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第五章 冒険編 幸運の巣窟
リベンジの時(後編)
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第三ゲームの一件から、これといって目立った動きの無いゲームが続いていた。第四ゲームではギャブラーが三枚取る事に成功し、第五ゲームでは真緒が五枚取る事に成功し、第六ゲームではギャブラーが四枚取られるなど、両者供に決定的な一撃を与えられずにいた。各々の現在のコイン枚数はギャブラーが十三枚、真緒が二十七枚と真緒の方がリードしていたが、いつ覆されるか分からなかった。そして真緒を親に迎えた第七ゲーム。
「(ギャブラーの数字は9……強い数字ではあるけど微妙な数字とも言える。ここで私の額に当てているカードの数字が絵柄、もしくはAなら私の勝ちとなるけど……)」
ギャブラーの表情を読み解こうと、じっと見つめる真緒だったが、眉一つ動く気配は無かった。
「(駄目だ……何とか師匠の様に相手の仕草や表情から読み取って、自分の数字を当てようと思ったけど……全然わからない)」
第三ゲームまで余裕の表情を浮かべ、ゲームを楽しんでいたギャブラー。しかし真緒をギャンブルの強者と勘違いしてからは、一切感情を表に出さない様になってしまった。その為、思い切った枚数を賭ける事が出来ずにいた。
「……いったい何をもたもたしているんだ? さっさと賭ける枚数を提示しろ」
「分かってますよ(うぅ……QやKとかだったら素直に諦めてドロップアウトしたけど……やっぱりここは無難にドロップアウトするべきなのかな……でも……)」
どうすべきか悩み続けた結果、痺れを切らしたギャブラーに急かされる真緒。慌てて考えを纏めようとするも、結局考えが纏まらないままコインを賭ける枚数を提示する。
「……八枚賭けます」
「……ほぅ……八枚か……」
それは第三ゲーム以来となる五枚以上の賭け数であった。
「(ここで大きく出る事によって相手のドロップアウトを促せるかもしれない。それに万が一コールやレイズを宣言されても、こっちがドロップアウトすれば被害は最小限に抑える事が出来る)」
最終的に真緒が取ったのは、第一ゲームや第三ゲームの時と同じ戦法だった。大きな賭け数を提示する事で、相手のドロップアウトを促す。一方、ギャブラーの方では……
「(八枚……普通に考えれば第一ゲーム、第三ゲームの時と同じ戦法を取った……しかしあの女は素人じゃない、修羅場を潜り抜けた歴戦のギャンブラーだ。恐らく俺に同じ戦法だと思わせるハッタリの可能性が高い……しかしあの女の事だ、それすらも計算に入れているかもしれない。そうなるとやはり俺をドロップアウトさせるのが狙いか? いやだとしたら何故八枚なんだ? 相手を威圧してドロップアウトさせるのが狙いなら最大枚数の十枚を賭ける筈……となると逆の逆で俺を勝負に乗らせようとしている? いやだとしても……)」
脳みそをフル回転させ、ありとあらゆる可能性を模索する。しかし悲しいかな、真緒を歴戦のギャンブラーと勘違いしている時点でそれら全てが無駄である事に気が付いていない。因みに何故真緒が十枚では無く八枚で賭けたのか、それは第二ゲームでの敗北から、いきなり最大枚数を賭けるのは危険だと学んだからである。敗北から学んだ知識をいきなり活用するその純粋さがギャブラーを酷く困惑させていた。
「さぁ、どうしますか?」
「(一回冷静になれ……こうやって悩み続けて冷静な判断を出来なくする様にするのが狙いなのかもしれない。そうするとやはりここは下手に疑わず、ドロップアウトするのが懸命だろう)」
散々悩んだギャブラーはドロップアウトする事を決めた。色々と無駄な時間を過ごしたが、最終的に真緒の思惑通りの結果となった。そしてギャブラーはドロップアウトを宣言しようとする。
「(だが俺はその逆の逆の逆の逆の逆だぁあああああ!!!)レイズ!!」
「!!?」
が、ギャブラーはドロップアウトでは無く、更に賭け数を上げるレイズを宣言した。真緒の八枚に対してギャブラーは十枚賭けて来た。
「さぁ、お前の番だ」
「(レ、レイズして来た……どうしよう……ドロップアウトすべきだよね? ここまで大きな態度に出るという事はつまり、私の数字はかなり低いという事になる……少し悔しいけど、ここは被害を最小限に抑えないと……)」
「(悩んでる……悩んでいるな……ここまで強く出れば流石の奴でもドロップアウトするだろう……しかしレイズを宣言したものの、何とかドロップアウトさせないと非常に不味い事になる……決して悟られてはいけない……あいつの数字が“ジョーカー”である事は……)」
そう、真緒が額に当てているカードの数字はジョーカーだった。Aと同等の強さを持っている数字。勝負に出れば間違い無く、勝利を収める事が出来る。
「(俺がドロップアウトする手もあったが、残り枚数は十三枚……これ以上減るのは危険だ……これくらいのリスクを背負わなければ勝つ事は出来ない!!)」
勝利への執念。負ければ窮地に立たされる事は明白。しかしそれでもギャブラーは勝負に出た。真緒がドロップアウトする可能性に賭けたのだ。
「それで? どうするんだ?」
「(うん、やっぱりドロップアウトが無難だよね。安易に乗って負けたりしたら洒落にならないし、枚数もまだ沢山残ってる。さっさと次のゲームに……ん?)」
真緒がドロップアウトを宣言しようとしたその時、ずっと懐に仕舞い込んでいた幸運のコインが一瞬キラリと光った。まるで何かと共鳴するかの様に……。
「(あれ? 指輪の方も光ってる?)」
幸運のコインは同じロストマジックアイテムである真・変化の指輪と共鳴していた。
「おい!! 何ボーっとしてる!? 早くしろ!!」
「わ、わかりましたよ……そんなに怒鳴らなくたって……怒鳴る?」
この時、真緒の脳に電流が走った。それは幸運のコインと真・変化の指輪が光ってくれたお陰で見えた光明だった。
「(どうしてそんなに怒鳴る必要があったんだろう? まるでこの第七ゲームをさっさと終わらせて次のゲームを始める様に急かしている……いったい何故? 私の数字が弱過ぎるから? それとも……)」
それは真緒が元の世界で常に人の顔色を伺っていたからこそ気付けた違和感だった。この世界に転移してから一年、人の顔色に敏感だった能力はかなり薄れてしまったが、それでも命の掛かった極限状態になるとその真価が発揮される。真緒はギャブラーの怒鳴り声に含まれている僅かな焦りに気が付いた。そして真緒はゆっくりと口を開き、宣言するのであった。
「……コール」
「!!!」
真緒が宣言したのは、ドロップアウトでは無くコール。ギャブラーと同じ枚数賭けたのだ。
「賭け枚数は十一枚……さぁ、お互いのカードを公開しましょう」
「…………」
これにより勝負は成立。定められた運命を受け入れる様にギャブラーは大人しく額に当てていたカードを公開する。
ギャブラー……9
真緒……ジョーカー
「やっだだぁ!!」
「流石です、マオさん!!」
「良いぞ、マオ!!」
「これは決定的な一撃でしょ!!」
真緒が勝利を収めた事で仲間達が大きく盛り上がる。賭け枚数である十一枚が真緒の手に渡り、それぞれの所持枚数はギャブラーが二枚、真緒が三十八枚になった。
「…………」
「……まだ勝負は終わっていませんよ。第八ゲーム……始めましょう」
最早、勝負は決した様な物だった。ギャブラーだって馬鹿では無い。これだけの枚数差を埋められるとは思っていない。しかし真緒はそれでも勝負を続けようとする。それはカジノ総支配人であるギャブラーに向けての情けなのかもしれない。
「…………」
「あ、あの……さっきから黙って俯いていますが……大丈夫です……っ!!」
ショックからかずっと俯いているギャブラーを心配し、わざわざ体を傾けて声を掛ける真緒。しかしその瞬間、ギャブラーは真緒の懐に入っていた幸運のコインを無理矢理奪い取った。そして慌てて真緒達の側から離れる。
「お、お前!!」
「ちょっと!! ルール違反ですよ!!」
「ルール? そんな物、最早関係無い!! このコインを奪われてしまったら……俺は破滅だ……またあの生活に逆戻り……そんなの……そんなのは嫌だ!! あんな生活に戻る位ならルールでも何でも破ってやる!! お前らが死ねばこんなゲーム無効だからな!!」
「うわぁ、最低……」
ギャブラーは震える手で幸運のコインを親指の上に乗せる。
「に、偽物は!? 偽物はどうしたんですか!?」
「持ってない……このゲームを始める前、案内人であるあいつに渡して金庫に戻す様、指示していた……」
「そんな!!? それじゃあ、偽物無しでコイントスを行うつもりですか!!? 正気の沙汰じゃありませんよ!!」
「黙れ!! お、俺は金庫で警備員達に襲われた時、偽物無しでコイントスを成功させたんだ……今度だって成功して見せる……俺は……ギャブラー……このオーロカジノの総支配人!! 敗北などあり得ない!! うぉおおおおお!!!」
震えながらも、ギャブラーは親指に乗せた幸運のコインを真上に弾いた。皆の目線が弾かれた幸運のコインに集まる。最高点に到達した幸運のコインは次第に重力に従い、落下し始める。そして勢い良く右手の手の甲に落ちて来た幸運のコインを被せる。
「……裏だ!!」
宣言した。最早後戻りは出来ない。被せた手を外せば全てが決まる。緊張が張り詰める中、ゆっくりと被せた手を外す。結果は…………。
「(ギャブラーの数字は9……強い数字ではあるけど微妙な数字とも言える。ここで私の額に当てているカードの数字が絵柄、もしくはAなら私の勝ちとなるけど……)」
ギャブラーの表情を読み解こうと、じっと見つめる真緒だったが、眉一つ動く気配は無かった。
「(駄目だ……何とか師匠の様に相手の仕草や表情から読み取って、自分の数字を当てようと思ったけど……全然わからない)」
第三ゲームまで余裕の表情を浮かべ、ゲームを楽しんでいたギャブラー。しかし真緒をギャンブルの強者と勘違いしてからは、一切感情を表に出さない様になってしまった。その為、思い切った枚数を賭ける事が出来ずにいた。
「……いったい何をもたもたしているんだ? さっさと賭ける枚数を提示しろ」
「分かってますよ(うぅ……QやKとかだったら素直に諦めてドロップアウトしたけど……やっぱりここは無難にドロップアウトするべきなのかな……でも……)」
どうすべきか悩み続けた結果、痺れを切らしたギャブラーに急かされる真緒。慌てて考えを纏めようとするも、結局考えが纏まらないままコインを賭ける枚数を提示する。
「……八枚賭けます」
「……ほぅ……八枚か……」
それは第三ゲーム以来となる五枚以上の賭け数であった。
「(ここで大きく出る事によって相手のドロップアウトを促せるかもしれない。それに万が一コールやレイズを宣言されても、こっちがドロップアウトすれば被害は最小限に抑える事が出来る)」
最終的に真緒が取ったのは、第一ゲームや第三ゲームの時と同じ戦法だった。大きな賭け数を提示する事で、相手のドロップアウトを促す。一方、ギャブラーの方では……
「(八枚……普通に考えれば第一ゲーム、第三ゲームの時と同じ戦法を取った……しかしあの女は素人じゃない、修羅場を潜り抜けた歴戦のギャンブラーだ。恐らく俺に同じ戦法だと思わせるハッタリの可能性が高い……しかしあの女の事だ、それすらも計算に入れているかもしれない。そうなるとやはり俺をドロップアウトさせるのが狙いか? いやだとしたら何故八枚なんだ? 相手を威圧してドロップアウトさせるのが狙いなら最大枚数の十枚を賭ける筈……となると逆の逆で俺を勝負に乗らせようとしている? いやだとしても……)」
脳みそをフル回転させ、ありとあらゆる可能性を模索する。しかし悲しいかな、真緒を歴戦のギャンブラーと勘違いしている時点でそれら全てが無駄である事に気が付いていない。因みに何故真緒が十枚では無く八枚で賭けたのか、それは第二ゲームでの敗北から、いきなり最大枚数を賭けるのは危険だと学んだからである。敗北から学んだ知識をいきなり活用するその純粋さがギャブラーを酷く困惑させていた。
「さぁ、どうしますか?」
「(一回冷静になれ……こうやって悩み続けて冷静な判断を出来なくする様にするのが狙いなのかもしれない。そうするとやはりここは下手に疑わず、ドロップアウトするのが懸命だろう)」
散々悩んだギャブラーはドロップアウトする事を決めた。色々と無駄な時間を過ごしたが、最終的に真緒の思惑通りの結果となった。そしてギャブラーはドロップアウトを宣言しようとする。
「(だが俺はその逆の逆の逆の逆の逆だぁあああああ!!!)レイズ!!」
「!!?」
が、ギャブラーはドロップアウトでは無く、更に賭け数を上げるレイズを宣言した。真緒の八枚に対してギャブラーは十枚賭けて来た。
「さぁ、お前の番だ」
「(レ、レイズして来た……どうしよう……ドロップアウトすべきだよね? ここまで大きな態度に出るという事はつまり、私の数字はかなり低いという事になる……少し悔しいけど、ここは被害を最小限に抑えないと……)」
「(悩んでる……悩んでいるな……ここまで強く出れば流石の奴でもドロップアウトするだろう……しかしレイズを宣言したものの、何とかドロップアウトさせないと非常に不味い事になる……決して悟られてはいけない……あいつの数字が“ジョーカー”である事は……)」
そう、真緒が額に当てているカードの数字はジョーカーだった。Aと同等の強さを持っている数字。勝負に出れば間違い無く、勝利を収める事が出来る。
「(俺がドロップアウトする手もあったが、残り枚数は十三枚……これ以上減るのは危険だ……これくらいのリスクを背負わなければ勝つ事は出来ない!!)」
勝利への執念。負ければ窮地に立たされる事は明白。しかしそれでもギャブラーは勝負に出た。真緒がドロップアウトする可能性に賭けたのだ。
「それで? どうするんだ?」
「(うん、やっぱりドロップアウトが無難だよね。安易に乗って負けたりしたら洒落にならないし、枚数もまだ沢山残ってる。さっさと次のゲームに……ん?)」
真緒がドロップアウトを宣言しようとしたその時、ずっと懐に仕舞い込んでいた幸運のコインが一瞬キラリと光った。まるで何かと共鳴するかの様に……。
「(あれ? 指輪の方も光ってる?)」
幸運のコインは同じロストマジックアイテムである真・変化の指輪と共鳴していた。
「おい!! 何ボーっとしてる!? 早くしろ!!」
「わ、わかりましたよ……そんなに怒鳴らなくたって……怒鳴る?」
この時、真緒の脳に電流が走った。それは幸運のコインと真・変化の指輪が光ってくれたお陰で見えた光明だった。
「(どうしてそんなに怒鳴る必要があったんだろう? まるでこの第七ゲームをさっさと終わらせて次のゲームを始める様に急かしている……いったい何故? 私の数字が弱過ぎるから? それとも……)」
それは真緒が元の世界で常に人の顔色を伺っていたからこそ気付けた違和感だった。この世界に転移してから一年、人の顔色に敏感だった能力はかなり薄れてしまったが、それでも命の掛かった極限状態になるとその真価が発揮される。真緒はギャブラーの怒鳴り声に含まれている僅かな焦りに気が付いた。そして真緒はゆっくりと口を開き、宣言するのであった。
「……コール」
「!!!」
真緒が宣言したのは、ドロップアウトでは無くコール。ギャブラーと同じ枚数賭けたのだ。
「賭け枚数は十一枚……さぁ、お互いのカードを公開しましょう」
「…………」
これにより勝負は成立。定められた運命を受け入れる様にギャブラーは大人しく額に当てていたカードを公開する。
ギャブラー……9
真緒……ジョーカー
「やっだだぁ!!」
「流石です、マオさん!!」
「良いぞ、マオ!!」
「これは決定的な一撃でしょ!!」
真緒が勝利を収めた事で仲間達が大きく盛り上がる。賭け枚数である十一枚が真緒の手に渡り、それぞれの所持枚数はギャブラーが二枚、真緒が三十八枚になった。
「…………」
「……まだ勝負は終わっていませんよ。第八ゲーム……始めましょう」
最早、勝負は決した様な物だった。ギャブラーだって馬鹿では無い。これだけの枚数差を埋められるとは思っていない。しかし真緒はそれでも勝負を続けようとする。それはカジノ総支配人であるギャブラーに向けての情けなのかもしれない。
「…………」
「あ、あの……さっきから黙って俯いていますが……大丈夫です……っ!!」
ショックからかずっと俯いているギャブラーを心配し、わざわざ体を傾けて声を掛ける真緒。しかしその瞬間、ギャブラーは真緒の懐に入っていた幸運のコインを無理矢理奪い取った。そして慌てて真緒達の側から離れる。
「お、お前!!」
「ちょっと!! ルール違反ですよ!!」
「ルール? そんな物、最早関係無い!! このコインを奪われてしまったら……俺は破滅だ……またあの生活に逆戻り……そんなの……そんなのは嫌だ!! あんな生活に戻る位ならルールでも何でも破ってやる!! お前らが死ねばこんなゲーム無効だからな!!」
「うわぁ、最低……」
ギャブラーは震える手で幸運のコインを親指の上に乗せる。
「に、偽物は!? 偽物はどうしたんですか!?」
「持ってない……このゲームを始める前、案内人であるあいつに渡して金庫に戻す様、指示していた……」
「そんな!!? それじゃあ、偽物無しでコイントスを行うつもりですか!!? 正気の沙汰じゃありませんよ!!」
「黙れ!! お、俺は金庫で警備員達に襲われた時、偽物無しでコイントスを成功させたんだ……今度だって成功して見せる……俺は……ギャブラー……このオーロカジノの総支配人!! 敗北などあり得ない!! うぉおおおおお!!!」
震えながらも、ギャブラーは親指に乗せた幸運のコインを真上に弾いた。皆の目線が弾かれた幸運のコインに集まる。最高点に到達した幸運のコインは次第に重力に従い、落下し始める。そして勢い良く右手の手の甲に落ちて来た幸運のコインを被せる。
「……裏だ!!」
宣言した。最早後戻りは出来ない。被せた手を外せば全てが決まる。緊張が張り詰める中、ゆっくりと被せた手を外す。結果は…………。
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