人物はギャブラーに歩み寄り、その手に錆びた一枚のコインを握らせた。
「……な、何だこれ?」
「それは“ロストマジックアイテム”です。私の魔力が込められた特別なアイテムになります。今は只の錆びたコインですが、私が亡くなった時そのコインの真の能力が発動するのです。もし、あなたが本気で望みを叶えたいと言うのなら、私が早く死ぬ事を祈りなさい。私が死ぬのが先か、それともあなたが死ぬのが先か、これこそ人生という名の“ギャンブル”……私の運とあなたの運……どちらの運が強いか……勝負です」
そう言い終わるとその人物は玄関の扉を開け、出て行こうとする。
「な、なぁ!! せめて……せめて名前だけでも教えてくれないか!?」
「……“道楽の道化師”エジタスと申しま~す」
そう言うとエジタスは振り返らず、そのままギャブラーの下から去った。
「エジタス……ありがとう……俺に希望を持たせてくれて……」
この日を境にギャブラーは変わった。使われる立場から使う立場になり、例の三人をこき使う様になった。更にギャブラーは力を手に入れる為、命を賭けた危険なギャンブルに手を出す様になった。しかし、エジタスとのギャンブルに比べれば屁でも無かった。そうして毎日過ごしていたある日、エジタスから貰った錆びたコインが怪しい光を放った。その光を見て、全てを理解したギャブラーはエジタスの様な格好をする事で、少しでも彼の存在を後世に伝えようとする。そしてエジタスから貰った錆びたコインを用いて、腐った街に巨大なカジノを建造するのであった。
「所で……どうしてあの少年にロストマジックアイテムを渡したのですか~?」
「…………」
「それにあの時、チンピラ達に少年がリンチされている時、どうして助けに入ったのですか~?」
「…………」
「あんな事をすれば嫌でも目立ってしまいますのに……もしかして……過去の自分と重ねてしまったとか~?」
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