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第五章 冒険編 幸運の巣窟
ゴミ溜め
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「…………」
「「「「「…………」」」」」
終始無言の時間が流れる。表が出たのか、裏が出たのか、真緒達からではよく見えなかった。
「……ゴミ溜め……」
「えっ?」
すると突然ポツリと声を漏らした。
「物心付いた時からこのゴミ溜めにいた。毎日誰かに罵声を浴びせられたり、殴られたりした。毎晩、外からのすきま風に体を震わせていた。常に空腹に襲われ、生きる為に盗みだって働いた。辛くて辛くてどうしようも無かった。一刻も早くこんなゴミ溜めから抜け出したい……もしくは早く死にたい……そんな事をずっと考えていた。でも無理だった……当時の俺にこのゴミ溜めから抜け出すだけの力や死ぬ為の勇気は無かった。結局考えるだけで何も出来ずに毎日を浪費していた……」
「「「「「…………」」」」」
自身の生い立ちを突然語り出したギャブラーに、真緒達はどう反応して良い物かと困惑していた。しかし真緒達の反応など関係無しにギャブラーは語り続けた。
「そんなゴミ溜めから救ってくれたのがエジタスだった」
「師匠……」
「エジタスは何の前触れも無く、ふらっと現れたと思ったら見ず知らずの俺を介抱してくれた。その時初めて人の暖かさを知った。同時にエジタスは俺に生きる意味と生きる糧を与えてくれた。俺はこのコインという存在があったからこそ、ずっと頑張る事が出来た。でも一年前、突然このコインが光を放ち始めた。それはあの時と同じ、何の前触れも無くエジタスがやって来た時と同じ……教養の無い俺でも理解した、エジタスは亡くなった……人生の道標だった男はこの世からいなくなったんだって……ならこれからは俺がエジタスの代わりとなって俺自身が誰かの人生の道標になろうと思った……少しでもエジタスに近づこうと格好を真似たりした……」
思い出に浸るかの様に天井を見上げ、溢れ落ちそうになる涙を必死に堪える。鼻から大きく吸い込み、口から一気に吐いた。
「でもそれは間違いだった。街は発展し、国に食い込む程の力だって手に入れた筈なのに……心は全く満たされなかった……当たり前だよな……力を追い求めるがあまり俺はいつの間にか、自分が本当に望んでいた物が何だったのか忘れてしまっていた……こんな状況に陥らないと思い出せない程まで……」
見上げた顔を下ろし、真緒達の方へと向き直す。しかしその目線は何処と無く真緒達に向けられてはいない様に感じられた。
「そんなつまらない男になってしまったから、わざわざ殺しに来たんだろう? そうだよな、“エジタス”?」
「「「「「!!?」」」」」
ギャブラーの衝撃的な発言に驚きの表情を隠せない真緒達。慌てて辺りを見回すが、エジタスらしき人物は何処にもいなかった。この場には真緒達とギャブラーだけだった。しかしギャブラーはまるで目の前にいるかの様に接し始める。
「すまないな、あんたにこんな手間を取らせてしまって……本当だったらもっと長生きして寿命を迎えてから会いに行くつもりだったんだけどよ。思った以上に早かったみたいだ」
それもその筈、それはギャブラーにしか見えていなかった。真緒達よりも一歩先で立っているそれは、黒い粒子の集合体が人間の形を取っている様な姿をしていた。目や口は無く、只人間の形を取っているだけだが、そのシルエットはかつてギャブラーが会ったエジタスその者だった。だからこそギャブラーはエジタスが迎えに来たと思っていた。
「あんたとの賭けは俺の勝ちだが、総合的な事を考えると俺は人生の敗北者になるのかもな……」
過去を懐かしむ様に語るギャブラーを他所に黒い粒子の集合体は、ゆらゆらと体を揺らし、何とか人間の形を保ちながら静かにゆっくりと歩み寄って来た。
「でも後悔はしていない。俺はやりたい様にやった。あんた言ったよな、肝心なのは自分がどうありたいのかって、俺は俺という人格を貫き通した。それだけで満足だ」
黒い粒子の集合体は目と鼻の先まで歩み寄ると、ギャブラーの顔を両手で掴み逃げられない様にした。
「っ!! お手柔らかに頼むよ……苦しいのは慣れてるけど……得意って訳じゃ無いからな……」
そう語るギャブラーだったが、実際は死に対する恐怖で震えていた。口先は震え、心臓の鼓動は早くなっていた。
「やっ、やっぱり……死ぬのは怖いな……あは……あははは……」
「ギャブラーさん!!? いったいどうしたんですか!!?」
恐怖のあまり笑い始める。何も見えていない真緒達は困惑しながらも、ギャブラーに声を掛ける。しかし聞こえていないのか、無反応であった。そして黒い粒子の集合体はまるで愛する人にキスをするかの様に自身の顔をギャブラーの顔に近付ける。そしてそのまま黒い粒子がギャブラーの目、鼻、口、耳へと入り込んだ。
「あがっ!!?」
「ギャブラーさん!!?」
「あがががががっ!! あがっ!! おごぉおおおおおっ!!! おおおおおおおお!!!」
何も見えていない真緒達からすれば、突然奇声を発し始めた様に見える。しかしその奇声はあまりにも苦しそうに聞こえる為、再度声を掛ける。
「(そ、そうか……皆こんな風に死んでいったんだな……いつも端から見ていたが、まさか実際に体験する事になるとは……因果応報という事か……あぁ、もし次生まれ変われるのなら……今度こそ安心した生活を……送り……たい……な)」
「「「「「!!!」」」」」
しばらく奇声を発した後、事切れた様に勢い良く前のめりに倒れ込んだ。その時、持っていた幸運のコインが床を転がり、真緒の足に当たって止まった。
「何が起こったの?」
「分からない……だが少なくともこの勝負は俺達の勝ちだ……」
「何だか納得いきません……こんな終わり方……」
真緒は足下に落ちている幸運のコインを拾い上げ、強く握り締めた。
「さっきあの人、エジタスさんの事を口にしていましたけど……あれって……?」
「「「「…………」」」」
誰も何も答えない。いや、答えられない。真実は本人のみぞ知るという事なのだろう。
「ギャブラー様!! ご無事ですか!!?」
するとギャブラーの奇声を聞き付け、案内人が数名の警備員を連れて部屋に乗り込んで来た。
「こ、これはいったい!!? ギャ、ギャブラー様!!」
目の前の光景に驚きを隠せない中、倒れているギャブラーを目にし、慌てて側へと駆け寄る。
「ギャブラー様!! ギャブラー様!! 目を開けて下さい!!」
必死に揺り動かすが、ピクリとも動く事は無かった。その様子に絶句し、落胆する案内人と警備員達。
「そんな……私達はこれからいったいどうしたら良いんだ……」
「…………」
「行くぞマオ、俺達には俺達のやるべき事がある」
「……そうですね……」
冷たく突き放す様に真緒達はその場を後にし、奪われた物を取り返すべくカジノの金庫へと向かうのであった。
***
外に出ると日はすっかり昇り、街全体に朝日が差し込んでいた。ロストマジックアイテムを手に入れる事が出来たのにも関わらず、真緒達の表情は浮かない様子だった。そんな真緒達にエレットが声を掛ける。
「ちょっとどうしたの? 奪われた物は全て取り返す事が出来たんでしょ?」
「えぇ、まぁ……」
「だったらもっと喜んだらどうなの?」
「そう……なんですけど……」
「……もしかしてあの警備員達の事が気になってるの?」
エレットの言葉に黙って頷く真緒。
「そんなの放っておきなさいよ。別にあなた達が気にする程の事じゃないでしょ?」
「そうですけど……」
「……はぁー、心配しなくてもあの子達は私の方で面倒見ておくわよ」
「本当ですか!!?」
「えぇ、第一こんな巨大なカジノをそのまま野放しにする事は出来ないからね。私の方から魔王様に事情は説明しておくわ」
「ありがとうございます!!」
それまで浮かない表情だった真緒は笑顔でエレットに頭を下げてお礼を述べた。
「それで? あんた達はこれからどうするつもりなんだい?」
「取り敢えずこの二つのロストマジックアイテムをリップに渡そうと思います」
「リップ?」
「はい、カルド王国の女王であるリリヤさんに仕えている近衛兵です」
「その名前……何処かで……」
「もしかしてお知り合いですか?」
「いや……そう言う訳じゃ無いけど……多分気のせいね、それじゃあ気を付けてね」
「はい、色々と助けて頂いてありがとうございました」
「本当に助がっだだぁ」
「ありがとうございます、この恩はいつか必ず返します」
「もし何か困った事があったらいつでも頼ってくれ、俺達で良ければ手を貸すからな」
「感謝される程の事はしてないけど……そうだね、何かあったら遠慮無く頼らせて貰うとするよ」
そう言ってエレットは真緒達と別れるのであった。
「さて……それじゃあ私達はリップと合流する為に最初の街へと戻るとしましょうか」
「そうだな」
「賛成です」
「オラは反対だぁ!!」
「「「えっ!!?」」」
ハナコのまさかの反対に全員が驚きの表情を浮かべる。
「ど、どうして?」
「だっで……だっで……」
ぐぅー
「……オラお腹ペゴペゴだぁ、行ぐ前に何が食べだいだぁ」
「「「……ぷっ、あはははは!!!」」」
平常運転のハナコに全員思わず大笑いしてしまった。
「そうだね、そう言えばお腹ペコペコだ。行く前に何か食べようか」
「やっだぁ!!!」
こうしてロストマジックアイテムである幸運のコインを手に入れた真緒達は、意気揚々と歩き出すのであった。
深い深い森の中。黒いローブを着た人物が誰かと会話をしていた。
「……どうやら幸運のコインは勇者達に渡った様だ。これで勇者達が四つ、ヘッラアーデが一つとなった訳だ」
「…………」
「残るはお前の持つロストマジックアイテムだけとなった。いったいどちらに渡すつもりなのだ?」
「…………」
「まぁいい、どっちに渡したとしても計画に支障は無い。お前はお前の役割を果たせ、私も私の役割を果たす。忘れるな、全てはエジタス様の為……」
「「「「「…………」」」」」
終始無言の時間が流れる。表が出たのか、裏が出たのか、真緒達からではよく見えなかった。
「……ゴミ溜め……」
「えっ?」
すると突然ポツリと声を漏らした。
「物心付いた時からこのゴミ溜めにいた。毎日誰かに罵声を浴びせられたり、殴られたりした。毎晩、外からのすきま風に体を震わせていた。常に空腹に襲われ、生きる為に盗みだって働いた。辛くて辛くてどうしようも無かった。一刻も早くこんなゴミ溜めから抜け出したい……もしくは早く死にたい……そんな事をずっと考えていた。でも無理だった……当時の俺にこのゴミ溜めから抜け出すだけの力や死ぬ為の勇気は無かった。結局考えるだけで何も出来ずに毎日を浪費していた……」
「「「「「…………」」」」」
自身の生い立ちを突然語り出したギャブラーに、真緒達はどう反応して良い物かと困惑していた。しかし真緒達の反応など関係無しにギャブラーは語り続けた。
「そんなゴミ溜めから救ってくれたのがエジタスだった」
「師匠……」
「エジタスは何の前触れも無く、ふらっと現れたと思ったら見ず知らずの俺を介抱してくれた。その時初めて人の暖かさを知った。同時にエジタスは俺に生きる意味と生きる糧を与えてくれた。俺はこのコインという存在があったからこそ、ずっと頑張る事が出来た。でも一年前、突然このコインが光を放ち始めた。それはあの時と同じ、何の前触れも無くエジタスがやって来た時と同じ……教養の無い俺でも理解した、エジタスは亡くなった……人生の道標だった男はこの世からいなくなったんだって……ならこれからは俺がエジタスの代わりとなって俺自身が誰かの人生の道標になろうと思った……少しでもエジタスに近づこうと格好を真似たりした……」
思い出に浸るかの様に天井を見上げ、溢れ落ちそうになる涙を必死に堪える。鼻から大きく吸い込み、口から一気に吐いた。
「でもそれは間違いだった。街は発展し、国に食い込む程の力だって手に入れた筈なのに……心は全く満たされなかった……当たり前だよな……力を追い求めるがあまり俺はいつの間にか、自分が本当に望んでいた物が何だったのか忘れてしまっていた……こんな状況に陥らないと思い出せない程まで……」
見上げた顔を下ろし、真緒達の方へと向き直す。しかしその目線は何処と無く真緒達に向けられてはいない様に感じられた。
「そんなつまらない男になってしまったから、わざわざ殺しに来たんだろう? そうだよな、“エジタス”?」
「「「「「!!?」」」」」
ギャブラーの衝撃的な発言に驚きの表情を隠せない真緒達。慌てて辺りを見回すが、エジタスらしき人物は何処にもいなかった。この場には真緒達とギャブラーだけだった。しかしギャブラーはまるで目の前にいるかの様に接し始める。
「すまないな、あんたにこんな手間を取らせてしまって……本当だったらもっと長生きして寿命を迎えてから会いに行くつもりだったんだけどよ。思った以上に早かったみたいだ」
それもその筈、それはギャブラーにしか見えていなかった。真緒達よりも一歩先で立っているそれは、黒い粒子の集合体が人間の形を取っている様な姿をしていた。目や口は無く、只人間の形を取っているだけだが、そのシルエットはかつてギャブラーが会ったエジタスその者だった。だからこそギャブラーはエジタスが迎えに来たと思っていた。
「あんたとの賭けは俺の勝ちだが、総合的な事を考えると俺は人生の敗北者になるのかもな……」
過去を懐かしむ様に語るギャブラーを他所に黒い粒子の集合体は、ゆらゆらと体を揺らし、何とか人間の形を保ちながら静かにゆっくりと歩み寄って来た。
「でも後悔はしていない。俺はやりたい様にやった。あんた言ったよな、肝心なのは自分がどうありたいのかって、俺は俺という人格を貫き通した。それだけで満足だ」
黒い粒子の集合体は目と鼻の先まで歩み寄ると、ギャブラーの顔を両手で掴み逃げられない様にした。
「っ!! お手柔らかに頼むよ……苦しいのは慣れてるけど……得意って訳じゃ無いからな……」
そう語るギャブラーだったが、実際は死に対する恐怖で震えていた。口先は震え、心臓の鼓動は早くなっていた。
「やっ、やっぱり……死ぬのは怖いな……あは……あははは……」
「ギャブラーさん!!? いったいどうしたんですか!!?」
恐怖のあまり笑い始める。何も見えていない真緒達は困惑しながらも、ギャブラーに声を掛ける。しかし聞こえていないのか、無反応であった。そして黒い粒子の集合体はまるで愛する人にキスをするかの様に自身の顔をギャブラーの顔に近付ける。そしてそのまま黒い粒子がギャブラーの目、鼻、口、耳へと入り込んだ。
「あがっ!!?」
「ギャブラーさん!!?」
「あがががががっ!! あがっ!! おごぉおおおおおっ!!! おおおおおおおお!!!」
何も見えていない真緒達からすれば、突然奇声を発し始めた様に見える。しかしその奇声はあまりにも苦しそうに聞こえる為、再度声を掛ける。
「(そ、そうか……皆こんな風に死んでいったんだな……いつも端から見ていたが、まさか実際に体験する事になるとは……因果応報という事か……あぁ、もし次生まれ変われるのなら……今度こそ安心した生活を……送り……たい……な)」
「「「「「!!!」」」」」
しばらく奇声を発した後、事切れた様に勢い良く前のめりに倒れ込んだ。その時、持っていた幸運のコインが床を転がり、真緒の足に当たって止まった。
「何が起こったの?」
「分からない……だが少なくともこの勝負は俺達の勝ちだ……」
「何だか納得いきません……こんな終わり方……」
真緒は足下に落ちている幸運のコインを拾い上げ、強く握り締めた。
「さっきあの人、エジタスさんの事を口にしていましたけど……あれって……?」
「「「「…………」」」」
誰も何も答えない。いや、答えられない。真実は本人のみぞ知るという事なのだろう。
「ギャブラー様!! ご無事ですか!!?」
するとギャブラーの奇声を聞き付け、案内人が数名の警備員を連れて部屋に乗り込んで来た。
「こ、これはいったい!!? ギャ、ギャブラー様!!」
目の前の光景に驚きを隠せない中、倒れているギャブラーを目にし、慌てて側へと駆け寄る。
「ギャブラー様!! ギャブラー様!! 目を開けて下さい!!」
必死に揺り動かすが、ピクリとも動く事は無かった。その様子に絶句し、落胆する案内人と警備員達。
「そんな……私達はこれからいったいどうしたら良いんだ……」
「…………」
「行くぞマオ、俺達には俺達のやるべき事がある」
「……そうですね……」
冷たく突き放す様に真緒達はその場を後にし、奪われた物を取り返すべくカジノの金庫へと向かうのであった。
***
外に出ると日はすっかり昇り、街全体に朝日が差し込んでいた。ロストマジックアイテムを手に入れる事が出来たのにも関わらず、真緒達の表情は浮かない様子だった。そんな真緒達にエレットが声を掛ける。
「ちょっとどうしたの? 奪われた物は全て取り返す事が出来たんでしょ?」
「えぇ、まぁ……」
「だったらもっと喜んだらどうなの?」
「そう……なんですけど……」
「……もしかしてあの警備員達の事が気になってるの?」
エレットの言葉に黙って頷く真緒。
「そんなの放っておきなさいよ。別にあなた達が気にする程の事じゃないでしょ?」
「そうですけど……」
「……はぁー、心配しなくてもあの子達は私の方で面倒見ておくわよ」
「本当ですか!!?」
「えぇ、第一こんな巨大なカジノをそのまま野放しにする事は出来ないからね。私の方から魔王様に事情は説明しておくわ」
「ありがとうございます!!」
それまで浮かない表情だった真緒は笑顔でエレットに頭を下げてお礼を述べた。
「それで? あんた達はこれからどうするつもりなんだい?」
「取り敢えずこの二つのロストマジックアイテムをリップに渡そうと思います」
「リップ?」
「はい、カルド王国の女王であるリリヤさんに仕えている近衛兵です」
「その名前……何処かで……」
「もしかしてお知り合いですか?」
「いや……そう言う訳じゃ無いけど……多分気のせいね、それじゃあ気を付けてね」
「はい、色々と助けて頂いてありがとうございました」
「本当に助がっだだぁ」
「ありがとうございます、この恩はいつか必ず返します」
「もし何か困った事があったらいつでも頼ってくれ、俺達で良ければ手を貸すからな」
「感謝される程の事はしてないけど……そうだね、何かあったら遠慮無く頼らせて貰うとするよ」
そう言ってエレットは真緒達と別れるのであった。
「さて……それじゃあ私達はリップと合流する為に最初の街へと戻るとしましょうか」
「そうだな」
「賛成です」
「オラは反対だぁ!!」
「「「えっ!!?」」」
ハナコのまさかの反対に全員が驚きの表情を浮かべる。
「ど、どうして?」
「だっで……だっで……」
ぐぅー
「……オラお腹ペゴペゴだぁ、行ぐ前に何が食べだいだぁ」
「「「……ぷっ、あはははは!!!」」」
平常運転のハナコに全員思わず大笑いしてしまった。
「そうだね、そう言えばお腹ペコペコだ。行く前に何か食べようか」
「やっだぁ!!!」
こうしてロストマジックアイテムである幸運のコインを手に入れた真緒達は、意気揚々と歩き出すのであった。
深い深い森の中。黒いローブを着た人物が誰かと会話をしていた。
「……どうやら幸運のコインは勇者達に渡った様だ。これで勇者達が四つ、ヘッラアーデが一つとなった訳だ」
「…………」
「残るはお前の持つロストマジックアイテムだけとなった。いったいどちらに渡すつもりなのだ?」
「…………」
「まぁいい、どっちに渡したとしても計画に支障は無い。お前はお前の役割を果たせ、私も私の役割を果たす。忘れるな、全てはエジタス様の為……」
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