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第七章 冒険編 大戦争
避難誘導
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誰もが目を覆いたくなる様な、絶望的状況下の中、真緒はカルド王国という国その物を犠牲にする事で、この戦争に勝利すると述べた。
「カルド王国を犠牲にするって……本気で言っているんですか!!?」
「本気だよ、この状況をひっくり返すには、国自体を引き合いに出すしか方法が無い」
「正気の沙汰とは思えません!! 国民を失いたくないからと言って、国民が住む場所を失っては本末転倒じゃありませんか!!?」
リップの意見は至極当然だった。真緒の言葉があまりにも酷かったのか、さすがのハナコ、リーマ、フォルスの三人も引いていた。
「マオ、お前の意見にはいつも驚かされて来たが、今回ばかりはリップの言う事が正しい」
「大切な人が失くなるのは嫌ですが、思い出の場所が失くなるのも嫌ですよ」
「マオぢゃん、考え直じでぐれだぁ」
しかし、真緒は三人の言葉に首を横に振り、否定して見せた。
「もう選択肢は残されていないんだ。覚悟を決めないといけないんだよ」
「だからって……いくら何でも、自分が育った国を捨てる事なんて出来ませんよ」
「じゃあ、他に方法があるって言うの?」
「そ、それは……」
「私だって考え無しに、国を犠牲にしようと言ってる訳じゃない。勝つ為に必要だから言ってるんだよ」
「なら聞かせて下さい。勝つ為に国を犠牲にするその作戦を!!」
冷静に諭す真緒。しかしリップも簡単には引き下がらない。作戦内容を聞くまでは、納得したく無かった。
「悪いけど、ゆっくり説明している暇は無い。一秒でも早く、国民を安全な場所に避難させないと」
「いやいや、ちょっと待って下さい!! 作戦内容も聞かされていないのに、国民を避難させる!!? つまりこう言う事ですか? 今はまだ作戦は言えないけど、私を信じて受け入れて、先に国民の避難をさせようって? ふざけるな!!!」
リップは真緒の横暴な態度に対して、遂に我慢の限界が達し、言葉遣いを忘れて暴言を吐いた。
「怒る気持ちは分かる。でも、今は一刻も早く国民が戦争に巻き込まれない様、行動するべきじゃないの?」
「……っ!!!」
正論だった。リップはその意見を否定する事が出来ず、口籠ってしまった。すると代わりにフォルスが口を開いた。
「そうは言うが、いったい何処に避難させるつもりだ? カルド王国には約百万人の一般市民が暮らしているんだぞ?」
「その人達を全員安全な場所に避難させるのに、良い所があるんでしょうか?」
百万人という規模になれば、それ相応な場所が必要となる。そんな場所に当てはあるのか、当然の疑問だった。
「あるにはある……だけどその前に国民の人達の前で説明して、納得して貰わないと……」
「……分かりました。城の前に集まる様、全国民に呼び掛けます」
「リップ……ありがとう」
「勘違いしないで下さい。まだ、マオさんの作戦を納得した訳じゃありません。国民の安全が第一優先なだけです」
そう言いながら、リップはその場に残っていた兵士達に指示を送るのであった。
***
それから数十分後、城の前には約百万人の国民が詰め掛けていた。
“犯罪者達が突然暴れ出しているのよ!!?”
“リリヤ女王が裏切ったというのは、本当なのか!!?”
“いったい何がどうなってんだ!!?”
国民は答えを求めていた。突然の犯罪者達による暴動、リリヤ女王が裏切ったという噂。場は混乱を極めていた。
「どうする? 下手すれば、全国民からリンチを受ける事になるぞ?」
その様子を、門の隙間から伺っていた真緒達。
「その時はその時です。力ずくで、納得して貰います」
「力ずくって……勇者ともあろう人がそんな事、言って大丈夫なんですか?」
「まるでハナコみたいだな」
「分がりやずぐで良いだぁ」
「あはは……じゃあ行こうか」
覚悟を決め、真緒は門を開いて国民の前に出た。すると、騒がしかった国民が一瞬で静かになった。
「……皆さん、聞いて下さい!!」
約百万人の国民に注目され、緊張する真緒。発した声が震えていないのが、奇跡だった。
「今、この国で何が起こっているのか。皆さん、気になっている事だと思います。それをご説明させて頂きます!!」
心臓の鼓動が早い。早過ぎて痛いとすら感じる。自分の説明が、全国民の今後を左右するのかと思うと、不安と緊張から吐き気すら覚えた。
「結論から申し上げるに、皆さんが耳にしている噂は全て事実です!!」
その言葉によって、再び場が騒がしくなり始めた。
「リリヤ女王はカルド王国を裏切りました!! そして今現在、約三十万人のゴルド帝国の軍隊がこちらに向かって進軍して来ています!!」
火に油を注いだ。不安と恐怖に駆られた国民が、今にも暴れ出しそうだった。
「皆さん、落ち着いて下さい!!」
“おいおい、どうする!!? どうするんだよ!!?”
“カルド様も、シーリャ様も、リリヤ様もいない。もうこの国はおしまいだ!!”
“皆、皆、死ぬのよ!!!”
最早、真緒の言葉は国民にはとどいていなかった。国の終わりに嘆き悲しみ、死ぬ運命に絶望していた。
「……ハナちゃん、お願い」
そんな国民の様子に、真緒はハナコに目配せする。するとハナコは両手を鋼鉄に変化させ、勢い良く両手を叩いた。
カーン!!!
高音で無機質な音が鳴り響いた。その音に反応する様に、それまで泣き喚いてた国民が静まり返った。
「皆さん、落ち着いて下さい。私達が今すべき行動はたった一つ、安全な場所に避難する事です」
“安全な場所? 戦わないのか!?”
「勿論、戦います。ですが、その前に皆さんを安全な場所に避難させないといけません」
“そんなの必要無い!! 俺達も一緒に戦うぞ!!”
「心遣いは嬉しいですが、皆さんの助けは要りません。無駄死には、なるべく少ない方が良い」
“無駄死にだと!? 私達では役に立たないと言うのか!?”
その時、一緒に戦うぞと述べた者の足元に一本の矢が打ち込まれる。
“ひぃ!!?”
打ち込まれた矢を見て、小さな悲鳴を上げながら尻餅を付いた。空を見上げると、フォルスが空中を飛びながら弓を構えていた。
「今の攻撃が見えない様なら、話になりません。素直に避難して下さい」
“わ、分かった……”
“でも、いったい何処に避難すると言うのですか!?”
「皆さんが避難する場所は……“魔王城”です」
その言葉に、全国民が息を飲んだ。
“魔王城だって……ふざけるな!!”
「ふざけていません。私は本気です。本気で皆さんを魔王城に避難させるつもりです」
“そんなの無理に決まってるだろ!!”
「何故? 何故無理だと思うんですか?」
“魔族は人間の敵なんだぞ!! 避難なんかしたら、逆に殺されちまう!!”
「確かについ最近まで、魔族は人間の敵だと言われていました。ですが、そんな認識はもう過去の物です。今は互いに協定を結び、手を取り合うと約束しています。皆さんもご存知の筈です」
“それはそうだが……魔族達が約束を守る訳無い”
「どうしてそう頭から決めつけるんですか? どうして信じようとしないんですか? 他人を信じようとしない人が、他人から信じて貰える訳がありません」
“…………”
「皆さん、不安なのも分かります。でも一度で良い、信じて下さい。私は魔王と親しい関係です。きっと皆さんを匿って下さるでしょう」
“…………”
「お願いします。どうか私を……魔族の人達を信じて下さい。一緒に避難して頂けないでしょうか!!!」
“…………”
全国民に深々と頭を下げて願い出る真緒。一秒、二秒、三秒と時間が過ぎて行く。失敗かと思われた次の瞬間!!
パチパチパチ……
「!!!」
一人の少年が拍手を送った。少年に続くかの様に、次々と国民が真緒に拍手を送り始めた。そして遂には、全国民が真緒に対して賛成の拍手を送った。
「ありがとう……ありがとうございます!!」
気が付くと、真緒の目から涙が流れていた。それは安堵の涙か、はたまた嬉しさから来る涙なのか。
「それでは皆さん、一緒に魔王城へと避難しましょう!!」
“おぉ!!!”
真緒の掛け声と共に、約百万人の国民が一斉に魔王城へと、避難を開始するのであった。
「カルド王国を犠牲にするって……本気で言っているんですか!!?」
「本気だよ、この状況をひっくり返すには、国自体を引き合いに出すしか方法が無い」
「正気の沙汰とは思えません!! 国民を失いたくないからと言って、国民が住む場所を失っては本末転倒じゃありませんか!!?」
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「大切な人が失くなるのは嫌ですが、思い出の場所が失くなるのも嫌ですよ」
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しかし、真緒は三人の言葉に首を横に振り、否定して見せた。
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「だからって……いくら何でも、自分が育った国を捨てる事なんて出来ませんよ」
「じゃあ、他に方法があるって言うの?」
「そ、それは……」
「私だって考え無しに、国を犠牲にしようと言ってる訳じゃない。勝つ為に必要だから言ってるんだよ」
「なら聞かせて下さい。勝つ為に国を犠牲にするその作戦を!!」
冷静に諭す真緒。しかしリップも簡単には引き下がらない。作戦内容を聞くまでは、納得したく無かった。
「悪いけど、ゆっくり説明している暇は無い。一秒でも早く、国民を安全な場所に避難させないと」
「いやいや、ちょっと待って下さい!! 作戦内容も聞かされていないのに、国民を避難させる!!? つまりこう言う事ですか? 今はまだ作戦は言えないけど、私を信じて受け入れて、先に国民の避難をさせようって? ふざけるな!!!」
リップは真緒の横暴な態度に対して、遂に我慢の限界が達し、言葉遣いを忘れて暴言を吐いた。
「怒る気持ちは分かる。でも、今は一刻も早く国民が戦争に巻き込まれない様、行動するべきじゃないの?」
「……っ!!!」
正論だった。リップはその意見を否定する事が出来ず、口籠ってしまった。すると代わりにフォルスが口を開いた。
「そうは言うが、いったい何処に避難させるつもりだ? カルド王国には約百万人の一般市民が暮らしているんだぞ?」
「その人達を全員安全な場所に避難させるのに、良い所があるんでしょうか?」
百万人という規模になれば、それ相応な場所が必要となる。そんな場所に当てはあるのか、当然の疑問だった。
「あるにはある……だけどその前に国民の人達の前で説明して、納得して貰わないと……」
「……分かりました。城の前に集まる様、全国民に呼び掛けます」
「リップ……ありがとう」
「勘違いしないで下さい。まだ、マオさんの作戦を納得した訳じゃありません。国民の安全が第一優先なだけです」
そう言いながら、リップはその場に残っていた兵士達に指示を送るのであった。
***
それから数十分後、城の前には約百万人の国民が詰め掛けていた。
“犯罪者達が突然暴れ出しているのよ!!?”
“リリヤ女王が裏切ったというのは、本当なのか!!?”
“いったい何がどうなってんだ!!?”
国民は答えを求めていた。突然の犯罪者達による暴動、リリヤ女王が裏切ったという噂。場は混乱を極めていた。
「どうする? 下手すれば、全国民からリンチを受ける事になるぞ?」
その様子を、門の隙間から伺っていた真緒達。
「その時はその時です。力ずくで、納得して貰います」
「力ずくって……勇者ともあろう人がそんな事、言って大丈夫なんですか?」
「まるでハナコみたいだな」
「分がりやずぐで良いだぁ」
「あはは……じゃあ行こうか」
覚悟を決め、真緒は門を開いて国民の前に出た。すると、騒がしかった国民が一瞬で静かになった。
「……皆さん、聞いて下さい!!」
約百万人の国民に注目され、緊張する真緒。発した声が震えていないのが、奇跡だった。
「今、この国で何が起こっているのか。皆さん、気になっている事だと思います。それをご説明させて頂きます!!」
心臓の鼓動が早い。早過ぎて痛いとすら感じる。自分の説明が、全国民の今後を左右するのかと思うと、不安と緊張から吐き気すら覚えた。
「結論から申し上げるに、皆さんが耳にしている噂は全て事実です!!」
その言葉によって、再び場が騒がしくなり始めた。
「リリヤ女王はカルド王国を裏切りました!! そして今現在、約三十万人のゴルド帝国の軍隊がこちらに向かって進軍して来ています!!」
火に油を注いだ。不安と恐怖に駆られた国民が、今にも暴れ出しそうだった。
「皆さん、落ち着いて下さい!!」
“おいおい、どうする!!? どうするんだよ!!?”
“カルド様も、シーリャ様も、リリヤ様もいない。もうこの国はおしまいだ!!”
“皆、皆、死ぬのよ!!!”
最早、真緒の言葉は国民にはとどいていなかった。国の終わりに嘆き悲しみ、死ぬ運命に絶望していた。
「……ハナちゃん、お願い」
そんな国民の様子に、真緒はハナコに目配せする。するとハナコは両手を鋼鉄に変化させ、勢い良く両手を叩いた。
カーン!!!
高音で無機質な音が鳴り響いた。その音に反応する様に、それまで泣き喚いてた国民が静まり返った。
「皆さん、落ち着いて下さい。私達が今すべき行動はたった一つ、安全な場所に避難する事です」
“安全な場所? 戦わないのか!?”
「勿論、戦います。ですが、その前に皆さんを安全な場所に避難させないといけません」
“そんなの必要無い!! 俺達も一緒に戦うぞ!!”
「心遣いは嬉しいですが、皆さんの助けは要りません。無駄死には、なるべく少ない方が良い」
“無駄死にだと!? 私達では役に立たないと言うのか!?”
その時、一緒に戦うぞと述べた者の足元に一本の矢が打ち込まれる。
“ひぃ!!?”
打ち込まれた矢を見て、小さな悲鳴を上げながら尻餅を付いた。空を見上げると、フォルスが空中を飛びながら弓を構えていた。
「今の攻撃が見えない様なら、話になりません。素直に避難して下さい」
“わ、分かった……”
“でも、いったい何処に避難すると言うのですか!?”
「皆さんが避難する場所は……“魔王城”です」
その言葉に、全国民が息を飲んだ。
“魔王城だって……ふざけるな!!”
「ふざけていません。私は本気です。本気で皆さんを魔王城に避難させるつもりです」
“そんなの無理に決まってるだろ!!”
「何故? 何故無理だと思うんですか?」
“魔族は人間の敵なんだぞ!! 避難なんかしたら、逆に殺されちまう!!”
「確かについ最近まで、魔族は人間の敵だと言われていました。ですが、そんな認識はもう過去の物です。今は互いに協定を結び、手を取り合うと約束しています。皆さんもご存知の筈です」
“それはそうだが……魔族達が約束を守る訳無い”
「どうしてそう頭から決めつけるんですか? どうして信じようとしないんですか? 他人を信じようとしない人が、他人から信じて貰える訳がありません」
“…………”
「皆さん、不安なのも分かります。でも一度で良い、信じて下さい。私は魔王と親しい関係です。きっと皆さんを匿って下さるでしょう」
“…………”
「お願いします。どうか私を……魔族の人達を信じて下さい。一緒に避難して頂けないでしょうか!!!」
“…………”
全国民に深々と頭を下げて願い出る真緒。一秒、二秒、三秒と時間が過ぎて行く。失敗かと思われた次の瞬間!!
パチパチパチ……
「!!!」
一人の少年が拍手を送った。少年に続くかの様に、次々と国民が真緒に拍手を送り始めた。そして遂には、全国民が真緒に対して賛成の拍手を送った。
「ありがとう……ありがとうございます!!」
気が付くと、真緒の目から涙が流れていた。それは安堵の涙か、はたまた嬉しさから来る涙なのか。
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